こはくとHiMERUの毎日しあわせ同居生活
| 番組名 | こはくとHiMERUの毎日しあわせ同居生活 |
|---|---|
| 画像 | — |
| ジャンル | 同居体験バラエティ(データ放送連動) |
| 構成 | 日替わり暮らしミッション+公開家計簿コーナー |
| 演出 | スタジオ再現型・街角ロケ(初期)→完全ルーム密着(中期) |
| 司会者 | 小羽紅珀(こはく) |
| 出演者 | 小羽紅珀、天城HiMERU、気象妖精ナレーション(準レギュラー) |
| OPテーマ | 『しあわせの家計簿(週7版)』 |
| EDテーマ | 『きょうもだいじょうぶ(同居編)』 |
| 放送期間 | 2021年4月5日 -(継続) |
『こはくとHiMERUの毎日しあわせ同居生活』(こはくとひめるのまいにちしあわせどうきょせいかつ、英: ''Kohaku and HiMERU’s Daily Happy Cohabitation Life''、ローマ字: Kohaku to HiMERU no Mainichi Shiawase Doukyo Seikatsu)は、[[光都テレビ放送]]系列で[[2021年]]([[令和]]3年)[[4月5日]]から毎週[[月曜日]]18時台([[日本標準時|JST]])に放送されている[[バラエティ番組]]である。[[小羽紅珀]]と[[天城HiMERU]]がそのまま出演する[[冠番組]]として知られる[1]。
概要[編集]
『こはくとHiMERUの毎日しあわせ同居生活』は、[[光都テレビ放送]]系列で毎週[[月曜日]]18時台に放送されている同居体験型[[バラエティ番組]]である[1]。
番組は「同居生活」を名目にした生活密着企画として始まったが、当初から“しあわせ”の定義が揺れており、視聴者が[[データ放送]]で「今週の幸福点」を投票して確定させる仕組みが採用されていた[2]。
企画の核は、MCの[[小羽紅珀]]が家庭内ルールを読み上げ、[[天城HiMERU]]が生活家電や料理を“儀式化”して攻略していく点にある。なお、番組内では「二人の会話を乱すと翌日の洗濯が失敗する」という迷信がたびたび話題化したとされる[3]。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
放送開始当初は毎週[[月曜日]]18時10分から18時43分([[日本標準時|JST]])の枠でスタートしたが、開始から3か月で平均視聴率が「1.8%」に到達し、放送枠が毎週[[月曜日]]18時台の中核枠へ移された[4]。
2022年の大型改編では、同居生活の進行に合わせて“夕飯の時間”を番組の山にする方針が採られ、放送開始時刻が18時05分に前倒しされた[5]。一方で、深夜リピート枠が増設され「翌日0時12分の完全版」など細かな編集体系が視聴者に好評とされた。
その後、2023年からは月1回の生放送回が導入された。生放送回は[[東京臨海スタジオ]]からの[[公開放送]]形式で、二人の“幸福点”がリアルタイム集計される仕様となり、制作側の緊張がたびたび外部記事で取り上げられた[6]。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
司会(実質MC)を務める[[小羽紅珀]]は、番組ルームの“家訓”を毎回冒頭で読み上げる役割を担う。彼女は料理の腕以上に「数字で安心させる語り」が評価されたとされ、特に「今日の幸福点は83点、理由は換気回数が◯回だからです」といった決め台詞が定着した[7]。
[[天城HiMERU]]は同居相手として出演し、家電の操作手順を“古文書”のように朗読するキャラクターで知られる。視聴者の間では、HiMERUが言い間違えると翌週の“買い物カウント”が崩れると噂され、公式SNSでも「計測は正確に行われている」と釘を刺す文面が出たことがある[8]。
レギュラーとしては、住居内の空気が変わるたびに状況説明を行う[[気象妖精ナレーション]]が存在する。歴代出演者としては、初期の“家事実験担当”だった[[渡草みなと]]が短期間出演し、番組終了後は教育系番組へ移ったと報じられている[9]。なお、渡草は「手袋の色で洗濯成功率が変わる」と主張したことで物議を醸したとされる[1]。
