倉野尾 成美
| 芸名 | 倉野尾 成美 |
|---|---|
| ふりがな | くらのお なるみ |
| 画像ファイル | Kuranoo_Narumi_2024.jpg |
| 画像サイズ | 250px |
| 画像コメント | 2024年の舞台挨拶にて |
| 生年 | 1998年 |
| 生月 | 11月 |
| 生日 | 8日 |
| 身長 | 162 cm |
| 血液型 | A型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、音楽 |
| 活動期間 | 2014年 - |
| 活動内容 | 演技、司会、音楽活動、ナレーション |
| 配偶者 | 未婚 |
| 事務所 | 三葉芸能 |
| 公式サイト | 三葉芸能 公式プロフィール |
| 主な作品 | 『夜明けのメトロポリス』『カナリア温室の午後』 |
| 受賞歴 | 第18回東京演劇新人賞 |
倉野尾 成美(くらのお なるみ、[[1998年]]〈[[平成]]10年〉[[11月8日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。[[東京都]]出身、[[三葉芸能]]に所属している。愛称は「クラノン」で、代表作に『[[夜明けのメトロポリス]]』『[[カナリア温室の午後]]』がある。
略歴[編集]
倉野尾 成美は、[[日本]]の俳優である。[[東京都]]の下町にある旧倉野尾邸で育ち、幼少期から舞台袖の機材音を子守歌のように聞いていたとされる。13歳のとき、地域文化財の保存映像に偶然映り込んだ際の表情が[[三葉芸能]]の養成部門の目に留まり、翌[[2012年]]に特待生として加入した。
[[2014年]]、深夜ドラマ『[[夜明けのメトロポリス]]』で端役デビューを果たした。なお、この作品は当初、都内の鉄道高架下を巡る群像劇として企画されたが、倉野尾の「改札口で無言のまま傘を持つ」芝居が好評を博し、途中から彼女の視線を中心に再編集されたといわれる。
[[2016年]]には映画『[[カナリア温室の午後]]』で初主演を果たした。同年、主題歌も担当し、歌手としても活動を本格化させた。翌年の[[NHK紅白歌合戦]]模倣特番『年末大合唱劇場』に起用され、以降は俳優・タレント・歌手の三役を往復する存在として知られるようになった。
人物[編集]
性格・逸話[編集]
倉野尾は、現場では寡黙である一方、カメラが回っていないと小道具の配置を1ミリ単位で整えることで知られる。特に[[港区]]の撮影スタジオでは、椅子の脚の向きが12度ずれるだけで集中力が落ちるという独自の感覚を持つとされ、スタッフからは「静かな測量士」と呼ばれていた。
[[2018年]]のバラエティ番組『[[深夜のうたた寝委員会]]』では、収録中に突然「この照明は北西に弱い」と発言し、照明部が実際に確認したところ、なぜか舞台上の影の角度が通常と異なっていたという逸話がある[要出典]。この一件以降、演出部が倉野尾の立ち位置を“基準点”として使うようになったともいわれる。
私生活[編集]
私生活では、[[東京都]]内の古いアパートと川沿いの稽古場を往復しているとされる。朝食は黒豆パンと無糖の炭酸水を必ず同じ順番で摂る習慣があり、順番が崩れると台本のセリフ順も頭に入らなくなるという。
また、彼女は[[神保町]]の古書店街で年に8回ほど“役作り用の架空人物伝”を購入していることで知られる。本人いわく、役の呼吸を作るには「存在しない人生の履歴書」が最も有効であるらしく、台本への書き込みは鉛筆ではなく薄墨で行うことが多い。
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
『夜明けのメトロポリス』([[2014年]]、[[MBSテレビ|MBS]])- 霧島みつき 役
『[[青い階段の向こう側]]』([[2017年]]、[[日本放送協会|NHK]])- 久我里奈 役。倉野尾がエレベーターの停止を演技に取り入れた場面が話題となった。
『[[午前3時の標本室]]』([[2020年]]、[[テレビ朝日]])- 主演・相良梢 役。1話ごとに異なる呼吸法を使い分けたことで、批評家の間で賛否が分かれた。
映画・舞台・劇場アニメ[編集]
『[[カナリア温室の午後]]』([[2016年]])- 主演・風間ひより 役。温室内の湿度を上げるために撮影が1日18分しか進まなかったという。
舞台『[[月下のサーカス団]]』([[2018年]]、[[新国立劇場]])- 主演・ミア 役。ロープ降下の途中で台詞を言う演出が高く評価された。
劇場アニメ『[[海鳴りの郵便局]]』([[2022年]])- 声の出演・ユリ 役。収録時、倉野尾の声質に合わせて郵便ポストの赤みが調整されたとされる。
バラエティ番組・ラジオ番組・CM[編集]
『[[倉野尾成美の真夜中ラボ]]』([[2019年]] - [[2021年]]、[[TBSラジオ]])- パーソナリティ。投稿コーナー「1行だけの人生相談」を自ら仕切り、深夜帯ながら平均メール数2,400通を記録した。
『[[街角プレゼン委員会]]』([[2023年]]、[[フジテレビジョン|フジテレビ]])- 司会。プレゼン中に沈黙を4秒入れる手法が流行した。
CMでは[[中央乳業]]、[[ひかり文具]]、[[東都観光バス]]などに起用された。とりわけ中央乳業の「白い午後」篇は、放送後3日で地域売上が17%上昇したとされる。
作品[編集]
シングル[編集]
1. 『[[窓辺のエスカレーター]]』([[2017年]])
2. 『[[月曜のためのワルツ]]』([[2019年]])
3. 『[[消えない改札口]]』([[2022年]])
いずれも歌詞の大半が生活音の比喩で構成されており、特に『消えない改札口』は、改札機の開閉音を模した打楽器が話題となった。
アルバム[編集]
『[[標本室の夏]]』([[2020年]])
『[[午後四時の星図]]』([[2024年]])
