寝ずの小五郎
| コンビ名 | 寝ずの小五郎 |
|---|---|
| 画像 | 公式サイトの宣材写真(本人の許諾に基づくとされる) |
| キャプション | 出囃子が鳴ると同時に“目を閉じない誓い”を立てることで知られる |
| メンバー | 小宮小五郎(こみや こごろう)、睡井ザワ衛門(ねい ザえもん) |
| 結成年 | 2011年 |
| 解散年 | 活動中 |
| 事務所 | 株式会社ハイパー観察事務所 |
| 活動時期 | 2011年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント(睡眠関連ギャグ) |
| 公式サイト | ネズコゴロウ劇場・公式サイト |
寝ずの小五郎(ねずの こごろう、英: Nezu no Kogorō)は、出身で、[[株式会社ハイパー観察事務所]]所属のお笑いコンビ。[[2011年]]結成。『睡眠禁止モノローグ漫才』の系譜を築いたとされる[1]。
概要[編集]
寝ずの小五郎は、睡眠や休息に関する“社会的規範”を、辞書のように丁寧に解体しながら笑いへ転換することで知られる。結成当初から「寝ないこと」を美徳に見せず、むしろ監視社会のリアリティを誇張する作風が特徴とされる[1]。
彼らの代表的な持ちネタは、前半で一切の私情を排した報告口調を続け、後半で観客の“まばたき回数”をカウントする仕掛けに移行する形式である。放送業界では、視聴者の生理反応を笑いに取り込む試みとして議論も起きたとされる[2]。
メンバー[編集]
小宮小五郎は、語尾を極端に一定化させた“官僚的ボケ”を担当するとされる。特に「深夜に届く通知」や「睡眠衛生指導票」といった架空書類を、まるで実在する行政様式のように読み上げる芸で知られている。
睡井ザワ衛門は、ツッコミ担当として“秒針の鳴り方”を擬音化し、相方の言葉の矛盾を秒単位で指摘する。ライブでは、相方の顔の正面でメトロノームを回しながらツッコむ演出が定番である。
コンビ名の由来は、小宮が「眠りを研究する気象学者になりたかった」が、睡眠調査の予算が毎回“休眠扱い”されるため、代わりに笑いで起きていられる身体を作った、という逸話に求められるとされる[3]。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成の経緯[編集]
両者は、実在するように整備された架空の養成機関「」の実習室で出会ったとされる。同期は全部で[[13人]]いたが、寝不足を自慢するのではなく、寝不足の“申請手続き”を議題にしたのは二人だけだったという[4]。
2011年3月、二人は小宮の下宿(東京都ではなく、{{架空地名}}の「南砂町に似た路地」)で初めて脚本を分割し、「睡眠時間をめぐる倫理」と「通達文の誤読」を同時に扱う構成に挑んだ。翌月には“寝ないまま台本を完遂する”挑戦企画がSNSで拡散し、当時のフォロワー数は、なぜか『[[2,471]]』で止まったと当人たちは語っている[5]。
この数字が業界で話題になった理由は、当時の同企画が、視聴者の通信環境によってカウントがずれる仕様だったためであるとされる。ただし真偽は定かでなく、編集者の中には「これは後から付け足した数字では」と指摘する者もいる[6]。
東京進出と活動拠点[編集]
2013年、彼らは[[東京]]の番組収録に呼ばれるようになり、活動拠点をの簡易レジデンスへ移したと報じられた。移転理由は「家賃が安い」ではなく「隣室の目覚まし時計が実況のテンポに合う」ためだとされ、笑いの技術が生活条件に直結している点が“芸人としての合理性”だと受け止められた[7]。
その後、2015年に初の冠ラジオ番組が始まり、以降は[[ネット配信]]でも睡眠衛生の講座風コントを連載した。配信の再生数は、初回だけなぜか『[[87,603]]』で停止し、以後の回では増えたという。関係者は「停止したのはバグではなく、視聴者がまばたきを我慢したせい」だと冗談交じりに語った[8]。
なお、彼らの活動は“寝ないこと”を推奨するものではない、と番組側が注意喚起を添えることも多い。ただし注意文が妙に長く、テロップだけが先に眠気を誘うと批判されたことがある[9]。
芸風[編集]
寝ずの小五郎の芸風は、漫才の前半で情報を“完璧に正しく”見せ、後半でその正しさが“正しすぎて怖い”方向へ反転させる点にある。小宮は辞書的な言い回しで、睡眠科学や行政手続きの語彙を混ぜ込み、睡眠を単なる生理現象ではなく書類上のイベントとして扱うボケを組み立てる[10]。
睡井ザワ衛門は、ツッコミの際に声のピッチを一定の周波数に近づける“擬似行政アナウンス”を使う。結果として、聞き手は「説明を聞いているはずなのに、どこか誘導されている」感覚を覚えるとされる。
また、ライブ終盤では観客の動作を観察するように見せかけ、実際には「笑った回数」「席を立った秒」「飲み物の開封音の有無」など、第三者が測定できない指標を“合意の上で”採点する。これが“観察の快感”として称賛される一方で、過剰な没入を懸念する声もある[11]。
エピソード[編集]
2017年の地方局特番で、彼らは視聴者に向けて「今夜は起きて視聴し、明日の朝に感想を提出する」と呼びかけた。提出フォームには住所や氏名欄があるように見えたが、実際に送られるのは“あなたが起きていた証拠としてのあくびの頻度”だけだと説明された[12]。
ところが、翌週の番組打ち合わせで、フォーム入力が『[[0]]回のあくび』となった投稿ばかりが届き、なぜかスタッフ全員の目の下に“数字のような影”が出たと記録されている。この出来事は、翌年の単独ライブ『目を閉じない会計監査』の導入に転用された。
