SADDLE THE PIECE HILLS
| 名前 | SADDLE THE PIECE HILLS |
|---|---|
| 画像 | STPHロゴ(架空) |
| 画像説明 | 尖った月形のピースマークを掲げた宣材写真(架空) |
| 画像サイズ | 240 |
| 画像補正 | 1.0 |
| 背景色 | #C44C3A |
| 別名 | STPH(略称) |
| 出身地 | 近郊(制作拠点はとされる) |
| ジャンル | オルタナティブ・ロック / ガレージ・パンク |
| 職業 | ロックバンド |
| 担当楽器 | ギター・ベース・ドラム・ボーカル |
| 活動期間 | 1999年 - 2018年(2019年再始動、2022年活動休止) |
| レーベル | ASPHALT MOON RECORDS |
| 事務所 | 北環音楽事務所 |
| 共同作業者 | / プロデューサー |
| メンバー | 相馬タクト(Vo,Gt)/ 白浜ユズキ(Ba)/ 笹原マコト(Dr)/ 霧島ライラ(Key,Cho) |
| 旧メンバー | なし(ただしインディーズ時代のツアーサポートが複数いたとされる) |
| 公式サイト | STPH OFFICIAL WEB(架空) |
SADDLE THE PIECE HILLS(サドル・ザ・ピース・ヒルズ)は、日本の4人組ロックバンドである。所属事務所は。レコード会社は。1999年に結成、2004年にメジャーデビュー。略称および愛称は「STPH」。公式ファンクラブは「ピースの鞍会」。
概要[編集]
SADDLE THE PIECE HILLSは、言葉の継ぎ目(piece)に注目した歌詞と、ステージ上で“鞍”の形に組んだ照明装置を用いた演出で知られるロックバンドである。楽曲はの路地音をサンプリングしたとされるため、聴感上の“生活感”が強いと評価された。
バンド名は「平地をまたぐ」という意味合いで語られることがあるが、実際には「分断された街を音で運び、ひとつの丘(hills)へ載せる」ことを表す内部用語として成立したとされる。なお、彼らのデビュー前夜、当時のマネージャーがの“放送事故防止”講習会で偶然聞いた比喩を元に命名されたという逸話も存在するが、信憑性には議論がある。
メンバー[編集]
相馬タクトはボーカルおよびギターを担当し、声の倍音を狙うことで知られる。白浜ユズキはベースを担当し、録音時に“弦を一度だけ外して戻す”手順をルーティン化していたとされる。笹原マコトはドラムを担当し、キックのアタックを時間差で二段階に分ける改造スティックを愛用した。
霧島ライラはキーボードおよびコーラスを担当し、ライブでは“ピースの数え歌”として観客参加フレーズを短く反復させる手法を用いた。彼女は作編曲も担い、2000年代のロックバンドでは珍しい編曲比率(ギター:キー:声の比がほぼ2:2:1とする計算)がファンの間で広まった。
ただし、後年のインタビューでは「比率は当時の編集者が面白がって作った図」とも述べられており、演出と説明のズレがバンドの“神話性”を強めたと指摘されている。
バンド名の由来[編集]
バンド名は、創設当初に組まれていた“二つの曲片(piece)を同じ拍子に跨がせる(saddle)”という作業手順に由来すると説明された。彼らは作曲メモの片隅に「SADDLE / PIECE / HILLS」とだけ書き込んでおり、完成稿に至る過程がそのまま略記になったとされる。
一方で、霧島ライラは別の由来として「深夜のドライブで見たの丘陵道路が、分かれ道に見えた」ことを挙げている。さらに、当時のスタジオ代が“15日分しか払えない”という事務手続き上の都合から、残り枠を丘(hills)に見立てたという逸話もある。
このように、由来は複数の説明が併存している点が、百科事典的にはむしろ特徴とされることがある。
来歴/経歴[編集]
結成(1999年)[編集]
1999年、相馬タクトと笹原マコトがの小規模ライブハウスで出会い、霧島ライラが“分割されたリズムを繋ぐ”即興を披露したことがきっかけで結成されたとされる。白浜ユズキは当初、対バンの常連として顔を出していたが、サポート中にソロのフレーズが相馬の歌詞と一致したことから加入が決まったという。
当時の練習は週3回で、1回あたりの録音テストはちょうど27テイクに揃えられていたと伝えられる。なお、なぜ27回に統一したかについて、当時の照明担当が「街灯が27本だった」と語ったため、後に数字が“お守り”として独り歩きした。
インディーズ拡大(2000年〜2003年)[編集]
インディーズ時代、彼らはで配布されていたフリーペーパーに“歌詞の断片のみ”を掲載し、連載形式でファンを増やした。2001年には自主制作ミニアルバム『Saddle Piece』を300枚限定でリリースし、うち62枚がメンバーの手書き修正入りであったとされる。
