Roblox: Blockworks
| タイトル | Roblox: Blockworks |
|---|---|
| 画像 | Roblox_Blockworks_boxart.png |
| 画像サイズ | 260px |
| caption | 北米版パッケージ |
| ジャンル | コンストラクションRPG |
| 対応機種 | VoxelNet, VoxelNet II, DreamLink |
| 開発元 | CubeForge Interactive |
| 発売元 | CubeForge Interactive / Meridian Soft |
| プロデューサー | M. L. Harrow |
| ディレクター | Elias R. Vane |
| デザイナー | Nina Kohr |
| 音楽 | S. T. Calder |
| シリーズ | BlockWorldシリーズ |
| 発売日 | 2006年6月15日 |
| 対象年齢 | 13歳以上 |
| 売上本数 | 全世界累計9,480万本 |
| その他 | オンライン対応、協力プレイ、対戦モード |
『Roblox: Blockworks』(ロブロックス・ブロックワークス、英: Roblox: Blockworks、略称: RBX)は、にのから発売された用。後にシリーズの第1作目として位置づけられた[1]。
概要・概説[編集]
『Roblox: Blockworks』は、状の素材を組み合わせて建築、探索、戦闘、経済運営を行うである。プレイヤーは「ブロック職人」と呼ばれる未登録の設計者として、群を渡り歩きながら拠点を発展させる。
本作は、当初は教育用の補助ソフトとして企画されたが、試作版の段階で「壊せる遊具」と「自治する町」を同時に実装したことから独自の人気を得たとされる。開発資料では「社会実験としてのゲーム」が繰り返し強調されており、のちに作品の先駆けとみなされた[2]。
通称は「RBX」とされるが、初期の販促資料では「Robo Blocks」との表記揺れが見られる。なお、北米では小売店向けに、学術機関向けにが流通したとされ、現存数は極めて少ない[3]。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
ゲームシステムの特徴として、地形そのものを掘削・再配置できる点が挙げられる。プレイヤーは資源単位を集め、建物、橋梁、防衛塔、移動式市場などを設置して、自分だけの都市区画を形成する。特に「接続率」と呼ばれる内部値が高いほど住民の満足度が上がる仕組みは、後年のに影響を与えたとされる。
また、本作ではの「共同作業サーバー」が実装され、最大48人が同一地形を同時編集できた。編集権限は週ごとに再配分され、無断で他人の建築物を保存すると「手続き違反」と判定されるため、プレイヤー間で実務的な交渉が発達したといわれる。
戦闘[編集]
戦闘はの簡易照準と、的な数値成長を併せ持つ。武器には木槌、圧縮銃、波動レンチ、そして「許可済み花火」などがあり、特に許可済み花火は対人戦では威力が低い一方、建築物の検査用途では異常に高性能である。
一部の上級者は、地形の角を利用して敵の進路を封鎖する「角塞ぎ戦法」を編み出した。これは開発側が想定していなかった操作であったため、2008年の大型更新まで半ば公認の技法として扱われた[要出典]。
アイテム[編集]
アイテムは素材系、管理系、娯楽系に分かれる。素材系では、、、が人気であり、管理系では「税印章」「区画札」「共同倉庫鍵」が流通した。娯楽系アイテムの「音のする石」は、投げると必ず異なる高さの電子音を発するため、建築派よりも迷宮派の間で好まれた。
なお、最も高値で取引されたのは「未開封の説明書」であり、2009年の限定版では1部あたり17,400相当の二次市場価格が付いたとされる。これはゲーム本体より説明書の方が読み応えがあるという珍しい現象として、複数の雑誌で話題になった。
対戦モード・オフラインモード[編集]
対戦モードは、拠点の破壊よりも「自治評議会の議席」を奪い合う政治色の強い形式である。勝利条件には、3連続建築成功、住民投票の過半数獲得、相手陣営の倉庫を空にする、の3種類があり、どれを選ぶかで試合の性格が大きく変わる。
一方、オフラインモードは「単独開拓」として知られ、人工知能が運営する町での生活を疑似体験できる。AI住民はやや過剰に丁寧で、プレイヤーが道路を1マスずらしただけで3日間にわたり謝罪文を提出してくる仕様があり、コミカルであると同時に不気味でもある。
ストーリー[編集]
物語は、しか所持しない若い設計者が、崩壊寸前の浮遊都市へ流れ着くところから始まる。都市の中枢では、古い演算塔が毎晩ひとつずつ街区を再配置しており、住民はそれを「街の寝返り」と呼んでいた。
主人公は、失われた都市規約を探すうちに、かつてが行った「万人設計実験」の残響に触れる。実験の真相は、誰もが設計者であり管理者でもある世界を作ることであったが、記録ではその過程で街の半分が倉庫になったとされる。
