上州発ただいま6時半!
| 番組名 | 上州発ただいま6時半! |
|---|---|
| 画像 | 上州の朝焼け(架空) |
| ジャンル | 朝の地域密着バラエティ(生中継中心) |
| 構成 | スタジオ+地方収録+“数字当て”コーナー |
| 演出 | 二段階テロップ同期演出(“6:30字幕”) |
| 司会者 | 由利 碧(ゆり あおい) |
| 出演者 | レギュラー:佐野見 翔、上毛 みずき、ほか |
| OPテーマ | 『ただいま6時半!走り出す朝』 |
| 制作局 | 上野放送制作局 第2バラエティ部 |
| 放送期間 | 2011年4月〜継続中(予定) |
『上州発ただいま6時半!』(じょうしゅうはつただいまろくじはん!、英: Jōshū: It's 6:30 Right Now!、ローマ字表記: Jōshū Hatsu Tadaima Rokuji Han)は、(通称)系列で(23年)から毎週6時台(JST)に放送されているである。番組名どおり、の“上州”各地からの中継や再現VTRを軸に構成され、としても知られる。
概要[編集]
『上州発ただいま6時半!』は、群馬県の呼称であるを冠し、毎週日曜日の朝に“6時半”ぴったりを合図として番組が始まることで知られているバラエティ番組である。番組公式のルールでは、スタジオのクロックがを指した瞬間にのみ、司会者が決め台詞「ただいま、上州の6時半!」を口にすることとされる。
起点は視聴者参加型の“タイムスタンプ当て”企画であったとされるが、いつの間にか生活情報やローカル芸に寄り添う形へと膨らんだ。特に、オープニングでは群馬各地の早朝放送網を模した「虹色リレー回線」を描くCGが用いられており、制作側はこれを“気分の地デジ化”と説明している[1]。
なお、番組名の「上州発」は、単なる地域紹介にとどまらず、当時内で流行していた“発”の語呂合わせ(例:「発見」「発信」「発酵」)を統合した社内企画名が元になった、とする説がある[2]。この説は社史担当のによって説明されたとされるが、同氏の発言は会議録に残っていないため、真偽は議論となっている。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
番組は23年に放送開始され、当初は日曜6:30〜6:55(放送分25分)でのレギュラー放送として開始された。開始当初は“生中継の失敗を笑う”方針が強く、地方収録班が早すぎる交通渋滞に巻き込まれ、オープニングが実際の時刻より7秒遅れて進行した回が話題となったとされる[3]。
その後、地域の天気中継と統合され、放送時間は6:25〜6:50へと前倒しされた。さらにには放送枠が移動し、日曜6時台のうち25分の枠から20分枠へ縮小された。縮小に合わせて、視聴者の“数字当て”コーナーは「4択→3択」に簡略化されたとされるが、番組サイトのアーカイブには“2択化の危機”があったことだけが断片的に記載されている[4]。
以降はハイビジョン放送に伴うテロップ最適化が行われ、生放送と収録の混在比率が見直された。最終的に「毎週日曜6時台に放送」「生放送部分は6時半から」として現在の運用に落ち着いたとされる。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
司会は、方言指導にも明るいタレントが担当している。由利は“6時半”の語感を崩さないために、口の動きが映える位置にマイクを調整する癖があるとされ、制作スタッフからは「彼女の声は時刻である」と評されたとされる[5]。
レギュラーとしては、上州の食文化に詳しい、映像編集の即興アドリブを売りにする、そして“ただいま6時半”の判定担当として、時計職人ユニット出身のが参加している。小茂田は、番組内の小道具時計を毎回10個取り替え、戻し時刻が狂っていないかを発声前にチェックするとされるが、その具体的手順は放送されないため、視聴者の間では神話化している[6]。
歴代では、初期の“虹色リレー回線”を担当したCGディレクター出身のが一時期アシスタントMCを務めた。彼女は3回だけ、決め台詞を“6時半ちょうど”ではなく“6時半ちょい前”と言い間違え、翌週から番組の訂正テロップが赤色になったと報じられている。
番組史[編集]
誕生の経緯:『発酵する時報』計画[編集]
『上州発ただいま6時半!』は、が内の視聴習慣を再構築するために立ち上げた「発酵する時報」計画から生まれたとされる。計画書では、朝の固定視聴を“分解→発酵→再結合”に喩え、時計の針を香りのスイッチとして扱う、という比喩が採用されたと報告されている[7]。
担当したプロデューサーのは、時報の冷たさに飽きた視聴者を“温度のある言葉”でつかむ必要があるとして、「ただいま」を番組全体の呼吸として定着させたとされる。ここで“上州発”が選ばれたのは、県内放送局が多くの視聴者に短時間で説明できる地域語を必要としていたためであると推定されている。
社会への影響:地方バラエティの“分刻み革命”[編集]
本番組の影響として、地方局各局で「朝の決め台詞」文化が広がったとされる。特に、日曜朝の生活番組は視聴者が家事の最中に見ることから、秒単位の進行が重要になり、番組内では“6:30字幕”という独自の時間表示が導入された。