2002年、霧島ライラが作成した打ち込み譜面が、偶然にものエンジニアの旧PC(型番LNR-UX13)と同フォーマットだったため、無償でミキシングが行われたという噂が出回った。真偽は不明であるが、無償がきっかけで関係が固定化し、翌年の録音環境が整ったとされる。
メジャーデビュー(2004年)[編集]
2004年、ASPHALT MOON RECORDSからシングル『PIECE HILLS』でメジャーデビューを果たした。オリコンチャートでは初動で約4.8万枚を記録し、週内順位で最高3位となったと報告されている。
同作の制作では、ドラム録音の“1テイク目のみヘッドを変える”というこだわりが導入され、音像が他バンドと区別できる要因になったとされる。また、MVの撮影場所としての倉庫群が使われたが、実際は“撮影許可が下りた部屋が片側だけ窓あり”だったため、カット割りも片寄っていると語られた。
ブレイク期(2007年〜2011年)[編集]
2007年のアルバム『SADDLE THE PIECE HILLS』が社会現象となり、国民的ロックバンドと称されることもあった。特に『鞍上の静電気』がテレビ番組のオープニングとして採用され、視聴者の投稿が一時期SNSで増加したとされる。
2010年には全国ツアーで延べ観客が約38万3000人に達し、最終公演はのホールで“入場待機列が円形に並ぶ”演出が話題になった。なお、この円形配置は制作会社が提出した交通計画の図面が円形であることから採用されたと説明されている。
ただし、後年に関係者は「実際の入場列は真っすぐだった。円形は演出用に“数字上だけ”正確だった」と述べており、象徴の誇張がコンセプトと結びついていたと分析されている。
活動休止と再始動(2018年〜)[編集]
2018年、相馬タクトの喉の不調を理由に活動休止が発表された。公式発表では「年間予定の録音をすべて取り止め」とされ、代わりに霧島ライラがソロで“ピースの数え歌”を短編ラジオ企画として実施した。
2019年には再始動が報じられ、2021年に配信限定シングル『HILLS/0:27』をリリースした。0:27は“サビに入るまでの沈黙時間”を示すと説明され、同年末のファン投票で最も意味深い無音秒として選ばれたとされる。
一方で、実際の曲は沈黙が0:31だったとする記録もあり、ライブでのみ“0:27になるよう調整される”とも語られている。
音楽性[編集]
SADDLE THE PIECE HILLSの音楽性は、ガレージ・パンク的な強いリズムと、ボーカルの言葉数を制御する“切断と接続”の作法に特徴がある。歌詞は断片的に置かれ、聴取者が“つなげ直す”ことを促す構造として設計されたとされる。
また、彼らは曲中に“ピース音”(ギターのピッキングの後に発生する微小な摩擦音)を意図的に残し、ミックス段階で高域をわずかに持ち上げる方針を取った。ライラはこの方針を「聴こえるかどうかではなく、聴こえた気持ちを残すため」と説明した。
2000年代後半には、ストリングスを入れずにキーで“弦の揺れ”を再現するアレンジが増え、ギター主体のバンドの中でも異質だと評価された。
人物[編集]
相馬タクトは“対話のように歌う”スタイルで知られ、歌詞の一行目だけを事前にファンへ投下する慣習があったとされる。白浜ユズキはスタジオでの段取りに厳しく、機材の並びを毎回3-6-9の距離感で決めていたという。
笹原マコトは、リハーサル前にの古い楽器店へ必ず立ち寄ったと報じられ、そこで購入した“使用済みマレット”がライブ初期の音の特徴を形作ったと語られた。霧島ライラは、ファンの投稿を歌詞の参考にすることがある一方で、投稿内容と完成詞が一致しないことも多く、“読まれたようで読まれていない”領域を作っていると評された。
なお、インディーズ時代の家計簿が後に発見され、「電車賃:1日あたり約680円。スタジオは時給換算すると17分単位」といった細部が記載されていたという証言がある。ただし、この家計簿の所在は明らかにされていない。
評価[編集]
批評家の間では、彼らの“断片性”が時代の気分に合致したとされる。特に2007年のライブは、開演から最初のコールまでが28秒で揃えられていたと報じられ、観客参加の精度が高い点が評価された。
一方で、過剰な演出が“物語消費”を促しているとの指摘もあり、歌詞の意味が追いつかない聴衆が増えたという見解が存在する。もっとも、バンド自身は「意味は毎回更新される」として、解釈の固定を拒んだとされる。
また、音源は緻密であるにもかかわらず、ライブではあえて“ズレ”が残されることがある。これについて、技術不足ではなく、ズレをテーマとして掲げた結果であるとする論もある。
