ウォェイイィィィィィイオァアアァァ!!!イャアアワララェイォォォォヨッヨュオオォォ!!!!症
| Name | ウォェイイィィィィィイオァアアァァ!!!イャアアワララェイォォォォヨッヨュオオォォ!!!!症 |
|---|---|
| 分類 | 反響性神経興奮症候群・急性音響性疾患 |
| 病原体 | 音響性共鳴粒子 |
| 症状 | 叫声の連続発作、喉頭振戦、笑い泣き、語尾の消失 |
| 治療法 | 鎮響療法、低共鳴室安静、音節再配列訓練 |
| 予防 | 大音量イベントへの長時間曝露回避、耳栓の常用 |
| ICD-10 | U89.7W |
ウォェイイィィィィィイオァアアァァ!!!イャアアワララェイォォォォヨッヨュオオォォ!!!!症(うぉえいいぃぃぃぃぃいおぁああぁぁいゃああわららぇいぉぉぉぉよっよゅおおぉぉしょう、英: Woei-Wailaio-Myon Syndrome)とは、によるのである[1]。特にの地下空間や高架下で発症しやすく、発作時に長大な叫声列を反復することが知られている[1]。
概要[編集]
ウォェイイィィィィィイオァアアァァ!!!イャアアワララェイォォォォヨッヨュオオォォ!!!!症は、への曝露を契機として発症するのである。初期には短い嗄声として見逃されやすいが、典型例では数分以内に「ウォェイ」「イャアア」「ヨッヨュ」などの断続的な音節反復を呈する[1]。
この疾患は、の高密度交通圏、とりわけ・の地下連絡通路やライブハウス周辺で報告が集中している。なお、患者の一部は発作後に強い羞恥感を訴えるが、他方で「妙にすっきりする」と述べる例もあり、臨床像には一定の幅があると考えられている[2]。
症状[編集]
主症状は、極端に長い叫声列の反復である。発作時にはまず吸気後に「ウォェイ」と発声し、その後に「イィィィィィイ」「ワララェイ」のような高周波音節が連結し、最後に「ヨッヨュオオォォ」で終結することが多いとされる[3]。
身体所見としては、喉頭部の微細振戦、頬筋の不随意収縮、眼輪筋の過緊張がみられることがある。また、重症例では自分の発声に自分で笑ってしまう「自己再帰性笑声」が起こり、会話が成立しない状態に至ることがある[4]。
精神症状としては、突発的な高揚感、集団同調衝動、そして意味のない語尾装飾を付けたくなる衝動が報告されている。患者の記録には、平常時の文章においても「〜であるォォ」といった語尾改変が数時間持続した例があり、これはとの同期異常によるものと考えられている。
疫学[編集]
本症は全年齢で発症しうるが、16〜29歳の若年層に多いとされる。特に、深夜帯の、の吹き抜け、ならびに心部の高架下イベントで有病率が上昇する傾向がある[5]。
2018年のの調査によれば、首都圏での推定年間発症件数は約3,480件であり、そのうち約41%が金曜日の22時台に集中していたという。なお、同調査では「発症」という語の定義がかなり広く、単なるSNS上の模倣投稿まで含めた可能性があると注記されている[要出典]。
地域差も報告されており、では語尾が比較的短い「ウォェイ」型が多い一方、では「イャアアワララ」成分が強いとされる。これは港湾由来の残響環境の違いが関係するとする説が有力である。
歴史・語源[編集]
発見史[編集]
最初の症例は、音声行動学教室の巡回研究班がの地下広場で記録したとされる。当初は単なる若者文化の流行として扱われたが、同一の叫声列が複数地点で再現されたため、らが病態概念として整理した[6]。
1974年にはの暫定報告により、病原体の存在が想定され、「音響性共鳴粒子」という名が付与された。粒子は通常の空気中塵埃よりも0.7〜1.3ミクロン大で、拍手・叫声・ベース音の重なりに反応して集簇するとされたが、後年になっても分離培養には成功していない。
語源と俗称[編集]
病名の長大な音節列は、初期患者が発作の最後に必ず発したとされる断末的な叫声を、そのまま研究班が音素分解したことに由来する。とくに「ワララェイ」はのライブハウス街で自然発生した反復音とされ、当時の記録係が「笑い声でも泣き声でもない中間音」と注記したことが名称定着の決め手となった[7]。
なお、一般には略して「ウォ症」と呼ばれることもあるが、患者団体はこの略称があまりに軽すぎるとして反発している。一方で、若年層の間では「発作が来た」とだけ言うよりも、あえて病名全体を叫ぶ行為が半ば儀礼化しており、症候群自体が自己増幅的に広まったとする見方もある。
予防[編集]
予防の基本は、長時間の大音量環境を避けることである。とくにでベース音を連続的に聴取した直後にへ移動すると、共鳴帯域が重なり発症率が上がるとされる[8]。
の外郭団体であるは、耳栓の常用、20分ごとの無音休憩、そして「ウォ」「イャ」「ヨッヨュ」などの誘発音節を3回以上連続で口にしないことを推奨している。もっとも、最後の項目は実効性よりも啓発効果を狙ったものとみられる。
また、発症地域では「夜間のエスカレーターで斜め後方のスピーカーを見上げない」という独自の生活指導が行われている。これは音響性共鳴粒子が視線の角度に応じて喉頭へ沈降しやすいという、かなり怪しい仮説に基づいている[要出典]。
検査[編集]
診断は、特徴的な音節列の再現性と曝露歴に基づいて行われる。臨床現場ではによる観察が用いられ、発作時に声帯縁が細かく波打つ「波状振動像」が確認されるとされる[9]。
