不逮捕特権を使って日本中を全裸で走り回る党
| 名称 | 不逮捕特権を使って日本中を全裸で走り回る党 |
|---|---|
| 略称 | 走裸党 |
| ロゴ/画像 | 走る人体を抽象化した赤黒の渦(股間に相当する部位のみ白抜きで隠す) |
| 設立(設立年月日) | 2012年4月13日(設立総会決議第7号に基づく) |
| 本部/headquarters(所在地) | 東京都港区芝五丁目(「芝・自由走路区」内) |
| 代表者/事務局長 | 事務局長:渡辺精一郎(わたなべ せいいちろう) |
| 加盟国数 | —(国内政党に準じる形態をとる) |
| 職員数 | 常勤45名、契約広報200名(2023年度) |
| 予算 | 年間約3億4200万円(2023年度) |
| ウェブサイト | 走裸党公式ポータル(架空) |
| 特記事項 | 「公共の安全」を名目に、街頭では専用の“走路ガイド”を着用する運用方針を採る |
不逮捕特権を使って日本中を全裸で走り回る党(ふたいほとっけんをもちてにほんちゅうをぜんらでかけまわるとう、英: Party That Uses Immunity to Run Naked Across Japan、略称: 走裸党)は、不逮捕特権の行使を「政治的儀礼」とみなし、国家の統治感覚を攪拌することを目的として設立されたである[1]。設立。本部はに置かれている。
概要[編集]
不逮捕特権を使って日本中を全裸で走り回る党(略称: 走裸党)は、治安・表現・政治責任の境界を、あえて可視化することを標榜する擬似政治運動団体である[1]。
本党は「逮捕されない」状態を“祭礼の前提条件”として扱い、街路を舞台化することで有権者の認知負荷を上げ、政党の存在意義を体感として刻むことを目的として設立されたとされる[2]。
党の広報資料では、裸そのものよりも「免責の制度設計」を争点化することが主張されているが、実務上は全国規模の“走路キャンペーン”が中心であると報じられた[3]。
歴史/沿革[編集]
前史:免責儀礼研究会の誕生[編集]
走裸党の前身は、2010年に結成された「免責儀礼研究会」であるとされる。研究会は当初、周辺の傍聴文化を観察し、政治の言語が“身体性”から遠ざかっている点を問題として所管する意見書を作成したとされる[4]。
このとき渡辺精一郎が提案したのが「制度を利用するのではなく、制度の存在を走路で説明する」という発想であり、参加者の間では“転倒した説明責任”と呼ばれていた[5]。
なお、研究会の会合記録には「最初の実験は横浜で、距離は1.6km、参加者は27名、隊列間隔は平均3.9m」との記載があるが、後に資料の一部が紛失したとされる[6]。
設立:2012年総会と「四季走路」構想[編集]
走裸党は2012年4月13日、東京都港区芝の仮設会館で設立総会が開かれ、設置法に相当する「走裸党設置法(芝第十二号)」が採択されたとされる[7]。
総会では「不逮捕特権を使って日本中を全裸で走り回る」という言い回しが、議会答弁の“誤読”を誘うための意図的スローガンとして決議されたとされる[8]。
さらに党は、春夏秋冬の四季に合わせて全国の走路を割り当てる「四季走路」構想を運営方針として打ち出し、初年度はの5都市で実施されたと公表された[9]。ただし、実施報告書は一部が「空白ページとして保存されている」ため、検証は難しいと指摘されている[10]。
組織[編集]
組織構成と主要部局[編集]
本党は理事会と総会を中心に運営されるとされ、理事会は「広報」「走路安全」「免責儀礼」「データ可視化」の4部門で分担して活動を行っている[11]。
また、各都道府県の現地活動は「走路支局」が担うとされ、支局には走路監督、広報班、通路確保担当が置かれるとされる[12]。
一方で、党規約では“裸を用いない走路”も可能であると明記されており、危機対応時には白衣の上から磁気テープで身体の輪郭を示す方式が採用された例があるとされる[13]。
意思決定:総会・決議・運営される権限[編集]
最高意思決定機関として総会が置かれ、総会の決議は理事会に対して拘束力があると運営規程で規定されている[14]。
決議事項は「走路日程」「参加者の事前通知」「特権運用の要件」「報道への対応」に整理され、決議番号は年度ごとに採番されるとされる[15]。
なお、2021年度の総会では、決議第101号「炎天下走路の中止基準」をめぐって対立が起きたとされ、温度計の測定誤差が1.2℃だったかどうかが議論の中心になったと伝えられている[16]。
活動/活動内容[編集]
走裸党の活動は、全国の主要街路を「走路」に指定し、一定のルールで行進(走行)するキャンペーンであるとされる[17]。
党の広報では、走路の目的は「不逮捕特権という抽象概念を、移動のテンポで体感化すること」にあると説明されており、参加者は“声に出さない宣誓”として、各自が胸元のカードに短文を記入してから走行する運用が紹介された[18]。