受賞歴/賞・記録[編集]
2009年にはの企画部門に相当する賞(名称は年により変動)で受賞したとされる。授賞式ではバンド名を読み上げるタイミングが早すぎたために字幕が乱れ、結果として“鞍(さどる)”の部分だけが誤って強調されたという逸話が残っている。
また、2011年の第43回音楽祭では、同一会場で行われたリピート率が異常に高く、アンケート回収率が91.2%だったと報告されている。さらに、ライブ映像の平均視聴保持率が63%に達したという社内分析もあり、これは当時としては高水準と見なされた。
ただし、保持率の算出方法については「視聴者の定義が曖昧」との指摘があり、記録は“参考値”として扱われることがある。
ディスコグラフィ[編集]
シングル ・『PIECE HILLS』(2004年)- デビュー作。終盤に短い無音区間があるとされ、当時のラジオパーソナリティが“耳がバグった”と感想を述べたとされる。 ・『鞍上の静電気』(2007年)- テレビ番組のオープニングに起用。タイトルの由来は“冬の車内で生まれる音”とされる。
CDシングル ・『HILLS/0:27』(2021年)- 配信限定から拡張された版。曲中の沈黙長が会場により変化するとファンが噂した。
アルバム ・『SADDLE THE PIECE HILLS』(2007年)- ブレイク作。ジャケットには“ピースの数”が刻まれているとされる。 ・『城壁の低音』(2012年)- ベースラインを前面に出した構成で、批評でも言及された。
ベスト・アルバム ・『PIECE HILLS COMPLETE』(2016年)- 過去曲の再編集が行われ、未収録“27分版”が話題になった。
映像作品 ・『鞍の点滅、丘の呼吸』(2008年)- ライブ映像。照明が鞍形に見えると好評だったが、視聴環境で形が変わるとされている。
なお、配信限定シングルとして『夜の継ぎ目(1/4)』(2014年)なども展開された。
ストリーミング認定[編集]
配信の累計は、2019年時点で全世界合計が約2.1億再生を突破しているとされる。日本国内では特定楽曲が“2500万ストリーム”の認定相当を得たと報じられた。
ただし、認定の基準が時期により変更されるため、厳密な数値は媒体ごとに揺らぐと指摘されている。一方で、ファンの間では『鞍上の静電気』が“3段階の伸びを見せた”という語りが定着しており、視聴行動の周期性が語られている。
タイアップ一覧[編集]
テレビ ・『鞍上の静電気』(系列の深夜枠オープニング、2007年)- 番組スタッフが“歌詞が短くて助かる”と語ったとされる。
映画 ・『城壁の低音』(映画『ミッドナイト・クラッチ』主題歌、2012年)- 作品側が“低音の解像度”を重視したと伝えられる。
広告 ・『夜の継ぎ目(1/4)』(の期間限定プロモーションBGM、2014年)- 走行中の聴取でも途切れにくいテンポ設計が評価されたとされる。
ラジオ ・『PIECE HILLS』(特番内ジングル、2005年)- “3秒で曲が分かる”と称され、ジングル編集の技術が注目された。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
全国ツアーは、2008年から“丘(hills)”をモチーフにしたステージセットで統一された。2008-2009年の『PIECE HILLS TOUR』では、延べ会場数が41か所とされ、各回の終演後にメンバーが同じ順番で退場したという細かな記録がファンサイトに残った。
2010年の『鞍の円環(えんかん)ツアー』では、グッズ売り場が円形導線になっていた。関係者は「交通計画の都合」と述べたが、ファンは“円形の導線こそ鞍の形”と解釈した。
2013年にはフェス出演としてに参加し、霧島ライラが“無音カウント”を観客に教えたことで話題になった。なお、その無音カウントが実際に何秒かは当日会場の反響で揺れ、記録に差が出たとされる。
出演(テレビ/ラジオ/映画/CM)[編集]
テレビ番組 ・に“出入口が二つあるセット”として初登場(2009年)- セット進行の遅れによりサビの入りが1拍早まったが、そのまま採用されたと語られている。
ラジオ ・『深夜の継ぎ目』へ霧島ライラがパーソナリティとして出演(2015年)- ハッシュタグが“#piece1/4”として定着した。
映画 ・短編映画『断面図の春』(2016年)に本人役として出演したとされるが、公式パンフでは“別名”で表記されたという証言がある。
CM ・前述の案件のほか、2018年にのキャンペーンBGMとして流用されたという噂がある。噂の根拠として、CM放送枠で使われた効果音が“ピース音”と似ていたと挙げられることがあるが、出典は示されていない。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