また、番組の数字当て企画は、視聴者の朝食時間を調整する行動経済学的効果があったとして言及されたことがある。例えば、視聴者アンケートでは「番組を見た日、パンを焼くタイミングが平均で前倒しになった」とする記録が掲載されたが、出典が社内メモ止まりであるため、後年の研究者からは“やや都合の良い数字”と指摘された[8]。
一方で、毎回時刻にこだわる姿勢が地域の“時間厳守神話”を強化したとの批判もあり、自治体の会議で「6時半の圧」が話題になったという噂が流通した。
番組構成/コーナー[編集]
番組はスタジオパート、地方中継、再現VTRの3層で構成される。共通点は、どの層でも冒頭で必ず“6時半”を軸にした語りが置かれる点である。セット中央には大きな時計が設置され、針が動くたびに画面上のフォントサイズが変わる演出があるとされるが、視聴者には「動くのは針か、テロップか分からない」と評されている[9]。
主要コーナーは以下の通りである。
は、各回の中継先から3分で“朝の変化”を報告する。最初の30秒は空撮、次の90秒は音だけ、残りは言葉で補足する構成とされ、制作側は「言葉の遅れを許すのが上州」と説明している。
は、視聴者が電話回線ではなく“旧型ラジオ投稿フォーム”で答える形式の4択クイズである。正答は必ず「6に関する数」と連動し、例として「6時半の“半”は何の半か」が過去に出題された。なお、正解の根拠が毎回少しだけズレることで話題となり、公式が用いる“理由”が視聴者のツッコミを誘うよう設計されていると考えられている[10]。
は、ローカル紙の“6時半の投書”を元にした再現VTRとして展開される。番組が引用する投書は、実在の読者投稿を保存したとされるが、放送後の問い合わせ件数が異常に多く、は「投稿者名は保護された」と回答した。
シリーズ/企画[編集]
番組ではシーズン企画としての“連動アニメ台詞”シリーズが断続的に実施された。これは、地方の方言を擬音語に変換して読み上げる企画で、視聴者が擬音の種類を予想する形式をとる。擬音の種類は、放送局側が「計測可能な感情」と称して分類したとされ、分類数は毎年増減したと推定される[11]。
また、生放送パートでは、全国の時計メーカーに協力を求めた「時刻の小数点」企画があったとされる。ここでは、秒針の到達を“疑似小数点”として扱うため、回答は「6.30」「6.300」「6.3相当」など、通常の時間表記と異なる表現で求められた。視聴者は混乱したが、同時に番組への愛着を深めたとされる。ただし、この企画の実施根拠は放送記録が一部欠落しており、“実際にはやっていない回もあったのでは”とする指摘がある[12]。
地方収録では「虹色リレー回線」装置を運び、各地で色が変化する演出が採用された。装置の色替え理由は毎回異なり、理由が“気温”“交通”“制作チームの気分”のどれかに寄せられるため、視聴者は推理ゲームとして消費した。
オープニング/テーマ曲[編集]
オープニングテーマは『ただいま6時半!走り出す朝』である。曲のサビでは“半”の音が伸ばされ、音程が0.5音ずれる演出が入るとされる。このずれが聴覚上の不協和として認識され、視聴者の投稿では「不安定なのにクセになる」といった感想が繰り返し見られたとされる。
また、番組OPは映像の先頭に必ず「上州発」「6:30」「今朝」という3つの単語が同時表示される。テロップは開発に時間がかかったとされ、制作会社側の技術資料では「同時表示を1/60秒以内に収める」ことが目標として記載された[13]。この1/60秒以内という数字は、後に“本当に厳密か?”と問われ、資料のページが差し替えられたといわれる。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
スタッフ面では、編成を担うが“朝の一体感”を推進し、制作のがコーナー設計を担当した。演出面では、二段階テロップ同期演出を提案したが制作初期から関与しているとされる[14]。
チーフ・プロデューサーはが務めた時期があり、数字企画の“根拠を少しズラす”方針を確立したと指摘される。ただしズレの程度は担当者の気分で変動し、視聴者投稿データに基づき「今週は1.2ズレ」「先週は0.8ズレ」といった推定まで行われたとされる。
歴代の編集体制としては、映像編集のが“早朝の肌色”の再現を最優先し、実在の顔料メーカーと共同試作したとする噂がある。これは一部で真面目に信じられたが、のちにスタッフが冗談として扱ったとされ、番組の信頼性に微妙な揺らぎを残した。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
放送は単独ではなく、地域ネットワークとして周辺県へ段階的に拡大された。ネット局には、架空のローカル局として、、などが挙げられることがあるが、実際のネット配列は年度ごとに変更されるとされている。
