国句川崎
| コンビ名 | 国句川崎 |
|---|---|
| 画像 | — |
| キャプション | 風変わりな“句読点ミキサー”衣装で知られる |
| メンバー | 渡辺精太(ボケ)・森田ナツオ(ツッコミ) |
| 結成年 | 2013年 |
| 解散年 | — |
| 事務所 | 東京よしも亭 |
| 活動時期 | 2013年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント |
| ネタ作成者 | 主に森田ナツオ |
国句川崎(こっくかわさき、英: Kokku Kawasaki)は、[[東京よしも亭]]所属のお笑いコンビである。[[2013年]]結成。NSC[[123校]]K期生で、[[M-1グランプリ2019年]]ファイナリストとして注目を集めた[1]。
メンバー[編集]
国句川崎は渡辺精太(わたなべ せいた、ボケ担当)と森田ナツオ(もりた なつお、ツッコミ担当)からなるコンビである[2]。
渡辺は“句読点をめくる男”として自称し、語尾に出る微妙な音程ずれを武器にしているとされる。一方の森田は、舞台上のホワイトボードに数字と改行だけを書き、観客の呼吸を先回りで止めるツッコミを担う[3]。
二人は共通して、[[神田]]の路地裏で行われた即興ワークショップに由来すると語られるが、公式プロフィール上では「詳細は本人の談」とされ、事実関係は曖昧にぼかされている[4]。
来歴/略歴/経歴(東京進出など)[編集]
国句川崎は[[2013年]]春、東京都内の小劇場で行われた“句会×即興”企画において出会ったとされる[5]。企画名は「国句会(こっくかい)」とされるが、実際の告知文書の写しが残っており、そこにはなぜか「川崎は地名であり音節である」との注記があるという逸話がある[6]。
デビュー当初は主に[[浅草]]周辺で活動し、[[東京]]進出は[[2016年]]10月の深夜枠ライブからと説明されることが多い[7]。このとき渡辺は“観客のツッコミ待ち時間”を計測するためにストップウォッチを二つ用意し、森田が「遅い方の時計が正しい」と主張したことで会場が一度静まり返ったとされる[8]。
なお、NSCの同期については「[[123校]]K期生」とされるが、関係者の回想では実際には“校”ではなく“階”だったという指摘もあり、編集者によって記述が揺れている[9]。
芸風(漫才/コント)[編集]
国句川崎の芸風は、言葉遊びを土台にしつつ、笑いの着地を“記号”に委ねる点に特徴があるとされる。漫才では、ボケが文節を入れ替えながら、観客が理解する前にわざと句点を置く。ツッコミでは森田が「句点は最後じゃない、いまここにある」と言い切る形式が定番となっている[10]。
コントでは“句読点ミキサー”と呼ばれる小道具を用い、ボケがキーボード、ツッコミが足踏みペダルで「コンマを増やしすぎた人類」などの架空の社会論を語る[11]。ただし社会論は長続きせず、途中で必ず数字が出てくるのが特徴で、「3,1415…ではなく、3,141,5秒だけ考えろ」というように秒数が指定される[12]。
技術的には、渡辺の台詞の末尾が毎回0.7テンポ遅れるよう調整されているとも言われるが、これは本人が「遅れを“間”に変換するには胃の位置が必要」と発言したことから広まった逸話である[13]。
エピソード[編集]
結成3年目にあたる[[2016年]]、国句川崎は地方の収録番組で“笑いの回数指定”を求められ、台本に「笑い:最低7回、最大7回」と記されたことがあったとされる[14]。結果として、渡辺が7回目の直前にわざと咳払いを入れ、森田が「それは笑いのふりじゃない!でも…救われた!」と返したことで、映像上は笑い声が被りながらも視聴者投票が7位に滑り込んだという[15]。
また、[[川崎市]]ではなく“川崎”を音節の概念として扱ったネタが話題となった。あるイベントで渡辺が「川(かわ)と崎(さき)は別物、でも同じ値段で売れる」と叫び、森田がレシートの発行日を読み上げるという展開になったが、会場の係員が誤って当日の日付を差し替えたため、そこで初めて観客が意味を理解したとされる[16]。
さらに、単独ライブのタイトルが毎回句点の数に連動しており、[[2018年]]夏公演はタイトル末尾が「…」3つで、来場者アンケートの自由記述欄には同じ“点の数”が平均2.91個書き込まれていたというデータが、なぜか広報資料に添付されていたとされる[17]。ただしこの平均値の根拠は不明で、当該資料には「算出は現場の気分」と注記がある[18]。
出囃子[編集]
出囃子は当初、渡辺が鼻歌で作った“句のテーマ”が用いられていたが、[[2017年]]の路上ライブ以降は[[交響的句読]]と名付けられた短い電子音のループへ移行したとされる[19]。この電子音は、森田が「笑いの入口は高音、出口は低音」と言って、あえて音域を逆にしたことで生じた不快感を利用しているという説明がある[20]。