NHK紅白歌合戦への出場は、2013年および2016年の2回とされる。2013年は『鞍上の静電気』、2016年は『城壁の低音』が披露曲になったと伝えられている。
ただし、出場の際に司会者がバンド名を一度読み間違えたため、画面上のテロップが一時的に“ピースの鞍会”へ切り替わったという。これについて制作側は「視覚効果のミス」と説明したが、ファンは“式次第に組み込まれていた演出”だと主張した。
なお、出場回数は媒体により1回として扱うものがあり、公式確認の難しさから揺れが生じているとされる。
脚注[編集]
参考文献[編集]
参考文献 (架空の文献・記事を含む) 1. 渡辺精一郎『都市の継ぎ目:ロックの断片性と聴取行動』青藍出版, 2010年, pp. 41-58. 2. Mariko Tanabe『The Myth of Silence in Japanese Indie Rock』Blue Lantern Press, 2012, pp. 112-129. 3. 榎本キヨト『ミックスの余白:0:27という設計』弦月レコーディング社刊, 2016年, pp. 5-27. 4. 山口さやか『“鞍”の照明学:ライブ演出の心理効果』新曜書房, 2014年, pp. 88-102. 5. Iwanami Music Review編集部『図解・日本ロックバンドの命名』岩波ミュージックレビュー, 2008年, 第2巻第1号, pp. 73-96. 6. The Kuroshio Sound Studies Society『Television Tie-ins and Audience Reframing』Vol. 7, No. 3, pp. 201-224. 7. 北環音楽事務所『ファンクラブ会報の読み解き方:ピースの鞍会1999-2006』北環ライブラリ, 2007年, pp. 9-31. 8. 斎藤涼『数字が生む神話:27テイクの物語』星海社, 2011年, pp. 140-158. 9. 『日本レコード大賞 歴代データ(企画部門を中心に)』日本音楽史学会, 2011年, pp. 301-318. 10. Lila Kirishima『Counting Pieces: A Personal Score』Moonhill Books, 2018, pp. 13-36.(タイトルが実際と微妙に異なるとされる)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
STPH OFFICIAL WEB
ピースの鞍会(会員専用アーカイブ)
ASPHALT MOON RECORDS アーティストページ
弦月レコーディング社 スタジオ日誌
脚注
- ^ 渡辺精一郎『都市の継ぎ目:ロックの断片性と聴取行動』青藍出版, 2010年, pp. 41-58.
- ^ Mariko Tanabe『The Myth of Silence in Japanese Indie Rock』Blue Lantern Press, 2012, pp. 112-129.
- ^ 榎本キヨト『ミックスの余白:0:27という設計』弦月レコーディング社刊, 2016年, pp. 5-27.
- ^ 山口さやか『“鞍”の照明学:ライブ演出の心理効果』新曜書房, 2014年, pp. 88-102.
- ^ Iwanami Music Review編集部『図解・日本ロックバンドの命名』岩波ミュージックレビュー, 2008年, 第2巻第1号, pp. 73-96.
- ^ The Kuroshio Sound Studies Society『Television Tie-ins and Audience Reframing』Vol. 7, No. 3, pp. 201-224.
- ^ 北環音楽事務所『ファンクラブ会報の読み解き方:ピースの鞍会1999-2006』北環ライブラリ, 2007年, pp. 9-31.
- ^ 斎藤涼『数字が生む神話:27テイクの物語』星海社, 2011年, pp. 140-158.
- ^ 『日本レコード大賞 歴代データ(企画部門を中心に)』日本音楽史学会, 2011年, pp. 301-318.
- ^ Lila Kirishima『Counting Pieces: A Personal Score』Moonhill Books, 2018, pp. 13-36.
外部リンク
- STPH OFFICIAL WEB
- ピースの鞍会(会員専用アーカイブ)
- ASPHALT MOON RECORDS アーティストページ
- 弦月レコーディング社 スタジオ日誌
- TOKYO FM 番組アーカイブ(深夜の継ぎ目)