ユースフルショッピング
| 番組名 | ユースフルショッピング |
|---|---|
| 画像 | (架空)スタジオ外観:青と白の回転ディスプレイ |
| ジャンル | 通販バラエティ番組 / 実用性訴求バラエティ |
| 構成 | 司会進行 + 商品討論 + 視聴者参加 + 生放送枠 |
| 演出 | 島津康弘(第1期)→ 菊地サチ(第2期) |
| 司会者 | 坂場ユキオ |
| 出演者 | レギュラー:御厨マリ、久遠ミカ、獅子堂タクト、ほか |
| OPテーマ | 「青春レジスター」 |
| 放送期間 | 2016年4月3日〜継続 |
| 放送時間 | 毎週日曜日 18:00-19:00(JST) |
『ユースフルショッピング』(ゆーすふるしょっぴんぐ、英: Youthful Shopping、ローマ字表記: Yūsufuru Shoppingu)は、系列で(28年)から毎週18時台(JST)に放送されているである。番組はの冠番組でもあり、視聴者参加型の「お悩み鑑定」と称するコーナーを中心に展開されている[1]。
概要[編集]
は、生活改善や自己肯定感をうたう商品をスタジオで実演し、電話・データ放送で注文を募るとして知られている。番組冒頭では「今日、若返るのは“あなたの選択”です」と宣言され、視聴者の心理に寄り添う構成が採られている[2]。
一方で、同番組では「実用性が乏しいのに効果を示すような表現が多い」「倫理的に問題のある訴求がある」といった指摘が継続的に出されてきた。とりわけ、炎上の火種となったのが“年齢”や“体型”を連想させる言い回しと、極端に細かい数量保証(例:「返品は3日以内、ただし“体感”が伴わなかった場合」)であるとされる[3]。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
番組開始当初はの深夜枠に近い扱いで、毎週18時10分〜19時00分の枠でレギュラー放送されている。放送初年度、視聴者からの注文導線を増やす目的で、18時半に「緊急まとめ割」枠を新設したと番組側が説明している[4]。
2018年の春改編で、同番組はに類する生活情報枠へ吸収され、毎週18時00分〜19時00分へ繰り上げられた。これに伴い、生放送コーナーが増え、「スタジオ実演の最終チェックは18:41まで」といったタイムスタンプがテロップに固定表示されたと報じられている[5]。
2021年には、データ放送連動施策として「今日の選択肢(3択)」が追加され、年齢や悩みの分類に合わせた疑似レコメンドが行われた。もっとも、その分類が“自責を促す”形式だったとして批判が集まる結果となり、番組側は「購買の後押し」であると釈明している[6]。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
司会はであり、番組開始時から進行役を担当している。坂場は“言葉の温度”を売りにするタイプとして位置づけられ、商品を褒めるだけでなく「なぜ今必要なのか」を語り切るよう台本が工夫されたとされる[7]。
レギュラーとしては、商品レビューと称する実演役の、家電・ガジェット担当の、そして視聴者の悩みに突っ込みを入れるがいる。特に獅子堂は、スタジオの“測定機器”を叩きながら持論を展開する癖があり、視聴者の不安を笑いに変換する狙いがあると説明されてきた[8]。
歴代の出演者では、特別ゲストとして美容外科医を名乗った人物が招かれた回があるとされるが、のちに資格確認が曖昧だった点が問題視された。番組は「当日の自己申告に基づく出演」であったと述べ、スポンサーと契約上の経緯を公開しなかったとされる[9]。
番組史[編集]
番組はが「若さ」を切り口にした生活通販を新しい形で定着させるために企画したと説明されている。プロデューサー陣は、既存の通販番組が硬い印象になりがちであることを課題視し、娯楽性を増やした上で“購入=肯定”という物語を付与したという[10]。
2017年冬には、視聴者参加型の「お悩み鑑定」が大規模に拡張され、番組内で使用されるアンケートフォームが“3秒で完了”を謳うようになった。以降、同番組の注文率は上昇したとされるが、同時期に返品規定をめぐるトラブルが増えたという指摘もある[11]。
2022年、番組は“倫理面”の報道が相次いだ影響で表現の一部を変更した。たとえば従来は「確実に若返る」と言い切っていた箇所が、「若々しさをサポートする」と“少しだけ距離を取る言い回し”へ置換された。とはいえ、置換後も商品説明の細部(「保証は体感に連動」など)が変わらなかったため、批判は完全には収まらなかったとされる[12]。
番組構成/コーナー[編集]
主要コーナーとしては、冒頭の「お悩み鑑定 3秒セレクト」がある。視聴者はリモコンのボタンで3つの選択肢を選ぶとされ、選択に応じてスタジオの“測定器”の表示が切り替わる演出が用意されている[13]。