ファンの間では、出囃子が鳴り終わるまでにツッコミが入らなければ負け、という“暗黙ルール”が伝わっている。ただし森田本人は「ルールではない、気圧だ」と否定しており、真偽は定かではない[21]。
賞レース成績・受賞歴[編集]
国句川崎は[[M-1グランプリ]]では[[2018年]]に1回戦敗退したものの、[[2019年]]には[[M-1グランプリ2019年]]ファイナリストへ進出したとされる[22]。このとき、森田のツッコミが“句読点の位置だけ”で採点が伸びたとする解説が出回ったが、同年の公式記録にはその種の記載はないため、インターネット上の伝聞に依存している面がある[23]。
キングオブコントについては[[2020年]]大会でファイナリストになったと書かれることもあるが、一次情報としては[[キングオブコント2020年]]準決勝進出までしか確認できないとする編集もあり、記述に揺れがある[24]。
一方で、[[地方創生ネタ合戦]]の“句会枠”で優勝したとされる年は[[2021年]]で、賞品が「句点付きの産地証明書」だったことが周知されている[25]。この証明書は実務に使えないにもかかわらず、郵送されてきたため、受け取ったスタッフが一度だけ印鑑を押したという小話が残っている[26]。
出演[編集]
テレビでは[[2017年]]から[[バラエティ番組]]へ断続的に出演しており、特に[[深夜の句録]](地方局制作)での“時計ネタ”が視聴者に浸透したとされる[27]。冠番組に近い扱いとして、[[2019年]]春に短期特番「国句川崎の余白、測ります。」が組まれたが、放送時間はたったの[[19分]]だったという[28]。
過去の代表的な出演として、[[2020年]]のラジオ特番[[TOKYO夜間句読便]]が挙げられる。番組では渡辺が毎回「今日の句点は何時に置くべきか」をテーマに話し、森田が“放送事故寸前のツッコミ”を実演したとされる[29]。
舞台面では、単独ライブが都内の小ホールを中心に行われ、活動拠点を[[東京都]][[新宿区]]の練習スペースへ移したとされる時期は[[2022年]]と説明されることが多い[30]。ただし移転の理由が「笑いの湿度計がそこで動いたから」という記述もあり、信頼度は資料によって異なる[31]。
作品[編集]
CD/DVDとしては、[[2019年]]に発売された『『余白の句点』』(DVD付)と、[[2021年]]の『国句川崎・句読点ミキサー傑作選』があるとされる[32]。『余白の句点』には、同名の無音部分をあえて[[3秒]]含めた“沈黙トラック”が収録されていると記されているが、実際の内容を確認したファンからは「3秒より長く感じた」という報告がある[33]。
単独ライブでは『句点が先に泣く夜』、『コンマ過多の祝日』など、タイトルの記号の数がネタの構成比と連動する試みが知られている[34]。さらに[[2023年]]の公演は『川崎の向こう側。』で、チケットの半券に“読点の位置”が印字されていたとされる[35]。
書籍としては、森田が監修した『ツッコミは観客の呼吸に合わせる』(架空出版社名: [[笹舟出版]])が刊行されたとされる。渡辺の章は体験談の体裁を取りつつ、なぜか“句読点の分子量”の表が載っているとされ、読者からは「理科っぽくて笑う」と評されている[36]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 山下桐子『記号芸人の時代——句点と笑いの社会学』中央紙文庫, 2022.
- ^ 森田ナツオ『ツッコミは観客の呼吸に合わせる』笹舟出版, 2021.
- ^ 渡辺精太『余白を測る——ライブ前の不安214通』新宿編纂局, 2020.
- ^ 日本演芸史学会『演芸年鑑2019(第47巻第2号)』日本演芸史学会, 2019. pp.12-33.
- ^ Takahashi, Keiko. "Punctuation as Timing: A Field Study of Manzai Rhythm." Journal of Japanese Comedy Studies, Vol.8 No.1, 2020. pp.44-58.
- ^ 加藤陽介『劇場の湿度計と笑い』浅草紙房, 2023. pp.101-120.
- ^ Interviews編集部『テレビ収録の19分——特番短尺化の舞台裏』放送文化研究所, 2024. pp.7-26.
- ^ 『M-1グランプリ2019年公式記録(Vol.3)』一般社団法人漫才工房, 2019. pp.200-215.
- ^ 『キングオブコント2020年大会記録(第12巻第1号)』コント統計センター, 2020. pp.59-77.
- ^ 佐伯ユイ『川崎の音節論——地名は二重母音でできている』星雲文庫, 2018.
外部リンク
- 嘘メディア:国句川崎 公式代行ページ
- 東雲ネタアーカイブ(国句川崎)
- 句読点ミキサー研究所
- 笑いの湿度計データベース
- TOKYO夜間句読便(アーカイブ)