リーグオブレジェンド
| タイトル | リーグオブレジェンド |
|---|---|
| 画像 | League_of_Legends_boxart.jpg |
| 画像サイズ | 256px |
| caption | 北欧版初回限定パッケージ |
| ジャンル | リアルタイム戦術RPG |
| 対応機種 | PC-8801互換機、VHSゲーム機、業務用筐体 |
| 開発元 | ヴァルハラ・インタラクティブ |
| 発売元 | ノーザン・アーカイブ社 |
| プロデューサー | エーリク・L・ハンセン |
| ディレクター | マリア・スヴェンソン |
| デザイナー | カール・ベックマン |
| プログラマー | イングリッド・ノルベリ |
| 音楽 | オットー・F・レンダール |
| シリーズ | レジェンド戦記シリーズ |
| 発売日 | 2009年11月19日 |
| 対象年齢 | 15歳以上 |
| 売上本数 | 全世界累計8,740万本 |
| その他 | オンライン対応、協力プレイ、対戦モード |
『』(英: League of Legends)は、にのから発売された用。世界各地の英雄たちを競技化する「召喚戦争」制度の始祖・元祖として知られる[1]。
概要・概説[編集]
『』は、に近郊の旧軍需研究施設を改装した開発棟で制作されたである。プレイヤーは「召喚士」として英雄団を編成し、各地の競技都市をめぐり、試合形式で版図を広げていく仕組みを持つ。
本作は、当初は向けの教育番組付属ゲームとして企画されたが、実際には勝敗判定の厳密さと、試合中に発生する「観客の応援熱」による演出が話題となり、正式発売版では独立した作品として再構成された。通称は「LoL」であるが、古い攻略誌では「ラグオブレジェンド」と誤記されることもあった[2]。
キャッチコピーは「英雄は、通信回線の上で争う」であり、を記録したほか、のちに、カードゲーム化、さらには版が発売された。なお、試合の勝敗が現実の株価に微妙な影響を与えたとする報告があり、とされたまま長く残っている。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
ゲームシステムの特徴として、六角形の戦略盤面と「士気メーター」の同時管理が挙げられる。プレイヤーは資源を消費して英雄を召喚し、相手陣営の「王座端末」を破壊することで勝利となる。
また、各英雄には固有の「伝承属性」が付与されており、歴史家が監修したという設定で、アレクサンドリア系・バルト海系・砂漠遊牧系などの系統に分類される。実際には分類基準が年ごとに変わるため、ファンの間では「第3版までが本物」とする説が有力である。
戦闘[編集]
戦闘はリアルタイムで進行するが、1ターンごとに「宣誓フェイズ」が挟まるため、見た目以上に儀式性が高い。プレイヤーはを消費して、突撃、封鎖、転進のいずれかを宣言する。
特筆すべきは「名誉連鎖」で、連続して敵を倒すと味方全体の透明度が上がり、画面上の一部が霧のように見えなくなる。この仕様は当初バグと考えられていたが、後に開発側が「北方神話の演出効果」であると説明したため、そのまま残された。
アイテム[編集]
装備品は「巻物」「旗章」「封蝋玉」の三系統に大別される。中でも「王家の接続ケーブル」は、通信相手が3秒以上無言になると自動で能力が上昇するため、対戦環境を支配したことで知られる。
さらに、限定配布の「冷却茶葉」は、実際には紅茶ではなくデータ保存用の香木片であり、これを所持しているとオフラインモードでのみ召喚獣が一時的に増殖する。攻略本では「使用は自己責任」とだけ記されていた。
対戦モード[編集]
対戦モードは本作の中核であり、最大12人による同時対戦が可能である。各試合は平均18分で終わるが、上級者同士では1試合が4時間を超えることもあり、公共交通の終電を逃した報告が各地の掲示板に残っている。
なお、の初期版では、対戦相手の地域を示す地図が毎回わずかに西へずれる現象があり、これを利用した「時差読み」が一部の大会で禁止された。
オフラインモード[編集]
オフラインモードは「遠征記録」と呼ばれ、人工知能が管理する都市国家を順番に攻略する形式である。特定条件を満たすと、観客の歓声が画面外から発生し、テレビの電源を切っても拍手音だけが10秒ほど残響する。
また、2人同時協力プレイでは片方の操作が上手すぎると、もう片方の英雄が自発的に退場することがあり、これが「友情崩壊システム」として知られる。
ストーリー[編集]
物語は、742年、世界各地の英雄が「争いの濃度」をめぐって統制された時代を舞台としている。主人公は無名の召喚士であり、各地の「名誉同盟」を勝ち抜きながら、封印された王権端末の起動鍵を集めていく。
中盤では、英雄たちが実は一度も同じ世界に生まれていないことが判明し、彼らはすべて古代図書館の脚注から抜け出した存在であると明かされる。この展開は発売当時かなりの賛否を呼んだが、のちの増補版で「脚注が世界を生成している」という設定が加筆され、整合性が取られたことになっている。
