百合好きだけど男も出していいよ派
| 名称 | 百合好きだけど男も出していいよ派 |
|---|---|
| 略称 | YFYAM |
| ロゴ/画像 | 二つのリボンが交差し、片方だけ小さな鍵穴が付いた意匠 |
| 設立(設立年月日) | 2011年9月17日 |
| 本部/headquarters(所在地) | 東京都新宿区歌舞伎町3丁目17番(仮事務所) |
| 代表者/事務局長 | 事務局長:綾小路みねら(あやのこうじ みねら) |
| 加盟国数 | 該当なし |
| 職員数 | 常勤16名、渉外協力者約214名 |
| 予算 | 年間約3,480万円(2023年度見込み) |
| ウェブサイト | YFYAM公認ポータル(架空) |
| 特記事項 | 男性キャラの登場条件を“必要最小限ルール”として議決している |
百合好きだけど男も出していいよ派(ゆりすきだけど おとこも でていいよは、英: Yuri Fans Who Allow Men、略称: YFYAM)は、女性の同性愛を主題とする創作に男性キャラクターも登場させうるとする創作派閥である[1]。に同人文筆圏で組織化され、本部はとされる[1]。
概要[編集]
百合好きだけど男も出していいよ派は、女性の同性愛を主題とする創作において、男性キャラクターの登場を「原則禁止」としない立場を取る派閥である。特に、男性を“物語の潤滑油”として扱うのではなく、百合関係の緊張を引き出す装置として限定する点が特徴とされる[1]。
この派閥は、同人文筆界隈の分化により生まれたと説明されており、2011年に「会議体だけは作ろう」という運動が転じて、決議と審査の手続きを備えた共同体として認識されるようになった。のちに、作品レビュー会や“宣言テンプレート”の配布など、事務局機能が整えられていった[2]。
なお、男性キャラの扱いをめぐっては対立派(男性キャラ駄目派)との間で抗争が繰り返され、時には同じ地図(配置図)を巡って「どの窓から男子が入ったか」で議論が発散したと記録される[3]。この逸話は当時の編集者会議の議事録に残されているとされるが、細部の真偽は不明である[3]。
歴史/沿革[編集]
前史:『鍵穴裁判』からの分岐[編集]
派閥形成の前史は、2010年頃に都内で行われた即売会付帯の座談会「鍵穴裁判」であったとされる。座談会では、女性同士の関係を主題にする作品に、男性が“鍵穴”のように一瞬だけ顔を出すかどうかを論点化したという[4]。ここで用いられた比喩が、のちのロゴ意匠(交差リボン+鍵穴)へと接続したと説明されている[5]。
この時点では明確な派閥ではなかったが、「男性が出る=百合が汚染される」という見解に対して、「汚染ではなく、観測の反作用として働く場合がある」と主張する文筆家が複数現れた。彼女らは共同で“必要最小限ルール”の叩き台を作成し、A4で片面3枚、余白を12mm統一して提出したとされる[6]。
設立:2011年決議と『三段階エントリー』[編集]
2011年9月17日、派閥は「百合関係の保全と物語推進の両立」を目的として設立されたとされる[1]。設立当初、理事会は3人、総会は12人で構成され、決議文は“読者への契約”と位置づけられた。
同年の重要決議として『三段階エントリー』が採択された。これは男性キャラクターの登場を、(1)同席(会話の外側で存在を示す)、(2)対話(百合関係へ影響を与えない)、(3)緩衝(関係の距離を調整する)という3段階に制限する考え方である[7]。ただし、各段階の境界は曖昧で、のちに「段階2と3の間で起きた事故」などの問題が発生した[8]。
一方で、反対派はこの制度を“抜け道条項”と見なしたため、派閥間の応酬は年を追うごとに激化したと指摘されている。事務局の回覧文には、抗争期間中の送付コストを試算した注釈が付けられており、郵送1通あたり平均84円(当時の料金想定)と記されている[9]。
組織[編集]
組織構成(理事会・総会・審査室)[編集]
百合好きだけど男も出していいよ派は理事会と総会、ならびに審査室(通称:リボン審査室)で運営されるとされる。理事会は常勤理事5名と非常勤理事11名で構成され、総会は加盟協力者214名のうち投票権を持つ者で組織される[10]。
審査室は男性キャラクターの登場が“緩衝”に留まるかをチェックし、提出原稿はページ単位でスコア化される。具体的には、男性登場シーンを含む段落数、視点の移動回数、百合二人の呼称変化数を集計し、“許容率”が76.4%を下回る場合に修正勧告を出す運用が行われていると報じられた[11]。
この数値は内部資料で示されたとされるが、審査室の担当者が変わると計算方法が微調整されるため、年度により数値の意味が揺らぐことがあると指摘されている[12]。
主要部局と管轄[編集]
事務局は「所管:宣言テンプレート統一」「外局:読者クレーム一次受理」「管轄:合同誌の配置調整」を担うとされる。さらに渉外部は、対立派との公開討論会の段取りを取り、会場には“男性がいることを否定しない椅子配置”が採用されることがあるという[13]。
なお、各部局の人員は公開されない場合があるが、常勤16名という職員数が当時の年次報告に明記されている。人員は編集担当、査読担当、調停担当に分担され、それぞれが理事会決議に基づき活動を行っているとされる[10]。
地味な部局としては「遅延郵便対策室」があり、抗争期に書類が届かなかった原因を“郵便局の物理的な混雑”ではなく“物語の緩衝が足りなかった”と説明する資料が存在したと伝えられている[14]。
活動/活動内容[編集]
百合好きだけど男も出していいよ派は、作品レビュー会、公開の決議、そして配布資料の整備を通じて、男性キャラクターの扱いを“許容可能な技法”として定義しようと活動を行っている。特に、初出時に付す宣言文テンプレート(「本作は百合を中心に据え、男性は緩衝役として限定する」)が配布される点が知られている[15]。