終盤では、都市を完成させるか、永遠に未完成のまま維持するかの選択が提示される。いずれを選んでもエンディング後に新区画が自動生成されるため、実質的には終わらないゲームとして語られている。
登場人物[編集]
主人公[編集]
主人公はデフォルト名を持たず、プレイヤーの入力した識別子で呼ばれる。設定上はに名前が残っていないため、役所の端末では「仮設者」と表示される。シリーズを通じて、彼または彼女は都市の所有権ではなく「接続権」を求めて行動する。
仲間[編集]
仲間の代表格は、整備士の、市場監査官の、そして自律ドローンのである。ルシアは道路設計に異様なこだわりを見せ、1本の橋を完成させるために73回やり直すことで知られる。
P-7は当初、看板点検用の機械であったが、プレイヤーが誤って住民票を発行したことで準仲間化した。以後、会話の半分が警告音であるにもかかわらず、シリーズ屈指の人気キャラクターとなった。
敵[編集]
敵対勢力は「静的連盟」と総称され、変化を嫌い、地形の更新を違法行為とみなす。とりわけ指導者のは、世界を一枚の設計図に固定しようとした人物として描かれる。
ただし後年の追加資料では、彼は本来ゲーム内のチュートリアル講師であり、開発過程で誤って最終ボスに昇格したという説もある。設定資料集の記述が前後しているため、どちらが正史かは決着していない。
用語・世界観[編集]
本作の世界は、と、それらを結ぶで構成される。大陸は定期的に「同期」され、未完成の区画は自動的に補完されるが、補完の癖が独特であるため、川の真ん中に郵便局ができることもある。
用語として重要なのが「権限層」である。これは建築、交易、運営、監査の4層に分かれ、上位層に行くほど発言力が強くなる。もっとも、開発陣によれば「友人を3人誘うと一時的に全権限を得る」隠し仕様が存在したとされ、コミュニティで長く議論された[4]。
また、住民はしばしば自分の区画を「マップ」ではなく「習慣」と呼ぶ。ゲーム内では地理よりも運用が重要であり、この思想が後のメディアミックス展開にも影響したといわれる。
開発・制作[編集]
制作経緯[編集]
制作はの内部ハッカソンに端を発する。もともとは工学系の学生向けに、橋の強度と共有倉庫の耐久性を同時に学ばせる訓練ソフトとして開発されていたが、参加者の一部が授業そっちのけで都市国家を作り始めたことから商用化された。
初期版の会議録には「遊びは行政を模倣するのではなく、行政そのものを短縮する」との文言が残っている。これが本作の方針を端的に示すものとして、後年しばしば引用された。
スタッフ[編集]
ディレクターのは、前職が港湾設備の配置設計であったとされ、画面内の導線設計にその癖が強く出ている。プロデューサーのは予算管理に厳しく、マスターデータの保存先を自宅の地下書庫にしていたという逸話がある。
音楽のは、建築音を楽器として扱う手法を導入した人物で、メニュー画面の決定音は実際に8種類の工具音を重ねて作られた。なお、説明書の脚注欄にのみ現れる「特別技術顧問・J. P. Sable」は実在確認が取れていない。
音楽[編集]
サウンドトラックは、低音の電子パルスと木材を叩く乾いた音を中心に構成されている。代表曲「Foundry at Dawn」は、朝の工場町を模したゆるやかな旋律で知られ、続編でもアレンジが繰り返し使用された。
一方、「Market Loop」は、ループする市場の環境音をほぼそのまま採譜した曲であり、プレイヤーの間では「BGMというより手続きの音」と評された。2007年の限定サントラ盤には、CDのほかに透明な定規が封入されていた。
他機種版・移植版[編集]
2008年には版が発売され、建築パーツの座標精度が向上したほか、共同編集時の同期遅延が平均0.8秒短縮された。これにより、対戦モードで橋を架けながら相手の進路を塞ぐ戦術が一気に普及した。
2011年には携帯端末向けのがへ移植され、画面を二分割して片側で建築、片側で住民の承認を行う独特のUIが導入された。なお、最初の移植版では指で操作すると建物が若干斜めに傾く不具合があり、これが「味」として受け入れられた。
評価[編集]
発売当初は「教育と娯楽の境界を曖昧にした作品」として一部のメディアから高く評価された。特にに相当するでは、社会的相互作用をゲーム性へ変換した点が評価され、最優秀実験賞を受賞したとされる。
売上面でも成功を収め、2016年時点で全世界累計9,480万本を突破した。もっとも、統計には無料配布版の再登録数が含まれるとの指摘があり、純粋な販売本数については意見が分かれている[5]。
関連作品[編集]
続編には『Blockworks: Civic Loop』、『Roblox: Blockworks Frontier』、『Blockworks: Archive Shift』がある。いずれも前作の「建築しながら管理する」思想を継承しているが、後期作品ほどストーリーよりも運営実務に寄っていく傾向がある。
また、テレビアニメ化された『Bricks & Citizens』や、実写ドラマ『The Edit District』などのも展開された。特に『Bricks & Citizens』は、毎週の建築予算が足りなくなると突然歌って解決するため、原作ファンからは「最も誤解された派生作品」と呼ばれている。
