鬼川利久
| 芸名 | 鬼川 利久 |
|---|---|
| ふりがな | おにがわ りきゅう |
| 画像ファイル | Onigawa_Rikyu_official.jpg |
| 画像サイズ | 240×320px |
| 画像コメント | 第41回“夜明け演劇祭”記念撮影 |
| 生年 | 1989年〈平成元年〉 |
| 生月 | 12月 |
| 生日 | 19日 |
| 身長 | 178cm |
| 血液型 | O型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | ドラマ・舞台中心/ポップス |
| 活動期間 | 2012年 - 現在 |
| 活動内容 | 俳優業、司会、歌手活動、バラエティ出演 |
| 配偶者 | 公表なし(同業者と“共同家事”の噂のみ) |
| 事務所 | 株式会社オニガワ企画 |
| 公式サイト | https://onigawa-rikyu.example.jp/ |
| 主な作品 | 『砂糖の月曜日』、『夜明けの折り鶴』、『利久の解読ラジオ』 |
| 受賞歴 | 第31回“硝子の演技賞”助演男優部門など |
鬼川 利久(おにがわ りきゅう、[[1989年]]〈[[平成]]元年〉[[12月19日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。寛容で理屈っぽい“助言キャラ”として知られ、[[株式会社オニガワ企画]]に所属している。愛称は「鬼利」、代表作はテレビドラマ『砂糖の月曜日』である[1]。
略歴/来歴[編集]
鬼川 利久は[[日本]]の俳優・タレント・歌手として活動している。寡黙な芝居と、バラエティでの“細かすぎる言語化”が同時に評価され、デビュー以降は「現場の翻訳者」として語られることが多い[1]。
出自は[[東京都]]の下町にある[[台東区]]の商店街で、祖父が“舞台小道具の貸し箱”を運営していたとされる。当人は幼少期に「箱の鍵穴を数える癖」をつけたとされ、のちにこの癖が演技の間合いにも影響したと本人が明かした[2]。なお、同商店街の協会報では“鍵穴は合計で7,213個”と記されているが、これは本人の談話を編集部が独自に換算した可能性が指摘されている[3]。
デビューの契機は、[[2010年]]に[[NHK]]の公開オーディション「夜明けドラマ倶楽部」で最終選考に残ったことにある。ところが、当時の合否は練習量よりも“台本の余白に鉛筆で書かれた文字数”が参考にされたとされ、鬼川は余白に5,482文字を書き込んだと報じられた[4]。翌[[2011年]]には[[劇団旅鴉]]の研究生として舞台研修を始め、[[2012年]]にテレビドラマ『砂糖の月曜日』で初主演を果たした[5]。
人物(性格・逸話/私生活)[編集]
鬼川は、共演者に対して「褒める前に原因を言う」ことで知られている。本人は「感情のラベルより、行動のラベルが先」と語っており、現場では台詞の前に相手の“呼吸の間隔”を観察するとされる[6]。そのためスタッフの間では、鬼川の近くにマイクを置くと録音レベルが安定するという、やや迷信めいた評価があった[7]。
一方で、私生活には細かな儀式があるとされる。鬼川は撮影前、必ず衣装のボタンを“左から3つ目”に指を止める癖があり、「そこが今日の運の起点」と冗談めかして語った。さらに、同じ儀式を続けるために飲食は“前日夜にカレーを食べない”ルールを設けたと報じられている[8]。ただし本人は「カレーは悪くない、カレーの匂いがマイクに残るだけ」と釈明し、結局は料理を敬遠しているだけではないと補足した[9]。
食のこだわりとしては、[[長野県]]の善光寺周辺で買うという“黒糖の乾いた飴”を現場に持ち込むことが知られている。本人いわく、飴を舐めると口腔内の温度が一定になり、滑舌の基準が揃うという。もっとも、この温度の測定値が「32.4℃」「32.5℃」とブレることから、ファンの間では“神経が作る虚数の温度”だと笑い話になった[10]。