活動内容としては、毎年10月に「リボン審査会」が実施され、提出作品は段階エントリーに基づき分類される。さらに、合同誌では男性登場シーンの割合を1作品あたり平均“2.7%以内”とする目標が掲げられた時期があったとされる[16]。ただし、この割合はジャンルや文体に影響されるため、必ずしも遵守されていないという批判がある[16]。
また、派閥は抗争を“制度設計で飼いならす”方針を取ったと説明されており、対立派との間で公開討論会を行うことがある。討論会では、同じプロットでも男性の入室動線(例:左扉から入るか、右扉から入るか)を図示して議論する慣行があったとされる[17]。このようなやり方は当事者には真剣でも、傍観者には誇張に見えたと回想されている[18]。
財政[編集]
派閥の予算は、分担金とイベント収益で運営されるとされる。年次予算は年間約3,480万円(2023年度見込み)であり、内訳としては審査運営費が31%、宣伝・配布費が24%、調停・法務相談費が19%であると報告された[19]。
資金の徴収は「加盟協力者の分担金」を主として行い、オンライン決済に加えて振替口座による手続も残されている。出納の実務は事務局経理担当が所管し、理事会の決議に基づき運営されるとされる[19]。
一方で、抗争期には“差し戻し送料”が財政を圧迫したという。差し戻し送料は1件あたり平均210円と試算されたとされるが、実際の支出がこの見込みを上回った年もあったと指摘されている[20]。
加盟国(国際機関の場合)[編集]
百合好きだけど男も出していいよ派は国際機関ではないため加盟国の概念は採用されていない。活動は主として国内の同人文筆界隈を管轄としており、国外の協力者は“準協力”の扱いとされる[21]。
歴代事務局長/幹部[編集]
歴代事務局長としては、設立初年度から事務局長が継続して交代しているとされる。設立年の事務局長は綾小路みねらであり、任期は2年とされることが多い。次期事務局長としては、2023年頃に「雨宮しずか」へ移行したとする内部メモが流通したが、その正式性には疑義がある[22]。
また幹部としては、審査室長「神楽すあら」、渉外部長「石動あおり」、調停担当「朝霧ひなた」などの役職名が知られている。これらの人物は匿名で活動する場合があり、公開情報が更新されないため、同一人物が複数名を名乗っていた可能性があると論じられた[23]。さらに、役職の肩書は“理事会決議”で固定され、所管の範囲を変更する際には総会での決議が必要とされる[10]。
不祥事[編集]
不祥事として最もよく引用されるのは『段階2の越境事件』である。ある合同誌で、男性キャラクターが“緩衝”に留まるはずが、読者投票の集計上は“対話”段階を超えたとされ、審査室が再判定を行ったと報告された[24]。再判定の結果、越境した段落数は計13段落で、男性視点の切り替え回数は17回だったと記録されている[24]。
また、抗争期に対立派向けの公開討論会の招待状が誤って“男性キャラ駄目派”の支持者ではなく“百合の強い友人会”に送付された事故が発生したとされる。事故原因は郵便番号の誤りではなく、「封筒の印刷が鍵穴ではなくドアノブになっていたため、配達者が迷った」という説明が出たと記録されている[25]。この説明は当時の笑い話として広まり、事務局が公式に反論しなかったことがかえって不信感を生んだと指摘されている[26]。
その後、派閥は予防策として、宣言テンプレートの版番号を追記し、印刷物の角丸半径を統一する運用を導入したとされる。ただし、角丸半径をどこまで厳密に測ったかは要出典の状態であり[27]、内部資料以外の裏付けは示されていない。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 綾小路みねら「百合関係の保全と物語推進の両立:YFYAMの決議文解説」『同人文筆行政学研究』第4巻第2号, pp.12-39.
- ^ 雨宮しずか「鍵穴裁判に見る比喩から制度への飛躍」『物語社会の計量史』Vol.18 No.1, pp.201-233.
- ^ 神楽すあら「男性キャラクターの“緩衝”機能を段落スコア化する試み」『物語技法と読者反応』第9巻第3号, pp.77-95.
- ^ 石動あおり「渉外実務としての公開討論会設計:椅子配置の政治学」『出版調停年報』pp.45-63.
- ^ 朝霧ひなた「差し戻し送料が財政に与える影響:YFYAMの仮想家計モデル」『非営利会計の周辺』第12巻第1号, pp.88-101.
- ^ 『百合好きだけど男も出していいよ派 年次報告書(仮)』YFYAM事務局, 2023年.
- ^ Dr. Maris Hoshino “The Three-Stage Entry Framework for Yuri Fiction” 『Journal of Narrative Micro-Politics』Vol.7 No.4, pp.310-342.
- ^ K. Delacroix “Boundary Objects in Fandom Governance” 『Fictional Economies Review』pp.1-27(第1版ではページ表記が欠落).
- ^ 高坂雫「段階2の越境事件:13段落の再判定」『編集者メモワール』第2巻第6号, pp.5-18.
- ^ 米田りおな「要出典が増えると何が起きるか:百科事典文体の誤差」『情報編集学論叢』第6巻第2号, pp.140-166.
外部リンク
- YFYAM公認ポータル
- リボン審査室アーカイブ
- 三段階エントリー指針(配布資料置場)
- 公開討論会の座標図保管庫
- 年次報告書ダウンロードページ(要ログイン)