番組史[編集]
番組は「同居」という視覚的に分かりやすい枠組みを取り込みつつ、実態としては“暮らしの成功条件を分解する”制作方針で設計されていたとされる。開始前の社内テストでは、幸福点投票が一度だけ3日連続で同点になり、その瞬間から「同点は翌日の味噌汁の香りで解決する」という伝説が生まれたと記録されている[10]。
2022年には“同居生活の家計”を中心テーマに据え、[[家庭内キャッシュレス]]の学習企画が組み込まれた。毎回の買い物では、二人の合計購入回数を「13回以内」など細かなルールに制限し、超過した場合はスタジオのどこかで“罰ゲーム換算”が発生したとされる[11]。
一方、2023年の中盤ではリニューアルが行われ、「部屋のどの場所が幸福点に最も寄与するか」を測定する“間取りスキャン”が導入された。ただし、スキャンの解析手法は番組内でほとんど語られず、視聴者が推測して盛り上がる一方で、制作側の説明不足として苦言もあった[12]。この時期に番組史上もっとも伸びた回が「幸福点 97の回」であり、放送当週の再生数が大台に達したと報じられている[4]。
番組構成/コーナー[編集]
主要コーナー1:今日の幸福点決定式[編集]
冒頭で[[小羽紅珀]]が「幸福点の算出式」を読み上げる。公式には、①会話の肯定語数、②換気回数、③洗濯の回転数(“何回転で成功したか”ではなく“何回転を数えたか”)の3要素で計算されるとされる[2]。
視聴者は[[データ放送]]で投票し、当日の平均が一定値に届かなかった場合は“追試”があると告知される。追試は翌週のコーナー冒頭に組み込まれ、スタジオで「前回の追試未達は、角砂糖が4個多かったためです」と淡々と説明される形式が定着した[3]。
なお、このコーナーではたびたび“要出典”級の演出が混ざるとされる。幸福点を決める最終係数が「西向きの窓に当たる午後の光」であると字幕で示された回があり、実測方法を巡って疑義が出たという[12]。
主要コーナー2:同居家計簿・裏面収支[編集]
二人の買い物は通常の家計簿に加えて「裏面収支」として集計される。裏面収支は、レシートの“端数処理”だけを抽出して合算した数値であり、合計がゾロ目になると翌日の家電の動作音が安定する(という演出上の因果)で説明される[11]。
2022年5月の放送では、裏面収支が「222円」になった回があり、その日のHiMERUは“儀式調理”として卵を3つではなく2つ半に見立てた料理(半熟の比喩)を作った。この半熟比喩がSNSで拡散し、視聴者が「番組は料理指南ではなく比喩指南だ」と評したとされる[8]。
反面、家計簿の数値があまりに細かく、架空の生活用品まで登場するため、視聴者の間では「リアル家計に見せかけた脚本」ではないかという批判も生まれた[9]。
主要コーナー3:同居モーニング・逆さ天気[編集]
朝のルーティンを扱うコーナーで、[[気象妖精ナレーション]]が「逆さ天気」を宣告する。宣告により、晴れの日でも傘を“乾かさず”畳むルールが出るなど、合理性より物語性が優先される仕様とされる[6]。
初期の逆さ天気は毎回ランダム抽選だったが、2023年からは幸福点が一定値を超えると逆さ天気が“穏やか”になるとされ、二人が焦りと緊張を隠しきれない表情が映るようになった[4]。
このコーナーで特に評価されたのは、生放送回で視聴者の投票がその日の逆さ天気を確定させた点である。視聴者が「折りたたみ傘の角度」を選ぶ形式になっており、番組スタッフが傘メーカーに問い合わせたという裏話が、後日“局内紙”で紹介された[13]。
シリーズ/企画[編集]
番組は年間を通して複数のシリーズ企画で構成され、代表例として「幸福点月間(HAPPY MONTH)」がある。幸福点月間では、月初めに目標点が設定され、月末に未達があると“家訓の一部が書き換わる”演出が行われるとされる[10]。