また、利久という名前が“利を久しく”の略だと本人が語る逸話があり、これは祖母が[[大阪府]]の詩人に宛てた手紙に由来するとされる。とはいえ手紙の現物は見つかっておらず、出典としては当時の郵便局の控えを写したもののみが流通していると説明される[11]。
出演[編集]
鬼川は俳優として、テレビドラマでは[[2020年]]以降に“再生する過去”を題材にした作品に多く出演している。『砂糖の月曜日』では記憶を砂糖で固める研究者役を演じ、同作は“甘さの演技”として話題となった[12]。また、続編的な位置づけとされる『夜明けの折り鶴』では、折り紙の折り目を律動として台詞へ変換する演出が好評だった[13]。
映画では社会派の文脈に寄る傾向があり、[[2018年]]の『回覧板の冬』で地方紙の記者を務めた。同作は地方の祭礼の再開がテーマで、鬼川は取材のために実際の回覧板を“54日間”家に保管したとされる[14]。もっとも、配布を滞らせる行為として問題視され、結果的に脚本スタッフが回覧板の複製を用意したことがあると、のちに制作側の証言が出た[15]。
舞台では[[劇団旅鴉]]の系譜を受け、舞台装置の動きに合わせて台詞の速度を変える“可変テンポ演技”で知られる。初舞台『沈黙の補助輪』での演技が評価され、翌年には同作の再演公演で司会も務めた[16]。劇場アニメではキャラクターの“文字の読み上げ”を担当し、声優の台本に鉛筆で独自の区切りを入れたことが制作日誌に残っているとされる[17]。
バラエティでは『利久の解読ラジオ』名義での“視聴者の言い間違い添削”が人気を博した。ラジオ番組では週1回、リスナーの送ったメモを即興で小説化し、平均放送時間が“19分36秒”に揃うよう調整すると報じられた[18]。CMでは[[東京ガス]]“やわらか保温”シリーズのイメージキャラクターに起用され、冷えた手を温める手つきが印象的だと評された[19]。
作品(シングル/アルバム/映像作品)[編集]
歌手としては、ドラマ主題歌経由で知名度を広げたとされる。デビューシングルは『砂糖の月曜日』(作詞・作曲は[[白井藍人]])で、リリース初週の売上が“約12,480枚”と報じられた[20]。数字の出所は複数の販売データの平均とされるが、当時の公式プレスリリースには“約12,5◯◯枚”とだけ記され、編集時の削れ方が話題となった[21]。
アルバムは『夜明けの折り鶴—言葉の骨格—』を発表し、収録曲のうち3曲が舞台用に書き起こされた“台詞から音へ”の形式である。特に『折り目標本』では、歌詞に漢字が多いにもかかわらずテンポが速く、歌唱の息継ぎが一貫して一定になるよう設計されたと説明される[22]。ただし本人は「一貫じゃない。むしろ息継ぎを“あえて乱す”設計だった」と訂正し、編集者が見出しを“整える”方向へ脚色したとの指摘もある[23]。
映像作品としては、ライブ映像『鬼利語りライブ2021—余白の旋律—』があり、終盤のMCが“約7分間カットなし”として販売サイトで強調された[24]。この“カットなし”がどこまでを指すのかは不明で、視聴者からは「テロップだけ切ってるのでは」という指摘が寄せられた[25]。
また、配信限定の短編映像『机の引き出し、ひとつだけ』では、本人が物語の語り手を演じながら、実際の録音環境音をそのまま音源として残したとされる。音声に[[台東区]]の商店街の足音が混じる点が“生々しさ”として評価されたが、ファンの一部は「都心の足音が混じるのは当然で、評価が過大」とも主張した[26]。
書籍(写真集/雑誌連載)[編集]
書籍では、写真集『ボタンの間に物語がある』が代表的である。撮影は[[神奈川県]]の[[鎌倉市]]で行われたとされ、海沿いの資料館の階段を“合計67段”としてカウントするこだわりが話題になった[27]。なお段数は季節により変化する可能性があるため、当該カウントがどの時点のものかは曖昧であるとの注記も付いている[28]。
雑誌連載としては『役者の余白手帖』があり、月2回の連載で台本の余白に書いた“メモの形式”を公開している。連載では、メモを色分けし、赤は“不安”、青は“確信”、黒は“まだ言わないこと”として分類するという。編集側はこの分類が“演技指導に使える”として読者からの反響を得たと説明している[29]。
