むじゅん
| コンビ名 | むじゅん |
|---|---|
| 画像 | 公式プロフィール写真(架空) |
| キャプション | 「矛盾の測定」ワッペンを着用して登場する[1] |
| メンバー | ボケ担当:影山ユイチ(かげやま ゆいち)/ツッコミ担当:阿久津カズヤ(あくつ かずや) |
| 結成年 | 2009年 |
| 解散年 | なし |
| 事務所 | 笑府(しょうふ) |
| 活動時期 | 2009年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント |
| 公式サイト | むじゅん公式(架空) |
むじゅん(英: Mujyun)は、所属のお笑いコンビ。2009年6月結成。全国区の番組で「定義が崩れる」ネタを武器に人気を博した[1]。
概要[編集]
は、日常語の「一見正しそうな定義」を壇上で解体し、論理の継ぎ目から笑いを発生させることで知られている。観客が理解した瞬間に、定義文のどこかが入れ替わり「説明が説明を裏切る」状態を作る点が特色である[2]。
コンビ名は「矛盾(むじゅん)」の音に由来すると説明されることが多いが、本人たちは「最初は“矛盾”という単語が売れないと思ったので、むじゅんだけを先に育てた」と語っている[3]。この語感の先行が、後述する“架空の辞書編集員”事件につながったとされる。
来歴[編集]
影山ユイチは2000年代初頭、の夜学で「見出しだけ正しいレポート」を作る技術を磨いたとされる。阿久津カズヤは一方で、の工業高校在学中から配線図のように会話を組み立てるツッコミを練習していたといい、二人は「言葉の回路をショートさせる」という方針で一致した[4]。
結成は2009年6月。二人は当初、互いのネタを“検算”する役割分担をしていたが、影山が「検算の結果、間違いが合っていることがある」と言い出してから方向性が固定された[5]。その年の秋、の小劇場で行った即興漫才が、観客投票で“説明が矛盾に負けた割合”が最も高かったとして話題になったとされる。
なお、プロフィール上ではNSCのような劇場系養成校の記載があるが、本人は「N期生って書いた方が笑えると編集者が言った」ためだと述べている[要出典]。
芸風[編集]
の主な芸風は、第一声で用語の定義を読み上げ、次の一呼吸でその定義を“別の用語の定義”にすげ替える漫才である。たとえば「笑いとは呼吸の反復である」と言い切ったあと、呼吸の話題を突然“規格外の家電”へ接続し、観客が抱く因果をずらす[6]。
ツッコミの阿久津は、矛盾を否定しない。むしろ「否定しようとする動き」に対して、あえて肯定のラベルを貼ることで、構造的な違和感を残す点が特徴とされる。影山はボケで、語の“最小単位”まで分解して提示し、最後に同じ単位を別の意味に再配置する手法を多用する[7]。
この芸風は「辞書編集シミュレーション」と称されることがある。番組側が用意した“正しい用語リスト”を、二人が読んでいる最中に別のリストへ差し替える即興演出が反響を呼び、スポンサー会議で「視聴者の理解コストが最適化されている」と評価されたという[8]。
エピソード[編集]
デビュー直後の2010年、二人は単独ライブ『定義の裏側、笑いの表』を開催した。この公演では、客席に配布した「用語カード」が全員分で同じに見えるよう印刷されていたが、実際には1枚だけ“誤植”が含まれていたとされる。誤植は「むじゅん」の漢字表記が「無盾」と誤られていたが、影山は開演直前に気づき「無盾のままやると、矛盾が守られる」と宣言して押し通したという[9]。
さらに、2012年放送の深夜番組で“矛盾の測定器”を持ち込んだ回がある。測定器は時計型で、秒針が12時の位置を指すときだけ“矛盾が成立したとみなす”ルールがあった。しかし実際の収録時間が秒単位で合わず、測定器の針が一致しないままオンエアされた。ところが視聴者には「一致しているように見えた」と多数の投稿が寄せられ、二人はその反応を受けて『一致は錯覚、矛盾は統計』という新ネタを作った[10]。
この話はのちにの“言葉の誤差観測”セミナーでも引用されたとされるが、登壇資料の筆者名が「A. K.(阿久津の初期案の略)」になっていたことから、誰が持ち込んだかは曖昧なままである。なお、研究所側は「引用された形跡は確認していない」としている[要出典]。
出囃子・賞レース成績・受賞歴[編集]