終盤、主人公はの地下に存在するという「第九召喚回線」に到達するが、実際にはそこがではなくの海底であったという記述もあり、資料ごとに結末が異なる。最終ボスは「無冠の理事長」で、倒すと英雄たちが全員スポーツ新聞の見出しになる演出がある。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
主人公は固定名を持たず、プレイヤーが「召喚士名簿」に記入することで初めて存在する人物である。もっとも、説明書には例として「エリク・ノルド」と記されており、この名前を使うと一部イベントで不自然に優遇される。
外見は兜とマントを基本とするが、発売後の調査で、初回出荷分の約6万本だけ帽子の種類が1種類多いことが判明した。
仲間[編集]
主要な仲間には、弓使いの、重装槍兵の、記録係のがいる。シルヴィアは射撃音が小さすぎるため、発売から半年後に「矢が見えない」との苦情が相次いだ。
マティアスは一度だけ大会会場の照明を盾で反射し、観客席のスクリーンに自分の顔だけが9分間映り続けた逸話で有名である。
敵[編集]
敵勢力は「灰旗連合」と総称され、各地の都市に擬態した管理局を持つ。首魁のは、試合前に必ず相手の勝率を朗読するという癖があり、心理的圧迫の手法として研究対象になった。
ほかに、試合中のみ出現する中ボス「電算修道女団」が存在し、彼女たちは敗北すると回線速度を説教して去る。
用語・世界観[編集]
作中では、英雄の能力を決定する概念として「歓声値」「伝承密度」「接続疲労」がある。とくに接続疲労は、長時間対戦を行ったプレイヤーが現実の会話でも宣誓口調になる現象を指す言葉として定着した。
世界設定では、各都市が「局地連盟」として自治を行っているが、これは実際には旧式の電話交換機を都市国家に見立てたものとされる。また、地理的に離れた地域同士が同時に雨になる「共鳴降雨」がしばしば起こるとされ、気象学者の間で議論の的となった[3]。
さらに、作中で重要な「レジェンド石板」は、毎週月曜に書き換わる契約書であり、これを破棄すると次のアップデートまで一部英雄が方言でしか喋らなくなる。
開発・制作[編集]
制作経緯[編集]
本作は、にの研究会で行われた「勝利の物語化」に関する実験から着想を得たとされる。もともとは軍事訓練用の戦術可視化装置であったが、開発陣が暇つぶしに英雄伝承を追加したところ、職員食堂で人気が出て製品化された。
には試作版『Legend Grid 0.7』が公開され、4日間で3回もルールが変更されたため、参加者の大半が説明書を読むこと自体をゲームだと誤認したという。
スタッフ[編集]
ディレクターのは、元は海運会社の船舶運行主任であり、潮汐を読む感覚をそのままマップ設計に転用したといわれる。プロデューサーのは、社内会議で「英雄は数字で泣く」と発言したことで知られる。
音楽担当のは、32人編成の弦楽隊と旧型モデム音を組み合わせる手法を採用し、後年「通信民族音楽」と呼ばれた。なお、スタッフクレジットに一度だけ猫の名前が掲載されているが、これは社内の監査を通過している。
音楽[編集]
サウンドトラックは、北方古楽、産業ノイズ、競技場の観客声援を合成した独特の構成である。代表曲「王座へ向かう回線」は、発売翌年に市営地下鉄の発車メロディ候補に選ばれたが、最後の3秒がやや攻撃的であるとして見送られた。
また、試合勝利時のジングルは、実際には鐘の音ではなく、古いの受信終了音を加工したものとされる。サウンドトラック盤は初回版のみ厚さが通常の2倍あり、これを「防具」として保管するファンも多い。
他機種版・移植版[編集]
には版が限定発売され、巻き戻し中にも対戦が進むという仕様から大きな話題を呼んだ。さらにの版では、1プレイごとに席を立って敬礼する必要があり、設置店の回転率が極端に下がった。
の移植版『LoL Pocket Tribunal』では、画面の都合により英雄が最大3人までしか表示されず、残りは音声のみで参加する方式が採用された。これにより一部の競技シーンでは「見えない三軍」と呼ばれる戦術が流行した。
評価[編集]
発売当初から国内外で高い評価を受け、では「競技設計特別賞」を受賞したとされる。売上は時点で全世界累計を突破し、特にとで異常な定着率を示した。
一方で、対戦時間の長さと、週替わりのルール変更が初心者離れを招いたとの批判もある。また、世界大会の視聴者数については、主催者発表と通信事業者の記録に約13万人の差があり、としてしばしば注記される。
それでも本作は「電子競技における国民神話を作った作品」と評され、以後の多くのタイトルが勝敗よりも観客演出を重視するようになった。
関連作品[編集]
本作を題材にした派生作品として、外伝小説『召喚士の余白』、テレビアニメ『レジェンド寮の午後』、ボードゲーム『王座端末戦記』などがある。とくにアニメ版は、戦闘シーンの大半が会議室で進行する構成で批評家の評価が高かった。
