羞恥変態チージーマン
| 番組名 | 羞恥変態チージーマン |
|---|---|
| 画像 | (架空)チージーマン公開変身セット |
| ジャンル | バラエティ番組・特撮(公開変身企画) |
| 構成 | スタジオトーク、公開変身、怪人検証、視聴者参加コーナー |
| 演出 | 高柳光成(演出統括) |
| 司会者 | 稲葉コウタ |
| 出演者 | 稲葉コウタ、、ほか |
| OPテーマ | 『恥のスイッチ、ON!』 |
| 制作局 | 札幌テレビ放送 編成制作局 第3制作部 |
| 放送期間 | 2009年4月5日 - 継続中 |
『羞恥変態チージーマン』(しゅうちへんたいちーじーまん、英: *Shameful Metamorphosis Chee-Jee Man*、ローマ字表記: *Shūchi Hentai Chī Jī Man*)は、[]で(21年)から毎週の台()に放送されているバラエティ番組である。主人公の声を演じるの冠番組でもあり、特撮コーナーとスタジオ生中継を組み合わせた「公開変身」形式で知られている[1]。
概要[編集]
『羞恥変態チージーマン』は、特撮ヒーロー番組に見せかけて、実際にはスタジオの観客(主に一般公募とスタッフ家族)に「恥ずかしさを共有」させることで変身の成功率と“戦闘力係数”が上がる仕組みを採用したバラエティ番組である[2]。
番組中盤で主人公が毎回、非常にダサいとされる変身ポーズ(通称「ちーじー三角ガッツ」)を提示し、その瞬間に視聴者投稿(後述のデータ放送連動)が反映されることで、変身後のフォームが「照れ強化」されていくと説明されたことから、当時の視聴者の間では「力の源は勇気ではなく羞恥である」という解釈が広まった[3]。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
放送開始当初は(SHT)系列で毎週19時台前半に固定され、初期の放送枠は『日曜夕方の“変身”枠』として扱われていたとされる[4]。
2012年にリニューアルが行われ、タイトルコール直後の特撮コーナーが生放送に変更された結果、放送分数が52分から58分へ拡大した。2015年にはデータ放送の仕様が更新され、「羞恥度スタンプ」の集計が従来の1回集計方式から段階集計方式に切り替わり、回によっては視聴者参加のために放送終了時刻が数分遅れることもあったとされる[5]。
なお、番組は現在も継続中であり、近年は特別編として地方収録回が増えたほか、ハイビジョン放送と字幕表示の標準化が進められているとされる[6]。
出演者[編集]
司会(主人公声・変身ナレーション)はが務める。稲葉は“演技で羞恥を再現する”方針を取ることで知られ、変身ポーズの練習として毎回、公開リハーサルの前に「笑ってはいけない30秒」を行う習慣が番組内で言及された[7]。
レギュラー出演者として(スタジオ進行・羞恥度計測リポーター)と(怪人鑑定・ダサ変身評論担当)が存在する。鷹野は変身フォームの“恥成分”を数値化する演出を担当し、視聴者投稿が多い回ほど計測値が上がる構図が定番化した[8]。
歴代の出演者として、2011年から2013年まで「過去フォーム修復師」としてが出演したとされるが、途中で番組の裏方体制が変わり、公式記録に出ないシーンが増えたという証言が一部で出回っている[9](要出典タグがつきそうな内容として知られる)。
番組史[編集]
番組開始の経緯は、2008年にが「地域の“恥ずかしい記憶”を安全に共有する実験番組」を企画したことに始まるとされる。技術部門は、変身成功率を上げる要因として“見られている感覚”を扱うのが有効だと結論づけ、観客と視聴者を巻き込む構造が組まれた[10]。
初期の試作では、変身条件が厳しすぎて失敗回が続き、公開変身が凍結された時期があるとされる。結果として、条件は「変身する姿を大衆に見てもらう」と再定義され、2010年夏に“観客数連動”が導入された。具体的には、スタジオ入場者がを超えると変身後のカラーリングが通常のからへ増える仕様が導入されたと記録されている[11]。
その後、怪人側にも“羞恥奪取”の概念が与えられ、2014年には敵キャラクターの攻撃が「視線を奪う」ことに集中するようになった。これにより番組は単なる特撮ではなく、視線・視聴・投稿のゲーム化へと進化したと説明されている[12]。ただし、視聴者投稿が過熱した回ではスタジオの空気が異様に重くなり、スタッフが自主的に“笑いの換気タイム”を挟んだという内部談があるとされる。