次に「ユースフル実演ラボ」が配置されており、商品を“科学っぽい言葉”で説明しながら、最後に少数点以下の値(例:「0.7ミリ誤差以内」)が提示されるのが特徴である。なお、この数値は毎回同じ演出テンプレートから自動生成されているのではないか、という疑惑がネット上で繰り返し指摘されている[14]。
後半の「まとめ買いの儀」では、生放送で電話回線が開放される。ここでは「今だけ送料無料(ただし“特別送料”として別項目が発生する)」という構造が問題視され、視聴者の間で混乱が起きたとされる[15]。
その他、「坂場ユキオの“若さの言語化”」「久遠ミカのガジェット検証(検証は30秒)」など、短時間で納得させる設計が随所にあると説明されている。もっとも、短時間で“効く前提”を作るため、疑念を抱く視聴者も増えたと報告されている[16]。
主要コーナー:お悩み鑑定 3秒セレクト[編集]
番組公式には「自己肯定の入口」とされるが、実際は悩みを“購入目的に直結するラベル”へ変換することで注文を促す構造だと指摘されている[17]。ラベルは毎回18種類をローテーションし、同じラベルが同月内に2回以上出ないよう調整されているとされるが、根拠は明示されていない[18]。
主要コーナー:ユースフル実演ラボ[編集]
実演ラボでは、スタジオ床に埋め込まれた“圧力プレート”が登場するとされる。番組内では「押して測るほど、若さは増える」といった比喩が使われることがあり、科学的根拠の弱さが批判対象になった。なお、番組スタッフは「比喩表現であり、厳密計測ではない」としながらもテロップでは“測定値”を表示しているという[19]。
主要コーナー:まとめ買いの儀[編集]
生放送のまとめ買い枠では、オペレーターが同時に3系統の回線をさばくと説明される。回線混雑が起きた場合でも「あなたが今つながった事実が“運命”」と励ます台本があったと一部関係者が語ったとされるが、番組側は否定したとされる[20]。
シリーズ/企画[編集]
2019年から展開されている企画に「青春リフィル月間」がある。これは毎月のテーマ(例:、、)に沿って、同系統の商品セットを“補充する”体裁で売る企画だとされる[21]。
一方で、話題を呼んだのが「効くのは理由がある」シリーズである。番組では“効く理由”を抽象概念で語る傾向があり、たとえば「光の波があなたの選択を照らす」など、商品の実体よりも物語が前面に出る回があったとされる[22]。
また、視聴者の不満を吸い上げるための「返品相談生会議」という企画が2023年に始まった。形式上は救済を目的とするが、相談内容が公開される範囲が限定的で、さらに「相談に参加した人は再購入が割引になる」特典が付いたため、批判が再燃したという[23]。
オープニング/テーマ曲[編集]
オープニングテーマは「」であり、冒頭で“レジが鳴る音”を模した効果音が入る構成になっている。番組内での説明では、レジ音は「購買の安心感を表す」ために採用されたとされる[24]。
オープニング映像では、スタジオセットが半円形に回転し、中央に“未来風の購入カウンター”が設置される。なお、回転速度は視聴率の上昇局面に合わせて微調整され、具体的に「1秒あたり17.3度」という表示がテロップに出た回があったとされる[25]。ただし、この数値の計測方法は公表されていない。
エンディングでは「次回も若さを選ぼう」と締められ、視聴者データ放送への誘導が自動で点灯する。終盤のCGは“購入完了の光”を模しており、倫理面の議論では「購買を達成と同義に扱っている」と指摘された[26]。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
制作は内の情報編成局通販推進部が担当しているとされる。プロデューサーは開始当初、後にがチーフ・プロデューサーを引き継いだと報じられている[27]。
演出面では、番組開始からしばらくが“一拍置いて煽る”演出を採用したとされる。これは商品説明の間に、わざと視聴者のため息を拾うSEが入るという噂と結びつき、ネット上では「ため息課金モデル」などの揶揄が生まれた[28]。
一方で制作データ班の責任者としての名がクレジットされる回がある。彼は「3択の偏りを抑えて見せる」ために、表示順を統計的に調整しているとされるが、同時に“偏りが見えないようにする”ことが目的化しているのではないかという批判も出た[29]。
制作局:情報編成局通販推進部[編集]
通販推進部では、視聴者参加の導線を最大化する目的で、番組内の時間割(例:18:24に“説明テロップ”、18:31に“比較映像”)を秒単位で設計しているとされる[30]。
プロデュース体制[編集]
第2期では、炎上後の表現調整を担当するため“言語コンプライアンス班”が内部設置されたとされる。もっとも、班が何をもって適合と判断したかは公表されず、「炎上が起きない言い方」に寄りすぎたとの指摘もある[31]。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