また、データ可視化部門は、走路の前後で聴衆の注視時間を測定する「視線滞留計測」を導入し、2022年の秋走路では、平均注視時間が「7.14秒から9.02秒へ増加」したと報告した[19]。
ただし市民団体からは、視線計測が結果として“人権の消費”に転化しているとの指摘があり、党は「参加者の意思による任意性を担保する」と反論しているとされる[20]。
財政[編集]
本党の財政は、分担金と寄附金、講演収入(免責儀礼の歴史講義)によって運営されるとされる[21]。
2023年度の予算は年間約3億4200万円であり、内訳は「走路安全対策費1億1200万円」「広報制作費8600万円」「データ計測機材費4100万円」「事務局運営費9300万円」と説明されている[22]。
職員数は常勤45名、契約広報200名であり、常勤のうち「走路安全」担当が最も多いとされる[23]。
なお、会計監査の報告書では、緊急時の現場対応予備費として「端数処理用に計算上では199万7千円が積み残されている」と記されており、何を目的とした金額かは明確でないと指摘された[24]。
加盟国(国際機関の場合)[編集]
走裸党は国内を主な管轄として活動を行っているため、加盟国という概念は置かれていないとされる[25]。
ただし、党は海外の“走路文化研究会”と連携協定を結び、海外支部のような形でワークショップを開催していると説明されることがある[26]。たとえば、欧州圏の「免責ジェスチャー学会」からは招聘実績があると党は述べたが、同学会側は「学会ではなく私的集会」として距離を取ったとされる[27]。
歴代事務局長/幹部[編集]
設立当初の事務局長は渡辺精一郎であり、2020年まで同職を務めたとされる[28]。
その後、2020年の臨時総会決議に基づき、広報局長を兼任していた「坂東まゆみ」(ばんどう まゆみ)が事務局長代理として運営されることになったと報告された[29]。
また、データ可視化部門の責任者として「エリー・ホワイトフォード(Ely Whiteford)」が雇用されたと党サイトで告知されたが、当該人物の経歴は“記憶に基づく要約”であり、裏付けが限定的であると批判された[30]。
不祥事[編集]
走裸党は、複数回の走路計画が現場の安全基準に抵触したとして、警備面での指摘を受けたことがあるとされる[31]。
とくに2022年7月の大阪走路では、気温の誤算により水分提供の手配が遅れ、参加者の一部が体調を崩したとして党は「予備費から冷却ベストを調達した」と説明した[32]。
さらに2023年2月には、広報資料の一部に「走路の平均速度が時速18.4km」と記載されていたが、同月の公式動画では明らかに時速12km台に見えるとの指摘があり、データ計測機材の校正ミスが疑われた[33]。
党はこれらを「攪拌の副作用」と呼び、次回以降は事前通知の徹底と監視カメラの増設に基づき運営されるとしている[34]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 渡辺精一郎「走裸党設置法の成立経緯と運用理念」『芝・自由走路区報』第12巻第3号, pp.1-28.
- ^ 坂東まゆみ「視線滞留計測が示す“抽象の身体化”」『政治行動研究』Vol.34, No.2, pp.77-95.
- ^ Martha J. Kline『Immunity as Performance: A Street-Level Theory』Oxford Academic Press, 2018, pp.41-63.
- ^ Ely Whiteford「免責儀礼のタイミング設計」『International Journal of Civic Choreography』Vol.9, No.1, pp.10-22.
- ^ 鈴木宗介「四季走路構想と都道府県配分モデル」『都市実験行政学』第5巻第1号, pp.112-139.
- ^ 田中恵里「走路安全基準の“温度誤差”問題」『現場監査年報』第19号, pp.233-254.
- ^ 国会資料調査室『類似政治団体の運用実態(非公開要約版)』財務省印刷局, 2021, pp.5-18.
- ^ 松本健太「分担金会計における端数処理の慣行」『会計監査評論』第27巻第4号, pp.301-318.
- ^ 堀口昌弘「走路キャンペーンの広報文体分析」『メディアと統治』Vol.22, No.6, pp.59-80.
- ^ 不逮捕特権研究会編『特権をめぐる市民の誤読』東京大学出版会, 2015, pp.88-101.
外部リンク
- 走裸党公式ポータル(架空)
- 芝・自由走路区ガイド
- 免責儀礼アーカイブ館
- 視線滞留計測プロジェクト
- 走路安全技術研究所