番組構成/コーナー[編集]
番組は大きく「オープニング→ダサ変身実演→怪人鑑定→視聴者参加→対決(特撮)→エンディング」という流れで構成される。変身実演パートでは、主人公が短い口上のあとに、必ず手袋を外してから変身ポーズへ移ることがルール化されている[13]。
主要コーナーとして、以下が挙げられる。
### 変身条件会議(羞恥規格検討) スタジオに“羞恥規格”の札が置かれ、鷹野ミナが当日の変身係数を発表する。係数は視聴者データ放送の入力回数、当日の生観客人数、過去回の反省コメント量などから算出されるとされる[14]。とくに“反省コメント”は、内容が真面目であるほど加点される設定となっており、視聴者がわざと長文で書く現象が起きた。
### ちーじー三角ガッツ(公開ポーズ) 変身ポーズは毎回微妙に崩されるよう演出され、失敗に見えるほど“恥ずかしさ”が出ると解説される。小泉トオルはこれを「不器用さの保存則」と呼び、ポーズの角度がのように回ごとに数値で語られることがある[15]。
### 怪人鑑定「羞恥プロトコル」 怪人の能力は“見られるほど強くなる”側に置かれることが多い。そのため鑑定では、観客の視線の向きや、スタジオ照明の色温度(たとえば)まで検証する設定になっている[16]。なお、ここで出る専門用語は架空のものでありながら、妙に用語集風に読めることからファンが早口で解説を真似するようになった。
シリーズ/企画[編集]
番組には複数のシリーズが存在する。代表的なのは「恥の三部作」で、各回のテーマが“恥の種類”に分けられる。第1回は、第2回は、第3回はとされ、変身後のフォームが段階的に変わる[17]。
2013年からは視聴者参加型の連続企画「投稿で強くなるのは誰だ」が放送され、データ放送で“恥スタンプ”を押した視聴者の割合がを超えると新フォームが解禁されると告知された。実際には条件を満たした回が少なく、ファンが“何度も見直してスタンプを押した”というエピソードが語り継がれている[18]。
また、毎年9月の「地方収録スペシャル」では、の海辺スタジオで公開変身が行われた回があり、空気が湿っていたため変身衣装が重くなるという演出理由が公式に付けられたとされる[19](要出典の指摘もある)。
オープニング/テーマ曲[編集]
オープニングテーマは『恥のスイッチ、ON!』で、歌詞中に「見てくれたらチージー」「笑ったら計数」など、番組のメカニズムを直接なぞるフレーズがある。曲は開始直後ので“合唱コーラス”が入る仕様になっており、ここで視聴者の投稿集計タイミングが重なるため、制作側は「最も恥を集める秒数」として管理していると説明した[20]。
エンディングテーマは『明日の顔、返却期限なし』であり、出演者が照れながら肩を落とす振り付けが定番化した。ファンの間では“ダサいのに印象に残る”振り付けが記号化され、SNSで真似する投稿が増えたとされる[21]。
スタッフ[編集]
制作はの「編成制作局 第3制作部」が担当し、プロデュースは、チーフ・プロデューサーはが務めたとされる[22]。演出統括のは、変身後の造形について「恥ずかしさが立体になる」ことを目標にしていると語ったと報じられている。
一方で、特撮の現場は「恥耐性テスト」を行うことで知られる。これは衣装を長時間着用した際の擦れ具合を“自然なダサさ”として積極採用する検証であるとされ、現場スタッフは“恥を均質化しない”方針を語っていた[23]。
制作体制は時期により微調整されており、2016年以降はデータ放送回線の安定化担当としてとの連携が強まったとされる。ただし、組合の正式名称が番組内資料とネット掲示で食い違うことがあると指摘されている[24]。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
ネット局はSHT系列を中心に構成され、放送時間が多少前後する地域がある。例えばでは日曜18時55分から放送されるとされ、開始告知が5分短縮される回があると記録されている[25]。
配信元は番組公式の動画プラットフォーム「SHT-VISTA」であり、放送後以内に“公開変身アーカイブ”が視聴可能になる。なお、公開変身アーカイブは通常のダイジェストではなく、必ず変身ポーズの失敗カットが含まれる仕様であると説明されている[26]。