配信元としては、番組公式の動画ポータルがあり、放送当日0時に切り抜きが公開される運用が採られている。配信では“6:30字幕”の部分が自動で強調され、視聴者が時間を見失わないよう配慮されている。ただし、アーカイブ版は生放送と異なるタイミングで字幕が表示されるため、「どっちが正しいの?」という議論がしばしば起きた[15]。
現行の放送時間は、主要系列で日曜6時台の20〜25分枠とされ、開始時刻の秒数はネット局ごとに異なる。これは各局の配信サーバ時刻が微妙に違うことによる、と説明されたことがあるが、納得しない視聴者も多い。
特別番組[編集]
特別番組として、年1回のが放送される。これは番組スタッフが企画した“6時半を起点に生活動作を並べ替える”競技で、参加者は体操ではなく家事の所作を競うとされる。競技時間は合計で、最後の30秒は全員で決め台詞を揃える“時刻コーラス”となる。
また、過去には災害を模したスタジオセット「避難する6時半」が作られたとされるが、実際には防災解説という体裁で、視聴者には“ただの不安煽りに見えた”という反応があったと報告されている。番組側は「時間を揃えることで安心を作る」と説明したが、反論として「安心は揃わない」との指摘が出た[16]。
特別番組の司会は由利が継続しつつ、ゲストとして時計修理の実演家が呼ばれることが多いとされる。ゲストの扱いは毎回変化し、視聴者が“6時半の正しさ”を考えるきっかけになったとされる。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品としては、DVD『上州発ただいま6時半! ここだけ字幕完全版(仮)』が発売されている。パッケージには、番組の名物である“6:30字幕”が収録対象と明記され、通常の動画版と違い、強調テロップのタイミングが再現されたとされる。
書籍では、『上州発ただいま6時半! 数字で読む朝(第1巻)』があり、数字企画の設問が“なぜズレるのか”を解説する体裁でまとめられている。ただし内容の大半は、番組スタッフの思いつきに近い言葉遊びであり、読者からは「解説というより方言辞書」との声もある。
さらに、地方局向けの制作マニュアル『朝バラのための“発”ブランディング』が編まれたとされるが、こちらは一般流通が少なく、図書館の購入記録にしか残らないとされる。
受賞歴[編集]
受賞歴としては、視聴者参加型番組の評価を行うの賞において、初年度から“時間を味にした番組”として注目を集めたとされる。具体的な受賞名は放送年ごとに記録が揺れており、『地方放送あさイノベーション賞』を受賞したとする情報もあれば、同賞は“スポンサー表彰”であったとする指摘もある[17]。
ただし番組内では、司会が勝手に記念バッジを付けてしまい、放送終了後に局の総務から注意された回があったとされる。これは受賞の有無よりも“番組の熱量”が評価される、という文脈の象徴になったと語られている。
使用楽曲[編集]
使用楽曲はテーマ曲を中心に、群馬各地の早朝を模したBGMが多い。中でもエンディング前に流れる『上州の風、6時半の余白』は、ギターと鈴の二層で構成されており、特定の回では“余白”の長さがだけ異なったとして視聴者が気づいたとされる。
また、コーナーでは、再現VTRの前に必ず雨音が入る。雨音の秒数は回によって変わり、放送スタッフは「ただいま感は雨が作る」と説明している。雨音が長い回ほど数字企画の難易度が上がる、とする推測もあるが、統計としては未検証である。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 土方 伸二『上州放送史:発酵する時報の記録』上野放送出版部, 2016.
- ^ 松本 朱理『テロップ同期演出の理論と実務』映像工房, 2018.
- ^ 中里 慶一郎『朝バラの編集“ズレ設計”』日曜映像叢書, 2019.
- ^ 小峰 玲央『ただいまの言語学:地域語句の定着メカニズム』時刻文化研究所, 2021.
- ^ 由利 碧『決め台詞は秒で決まる』朝焼け書房, 2022.
- ^ 谷川 サチ『早朝カラー再現の裏方技法』カラーラボ出版, 2020.
- ^ 早瀬 ミツオ『時計修理の現場と音の気配』メカニカル・サウンド研究会, 2017.
- ^ Kobayashi, R. “Micro-Timestamping in Regional Live Variety Shows.” *Journal of Broadcast Rhythm*, Vol. 12, No. 4, pp. 55-73, 2020.
- ^ Thornton, M. A. “Audience Time-Alignment and Participatory Morning Media.” *International Review of Local Media*, Vol. 8, No. 2, pp. 101-129, 2019.
- ^ 伊藤 眞一『地方放送の数字企画—4択の落とし穴—』メディア政策研究会, 2015.
- ^ 佐野見 翔『数字で読む朝(誤差込み)』(架空)時報大学出版局, 2014.
外部リンク
- じょうしゅうチャンネル
- 上野放送 番組アーカイブ
- 数字でただいま投稿フォーム(終了)
- 6:30字幕ライブラリ
- 上州発 企画資料館