出囃子は、打楽器の“コン”という音の間に、わざとページめくりのSEを混ぜる構成である。阿久津は「ページめくりは、説明を始める合図だから」と語っている[11]。
賞レースでは、2016年のに参戦し、一次審査で高得点を取ったにもかかわらず二回戦でテンポが崩れたとされる。結果は準優勝ではなく“観客理解率賞”のような独自扱いになり、公式には載らない形で話題になった[12]。一方でキングオブコント系の企画では、矛盾を肯定するコントが刺さり、2017年に準ファイナリストへ進出したと報じられた。
なお、受賞歴は本人の誕生日と関連づくように語られがちであり、「当てた日付が多いほど良い」という不思議な基準で自称表彰を行った記録が残っている。ファンの間では“日付矛盾王”と呼ばれている[13]。
出演[編集]
テレビ出演では、知識系バラエティの(架空)でレギュラーに抜擢された。番組では視聴者が投票した“最も正しそうな説明”が、次回予告で別の説明に入れ替わる仕掛けがあり、の影響が指摘されたという[14]。
ラジオでは系の深夜枠に出演していたとされる。ここではメールで届いた“意味の取り違え”を読み上げ、二人が一度だけ真面目に修正し、二回目には修正前の意味を肯定する構成が定番化した[15]。
近年はの劇場で単独ライブを継続しており、2024年には映画館上映形式のコント集『定義は傷つく』が企画された。公式には舞台・ネット配信を中心に活動しているとされるが、本人は「テレビは矛盾を丸めてしまう」とも述べており、露出方針は流動的である[16]。
作品・単独ライブ・書籍[編集]
CD/DVDとしては『むじゅん漫才大全 〜矛盾は二度読む〜』(2018年)と『定義の裏側』(2020年)がリリースされたとされる。映像特典として、舞台袖で二人が“定義の差し替え用紙”を折り直す様子が収録されているといい、視聴者の間では「紙の折り目がネタの伏線になっている」と評されている[17]。
単独ライブは前述の『定義の裏側、笑いの表』のほか、『一致は嘘、矛盾は真面目』(2016年)『誤植の神』(2019年)などが知られる。書籍では影山の手記として『用語のバグ取り教本』(2022年、共著)が出版されたが、本文の所々に“印刷の都合で欠けた文字”が残されているとして重版がかかったという[18]。
ただし、これらの出版物の奥付には一部のページで“入稿日”が二重記載されており、ファンはそれを「編集の矛盾」と解釈して楽しんでいる。出版社は「仕様である」と説明したが、実際の理由は公表されていない[19]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 阿久津カズヤ『言葉は裏切るが読める』笑府出版, 2017.
- ^ 影山ユイチ『定義の差し替え技法:二度読む漫才』小節出版社, 2022.
- ^ 『M-1グランプリ2016 速報審査記録(編集部集計)』制作委員会, 2016.
- ^ 高橋ミチル「笑いにおける因果の再配置:事例研究」『日本コメディ学論叢』第12巻第3号, pp.45-63, 2018.
- ^ Margaret A. Thornton「Audience Comprehension Cost and Structured Contradiction」『International Journal of Humor Studies』Vol.9 No.2, pp.101-128, 2019.
- ^ 菊地レン「誤植が笑いを固定する条件」『放送言語研究』第5巻第1号, pp.12-27, 2021.
- ^ Satoshi Watanabe「Editorial Inconsistency in Performance Media」『Proceedings of the Symposia on Linguistic Comedy』Vol.3, pp.201-219, 2020.
- ^ 『JFN 深夜番組ガイド 2020』ラジオ局編纂部, 2020.
- ^ 松原ソラ「矛盾を肯定するツッコミの構文」『構文としてのコメディ』第7巻第4号, pp.77-95, 2023.
- ^ 雨森ナル「一致に見える矛盾の視覚化」『笑いの測定と誤差』第1巻第1号, pp.1-9, 2014.
外部リンク
- むじゅん公式(架空)
- 笑府(しょうふ)所属タレント名簿(架空)
- 定義の差し替え倉庫(架空)
- 矛盾メモアーカイブ(架空)
- 誤植研究会(架空)