すがよしひで
| 名前 | すがよしひで |
|---|---|
| 本名 | 菅義英(すがよしひで) |
| ニックネーム | 小袋師(こぶくろし) |
| 生年月日 | 1978年1月19日 |
| 没年月日 | |
| 出身地 | |
| 血液型 | A型 |
| 身長 | 171 cm |
| 方言 | 尾張方言 |
| 最終学歴 | 経済学部夜間主課程 |
すがよしひで(英: Suga Yoshihide)は、の[[お笑い芸人]]、[[司会者]]、[[俳優]]である。[[グリーンライム芸能]]所属。ボケと“やけに親切な説教”を融合した芸風で知られている[1]。
略歴/来歴[編集]
すがよしひでは、1978年1月19日にで出生したとされる。家業は「袋物の修理」とされ、本人は後年、持ちネタの“口頭マニュアル芸”は幼少期に刷り込まれたと語った[2]。
高校時代には、部活のない放課後を利用して、近隣の商店街で即席紙芝居を披露していたとされる。特に“説明の長さ”を競うローカルイベントでは、参加者総数312人のうち、彼だけが説明時間を正確に7分12秒に揃えたという逸話がある[3]。
上京は2003年4月、東京進出に合わせて活動拠点をの小劇場付き練習スタジオへ移したとされる。事務所加入は同年11月で、[[グリーンライム芸能]]の若手座談会にて「説教ボケ」の可能性を見いだされたのが契機だと記されている[4]。
師匠との出会い[編集]
師匠は、司会台本の癖を“口の角で読む”ことで有名な[[真鍋アキラ]]とされる。すがは2004年に初めて師匠の舞台楽屋へ向かい、台本の余白を計測する癖(余白に定規を当てる)を指摘されたことが、のちの“やけに細かい数字の導入”につながったとする説がある[5]。
東京の下積み[編集]
東京下積みでは、深夜ラジオの原稿読みオーディションに計17回落選したとも語られている。ただし本人は「落選回数は17回、合格したのは18回目ではなく、17回目の“読み上げ速度”が1.03倍だった」などと語り、関係者の計測により訂正された経緯があるとされる[6]。
人物[編集]
すがよしひでは、性格を「几帳面で、怒る前に段取りを見せる」と評されている[7]。本人は“説明不足は罪”という信条のもと、ボケの直後に「いまのはこういう意味でした」と補足するスタイルを確立したとされる。
交友関係は広く、[[放送作家協会]]の勉強会で台本の段組みを添削する係を務めたことがあるとされる。もっとも、その添削が毎回“用語のカタカナ化”に偏っていたため、参加者からは「それ、助けてるようで迷子です」と指摘があったという[8]。
趣味は古い案内放送の録音収集である。彼が所持する録音は“駅ごとに平均2.6分の小ネタ”として整理され、の施設案内音声を模した特有の間(ま)を武器にする、と解説された記事がある[9]。
愛称と略称[編集]
愛称および略称は「小袋師(こぶくろし)」である。これは、彼がネタの冒頭で必ず“商品名のように説明対象を袋詰めする”所作を入れることに由来するとされる[10]。
芸風/作風[編集]
芸風は主に[[漫才]]の形態を取りつつ、独りで回す即興要素も強いとされる。本人はボケ担当として紹介されることが多いが、実際にはツッコミのタイミングを“説明の末尾”に固定する癖があり、観客が自分でツッコミを思いつく余白を残す構造になっているとされる[11]。
代表的なネタとして「三行でわかる(ただし付録つき)」が知られている。これは本編3行で結論を言い切り、その後に付録として「なぜその結論に至ったか」を平均112ステップに分解するという設定である[12]。なお112ステップという数字は本人の“紙の付箋枚数”に由来するとの説明があるが、実際の付箋は111枚だったという証言もあり、制作側は「本人が歩留まりを1回だけ盛っている」ことを認めたとする[13]。
また、身振りとして“口の前で定規を鳴らす”動作があり、これを合図に観客の反応が揃うと評される。演出上は無音に近いが、音響スタッフには「聞こえます。聞こえるんです、あれ」と記録されている[14]。
ネタ作成の特徴[編集]
ネタ作成は本人が担当するとされる。内容は調べ物→要約→異常に丁寧な反省、の順で作られ、最後に“読み上げ速度の規定”が書かれるという[15]。
舞台上のルール[編集]
舞台上では、脱線した話は必ず「回収の合図(胸の前で三回拍手)」で戻すとされる。ただし、本人が拍手の回数を2回と誤認していた回もあり、その回は客席が先に拍手してしまい、本人だけ遅れて拍手したという逸話が残っている[16]。
受賞歴[編集]
2008年には[[R-1ぐらんぷり]]関連の予選で“説明パフォーマンス部門”にて準優勝したとされる。公式には「第2回R-1ぐらんぷり 追加企画」として扱われ、審査基準は「誤解をどれだけ丁寧に回復したか」と記載されたとされる[17]。
2011年には、説明芸の正確性を競う独自企画「マニュアル大喜利」で優勝したとされる。主催はの放送系イベント会社「ノースベンチ運営社」であり、優勝者インタビューの文字起こしが、本人が推した“午後の湿度”の語彙率まで計測されていたという[18]。
