空耳アワワー
| 番組名 | 空耳アワワー |
|---|---|
| 画像 | 空耳アワワーの番組ロゴ |
| 画像説明 | 耳形ヘッドホンと泡アイコンを組み合わせたロゴ |
| ジャンル | バラエティ番組 |
| 構成 | 収録(スタジオ+公開放送) |
| 演出 | 映像編集主導のリアクション検証形式 |
| 司会者 | 御園井コタロウ |
| 出演者 | 常連:虹澤ルミナ、天間ナギ、堂縫ミツハ/ゲスト:俳優・声優・音響技術者 |
| ナレーター | 月見坂イサム |
| OPテーマ | 『泡の翻訳』 |
| EDテーマ | 『耳鳴りカレンダー』 |
| 企画 | みなとテレビ編成局『聴こえの実験室』 |
| 製作/制作 | 空耳実験制作委員会 |
| 制作局 | みなとテレビ 第2制作センター |
| プロデューサー | 笹尾シズト(編成プロデューサー)・鷺島ユウ(バラエティCP) |
| 放送国 | 日本 |
| 映像形式 | ハイビジョン放送(のちに疑似8Kアップコン) |
| 音声 | ステレオ二重音声(番組音声+検証用音声) |
| 字幕 | 日本語字幕 |
| データ放送 | あり(「今週の認定空耳」投票) |
| 放送期間 | 2021年4月3日 - 2024年9月28日 |
| 放送時間 | 毎週土曜 19時台 |
| 放送分 | 84分(第1期:78分) |
| 放送回数 | 全132回(特別番組4回含む) |
| 放送枠 | みなとゴールデンバラエティ 19:00枠 |
『空耳アワワー』(そらみみあわわー、英: ''Soramimi Awa-Wah'')は、[[2021年]][[4月3日]]から[[2024年]][[9月28日]]まで[[みなとテレビ]]系列で放送されていた[[バラエティ番組]]である。司会は[[御園井コタロウ]]。毎週[[土曜日]]19時台([[日本標準時|JST]])に放送された冠番組でもある[1]。
概要[編集]
『空耳アワワー』は、視聴者が投稿した「聞こえてしまう」奇妙なフレーズ(いわゆる空耳に相当する演出)を、スタジオで音響編集・発音検証・口パク照合まで行って「認定」する形式の[[バラエティ番組]]である[1]。
番組開始当初は「耳に残る言い間違い」を主題とした簡易企画として企画されたが、反響を受けて[[みなとテレビ]]編成局が「聴覚の翻訳」を掲げる方針に切り替えたとされる。特に「泡(あわわー)」というキーワードは、誤聴の強度を泡の段階として可視化する独自グラフィック(特許出願中とされた)と結び付けられた[2]。
なお、番組は単なるネタ番組ではなく、毎回「音声のどこを切り取ったか」を編集画面で提示した点が特徴とされる。一方で、視聴者投票が盛り上がるほど、検証よりも“当たりっぽい”フレーズが先行するのではないかという批判も早期から出ていた[3]。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
番組は[[2021年]]の[[4月3日]]に放送を開始し、毎週[[土曜日]]19時20分からの78分枠でスタートした[4]。開始当初はデータ放送が「視聴者の耳型スタンプ」だけで、投票は番組後半に限定されていた。
その後、[[2022年]]に入り「泡の段階(0〜5)」をリアルタイムで反映する投票方式が導入され、放送時間が第2期([[2022年]]10月改編)で19時10分から84分へと繰り上げられた[5]。公式には“視聴者の誤聴体験の没入度向上”が理由と説明された。
さらに[[2023年]]の夏には、同時間帯で[[みなとテレビ]]が特別スポーツ中継を組んだ回があり、該当週だけは翌週[[月曜日]]22時台に振替放送されたとされる[6]。この振替回が「泡が一番濃かった回」としてファンの間で語り継がれ、結果的にネット局でも同企画の模倣が増えたという[7]。
出演者[編集]
司会は[[御園井コタロウ]]で、番組内では「音の翻訳官」を自称するキャラクターとして扱われていた[8]。常連として、誤聴を“音楽化”する[[虹澤ルミナ]]、早口の再現テストを担当する[[天間ナギ]]、編集画面を読み解く[[堂縫ミツハ]]がレギュラーとして起用されたとされる[9]。
ゲストは俳優やミュージシャンに加え、[[音響工学]]寄りの技術者が登場する回もあり、一般向けでありながら専門性を匂わせる構成になっていた。特に、スタジオに設置された「泡チューブ」(実際には低域を増幅するアレイ)を用いた回では、ゲストが“科学っぽい言葉”でまとめるのではなく、あえて曖昧な感想を言うよう促される演出が話題となった[10]。
番組のナレーターは[[月見坂イサム]]で、テロップの言い切りを避ける語り口が多用された。なお、ナレーションのテンポが速い回ほどデータ放送の投票が伸びるという内部資料が出回ったとされるが、出典は示されていない[要出典]。
番組史[編集]
番組は「聴こえの再現」を掲げており、開始初年度(第1期)には[[2021年]][[4月]]から[[2022年]][[3月]]までの平均視聴率が“番組定義上”で[[9.3%]]と計算されたとされる[11]。ここでいう平均は通常の世帯視聴率ではなく、後半の特定コーナー開始時からの集計であると注記されている。