主要なネット局としてはのほか、、、などが挙げられる。いずれも毎週夕方帯での放送を基本とし、地域により放送開始が最大で22分ずれることがあるとされる[32]。
配信については、同番組が自社の「BAYチャンネル」で一定期間見逃し配信を行うと説明されている。ただし、データ放送連動の購入特典は配信後の閲覧では無効になるよう設計されており、視聴者の不満が起きたと報告されている[33]。
なお、地方局では放送枠調整のため「まとめ買いの儀」の部分カットが行われた回があるとされるが、公式発表では明確にされていない[34]。
特別番組[編集]
特別番組として「年末・若さの在庫処分祭」が放送されている。ここでは通常の3択鑑定より項目数を増やし、合計14問で“あなた専用の最短ルート”を示すとされる[35]。
また春には「春のリニューアルで結論が変わるSP」という回が組まれた。これは、同じ商品でも番組内の言い回しが変わることで印象が変わることを検証する体裁だと説明されているが、検証の中身は“言葉の差し替え”が中心だと疑われた[36]。
さらに、視聴者クレーム特集として「返金より先に学びたい」が組まれたが、返金の具体率が示されなかったため批判が残ったとされる[37]。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品として、番組内企画をまとめた書籍『ユースフルショッピング言語化術:買う前に“安心”を選ぶ』が刊行されている。刊行元はで、初版は8万部とされるが、増刷の根拠は公表されていない[38]。
またDVDとして『ユースフル実演ラボ完全版』(全3巻)が発売されている。収録内容は“実演シーンの再生映像”が中心であり、実際の測定条件の詳細は省略されていると指摘されることがある[39]。
2022年以降は、データ放送の3択テンプレートを模したカード『3秒セレクト宝典』も販売された。カードは“暗記用”とされるが、購入動機の再現が目的ではないかという声もある[40]。
受賞歴[編集]
受賞歴としては、通販表現の工夫を評価する民間団体の「ベスト・購買導線賞」を受けたとされる[41]。ただし、この賞の審査基準は“購入率”に偏っているとの指摘もある。
一方で、視聴者保護の観点からは同団体の「注意喚起を要する番組」リストに載った時期もあるとされ、受賞と批判が同居する形になった。番組側は「生活者の選択肢を増やす活動」として、両方を肯定的に受け取る姿勢を示している[42]。
使用楽曲[編集]
使用楽曲としてはオープニング「」のほか、スタジオ実演中に流れるBGMとして「ドキドキ・ディスプレイ」「0.7ミリの約束(短縮版)」などが挙げられる。特に「0.7ミリの約束」は実演ラボの“誤差演出”と結びつけて流されるため、視聴者の間で記憶されやすい楽曲になったとされる[43]。
エンディングでは、注文受付のSEが薄く混ざったアレンジが採用されているとされる。なお、歌詞は“未来形の購入宣言”を連想させる内容であると批判されたことがある[44]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 坂場ユキオ『ユースフルショッピング台本の裏側:3秒で説得する技術』ベイワード出版, 2018.
- ^ 御厨マリ『“若さ”は数字で言える:スタジオ実演の編集論』東京情報研究所, 2019.
- ^ 松浦ナツミ「炎上局面における表現調整の実務(ユースフルショッピング事例)」『放送表現研究』第12巻第3号, pp. 41-63, 2021.
- ^ 荒川シオン「視聴者3択の順序最適化と疑似レコメンドの設計」『データ放送設計論文集』Vol.7 No.2, pp. 101-128, 2020.
- ^ 島津康弘「“一拍置いて煽る”演出が購買に与える影響:感情SEの役割」『映像演出季報』第5号, pp. 12-27, 2017.
- ^ 久遠ミカ「返品相談生会議は救済か、導線か」『消費者コミュニケーション年報』第9巻第1号, pp. 88-105, 2023.
- ^ 生活演出協会『ベスト・購買導線賞審査報告書(非公開付録含む)』生活演出協会, 2022.
- ^ Thompson, Margaret A.『Broadcast Incentives and Viewer Decision Fatigue』Harbor Academic Press, 2021.
- ^ Kato, Ryo「Televised Home Shopping and the Ethics of Micro-Assertions」『Journal of Media Ethics』Vol.18 No.4, pp. 220-239, 2020.
- ^ 佐久間レオン『恋愛と通販は似ている:若さの物語設計』港湾社, 2016.
外部リンク
- BAYチャンネル・ユースフルアーカイブ
- 生活演出協会 受賞作品データベース
- 東京ベイテレビ 番組ページ(架空)
- 3秒セレクト宝典 特設サイト
- ユースフル実演ラボ オンラインQ&A