地方収録の回は、現地のデータ回線が不安定になることを見越し、二重集計(スタジオ端末と視聴者端末)を行うとしており、結果として画面のテロップが更新されるまで遅れることがあるとされる[27]。
特別番組[編集]
特別番組として「羞恥変態チージーマン 公開変身大全(前編・後編)」が編成されたとされる。前編は過去の“ダサ変身”ベスト3を、後編は“恥スタンプ”の歴史的変遷をまとめる構成になっていると説明されている[28]。
また、年末には「反省コメントだけで勝つ最終決戦」が放送され、対決の勝敗が視聴者投稿の“反省の比率”によって決まるとされた。視聴者が真面目に書くことで番組の雰囲気が一時的に硬くなり、その空気をわざと崩すために出演者が急に自虐ネタを言う流れが話題になった[29]。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品としてDVD『恥のスイッチON!チージーマンBOX』全6巻が発売されたとされる。各巻は放送回の構成順ではなく、「三角ガッツ角度別」「恥スタンプ種類別」の再編集で並べ替えられていると説明されている[30]。
書籍としては『羞恥プロトコル入門—見られて強くなる論理—』が出版された。内容は番組の用語を“研究書風”にまとめ直した体裁を取っているため、ファンが授業ノートのように書き込むなどの二次利用が見られた[31]。
受賞歴[編集]
番組は長寿番組として知られ、形式上の受賞も複数あったとされる。具体例として、視聴者参加型番組の評価でを受賞したと記載されている[32]。
一方で、羞恥という概念を娯楽に転換する点が“教育的配慮が不足しているのではないか”という指摘を受け、審査項目での議論が荒れたという逸話も残る。もっとも、最終的には「表現のダサさが笑いとして成立している」点が評価され、受賞に至ったとされる[33]。
使用楽曲[編集]
番組内で使用される楽曲は、テーマ曲以外にも多数ある。特撮対決時のBGMとして『逆境に、ちーじー』が繰り返し流れるとされ、ここで鳴る鐘の音は毎回鳴らされる仕様である[34]。
また、変身が失敗しそうな局面では『ため息スパークル』が流れ、視聴者投稿が不足している場合は“成功判定音が出ない”演出が入る。制作側はこれを「無音がいちばん恥ずかしい」と説明したとされるが、裏側ではスタッフが自主的に音量を上げてしまった回があると指摘されている[35]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 三橋ユリ子『羞恥で変身する番組論:チージーマン設計メモ』SHT出版, 2011.
- ^ 牧野俊介『観客の視線がパワーになる—バラエティ特撮の数理—』北翔学術社, 2014.
- ^ 高柳光成『公開変身演出術:失敗カットはなぜ必要か』編集工房ノース, 2016.
- ^ 稲葉コウタ『恥は裏切らない(自分で書いた)』桐星堂, 2018.
- ^ 鷹野ミナ『羞恥度計測の実務:4200Kの真実』光彩メディア, 2020.
- ^ 小泉トオル『ダサ変身評論大全:角度・間・息継ぎ』番組研究社, 2022.
- ^ 『SHT-VISTA 利用動向報告書(公開変身アーカイブ)』SHT-VISTA運営委員会, 2019.
- ^ K. Thornton, “Audience-Shared Embarrassment in Televised Transformations,” Vol. 12, No. 3, *Journal of Participatory Broadcast*, pp. 41-57, 2017.
- ^ M. A. Thornton, “The Shame-to-Power Coefficient: A Field Study,” Vol. 9, No. 1, *International Review of Variety Media*, pp. 1-20, 2015.
- ^ 『羞恥変態チージーマン 公式完全ガイド』札幌テレビ放送 編, 2013.
外部リンク
- SHT-VISTA(公開変身アーカイブ)
- 羞恥変態チージーマン 公式サイト(データ放送案内)
- SHT放送文化奨励賞 データベース
- 北海道特撮制作技術会議(レポート倉庫)
- 羞恥プロトコル入門 特設ページ