補助検査としては、音響負荷試験、喉頭湿度測定、ならびにで開発された「叫声輪郭解析」がある。後者では、患者が発する「イャアアワララェイ」の各音節の長さをミリ秒単位で計測し、3.2秒以上続く場合を典型陽性とする。
血液検査では炎症反応は乏しいが、発作直後にが軽度上昇することがある。ただしこの因子は測定機器ごとに数値がぶれるため、実用性には議論がある。
治療[編集]
治療の第一選択は鎮響療法である。患者を低共鳴室に移し、壁面を吸音フェルトで覆ったうえで、1時間あたり6〜8回の短い沈黙を挿入することで発作の連結を断つとされる[10]。
薬物療法としては、様の局所声帯安定薬が試みられるほか、重症例ではに類似した鎮静性の高い調整薬が用いられる。ただし、これらは叫声を止める一方で患者の語尾まで消失させ、数日間「はい」「いいえ」しか話せなくなることがある。
非薬物療法として、音節再配列訓練が行われる。これは「ウォェイ」「イャアア」「ヨッヨュ」を紙札に書き、順序を毎日入れ替えながら発声する方法で、の一部クリニックではこれにより再発率が18%低下したと報告されているが、対象数が27例と少なく、確実性は低い。
なお、患者の中には治療中に自発的に「イャアアワララェイ」を短縮して囁くようになる者がいるが、これは寛解ではなく「潜伏化」と呼ばれ、再燃の前兆と考えられている。
脚注[編集]
[1] 田所尚人『都市残響と反響性神経興奮症候群』 第12巻第4号, 2019年, pp. 44-61. [2] Margaret L. Henshaw, “Acute Vocal Cascade Disorder in Metropolises,” Journal of Acoustic Pathology, Vol. 8, No. 2, 2020, pp. 115-129. [3] 佐伯茂樹「叫声列のミリ秒解析に関する基礎的研究」『声帯科学』第7巻第1号, 2017年, pp. 3-19. [4] Ryoichi Kanda and Elise Morton, “Self-Referential Laughter in Resonance-Triggered Syndromes,” Neurolinguistics Review, Vol. 15, No. 3, 2021, pp. 201-218. [5] 編『首都圏叫声流行調査報告書 2018』東京音響出版, 2019年. [6] 渡辺精一郎「地下広場における反復叫声の初報」『東京大学音声行動学紀要』第3号, 1969年, pp. 9-27. [7] 中島美代『ワララェイ語源考』渋谷文化研究センター叢書, 1981年. [8] Helen J. Park, “Preventive Earplug Use and Harmonic Exposure,” Preventive Medicine of Sound, Vol. 4, No. 1, 2018, pp. 22-39. [9] 高瀬光一「共鳴喉頭鏡の臨床応用」『耳鼻音声学雑誌』第19巻第2号, 2022年, pp. 77-90. [10] 小林志津子『鎮響療法の実際』, 2023年.
関連項目[編集]
脚注
- ^ 田所尚人『都市残響と反響性神経興奮症候群』日本音環医学会誌 第12巻第4号, 2019年, pp. 44-61.
- ^ Margaret L. Henshaw, “Acute Vocal Cascade Disorder in Metropolises,” Journal of Acoustic Pathology, Vol. 8, No. 2, 2020, pp. 115-129.
- ^ 佐伯茂樹「叫声列のミリ秒解析に関する基礎的研究」声帯科学 第7巻第1号, 2017年, pp. 3-19.
- ^ Ryoichi Kanda and Elise Morton, “Self-Referential Laughter in Resonance-Triggered Syndromes,” Neurolinguistics Review, Vol. 15, No. 3, 2021, pp. 201-218.
- ^ 国立音環境研究所編『首都圏叫声流行調査報告書 2018』東京音響出版, 2019年.
- ^ 渡辺精一郎「地下広場における反復叫声の初報」東京大学音声行動学紀要 第3号, 1969年, pp. 9-27.
- ^ 中島美代『ワララェイ語源考』渋谷文化研究センター叢書, 1981年.
- ^ Helen J. Park, “Preventive Earplug Use and Harmonic Exposure,” Preventive Medicine of Sound, Vol. 4, No. 1, 2018, pp. 22-39.
- ^ 高瀬光一「共鳴喉頭鏡の臨床応用」耳鼻音声学雑誌 第19巻第2号, 2022年, pp. 77-90.
- ^ 小林志津子『鎮響療法の実際』生活音予防対策機構, 2023年.
外部リンク
- 国立音環境研究所 症候群アーカイブ
- 日本反響医学会 事例集
- 生活音予防対策機構 予防指針
- 首都圏叫声流行史データベース
- 渋谷地下音響文化研究会