その後、泡の段階グラフィックを番組オリジナルグッズ化する構想が持ち上がり、[[2022年]]末に「泡スタンプ第1弾」が発売された[12]。紙のスタンプ台には、音響メーカーの協力を得た“沈黙インク”(乾くと音が聞こえるような気がするというコンセプト)を使ったとされ、公式サイトで動画が公開された。
ただし、[[2023年]]に実施された公開放送([[東京都]][[品川区]]の“しおりホール”)では、観客の反応が想定より過敏になり、特定回で“泡が5を超えた”として急遽演出が修正された。この「超えた泡」は翌週に“仕様”として扱われたが、当時の編集者がこぼした発言がSNSで拡散し、一部で「捏造では」と疑われた[13]。
終盤は“耳の翻訳”から“社会のノイズ”へテーマが広がり、[[2024年]]の終了前に、過去回の音声を再編集して新しい空耳を作る「巻き戻し特集」が行われたとされる。その結果、終了告知はスタッフ間では静かな合意で進んだ一方、視聴者の反応は賛否が分かれた[14]。
番組構成/コーナー[編集]
番組の基本構成は、(1)オープニングの“泡予告”、(2)視聴者投稿の選定会議、(3)スタジオでの音響編集検証、(4)認定フレーズの発表、(5)エンディングの耳診断、の5部からなると説明されていた[15]。
最も有名だったコーナーは「泡耳(あわみみ)ラボ」である。投稿音声は必ず周波数帯を3区間に分割し、各区間ごとの“聞こえ方の事故”をスタジオで口に出させる。さらに「認定条件」は“誤聴の一致率が70%以上”“語尾の母音が同一”“表情筋の同期が0.82以上”の3条件とされ、当初から厳格な基準のように語られていた[16]。
一方で、番組後半には「当てっぽさ選手権」も設けられ、音響編集よりも“言いたくなるフレーズ”が勝ちやすい構造だと指摘された回がある。たとえば[[2023年]][[11月]]の回では、認定フレーズが偶然にも投稿者の地元方言と一致し、投票が急伸したが、偶然の説明は曖昧にされたという[17]。
また、データ放送では「今週の認定空耳」を選ぶほか、耳型スタンプを集めるゲームが提供された。集計された“スタンプ数”が累計で[[1,024]]に達すると、番組スタッフが選んだ“次回のネタ音源”が先行公開されるとされたが、実際に達成した視聴者は少数だったとされる[18]。
ネット局[編集]
放送は[[みなとテレビ]]を中心に、全国のローカル局へネットされた。番組公式サイトでは、ネット局の総数が“平常時で23局”とされていた[19]。
ただし、ブロックごとにデータ放送の仕様が変わるため、同じ投稿が別の“泡段階”で表示されることがあったとされる。これにより、視聴者の体験が地域でずれるという批判が出て、[[2022年]]末に改善アップデートが行われたとされたが、更新履歴が公開されなかったため真偽は不明とされている。
特別番組として、番組開始からちょうど[[333]]回目にあたる日(公式では“耳の暦”として算出)に「泡対談スペシャル」が組まれた。収録地は[[神奈川県]][[横浜市]]にある“港湾文化工房”で、地元音響団体が制作協力したと報じられた[20]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 笹尾シズト「『空耳アワワー』における“泡段階”指標の運用方針」『放送技術ジャーナル』Vol.58 No.4 pp.112-127, 2022.
- ^ 鷺島ユウ「バラエティにおける誤聴演出の社会的受容」『メディア社会研究』第12巻第1号 pp.33-59, 2023.
- ^ 御園井コタロウ「司会者の沈黙はなぜ伸びるか」『民放論叢』Vol.41 pp.201-219, 2021.
- ^ 虹澤ルミナ「口パク照合は笑いをどう変えるか」『表現音響年報』第7巻第2号 pp.77-96, 2022.
- ^ 月見坂イサム「ナレーション速度と投票率の相関」『テレビ字幕研究』Vol.9 No.3 pp.5-18, 2023.
- ^ 『空耳アワワー公式ガイドブック(第2期増補版)』みなとテレビ出版, 2022.
- ^ J. Merrow, “Perceived Translation in Variety-Style Sound Editing,” Vol.12 No.1 pp.41-66, 2024.
- ^ R. Kestrel, “Audience Voting Metrics for Live-Recorded Comedy,” in International Journal of Broadcast Signals, Vol.7 pp.88-103, 2023.
- ^ 三條アキラ「誤聴を“認定”する仕組みの倫理」『倫理放送学研究』第3巻第4号 pp.99-115, 2024.
- ^ 遠州ハルノ「泡チューブの低域増幅特性」『回路と音の雑誌』Vol.15 No.6 pp.10-24, 2022.
外部リンク
- 空耳アワワー 公式サイト
- みなとテレビ バラエティアーカイブ
- 泡耳ラボ 特設ページ
- データ放送 投票ログ(非公開)
- 空耳実験制作委員会