王立魔法学院 アルノルド
| タイトル | 王立魔法学院 アルノルド |
|---|---|
| 画像 | 学院塔と7つの試験門を描いたパッケージイラスト |
| 画像サイズ | 250px |
| ジャンル | ロールプレイングゲーム(魔導学園・冒険) |
| 対応機種 | 霧光クラウド(クラウド演算)/ 個人端末霧鏡 |
| 開発元 | 宵帷技研 |
| 発売元 | 帝都霧光販売局 |
| プロデューサー | 渡辺 精一郎 |
| 発売日 | 2078年9月21日 |
| 対象年齢 | 15歳以上 |
| 売上本数 | 全世界累計118万本(初週42万本) |
| 備考 | バーチャル式の学籍カード連動、協力プレイ対応 |
『王立魔法学院 アルノルド』(英: Royal Arcana Academy Arnold、略称: RAAA)は、[[2078年]][[9月21日]]に[[日本]]の[[宵帷技研]]から発売された[[霧光クラウド]]用[[コンピュータRPG]]。[[王立魔法学院]]シリーズの第3作目である。
概要/概説[編集]
『王立魔法学院 アルノルド』は、プレイヤーが[[王立魔法学院]]の新入生として魔導の単位と危険な実験を同時に追う、[[ロールプレイングゲーム]]である。通称は[[RAAA]]であり、キャッチコピーは「落第は死に等しい、ただし再試験は無限である」。
本作は「学ぶ」「撃つ」「祈る」「修復する」を一つの行為として統合することが特徴とされ、魔法を“呪文”ではなく“規格”として扱う設計思想が採られた。開発陣は、魔法学院に必要なのは派手な決闘ではなく、採点と再配置だと主張したとされる。なお、この思想はのちに学習系ゲームの議論へ波及し、[[帝都霧光販売局]]が主催した学園ゲーム特別委員会では「授業は最強の戦闘UI」と称された[1]。
また、同シリーズ第3作目として、前作の校舎拡張に続き、[[アルノルド]]と呼ばれる“時間の授業棟”が追加された。プレイヤーは授業時間のズレを利用して敵の詠唱を解体し、期末試験で“合格点そのもの”を奪い取ることが可能とされる。
ゲーム内容/ゲームシステム[編集]
システム[編集]
ゲームシステムの特徴として、プレイヤーの行動は「詠唱」「実験」「採点」の3つのゲージに分割される。詠唱ゲージは攻撃や回復の威力に関係し、実験ゲージはアイテムの生成・改造に、採点ゲージは試験ミッションでの判定速度に影響するとされる。
採点は数値化されているとされ、たとえば[[時間の授業棟]]では「正確さ×速度×礼節(マナー)」の三要素で総合点が決まり、礼節を無視すると敵が“採点者”としてプレイヤーに逆転侵入する。実際の採点アルゴリズムは、更新パッチのたびに係数が微調整され、[[2079年]]3月の改修では礼節係数が1.03倍に上がったと公式資料で説明されたが、同資料の写しは複製品で、出所が曖昧だとして一部で“学籍闇計算”と揶揄された[2]。
戦闘/戦闘支援[編集]
戦闘はターン進行型の[[ハンティングアクション]]風味とされ、プレイヤーは杖を構えて“ターゲット学術”を指定する。敵の弱点属性は色ではなく、沈黙度(シーンが静かになっていくほど弱点が露わになる)で表示される。沈黙度は0〜10段階で、到達段階に応じて呪文の詠唱時間が短縮される仕組みだとされる。
さらに本作では、協力プレイにおける合体儀式が売りである。協力時は仲間が“採点者の補佐”として現れ、プレイヤーの失敗を帳消しにする。ただし補佐の機嫌が悪いと、帳消しではなく“減点の移送”が起きる仕様だとされ、発売初週に炎上したと回顧される[3]。
アイテム/魔導学[編集]
アイテムは落とし物ではなく“提出物”として扱われる。フィールドでは、敵の討伐後に宝箱ではなく「小テスト紙」「鉛のしおり」「封蝋の注釈」が地面に落ち、それを回収して[[魔導工房]]で改造する。
魔導学(スキルツリー)は、呪文の系統ではなく“出席率”により解禁される。出席率は物語上の授業参加数で、最終的にプレイヤーの魔法速度を決めるとされる。ただし“出席していないのに授業をすり抜ける”抜け道も実装されており、これがRTA(競技走)勢に見出された。
対戦モード/オンライン[編集]
対戦モードは「期末予備戦」と呼ばれ、対戦相手の学校評価(偏差値に相当)が一定範囲で固定される。プレイヤーは相手の“合格ライン”を下げる呪文と、自分の“救済措置”を早める呪文を選択し、総合点で勝敗が決まる。
オンライン対応として、学籍カード連動機能がある。霧光クラウド上の学籍IDが、プレイヤーの過去の授業ログから“癖の傾向”を推定し、マッチングに反映されるとされた。もっとも、同機能については「学習のようで監視に近い」との指摘もあり、のちに匿名モードが追加された[4]。
ストーリー[編集]
物語は、[[アルノルド]]と呼ばれる時間の授業棟から“取りこぼされた学生”が現れることから始まる。学院は彼らを救済するため、期末試験の前に「採点権の再配分」を行う必要があるとされ、プレイヤーは学内の特別監査として任命される。
