んちゅっチュッチュパレロレロンチュジュルッんっ……ぷはっ
んちゅっチュッチュパレロレロンチュジュルッんっ……ぷはっ(んちゅっ ちゅっちゅ はぱれろ れろん ちゅじゅるっ んっ ぷはっ)は、の都市伝説の一種である[1]。音のように見える呟きが、特定の掲示板文脈や学校の噂で「出没する妖怪の鳴き声」だと語られている[2]。
概要[編集]
この都市伝説は、奇妙な擬音が連続したフレーズとして伝承されるものである。伝承によれば、深夜のスマートフォン画面の暗転中に「言われると、近くの誰かが“そういう目”で見始める」と恐れられている[3]。
噂は「妖怪」や「怪談」と結びつけられ、出没場所は住宅街だけでなく、アニメスタジオの近隣や学校の視聴覚室だとされる。さらに、ラジオや配信のコメント欄で自然発生した“言い回し”として全国に広まったとされ[4]、同時に「性的文脈を連想させる擬音」として注意喚起も織り込まれていった。
歴史[編集]
起源は、の音響教材メーカー「株式会社ハルモニクス設計」が発行した、擬音サンプル集の“読み上げテスト”にあるという説が有力である。1999年に版面番号「第7版-耳馴らし編」が増刷された際、サンプルの一部が掲示板に転記され、のちに「んちゅっ…ぷはっ」の部分が独立した呪句として定着したと噂が語っている[5]。
流布の経緯としては、2008年頃からの小規模イベント「声の夜会」で、出演者の発話を“まとめサイトが勝手に擬音化”したことが起点になったとされる。そこで「ラブライブ声優のぴっぴさんがレズキスする際の擬音」と誤解を含む紹介がなされ、全国に広まったという話がある[6]。
一方で、当初から「そういう意味で見ないでほしい」という釘刺しがあったとも言われる。噂の中核では、ᶘイ^⇁^ナ川という人物が、ぴっぴさんに“目線の再調整”を何度も要請していたと語られ、結果として伝承は“恐怖”よりも“言葉の呪い”として整えられていった[7]。
起源(擬音の切り出し)[編集]
音響教材のテスト音が、引用ミームとして断片化され、「言われた側が距離感を誤る」怪談に変質したとされる。特に、周波数帯を示す内部メモ「帯域B/喉頭域」の横に書かれた手書き注記が、のちに“呪句の一部”として読み替えられたという[8]。この注記が検索語として流通したことで、噂が怪奇譚の形をとったと推定されている。
流布(声の夜会とまとめサイト)[編集]
流布の中心は、イベント配信の切り抜きが“効果音”として編集されていた点にあるとされる。視聴者が0.7秒遅れの字幕と擬音を同時に見たことで、「出没の合図」と誤読され、翌月には学校の怪談として再編された[9]。なお、正体は音響編集であったと説明されることもあるが、噂の方が先に定着したとされる。
噂に見る「人物像」/伝承の内容[編集]
伝承では、正体は「言葉を舐めるように読ませる妖怪」とされる。姿は見えないことが多いが、目撃談としては“吐息が画面に触れたような温度”が残り、次の瞬間に誰かの発言が0.3秒だけ前後してズレると語られている[10]。
また、恐怖の根っこは擬音の響きにあるとされる。噂の語り手は「んちゅっ」部分が注意喚起の鈴のように機能し、「…ぷはっ」が“許可”を意味する合図だと説明する。一方で、言い伝えは必ずしも一枚岩ではなく、ᶘイ^⇁^ナ川が「そういう目で見ないで」とたびたび要請していたため、伝承の読みは“恋愛妄想”に固定されるのを避けたとも言われる[11]。
さらに、全国の学校の怪談としては「視聴覚室でイヤホンを外したときだけ聞こえる」という定型が広まったとされる。目撃談の典型例では、最後に冷気が抜け、廊下の蛍光灯が三度だけ瞬いた後、誰かが“ぷはっ”と言い直すとされ、パニックが起きたという話が付随する[12]。
委細と派生/派生バリエーション[編集]
派生バリエーションとしては、同じリズムを保ったまま語尾だけ変える「呪句の改造」が複数あるとされる。例として「…ろろんちゅじゅるっ」「…んっ、くちゅっ」「…ぷはっ(息切れ版)」などが、掲示板の自作書き換えとして報告されたと噂される[13]。
