電波ソング
| 分野 | 同人音楽、ポップス、実験音楽 |
|---|---|
| 成立時期 | 1970年代後半 - 2000年代前半 |
| 起源 | 短波放送実験と秋葉原の仮設スタジオ文化 |
| 特徴 | 反復、擬似ノイズ、過剰なコール&レスポンス |
| 主な拠点 | 東京都千代田区外神田、神奈川県川崎市の旧送信所跡 |
| 代表的担い手 | 東雲ミカ、佐伯一哉、電波研究会 |
| 関連機関 | 郵政省電波文化調整室、東京周波数芸術協会 |
| 派生ジャンル | 萌え電波、送信所系ポップ、回線歌謡 |
電波ソング(でんぱそんぐ、英: Radio Wave Song)は、においての揺らぎや放送用語を意図的に歌詞へ取り入れた、極端に反復性の高い楽曲群を指すの通称である。もともとは後半にの前身機関が行った実験に由来するとされ、後にの同人音楽圏で独自発展したとされる[1]。
脚注[編集]
1. ^ 電波ソングの起源については複数の説がある。 2. ^ 反復回数の基準は資料により異なる。 3. ^ 旧多摩川送信所跡の実験記録『周波数余白ノート』による。 4. ^ 配信統計は当時のサイト閉鎖により一部しか確認できない。 5. ^ この定義は東京周波数芸術協会の会報に依拠する。 6. ^ ただし社内広報誌のみの記載であり、外部検証はされていない。
普及に関わった団体[編集]
普及には『』と、後にに拠点を置いた『』が大きく関わった。前者は理論誌を発行し、後者はライブイベントで観客に受信アンテナ型のペンライトを配布したことで知られる。
特筆すべきは、の内部勉強会が、結果的にこのジャンルの名称を公式文書に記載してしまった点である。これにより、電波ソングは「趣味者の俗語」から「半ば公的な分類語」へと昇格したとされるが、当時の担当者は後年「会議が長く、眠気で反対し損ねた」と述懐している。
関連項目[編集]
脚注
- ^ 佐伯一哉『周波数余白ノート』東京周波数芸術協会, 1981.
- ^ 東雲ミカ『アンテナの気持ち:初期電波曲集』外神田音響出版, 1994.
- ^ 村瀬恭平「反復と受信の快楽」『日本音響評論』Vol. 12, No. 3, 2006, pp. 41-58.
- ^ T. Endo, “Modulation and Otaku Affect,” Journal of Media Acoustics, Vol. 7, No. 2, 2010, pp. 113-129.
- ^ 中村理沙『深夜放送と歌詞の空白』みすず書房, 2008.
- ^ Elizabeth H. Carter, “Songs That Arrive Before Meaning,” Sound Studies Quarterly, Vol. 4, No. 1, 2011, pp. 9-27.
- ^ 電波研究会編『送信報 第3号』萌信局出版部, 1990.
- ^ 黒田一馬『電波文化と都市の耳』青土社, 2013.
- ^ A. Fujimoto, “The Portable Antenna Chorus,” Asian Popular Culture Review, Vol. 9, No. 4, 2014, pp. 201-219.
- ^ 『空中線少女』制作委員会『配信統計資料集 2007年度版』外神田メディアセンター, 2008.
- ^ 高橋ゆり子『回線歌謡入門—歌える雑音の実践』河出書房新社, 2016.
外部リンク
- 東京周波数芸術協会アーカイブ
- 萌信局データベース
- 外神田ポップカルチャー研究所
- 周波数余白文庫
- 電波ソング年表館