後者は、録音時に[[神奈川県]]の海沿いスタジオで潮騒が入り込んだため、各トラックに微妙な波形の揺れが残っている。音楽評論家の一部は、これを「偶然ではなく演出」と評した。
映像作品[編集]
『[[倉野尾成美・深呼吸の記録]]』([[2018年]]、ドキュメンタリー)
『[[ひかりの稽古場]]』([[2021年]]、ライブ映像)
『[[Narumi Kuranoo in Kyoto 26:00]]』([[2025年]]、海外向け特装版)- 京都での26時間撮影を1枚に圧縮した作品として発売された。
書籍[編集]
写真集としては、『[[なるみ日和]]』([[2019年]]、[[三葉書房]])、『[[窓のない季節]]』([[2023年]]、[[東京芸術出版]])がある。前者は発売初週で1.8万部を記録し、帯文の「まばたきより短い表情」が流行語的に扱われた。
雑誌連載では、『[[月刊ステージ人類]]』の「倉野尾成美の小さな演出論」を[[2020年]]から担当している。連載では、マイクスタンドの高さや靴音の回数といった細部に関する考察が多く、演技論というより都市観察記に近い内容である。
また、インタビュー集『[[言葉の前に置くもの]]』では、本人が「役は記憶ではなく、記憶の手前にある空気で決まる」と語っている。もっとも、この発言は後年になって編集部が半分以上補っているともいわれる。
受賞歴[編集]
[[2017年]] - 第12回[[日本若手映像賞]] 新人女優賞『夜明けのメトロポリス』により受賞
[[2018年]] - [[東京演劇協会]] 優秀舞台女優賞『月下のサーカス団』により受賞
[[2020年]] - 第18回[[東京演劇新人賞]] 主演女優部門『午前3時の標本室』により受賞
[[2023年]] - [[日本放送音声文化協会]] 声の演技特別賞 『海鳴りの郵便局』により受賞
なお、[[2024年]]には[[文化庁]]主催の「若手表現者のための静音演技講座」で特別講師を務めたが、実演の際に会場の空調が静かすぎたため、受講生が全員メモを取りすぎて手首を痛めたという。
脚注[編集]
注釈[編集]
1. 本人の出生地については、[[東京都]]とする資料と[[神奈川県]]川崎市とする資料が混在している。
2. 「クラノン」の由来は、デビュー前に使っていた配信用端末名にちなむとも、現場の照明スタッフが付けたともされる。
出典[編集]
1. 佐伯真理『都市演劇と若手俳優の台頭』[[青嶺社]], [[2018年]].
2. 山崎透『深夜帯ドラマの再編集史』[[角川舞台文庫]], [[2019年]].
3. E. Thornton, "Subtle Movements in Contemporary Japanese Performance", [[Journal of East Asian Screen Studies]], Vol. 14, No. 2, 2020, pp. 44-61.
4. 三浦さくら『俳優という測量術』[[新潮社]], [[2021年]].
5. K. Bennett, "The Quiet Idol Phenomenon in Tokyo", [[Performing Arts Review]], Vol. 8, No. 1, 2021, pp. 5-19.
6. 杉本礼『ラジオ深夜帯の感情設計』[[NHK出版]], [[2022年]].
7. 中条ユリ『歌う静寂、演じる余白』[[白水社]], [[2023年]].
8. M. Ito and A. Clarke, "Micro-gestures and Audience Memory", [[International Journal of Media Anthropology]], Vol. 11, No. 4, 2024, pp. 201-228.
9. 笠井一成『広告と無音の美学』[[宣伝会議]], [[2024年]].
10. 『月刊ステージ人類』編集部「倉野尾成美特集号」第39巻第6号, [[2025年]].
外部リンク[編集]
三葉芸能 公式プロフィール
倉野尾成美オフィシャルファンクラブ「Narumi Line」
月刊ステージ人類 連載ページ
東京演劇協会 アーカイブ
日本放送音声文化協会 授賞記録
脚注
- ^ 佐伯真理『都市演劇と若手俳優の台頭』青嶺社, 2018.
- ^ 山崎透『深夜帯ドラマの再編集史』角川舞台文庫, 2019.
- ^ E. Thornton, "Subtle Movements in Contemporary Japanese Performance", Journal of East Asian Screen Studies, Vol. 14, No. 2, 2020, pp. 44-61.
- ^ 三浦さくら『俳優という測量術』新潮社, 2021.
- ^ K. Bennett, "The Quiet Idol Phenomenon in Tokyo", Performing Arts Review, Vol. 8, No. 1, 2021, pp. 5-19.
- ^ 杉本礼『ラジオ深夜帯の感情設計』NHK出版, 2022.
- ^ 中条ユリ『歌う静寂、演じる余白』白水社, 2023.
- ^ M. Ito and A. Clarke, "Micro-gestures and Audience Memory", International Journal of Media Anthropology, Vol. 11, No. 4, 2024, pp. 201-228.
- ^ 笠井一成『広告と無音の美学』宣伝会議, 2024.
- ^ 『月刊ステージ人類』編集部「倉野尾成美特集号」第39巻第6号, 2025.
- ^ 北川薫『無音演技の系譜』論創社, 2025.
外部リンク
- 三葉芸能 公式プロフィール
- Narumi Line オフィシャルファンクラブ
- 月刊ステージ人類 連載アーカイブ
- 東京演劇協会 アーカイブ
- 日本放送音声文化協会 授賞記録