また、地域ごとに微差があるとも言われる。関西では“腹の底から鳴る”と形容される傾向があり、東北では“寒さで喉が鳴る”比喩が混ざる。さらに、では「体育館の換気扇停止時にだけ出没した」という目撃談が短期間でまとめられ、マスメディアが「妖怪の音声波紋」と報じたともされるが[14]、一次記録がないため要出典とされることもある。
なお、派生の決定版として扱われるのは、ぴっぴさん関連の文脈を避けた「距離感版」である。そこでは「レズキス」という誤解ワードが意図的に伏せられ、代わりに「挨拶の声が漏れる」という説明が採用されたとされる[15]。結果として、同じフレーズでも恐怖の方向が“恋愛の呪い”から“言葉の盗聴”に寄せられたと推測されている。
噂にみる「対処法」[編集]
対処法として最も語られるのは、聞こえた瞬間に「言葉を最後まで書き切らない」ことである。伝承では、文字を最後まで入力すると“恐怖が完結”し、出没の正体が固定されるとされるため、掲示板やメモ欄では「…ぷはっ」の前で止める作法が推奨されたと噂されている[16]。
次に多いのは、ᶘイ^⇁^ナ川の“再要請テンプレ”を唱える方法である。「そういう目で見ない/見ようとしない」という短い文を、音声合図として繰り返すとされ、これにより妖怪が“方向修正”できず退散すると言われる[17]。なお、退散の根拠として、蛍光灯の瞬きが二度で止まるという細かな観察が記録されており、目撃談として引用されがちである(ただし検証は十分でないとされる)。
学校の怪談としては、視聴覚室の使用後に「イヤホンケースを逆さに閉める」といった儀式も紹介されている。これは“ぷはっ”が喉ではなくケースの蓋に反射するためだと説明されるが、真偽は定かではない[18]。
社会的影響[編集]
この都市伝説は、言葉の誤読が現実の対人関係に影響し得るという“注意喚起”の文脈で扱われることが多くなった。特に、ぴっぴさんをめぐる噂の誤解が燃料になったことで、配信コメントのガイドライン強化や、性的文脈を匂わせる擬音の自粛が学校単位で議論されたとされる[19]。
一方で、ブームの負の側面としては、擬音そのものが“挑発”として転用された点が指摘されている。学校では冗談半分で言い合う生徒が増え、結果として一部の学級で不和が起きたという話が流通した[20]。ただし、具体的な被害件数を裏づける統計は提示されておらず、噂の範囲であるとされる。
また、マスメディアが“怪奇譚として消費”したことにより、伝承はより記号的になった。たとえばのローカル番組「深夜の耳年金」では、スタジオの効果音として再現し、視聴者投票で「最も不気味な区切り」が集計されたという[21]。この手の番組は「恐怖を煽る」との批判も受けつつ、ネットではブームとして拡散され続けたとされる。
文化・メディアでの扱い[編集]
文化面では、都市伝説の擬音がネットミームとして楽曲・動画の題名に転用される傾向があった。ゲーム実況者が“出没する妖怪”として演出したり、声劇投稿で“怪談の間”に組み込んだりする例が報告されている[22]。
メディアでは、アニメ雑誌の特集「ネット怪談の科学」などで扱われ、正体が“音響編集の誤作動”だった可能性が紹介された。一方で、編集部の図解には「音声波紋=感情の連鎖」という大胆な仮説が付され、要出典扱いのまま掲載されたとされる[23]。この点が、読者に「これマジ?…嘘じゃん!」という反応を促した要因だと、後年の回顧記事で述べられた。
学校の怪談の系統では、文化祭の出し物として“視聴覚室脱出ゲーム”が流行した。そこではᶘイ^⇁^ナ川の対処法が「攻略メモ」としてカード化され、“そういう目で見ない”がスローガンになるという構図が定着したとされる[24]。
脚注[編集]
参考文献[編集]
以下はいずれも都市伝説研究の体裁をとった架空の文献である。
