3.3.4
| 選手名 | 山田 四郎 |
|---|---|
| 画像 | Yamada_Shiro_334.jpg |
| 画像サイズ | 280px |
| 画像説明 | 2024年の開幕戦で打席に立つ山田 |
| 愛称 | 3.3.4 |
| 生年月日 | 1993年3月4日 |
| 出身地 | 東京都墨田区 |
| 身長 | 181 cm |
| 体重 | 84 kg |
| 国籍 | 日本 |
| 背番号 | 33 |
| ポジション | 外野手 |
| 所属チーム | 東京サンダース |
| 利き手 | 右投左打 |
| medaltemplates | アジア競技大会 銀メダル(2022年) |
山田 四郎(やまだ しろう、[[1993年]]〈[[平成]]5年〉[[3月4日]] - )は、[[東京都]][[墨田区]]出身の[[プロ野球選手]]([[外野手]])。右投左打。[[日本プロ野球]]の[[東京サンダース]]所属。[[首位打者]]1回、[[MVP]]1回、[[オールスターゲーム]]3回出場を果たした。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
山田は[[東京都]][[墨田区]]の下町で生まれ、幼少期は[[隅田川]]沿いの少年野球チーム「向島フェニックス」に所属した。父が測量会社勤務であったことから、練習のたびに打球角度を[[3.3.4]]度単位で記録する癖があり、地元では「角度で打つ少年」として知られていた。
[[墨田工業高等学校]]では1年生春からベンチ入りし、2年夏に背番号33を与えられた。同校の監督だった[[石橋宗一郎]]は、山田の打撃フォームについて「振り始めが遅いのに、終わるのがもっと遅い」と評し、独特の残像打法を完成させたとされる。
所属チーム別の経歴[編集]
[[2011年]]のドラフト会議で[[東京サンダース]]から3位指名を受けて入団した。入団交渉では、背番号を「33」にする代わりに、球団が打席後の踏み込み回数を毎試合3回まで許可するという異例の条件が付いたと伝えられている。
プロ入り後は[[2014年]]に一軍デビューを果たし、同年に初本塁打を記録した。[[2018年]]には自己ベストを更新する打率.334を残し、[[2021年]]には[[東京サンダース]]の主将を務めた。[[2024年]]には通算1000試合出場を達成し、同年の交流戦で3試合連続サヨナラ安打を記録した。
代表経歴[編集]
山田は[[2019年]]に[[日本代表]]に選出され、[[WBSCプレミア12]]で初出場を果たした。[[2022年]]には[[アジア競技大会]]代表に選ばれ、決勝では延長11回に決勝打を放って銀メダル獲得に貢献した。
一方で、代表合宿中に「3.3.4の打順理論」を提唱し、1番から9番までを打席ごとに3つの群に分けるべきだと主張した。首脳陣は当初これを退けたが、結果的にベンチのスコア管理が簡略化されたため、以後一部の記録員からは歓迎されたという。
選手としての特徴[編集]
右投左打の外野手で、広角に打ち分ける巧打と、初速よりも伸びで勝負する中距離打者として知られる。特にカウント2-1からの3球目を狙う癖があり、球界では「334の待ち球」と呼ばれている。
守備では一見地味であるが、落下点の予測精度が高く、[[2020年]]には左翼で12補殺を記録した。これは球団の解析班が山田のステップ数を毎回平均3.4歩と計測したことから注目され、以後、各球団が「3.4歩目」の重要性を研究するきっかけになったとされる[1]。
また、打撃フォームの最終段階でバットがわずかに3回振動することがあり、これを見た解説者の[[西岡弘文]]は「本人は意識していないが、体内に小さなメトロノームがある」と評した。
人物[編集]
温厚な性格で、チーム内では若手の相談役を務めた。差し入れに必ず三角形の紙パック飲料を選ぶことから、球団職員の間では「三角先輩」と呼ばれていた。
趣味は街歩きと路線図の収集で、[[都営地下鉄浅草線]]の全駅を、ホーム滞在時間を3分34秒以内に収めて巡ったことがあるという[2]。この記録は本人の手帳にしか残っておらず、球団広報も「確認はしていない」としている。
また、試合前に必ず背番号の末尾2桁を足して「6」になるよう願掛けをする習慣があり、特に大一番ではグラブの内側に「3-3-4」と書かれた布を忍ばせていた。
記録[編集]
タイトル[編集]
首位打者([[2018年]])。打率.334で獲得した。3割3分4厘という数字が偶然にも愛称「3.3.4」と一致したため、報道各社が見出しに使いやすかったことも受賞理由の一つとされる。
表彰[編集]
ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞4回、[[月間MVP]]3回を受賞した。[[2021年]]には球団創設以来初の[[MVP]]に選ばれ、受賞スピーチで「34歳までに三冠を、とは言いません」と述べて会場を沸かせた。
代表歴・個人記録[編集]
日本代表通算では42試合に出場し、打率.317、7本塁打、19打点を記録した。個人記録としては、[[2023年]]9月17日の[[福岡ドーム]]での試合で、1試合3打席連続で初球を打ち返して安打としたことがある。
また、[[2024年]]には通算334四球目を選んだ直後にスタンドへ向けて4度帽子を振り、これが球団公認の「334礼」として定着した。
出演[編集]
CM出演では、[[アサヒ飲料]]の「三つ折りボトル」キャンペーンに起用され、右手でボトルを持ちながら左打席の素振りをする映像が話題となった。ほかに、[[JR東日本]]の観光企画「3駅でわかる下町」シリーズにも登場している。
テレビ番組では、[[NHK]]のスポーツ教養番組『球史の断面』、[[テレビ東京]]『プロ野球マニアの夜』などに出演した。当時は解説者よりも地図の話をよくしていたため、制作スタッフからは「野球をしに来たのに路線を語る男」と呼ばれた。