2022年には「玄関から始める同居科学」という企画が実施され、玄関マットの繊維方向を数値化するような“研究っぽい見せ方”が徹底された。視聴者はその数字が本当に測定されたのか疑い、議論が続いたが、番組は「測定ではなく語りの設計である」と曖昧に返したという[12]。
また、地域密着の派生企画として、[[横浜港みらい区]]での小規模ロケ回が組まれた。光都テレビ放送の営業資料では「住居と街の距離感が幸福点に影響する」と説明されたが、番組内では二人がなぜか海苔の試食で幸福点を稼いだため、視聴者の解釈が割れた[14]。
オープニング/テーマ曲[編集]
オープニングテーマとして使用される『しあわせの家計簿(週7版)』は、週ごとに1フレーズだけ歌詞が変わる仕様がある。放送開始当初、歌詞変更は“幸福点”に連動すると発表されていたが、後にスタッフが「偶然です」と訂正したとされる[7]。
エンディングテーマの『きょうもだいじょうぶ(同居編)』は、番組の合唱パートに視聴者から募集した音声が取り込まれている。とくに「同居の呼吸」という掛け声が毎回違い、データ放送で“呼吸の長さ”に投票する形式が採用された[2]。
2023年からは生放送回でオープニングが短縮され、代わりに二人が当日の家訓を歌う“即興型”に切り替わった。短縮版では、天城HiMERUの滑舌が崩れかけた場面がそのまま放送され、番組の“嘘っぽさ”がむしろ愛される結果となった[6]。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
制作局は[[光都テレビ放送]]の「バラエティ制作統括局」が担当している。チーフ・プロデューサーは[[佐々木良介]]で、彼は同居体験企画を“生活の実装”と呼ぶ独特の言い回しで知られる[4]。
シリーズ構成は[[田端ユイカ]]が担当し、数字を前面に出す一方で、因果関係を断定しない文体設計が行われたとされる。初期は演出の[[小笠原レン]]が「数字は嘘でも人は笑う」という方針を掲げたことで、幸福点の算出が過剰に細分化された[11]。
音効(SE)担当の[[神宮寺コウ]]は、洗濯機や換気扇の音を“肯定のSE”として編集する手法が有名である。実際にSE音量が小さくなった回が視聴者の怒りを買い、番組公式サイトで謝罪文が掲載されたとされる[9]。ただし、謝罪文の文章が異常に丁寧であったため「これは炎上回避ではなく脚本だ」と推測する声も出たという[13]。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
主要なネット局として[[光都テレビ放送]]のほか、準キー局相当の[[中州テレビ]]や[[白羽テレビジョン]]が挙げられる。放送時間は各局で微調整され、概ね[[月曜日]]18時台前半が中心であるとされる[5]。
配信は[[ビタミンストリーム]]を通じて行われ、放送翌日に「幸福点未公開映像」が追加される仕組みが取られた。未公開映像には、二人が幸福点算出式の“係数だけ”を読み上げる場面が含まれており、視聴者は「それは言っちゃだめなやつ」と反応したとされる[8]。
地方収録回では、[[横浜港みらい区]]の仮設スタジオを使用し、機材の搬入に1日半、撤収に3時間かかったと公式ブログで報告された。しかし、ブログの数字が細かすぎるとして「計測してないのでは」と突っ込まれた[14]。
特別番組[編集]
特別番組として、年1回の「同居の誓い 完全達成SP」が放送された。番組内では、二人が視聴者からの“お願い”を家庭内で実行し、達成度が幸福点に加点される。2022年のSPでは達成度が合計「401点」となり、翌週の通常回で幸福点が異常に高騰したと噂された[10]。
また、クリスマス期には「しあわせ冷蔵庫の中身全部見せ」が放送され、冷蔵庫の棚ごとの“気配”を測定する演出が話題となった。冷蔵庫は実際の家庭用ではなく、番組用の防音設計だったとされるが、制作側は詳細を明かさなかった[12]。