さらに2020年、緊急事態に触れた生放送で、彼らは“睡眠の免除条項”をネタとして読み上げた。台本には「免除を受けるには、睡眠と見なされない姿勢で待機すること」とあり、視聴者が真剣に姿勢を変えたため、結果的にスタジオの照明が揺れたという[13]。
笑いは成立したものの、放送倫理の観点から局内で注意が出たとされる。ただし注意文書の文体が妙に小難しく、彼らは「これが一番眠気を誘う」と自虐した[14]。
出囃子[編集]
出囃子は「二度寝カウント・リール」と呼ばれる即興音源で、[[子供向けの童謡]]のような短い旋律を、テンポだけを微妙にずらして繰り返す。最初の10秒は“安心”に寄せ、次の20秒でわずかに不安を足す設計だと説明される[15]。
音源の制作者は不詳とされるが、業界では「深夜の収録現場で走る空調のリズムを、そのまま採譜した」という説がある。なお、収録のたびにテンポが変わるため、観客によって“今日の出囃子は誰かの心臓の音に似ている”と評する者もいた[16]。
賞レース成績・受賞歴など[編集]
寝ずの小五郎は、賞レースでは『睡眠禁止の言語戦術』が評価される形で知られている。2014年の[[M-1グランプリ]]では、[[ファイナリスト]]に選出されるが、得点は最終ラウンドでわずか『[[0.3]]点差』で落としたとされる[17]。
続く2016年の[[キングオブコント]]では予選から観客参加型のコントを投入し、準優勝の記録を残した。彼らの受賞理由として審査員は「説明芸の精度が高く、観客の自己観察を誘発している」と講評したとされる[18]。
その後、2019年に[[NHK新人お笑い選考会]]へ出場し、即興で“寝ない理由”を行政文書に翻訳する企画が特に話題となった。優勝したと報じられたが、当時の公式発表がPDFの添付形式で残っておらず、「どこまでが公式で、どこからが噂か」が編集者の間で争点となった[19]。
出演[編集]
テレビでは、バラエティ番組の企画コーナーとして[[『深夜手続き大喜利』]](架空の番組)にたびたび出演した。コーナーは、視聴者から集めた悩みを“免除申請書”の体裁に整えて読ませるもので、彼らの漫才技術がそのまま司会進行に転用されたとされる[20]。
また、[[ラジオ番組]]では、睡井ザワ衛門が毎週「まばたきの会計」を読み上げる枠を担当し、リスナーが自宅でメモを取り始めたことが報告された。放送局のメール窓口には『寝不足を管理したい』という相談が増え、番組側が“医療行為に当たらない範囲でお願いします”と釘を刺す事態になったとされる[21]。
ネット配信では、動画の冒頭で視聴者にタイマーを握らせる方式を導入し、終盤でタイマーを捨てさせる演出が好評だった。なお、視聴者がタイマーを投げた映像が二次拡散されたことにより、翌月の関連動画は急増したと報じられた[22]。
作品[編集]
CD『寝ずの小五郎—会計監査テープ集』(2018年発売)では、前半が落語のように“書類読み”で統一され、後半で笑いの破綻点だけを編集した構成が取られている。DVD『目を閉じない会計監査』(2021年)は、舞台裏の効果音収録まで収めた“資料映像”として売れた[23]。
単独ライブ『誓約書は眠らない』(2019年)では、客席の中央に「睡眠拒否ボックス」を設置し、投函された“眠気の言い訳”をその場で翻訳するコントが行われたという。投函数は『[[3,215]]通』だったとされるが、主催者が“集計に失敗した回”も混ざっている可能性を認めたため、数字の確からしさには揺れがある[24]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 山縣六郎『眠気を笑いに変える技術:観察芸の社会学』光彩出版, 2016.
- ^ Dr. アストラッド・メルロ『Sleep as Performance: Unauthorized Humor in Japan』Routledge, 2019.
- ^ 鈴宮真琴『即興行政文書の作法(第◯巻第◯号)』日本話芸学会紀要, 第12巻第3号, 2020.
- ^ 田守恭介『ラジオ参加型コメディの効果測定(Vol. 4, pp. 71-89)』メディア笑術研究所, 2017.
- ^ Karin Sato『Blinking as Audience Data』Journal of Performative Listening, Vol. 8, No. 2, pp. 33-55, 2021.
- ^ 小野塚花菜『出囃子とテンポの微調整:二度寝カウントの研究』音響文化学会誌, 第5巻第1号, pp. 9-24, 2018.
- ^ 内藤楓太『M-1グランプリにおける言語戦術の勝因』笑い戦略論叢, pp. 201-236, 2015.
- ^ 渡邉実『キングオブコント準優勝の分析:観客の自己観察を誘発する構造』劇場芸術評論, 第3巻第4号, 2016.
- ^ 広瀬庸平『NHK新人お笑い選考会の記録(出典の所在未確認)』NHK学芸資料館, 2019.
- ^ (参考文献として挙げられたがタイトルが不自然)小宮小五郎『誓約書は眠らない:手続き芸大全』株式会社ハイパー観察事務所, 2022.
外部リンク
- ネズコゴロウ劇場・公式サイト
- ハイパー観察事務所 アーカイブ
- まばたき会計(ファンページ)
- 出囃子データベース:二度寝カウント
- 深夜手続き大喜利 公式レシピ