さらに、ラジオで取り上げた添削の一部が文庫化され、『解読は優しさから始まる』として刊行された。文庫版では紙面余白が多く、文字の行間が“平均1.9行分”となるよう調整されたとされる[30]。ただしこの数値は版面設計の都合を含む可能性があり、本人の意図がどこまで反映されたかは確認できないとされる[31]。
写真集の特典として、購入者が「利久の“合図ジェスチャー”」を真似できる動画が付属したと報じられたが、配布時期が店舗ごとに異なっていたため、ファン間で“特典ガチャ”と呼ばれていた[32]。
受賞歴[編集]
鬼川の受賞歴としては、第31回“硝子の演技賞”助演男優部門を挙げることができる。同賞の受賞理由は『回覧板の冬』における“記憶の速度調整”が高く評価されたことによるとされる[33]。
続いて、第14回“夜明け映像戯曲賞”では、劇場アニメ『文字のない地図』の“声の間”を評価されて新人賞相当部門を受賞したと報じられた[34]。もっとも同作品は鬼川の担当範囲が限定的であったため、受賞の妥当性については当時から議論があったとされる[35]。
また、[[2022年]]にはバラエティ『利久の解読ラジオ』が第9回“余白トーク大賞”を受賞し、司会としての技術が讃えられた[36]。この受賞では「笑いの温度が一定である」点が強調されたが、審査員のコメントが文字起こしの時点で誇張された可能性があると指摘されている[37]。
歌手活動では、シングル『砂糖の月曜日』が第26回“甘味主題歌アワード”で最優秀主題歌賞を受賞したとされる[38]。ただし当時の公式記録は“主題歌”ではなく“ドラマ内歌”と区分されており、厳密には別系統の扱いだったのではないか、という見解も存在する[39]。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
鬼川利久公式サイト
株式会社オニガワ企画 公式プロフィール
NHKアーカイブ(夜明けドラマ倶楽部)
硝子の演技賞 受賞者一覧
余白トーク大賞(公式)
脚注
- ^ 山岸朋子「鬼川利久の“余白”はなぜ音になるのか」『芸能編集季報』第18巻第2号, 第33-41頁, 2023年。
- ^ 白井藍人「『砂糖の月曜日』作曲メモ(改訂稿)」『ドラマ主題歌研究』Vol.9, pp.11-19, 2020年。
- ^ 佐藤凪「鍵穴の数から演技へ:台東区商店街資料の読み替え」『舞台装置と言葉の間合い』第7巻第1号, pp.54-62, 2016年。
- ^ 鬼川利久「撮影前の“左から3つ目”について」『現場の作法』第2号, pp.3-7, 2021年。
- ^ Margaret A. Thornton「Interval Tuning in Japanese Acting Performances: A Case Study of Rikyu Onigawa」『Journal of Performance Poetics』Vol.12 No.4, pp.201-218, 2022年。
- ^ 川名浩史「回覧板の冬と記者役の倫理」『映画史倫理学ノート』第5巻第3号, pp.89-97, 2019年。
- ^ Taro Nakanishi「Vocal Spacing in Theater Animation: Onigawa’s Uncut Dialogue」『International Review of Voice Acting』Vol.3, pp.77-95, 2021年。
- ^ 『硝子の演技賞』編集委員会「第31回硝子の演技賞 審査講評(抜粋)」『硝子の演技賞年報』pp.1-12, 2022年。
- ^ 『夜明け映像戯曲賞』運営「第14回夜明け映像戯曲賞 募集要項と審査基準」『戯曲賞報』第14号, pp.5-15, 2019年。
- ^ 関根ユウ「甘味主題歌アワードの分類問題」『音楽アーカイブの境界』第1巻第1号, pp.31-40, 2024年。
外部リンク
- 鬼川利久公式サイト
- 株式会社オニガワ企画 公式プロフィール
- NHKアーカイブ(夜明けドラマ倶楽部)
- 余白トーク大賞(公式)
- 硝子の演技賞 受賞者一覧