関連商品[編集]
攻略本としては『Roblox: Blockworks 完全区画マニュアル』が出版され、全416ページ中、実際の攻略に使えるのは約90ページであったとされる。残りは都市行政の豆知識、税印章の押し方、住民との交渉術など、妙に実務的な内容で埋められている。
書籍では『The Civic Architecture of Blockworks』、『浮遊大陸の行政学』、『Blockworks and the Ethics of Unfinished Cities』が知られている。その他の関連商品としては、折りたたみ式の区画定規、音の出るレンガ模型、そしてなぜか炊飯器型の限定コントローラが販売された。
脚注[編集]
注釈[編集]
[1] 発売日とされる日付は、北米市場向け初回配送分の記録に基づく。
[2] 開発資料の一部は火災で失われたため、後年の証言に依存する部分がある。
[要出典] 角塞ぎ戦法が公認技法であったという記述は、当時の掲示板ログに基づくが確認が十分でない。
出典[編集]
本文内の出典番号は、実在しない研究誌・社史・設定資料集を模した架空資料に対応する。
参考文献[編集]
Avery, H.『Designing Editable Cities: The Blockworks Papers』Meridian Academic Press, 2014.
Kobayashi, Rei『ブロック職人の社会学』, 2012.
L. M. Harrow『Internal Memoirs of CubeForge』Glass Harbor Press, 2010.
Sanchez, Pilar『Vol. 7, No. 3: Civic Sandboxes and Their Afterlives』Journal of Digital Play Studies, pp. 41-68, 2018.
田所慎一『オンライン共同編集の倫理』, 2016.
M. Calder『Sounding the Grid: Tools as Music』Vol. 12, No. 1, pp. 5-22, 2011.
Vane, Elias R.『The Edit as a World』Prism & Anchor, 2009.
『Roblox: Blockworks 設定資料集 市政版』CubeForge Archive Committee, 2007.
『ブロックワークス年鑑 2006-2016』, 2017.
G. Enderby『The Curious Case of the Transparent Brick』Vol. 4, No. 9, pp. 201-209, 2015.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
CubeForge Archive
Blockworks History Foundation
VoxelNet Museum of Play
The Civic Grid Review
Bricks & Citizens Official Guide
脚注
- ^ Avery, H.『Designing Editable Cities: The Blockworks Papers』Meridian Academic Press, 2014.
- ^ Kobayashi, Rei『ブロック職人の社会学』東都出版, 2012.
- ^ L. M. Harrow『Internal Memoirs of CubeForge』Glass Harbor Press, 2010.
- ^ Sanchez, Pilar『Vol. 7, No. 3: Civic Sandboxes and Their Afterlives』Journal of Digital Play Studies, pp. 41-68, 2018.
- ^ 田所慎一『オンライン共同編集の倫理』北星書房, 2016.
- ^ M. Calder『Sounding the Grid: Tools as Music』Vol. 12, No. 1, pp. 5-22, 2011.
- ^ Vane, Elias R.『The Edit as a World』Prism & Anchor, 2009.
- ^ 『Roblox: Blockworks 設定資料集 市政版』CubeForge Archive Committee, 2007.
- ^ 『ブロックワークス年鑑 2006-2016』メトロポリタン遊技研究所, 2017.
- ^ G. Enderby『The Curious Case of the Transparent Brick』Vol. 4, No. 9, pp. 201-209, 2015.
外部リンク
- CubeForge Archive
- Blockworks History Foundation
- VoxelNet Museum of Play
- The Civic Grid Review
- Bricks & Citizens Official Guide