その後、2016年にはバラエティ番組内企画「街の案内係」レギュラーとして抜擢された。ここでの人気は高く、彼の“注意喚起ボケ”が視聴者の投稿によって再生産された、と関係者は語っている[19]。
受賞歴のまとめ[編集]
すがよしひでは、賞レースそのものより、番組内企画での評価を足場にしているとされる。結果として、単発の受賞よりも“継続して説明を引き受ける俳優型芸人”として認知が進んだと整理されている[20]。
出演[編集]
テレビ番組では、[[バラエティ番組]]『[[帰ってきた案内放送]]』のMCとして知られる。放送開始は2012年秋とされ、彼の“駅名を言い間違えない誓い”が視聴者参加コーナーに発展したと記されている[21]。
過去の代表番組としては、深夜枠『[[ひでの三分説教]]』(2014年〜2017年)が挙げられる。番組は“三分以内に謝る”という縛りを設けていたが、彼が最長で「謝罪の理由」を2回に分けた結果、合計5分を超える回があり、制作側がテロップで「分割のため合法」と処理したという[22]。
ラジオでは『[[すがよしひでの付録タイム]]』が長寿番組として扱われる。放送は毎週水曜で、投稿の平均到達数は月間約1,840通(2018年時点)とされる[23]。この数値は“説明の丁寧さ”が投稿者の安心につながったという分析で説明されたが、実データは月によって変動し、翌年に内部修正が入ったとする記述もある[24]。
ほか、映画『[[コンビニ定規(ふつう)]]』(2019年)で端役として出演したとされる。撮影では定規の音が強すぎたため、演技中に定規を逆さにする指示が出たという逸話が報じられている[25]。
特番・ネット配信[編集]
特番では『[[説明選手権]]』(2021年)に出場し、優勝には至らなかったものの“回収の速さ”で最多得点を獲得したとされる。ネット配信では、短尺動画シリーズ『付録だけで100点』が配信され、累計再生回数は2023年末時点で約3,950万回とされる[26]。
作品[編集]
CD/DVDとしては、2016年に『[[すがよしひでの三行付録]]』がリリースされたとされる。内容は漫才音源と“付録コーナー”の朗読で構成され、特典としてA4用紙1枚分の「説明テンプレ」が同梱されたという[27]。
書籍では、2019年に『[[怒らない段取り学]]』を上梓した。見出しはすべて“なぜ”から始まり、各章末に「用語の注釈:誰が読む想定か」が付く形式が採用されたとされる[28]。ただし、初版の注釈の一部に誤植があり、本人が次のライブで「誤植もまた説明の材料です」と開き直ったと報じられた[29]。
単独ライブは、2015年の『定規寄席 第0夜』から始まり、現在までに計9回行われたとされる。チケットは毎回完売とされるが、完売までの時間が回によって異なり、最速は開始から6分21秒、最遅は18分47秒だったと記録されている[30]。
単独ライブ(抜粋)[編集]
『定規寄席 第0夜』(2015年)では付録コントがメインで、『定規寄席 第5夜』(2020年)では“説明の間”だけで構成されたとされる。最後の拍手は観客の拍手回数が平均3回になるまで続ける方針だったという[31]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 村上フミヤ『説明芸の数学:三行で世界は変わる』講談企画出版, 2013.
- ^ [[真鍋アキラ]]『定規を鳴らす人の舞台論』新宿舞台社, 2011.
- ^ 鈴木マサト『説教ボケの構造分析』Vol.12 第4巻, 山手コメディ研究所, 2016, pp. 45-63.
- ^ 田端レイナ『ラジオは回収が命:水曜の付録文化』東北メディア学会誌, 第9巻第2号, 2018, pp. 12-29.
- ^ Kobayashi Y.『The Precision of Apologies in Japanese Comedy』Vol.7, International Journal of Street Humor, 2020, pp. 101-117.
- ^ 中野サキ『案内放送と笑いの距離:注意喚起の転倒』東京放送文化研究, 第3巻第1号, 2021, pp. 77-88.
- ^ 松平ホノカ『現場で直る:誤植と訂正の芸術』pp. 3-19, 雨傘文庫, 2022.
- ^ García, L.『Micro-pauses and Audience Timing in Stand-up』第5巻第3号, Journal of Performance Mischief, 2019, pp. 210-224.
- ^ すがよしひで『怒らない段取り学』グリーンライム出版, 2019.
- ^ 大島ケント『“合法”なテロップの作法』放送制作技術叢書, 第2巻第6号, 2020, pp. 1-14.
外部リンク
- グリーンライム芸能 公式プロフィール
- 付録タイム(アーカイブ)
- 定規寄席 公式告知
- 説明選手権 実況メモ
- 帰ってきた案内放送 パーソナリティページ