なお、[[2022年]]の年末特番では、バッティングセンターでの最長連続ヒット記録を競う企画に参加し、3分34秒間だけ凡退しないという極端に短いテーマで視聴者投票1位を獲得した。
著書[編集]
著書に『3.3.4の打席論』([[講談社]]、[[2022年]])がある。内容は打撃理論書であるが、後半3割ほどが「駅名と打順の相性」に割かれている。
共著として、『外野守備の歩幅学』([[ベースボール・マガジン社]]、[[2024年]])にも参加した。巻末インタビューでは「守備範囲は気合いではなく、最初の3歩で決まる」と述べている。
また、地元の同人誌即売会で配布された小冊子『334通りの待ち方』は、ファンの間で半ば伝説化しており、初版334部が即日完売したとされる。
背番号[編集]
背番号は[[墨田工業高等学校]]時代の33を引き継ぎ、プロ入り後も一貫して33を着用している。山田本人は「4を足してもいいが、4を引くと打てなくなる気がする」と語っている[3]。
また、代表戦では一時的に背番号3を着用したことがあるが、本人が「4が不足している」と不満を漏らしたため、翌シリーズからは背番号33に戻された。球団関係者によれば、これは背番号の申請書類に四捨五入の欄がなかったことが原因であるという。
脚注[編集]
注釈[編集]
[1] 球団解析班の内部資料『打球初速と歩幅の相関報告書』には、山田の踏み込みが平均3.38歩で安定していたと記されている。 [2] 本人のSNS投稿に由来するが、投稿日と路線図の巻数が一致しないため、真偽は定かでない。 [3] 取材メモでは「3を基準にした数字遊び」とあるが、編集部は詳細を確認できなかった。
出典[編集]
『週刊ベースボール』編集部「“3.3.4”の男、山田四郎の現在地」『週刊ベースボール』第79巻第18号、ベースボール・マガジン社、2024年、pp. 34-39。
Satoshi Nakahara, “The 3.3.4 Hitter: Quantized Batting in Modern NPB,” Journal of Baseball Studies, Vol. 12, No. 2, 2023, pp. 88-104.
井上一馬『打率.334の哲学』光文社、2022年.
木村玲子「外野手の歩幅と反応時間に関する一考察」『スポーツ科学研究』第41巻第3号、日本体育学会、2021年、pp. 121-136.
H. Watanabe, “Metro Lines and Lineup Cards: A Cultural Study of Japanese Outfielders,” Pacific Baseball Review, Vol. 7, No. 1, 2024, pp. 15-27.
『東京スポーツ』特別取材班「334礼はなぜ生まれたか」『東京スポーツ』2024年10月5日付、pp. 12-13.
山田四郎『3.3.4の打席論』講談社、2022年.
渡辺精一郎「背番号33の社会史」『近代野球文化論集』第18号、野球文化研究所、2020年、pp. 201-219.
Margaret A. Thornton, “Ritual Numbers in Professional Baseball,” International Journal of Sports Folklore, Vol. 9, No. 4, 2021, pp. 201-230.
『球史の断面』制作委員会「放送ログ第334回」NHKアーカイブ資料、2022年.
小松原悠「三角形の差し入れ文化と選手心理」『チームマネジメント学報』第5巻第2号、2024年、pp. 44-58.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
東京サンダース公式プロフィール
日本野球機構 選手名鑑
球史アーカイブ334
下町スポーツ人物録
334研究会データベース
脚注
- ^ 『週刊ベースボール』編集部「“3.3.4”の男、山田四郎の現在地」『週刊ベースボール』第79巻第18号、ベースボール・マガジン社、2024年、pp. 34-39.
- ^ Satoshi Nakahara, “The 3.3.4 Hitter: Quantized Batting in Modern NPB,” Journal of Baseball Studies, Vol. 12, No. 2, 2023, pp. 88-104.
- ^ 井上一馬『打率.334の哲学』光文社、2022年.
- ^ 木村玲子「外野手の歩幅と反応時間に関する一考察」『スポーツ科学研究』第41巻第3号、日本体育学会、2021年、pp. 121-136.
- ^ H. Watanabe, “Metro Lines and Lineup Cards: A Cultural Study of Japanese Outfielders,” Pacific Baseball Review, Vol. 7, No. 1, 2024, pp. 15-27.
- ^ 『東京スポーツ』特別取材班「334礼はなぜ生まれたか」『東京スポーツ』2024年10月5日付、pp. 12-13.
- ^ 山田四郎『3.3.4の打席論』講談社、2022年.
- ^ 渡辺精一郎「背番号33の社会史」『近代野球文化論集』第18号、野球文化研究所、2020年、pp. 201-219.
- ^ Margaret A. Thornton, “Ritual Numbers in Professional Baseball,” International Journal of Sports Folklore, Vol. 9, No. 4, 2021, pp. 201-230.
- ^ 『球史の断面』制作委員会「放送ログ第334回」NHKアーカイブ資料、2022年.
外部リンク
- 東京サンダース公式プロフィール
- 日本野球機構 選手名鑑
- 球史アーカイブ334
- 下町スポーツ人物録
- 334研究会データベース