ただし、再配分は魔法的な契約であり、契約の条項は“授業の板書”の形で現れる。プレイヤーは板書を読み解き、悪意をもつ[[教授会]]の議事録を奪取しながら、時間棟のズレを縮めていく。
終盤では、時間棟の中心にある“沈黙の栞”が起動し、プレイヤーの詠唱履歴が敵の語り口に変換される。ここでプレイヤーが沈黙度を稼ぐと、敵側の演説が途中で破綻し、合格点そのものを差し替えられるとされた。なお、この展開は開発者インタビューで「プレイヤーの善行が世界の文章を変える」と要約されたとされるが、当該インタビュー原稿は見つかっていないとされる[5]。
登場キャラクター/登場人物[編集]
主人公は無名の“新入生アルノルド志望者”として始まり、プレイヤーが学籍上の通称(例: 霧点 13-βなど)を入力する。通称はステータスに影響すると説明されるが、実際には物語イベントの出現率に作用するとされ、入力の自由度が評価された。
仲間としては、採点の計算式を口にする[[シルファ・ノワール]]、修復魔法に特化した[[ベルトラム・クレーン]]、そして“出席率しか信じない”自律書記[[セキュリタ]]が登場する。セキュリタは学内ネットワーク“霧帳”と直結しており、プレイヤーの失敗を記録して次の授業に反映するとされる。
敵としては、教授会の影として動く[[霧帳監査官レイチェル・カーヴィン]]が中心となる。彼女は「合格とは配布されるものではなく、盗まれるものだ」と主張し、期末予備戦で相手の救済措置を先取りする戦術をとるとされる。また、時間棟に残留する“取りこぼし学生”は外見が毎回変わり、同一個体の再遭遇が少ないことが攻略サイトで“シャッフル確定バグ”として話題になった[6]。
用語・世界観/設定[編集]
世界観は架空都市[[霧光帝都]]を中心とし、周縁の[[試験砂州]]まで学院の影響が及んでいる。学院は王立機関として法的地位を持ち、魔法は“学術規格”として登録されるとされる。
魔法体系は、呪文名ではなく“規格番号”で管理される。たとえば初級の[[断霊サイフォン 3-2]]、中級の[[霧格子結界 7-9]]のように扱われ、規格が違うと同じ効果でも干渉が起きるとされる。これがゲーム内で属性相性が複雑になる理由だと説明された。
また、時間の授業棟は“巻き戻しではなく再提出”を行う。再提出とは、過去の行動を紙の上でやり直す儀式であり、プレイヤーが再度同じ戦闘を攻略しても、最終評価の文章は変化しない。つまりゲームはリロードしているようで、物語では編集しているという独特の感覚があると評された[7]。
開発/制作[編集]
制作経緯[編集]
開発は[[宵帷技研]]の“学習UI”部門が主導した。プロデューサーの[[渡辺 精一郎]]は、前作の不満であった「授業の気配の薄さ」を解決するため、戦闘演出を授業採点に寄せたと語ったとされる。
企画が固まったのは発売の約2年前とされ、2076年の夏に帝都霧光販売局が招集した“七つの門会議”で、時間棟のコンセプトが決定したと記録されている。ただし、会議議事録の一部は「門の数が7ではなく8だった」という訂正が入っており、後に資料室で封印されていたことがファンによって発掘された[8]。
スタッフ[編集]
ディレクターは[[ジョナサン・ドレイク]](霧光クラウドの同期制御を担当)、シナリオは[[村瀬 雅和]](板書文体の起源を研究)、デザインは[[カトリーナ・ヴェイル]](学院塔の視覚設計)、プログラマーは[[朽木 守]](採点係数の最適化)とされる。
なお、楽曲の作曲には[[Marie K. Haldane]]が参加したとされるが、クレジットには“架空の作曲家”として記されていた。のちに彼女の正体が実在の契約アシスタントであることが報じられたが、契約書の写しが公開されないまま終わっている[9]。
音楽(サウンドトラック)[編集]
サウンドトラックは『霧帳書法集:王立魔法学院 アルノルド』として発売された。収録曲の総数は全64曲とされ、うち授業BGMが41曲、試験場が14曲、時間棟が9曲で構成される。
時間棟の楽曲「静寂の栞」は、沈黙度の段階に応じて音数が変化する仕組みだと説明された。実際には、クラウド演算で“音の粒度”が調整されるため、同じ曲でも聴こえ方が揺れるとされ、プレイヤー間で「自分だけ音が違う」といった報告が相次いだ[10]。
他機種版/移植版[編集]
霧光クラウド版の後、[[2081年]]に個人端末霧鏡へ移植された。移植版ではオンラインの学籍連動が弱体化され、匿名プレイが標準設定となった。
また、[[2084年]]には携帯端末“薄楕端”向けに簡易版が配信されたとされる。この版はストーリー中の板書イベントが文章のみになる代わりに、採点係数の計算だけは原版と同じとされ、ファンが“文章だけで勝てるのに泣ける”と評した。もっとも、公式の技術資料には「計算式は一致していない可能性がある」との注記があり、意図的な差異なのかは定かでない[11]。
評価(売上)[編集]
売上は好調とされ、全世界累計118万本を突破した。初週42万本、翌月の追加売上が27.5万本、さらに授業動画の二次利用が広がった結果、2080年時点で累計97.2万本まで落ち込んだにもかかわらず、学籍カード連動の再販で回復したとされる。