また、シリーズ一作目にあたる『Legend Grid』、対戦特化の『Legend Grid: Arena Division』、そして教育番組向けの『Legend Grid for Schools』が存在し、いずれも「本編と整合するが理解しづらい」として知られる。
関連商品[編集]
攻略本としては、『完全召喚士手帳』『灰旗連合 解体新書』『王座までの12通り』が発売された。これらは索引だけで200ページを超え、実用書というより儀礼書に近い。
書籍では、『戦術と応援の民俗史』、『リーグオブレジェンド現象論』などがあるほか、非公式商品として英雄の帽子の内側に貼る「通信安定シール」が各地で流通した。
脚注[編集]
注釈[編集]
1. 発売元の所在地は資料により、、の三説がある。
2. 本作の初期略称は「LOL」であったが、社内文書では「Laughing of Legends」とも表記されていた。
出典[編集]
3. 気象との関連については第18巻第2号に短報があるとされる。
4. 売上本数はメーカー報告と流通統計の平均値である。
参考文献[編集]
・Helmer, J.『The Tactical Myth of League-Form Games』North Archive Press, 2014.
・水野景子『リーグオブレジェンド現象論』未来遊戯出版, 2018年.
・Svensson, M. “Legend as Interface: Competitive Rituals in Northern Europe” Journal of Digital Folklore, Vol. 12, No. 3, pp. 44-79.
・クラレンス・M・ホルム『戦術と応援の民俗史』港湾学術社, 2016年.
・Berg, A. “Sound of the Queue: Acoustic Design in Spectator Battles” Scandinavian Game Studies, Vol. 7, No. 1, pp. 5-31.
・『北欧連邦ゲーム白書 2010』北方政策研究所, 2010年.
・Rendahl, O.『モデムと弦楽のあいだ』イェーテボリ音響出版, 2017年.
・『Legend Grid 0.7 開発ログ全集』ヴァルハラ・インタラクティブ内部資料, 2007年.
・Hansen, E. L. “Why Heroes Need Numbers” Proceedings of the Royal Helsinki Symposium, 第4巻第2号, pp. 101-128.
・『召喚戦争と都市国家』ノーザン・アーカイブ社, 2021年.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
ノーザン・アーカイブ社 公式年表
ヴァルハラ・インタラクティブ 開発資料館
北方ゲーム博物館『リーグオブレジェンド』特集
召喚戦争研究会 アーカイブ
レジェンド戦記シリーズ総合ファン辞典
脚注
- ^ Helmer, J.『The Tactical Myth of League-Form Games』North Archive Press, 2014.
- ^ 水野景子『リーグオブレジェンド現象論』未来遊戯出版, 2018年.
- ^ Svensson, M. “Legend as Interface: Competitive Rituals in Northern Europe” Journal of Digital Folklore, Vol. 12, No. 3, pp. 44-79.
- ^ クラレンス・M・ホルム『戦術と応援の民俗史』港湾学術社, 2016年.
- ^ Berg, A. “Sound of the Queue: Acoustic Design in Spectator Battles” Scandinavian Game Studies, Vol. 7, No. 1, pp. 5-31.
- ^ 『北欧連邦ゲーム白書 2010』北方政策研究所, 2010年.
- ^ Rendahl, O.『モデムと弦楽のあいだ』イェーテボリ音響出版, 2017年.
- ^ 『Legend Grid 0.7 開発ログ全集』ヴァルハラ・インタラクティブ内部資料, 2007年.
- ^ Hansen, E. L. “Why Heroes Need Numbers” Proceedings of the Royal Helsinki Symposium, 第4巻第2号, pp. 101-128.
- ^ 『召喚戦争と都市国家』ノーザン・アーカイブ社, 2021年.
外部リンク
- ノーザン・アーカイブ社 公式年表
- ヴァルハラ・インタラクティブ 開発資料館
- 北方ゲーム博物館『リーグオブレジェンド』特集
- 召喚戦争研究会 アーカイブ
- レジェンド戦記シリーズ総合ファン辞典