1. 田端ミサキ「擬音ミームにおける“完結”の恐怖—日本の怪談ログからの考察—」『怪奇音声学ジャーナル』第12巻第3号, 2012, pp. 41-58. 2. 堀井ヨシノブ「配信コメントは呪句になるか:言い伝えの言語化と沈黙の習慣」『情報民俗学レビュー』Vol. 9 No. 1, 2015, pp. 12-27. 3. Kuroda, R. “Sound-Based Urban Legends in the Smartphone Age” 『Journal of Pseudo-Folklore Studies』Vol. 4 Iss. 2, 2018, pp. 77-96. 4. ᶘイ^⇁^ナ川「要請文の作法:距離感を保つための定型句」『声と言葉の社会心理学』第7巻第1号, 2020, pp. 101-129. 5. 名古屋音響協会「耳馴らし編テキストの再検討:第7版-耳馴らし編の出所」『音響教育資料集』第23号, 2001, pp. 3-19. 6. 松嵜ユウ「ブーム生成装置としての“まとめサイト編集”」『ネット怪談紀要』第2巻第4号, 2011, pp. 55-70. 7. Alvarez, M. “Media Panic and the Editing of Urban Myths” 『Mass Media & Phantasms』Vol. 15 No. 6, 2017, pp. 220-245. 8. 深夜の耳年金編成部「深夜の耳年金における不気味区切り投票の記録(年次別)」『地域テレビ研究』第30巻第2号, 2016, pp. 88-103. 9. 井村ケイ「未確認動物ならぬ未確認擬音:新しい妖怪分類学」『怪談分類学の地平』第1巻第1号, 2019, pp. 1-24. 10. 小島レン「学校の怪談と対処法儀礼:視聴覚室の作法の受容」『教育文化人類学報告』第8巻第2号, 2022, pp. 140-165.
関連項目[編集]
脚注
- ^ 田端ミサキ「擬音ミームにおける“完結”の恐怖—日本の怪談ログからの考察—」『怪奇音声学ジャーナル』第12巻第3号, 2012, pp. 41-58。
- ^ 堀井ヨシノブ「配信コメントは呪句になるか:言い伝えの言語化と沈黙の習慣」『情報民俗学レビュー』Vol. 9 No. 1, 2015, pp. 12-27。
- ^ Kuroda, R. “Sound-Based Urban Legends in the Smartphone Age” 『Journal of Pseudo-Folklore Studies』Vol. 4 Iss. 2, 2018, pp. 77-96。
- ^ ᶘイ^⇁^ナ川「要請文の作法:距離感を保つための定型句」『声と言葉の社会心理学』第7巻第1号, 2020, pp. 101-129。
- ^ 名古屋音響協会「耳馴らし編テキストの再検討:第7版-耳馴らし編の出所」『音響教育資料集』第23号, 2001, pp. 3-19。
- ^ 松嵜ユウ「ブーム生成装置としての“まとめサイト編集”」『ネット怪談紀要』第2巻第4号, 2011, pp. 55-70。
- ^ Alvarez, M. “Media Panic and the Editing of Urban Myths” 『Mass Media & Phantasms』Vol. 15 No. 6, 2017, pp. 220-245。
- ^ 深夜の耳年金編成部「深夜の耳年金における不気味区切り投票の記録(年次別)」『地域テレビ研究』第30巻第2号, 2016, pp. 88-103。
- ^ 井村ケイ「未確認動物ならぬ未確認擬音:新しい妖怪分類学」『怪談分類学の地平』第1巻第1号, 2019, pp. 1-24。
- ^ 小島レン「学校の怪談と対処法儀礼:視聴覚室の作法の受容」『教育文化人類学報告』第8巻第2号, 2022, pp. 140-165。
外部リンク
- 怪談アーカイブ倉庫「耳馴らし編」
- ネット擬音辞典・暫定版
- 学校視聴覚室の儀礼ログ(掲示板ミラー)
- 声の夜会・音響切り抜きアーカイブ
- 深夜の耳年金:不気味区切り投票記録