受賞としては日本ゲーム大賞を受賞したとされ、特にUI設計と教育的没入感が評価された。もっとも、レビューでは「難易度が礼節依存すぎる」との批判もあり、[[ファミ通]]系のクロスレビューで点数が割れたという記録が残っている[12]。
関連作品[編集]
関連作品として、アニメ『霧帳の授業、永遠の追試』がテレビアニメ化された。脚本はゲームの板書文体を模した形式となり、OPテーマは“採点者のコーラス”と呼ばれる独特の歌い回しが注目された。
また、漫画版『王立魔法学院 アルノルド:余白の公式』が連載され、ゲームでは触れられなかった“8つ目の門”の裏設定が描かれたとされる。さらに、攻略ではなく疑似学習を目的とした書籍群が出版され、学習系のゲームブームの起点になったと回顧される。
関連商品(攻略本/書籍/その他の書籍)[編集]
攻略本として『霧格子結界の描き方(RAAA公式教範)』が発行され、改造手順と採点係数の考え方が掲載された。ページ数は512頁とされ、ISBNは“ほぼ一致しているが末尾が異なる”複数版が出回ったとされる。
また、書籍『時間の授業棟はなぜ再提出なのか』が研究書として扱われた。出版社は帝都学術出版とされるが、実際の編集後記に「前書きが先に書かれた」旨があり、著者の研究姿勢が疑われたとファンが記録している[13]。
脚注[編集]
参考文献[編集]
1. [[帝都霧光販売局]]『RAAA公式資料集:採点と再提出』帝都霧光販売局, 2078年.
2. 渡辺 精一郎『学園UIの設計哲学:沈黙度0からの教育』宵帷技研出版, 2079年.
3. 村瀬 雅和『板書文体の系譜—王立魔法学院の文法—』霧帳書房, 2080年.
4. Jonathan Drake「Cloud-Synchronized Grading in Roleplay RPGs」『International Journal of Game Systems』Vol.12 No.3 pp.41-58, 2080.
5. Marie K. Haldane「The Silence Index as a Combat Parameter」『Journal of Arcane Interfaces』Vol.7 第1巻第2号 pp.101-118, 2079.
6. カトリーナ・ヴェイル『学院塔デザインの数学:七つの門と視線誘導』構図学研究所, 2078年.
7. 朽木 守「Adaptive Coefficients for Etiquette-Based Difficulty」『Proceedings of the Symposium on Magical UX』pp.220-233, 2081.
8. レイチェル・カーヴィン『監査官の独白:合格は盗まれる』帝都文庫, 2082年.
9. 村瀬 雅和『霧帳書法集の編纂史』霧帳書房, 2081年.
10. [タイトルが微妙におかしい]「Royal Arcana Academy Arnold: The Real Timeline」『Gamer’s Almanac』pp.1-9, 2077.(原著刊行年と内容が一致しないとの指摘がある[要出典])
関連項目[編集]
脚注
- ^ 帝都霧光販売局『RAAA公式資料集:採点と再提出』帝都霧光販売局, 2078年。
- ^ 渡辺 精一郎『学園UIの設計哲学:沈黙度0からの教育』宵帷技研出版, 2079年。
- ^ 村瀬 雅和『板書文体の系譜—王立魔法学院の文法—』霧帳書房, 2080年。
- ^ Jonathan Drake「Cloud-Synchronized Grading in Roleplay RPGs」『International Journal of Game Systems』Vol.12 No.3 pp.41-58, 2080。
- ^ Marie K. Haldane「The Silence Index as a Combat Parameter」『Journal of Arcane Interfaces』Vol.7 第1巻第2号 pp.101-118, 2079。
- ^ カトリーナ・ヴェイル『学院塔デザインの数学:七つの門と視線誘導』構図学研究所, 2078年。
- ^ 朽木 守「Adaptive Coefficients for Etiquette-Based Difficulty」『Proceedings of the Symposium on Magical UX』pp.220-233, 2081。
- ^ レイチェル・カーヴィン『監査官の独白:合格は盗まれる』帝都文庫, 2082年。
- ^ 村瀬 雅和『霧帳書法集の編纂史』霧帳書房, 2081年。
- ^ 「Royal Arcana Academy Arnold: The Real Timeline」『Gamer’s Almanac』pp.1-9, 2077。
外部リンク
- 霧光クラウド公式 学籍連動ページ
- 王立魔法学院 アルノルド ファン研究会(板書解析)
- RAAA 速度走コミュニティ(沈黙度攻略)
- 帝都霧光販売局 サポート(匿名モード履歴)
- 霧帳書房(関連資料のデジタル閲覧)