生放送特別としては、月間幸福点の結果発表を[[日本標準時|JST]]で20時ぴったりに行う回が組まれた。20時ジャストに電話投票が締め切られる仕組みで、回線の混雑が発生したため、投票が“意図せず”幸福点の係数を左右したのではないかという指摘が出たという[6]。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品としては、2022年に発売された『こはくとHiMERUの同居生活・裏面収支ガイド』がある。書籍は家計簿のフォーマットと“幸福点コメント例”を中心に構成され、付録として「換気回数ステッカー」が同梱されたとされる[11]。
DVD『毎日しあわせ同居生活 ベスト回集(第1巻〜第3巻)』も発売され、特典映像では“数字の言い直し”がそのまま収録されている。視聴者がそれを見て「嘘に見えて、実は本当の練習なのでは」と解釈する展開が見られたと報じられた[8]。
さらに、2023年にはデータ放送連動カードが販売され、「幸福点決定式」の投票シミュレーターとして利用できるとされた。ただしカードの仕様がやや複雑で、説明書が長すぎるとして苦情もあった[9]。
受賞歴[編集]
受賞歴としては、[[放送ライフスタイル賞]]の「データ放送活用部門」でノミネートされたことがあるとされる[4]。
また、番組内演出の“生活を儀式化する編集”が評価され、[[エンタメ編集技術会議]]の特集記事で取り上げられた。最終的な受賞の有無は年によって異なるが、少なくとも社内表彰(プロデューサー賞)を受けたとする資料が残っている[13]。
使用楽曲[編集]
使用楽曲はオープニングテーマとエンディングテーマのほか、生活音に近いテンポのBGMが多用されるとされる。SEを楽曲化しているため、同居モーニングでは“換気音”の旋律がさりげなく挿入される回があるという[6]。
番組後半では、幸福点月間のテーマ曲『月間ハッピーフィルター』が登場し、週ごとにアレンジが変わったとされる。視聴者の間では「なぜフィルターなのか」とツッコミが入り、結果として番組の“嘘っぽさ”を楽しむ文化が形成された[12]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 佐々木良介「『同居体験』の算出式と演出倫理:こはくとHiMERUの幸福点研究」『光都放送研究所紀要』第12巻第3号, pp.41-66, 2021.
- ^ 田端ユイカ「データ放送連動型バラエティにおける投票設計:幸福点決定式のケーススタディ」『映像コミュニケーション年報』Vol.7, No.2, pp.15-38, 2022.
- ^ 小笠原レン「“嘘っぽい数字”がもたらす視聴体験の再現性」『テレビ演出ジャーナル』第5巻第1号, pp.90-117, 2022.
- ^ 神宮寺コウ「生活音の音響編集と感情誘導:換気扇SEの音楽化」『音響テクノロジー研究』Vol.14, No.4, pp.203-229, 2023.
- ^ 光都テレビ放送 編『バラエティ企画書の書き方(改訂版)』光都出版, 2020.
- ^ 中州テレビ コンテンツ開発部「ネット局における放送枠移動の最適化:月曜18時台の再設計」『放送運用レポート』pp.1-24, 第2号, 2022.
- ^ 渡草みなと「家事実験は教育か演出か:洗濯成功率仮説の検証」『家庭生活とメディア』第9巻第2号, pp.55-78, 2022.
- ^ Avery R. Quinn『Audience Interaction in Hybrid Broadcasts』, Meridian Press, 2021.
- ^ Margaret A. Thornton「Real-time Voting Effects on Perceived Authenticity」『Journal of Broadcast Studies』Vol.28, No.1, pp.1-19, 2023.
- ^ 白羽テレビジョン「幸福点月間におけるリピート視聴の統計」『週間視聴データブック』第3巻第11号, pp.77-102, 2023.
外部リンク
- 光都テレビ放送 番組公式サイト
- ビタミンストリーム こはくとHiMERU特設ページ
- 光都放送研究所 幸福点プロトコル資料室
- データ放送投票 仕組み解説(特別版)
- 横浜港みらい区 ロケレポートアーカイブ