しおしお
| コンビ名 | しおしお |
|---|---|
| 画像 | 公式には「塩の結晶を模した背景」で統一されている |
| キャプション | ステージ上の“しょっぱさ”を数値化するパフォーマンスで知られる |
| メンバー | 塩原 しおた(しおはら しおた)/焦げ田 しおん(こげだ しおん) |
| 結成年 | 1999年 |
| 解散年 | 活動継続(解散報道は「塩抜け誤報」として否定) |
| 事務所 | 塩焦がし芸能 |
| 活動時期 | 1999年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才・コント |
| ネタ作成者 | 塩原しおた(企画)・焦げ田しおん(構造脚本) |
しおしお(英: ShioShio)は、[[塩焦がし芸能]]所属のお笑いコンビである。[[1999年]]12月結成。NSC8期生の同期として知られる[1]。
概要[編集]
「しおしお」は、塩気や潮性を“音”として扱う漫才・コントで知られるお笑いコンビである。舞台で塩袋を開封する動作を儀式化し、観客の笑い声の周波数を「塩分スペクトル」と称して解説する点が特徴とされる[1]。
成立の経緯としては、[[1998年]]に放送作家グループが提唱した「湿度で笑いを測る」企画が発端で、当初の愛称は「潮位コメディ同好会」であったとされる。ただし、本人たちはこの由来を“塩の学会が誤って芸能番組へ流れ込んだ結果”だと語っており、関係者の証言は複数存在する。
メンバー[編集]
塩原 しおたは、ツッコミ担当として「一定の言い方(しおしおトーン)」に統一された反論を行うことで知られる。彼の特徴は、ネタ中に必ず「しお—」「しお—」と伸ばす間を入れ、場の空気を潮だまりのように“溜める”技法にあるとされる。
焦げ田 しおんは、ボケ担当として“塩の科学”を物語に転用する。特に「塩は古代の通信媒体である」という設定を、毎回異なる年号(例: [[昭和]]33年、[[平成]]7年など)で語り直すことが多いとされる。なお、相互の呼称は互いに「師匠」ではなく「塩兄(しおにい)」とするのが定番である。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成とNSC時代[編集]
コンビ結成は[[1999年]]12月であり、当時は養成所の舞台稽古にて、塩袋の破裂音だけで会話する即興ネタが評判になったとされる。NSCの同期であった[[大宮セブン]]の一人が当時のスポンサー交渉役を務めたとされ、これが現在の“塩の儀式”の原型になったと推定されている[2]。
また、二人はネタ合わせのたびに塩分濃度計を持ち込み、霧吹きの水分量を「潮霧0.8mL」と表現して記録していたという。数値の正確さについては異論もあるものの、当時のノートが複数の関係者に現存していると報じられた。
東京進出とブレイク前夜[編集]
地方公演を経て、[[2002年]]春に[[東京都]]へ活動拠点を移した。初期の東京営業は、喫茶店を連ねた“塩会館ツアー”と呼ばれ、[[台東区]]の小劇場を起点に週5回の公演が組まれていたとされる。なお、焦げ田はこの期間を「胃袋が先に塩分になった時期」と表現している。
[[2004年]]には[[塩焦がし芸能]]へ所属が決まり、同年の深夜枠で「塩分天気予報漫才」が短時間放送された。視聴者からは“笑いが耳に入ってくる”という反応が多かったとされる一方で、審査員の一部は「科学のフリが長い」と指摘したとされる[3]。
芸風[編集]
漫才:塩分スペクトル解析[編集]
漫才では、ボケが“しおしお”と読点を増やしながら塩の由来を語り、ツッコミが数値の矛盾を指摘する構造が基本とされる。代表的な型は「塩分推定→笑い上限→急な常識落とし」である。
彼らの持ちネタでは、観客の笑い声を仮想的にFFT解析し、「高周波成分が笑い、低周波がツッコミ疲労」と説明する。ここで用いられる仮定パラメータは毎回変わり、例として[[2006年]]の特番では“塩分スペクトル指数S=3.14”が採用されたとされる。
コント:潮位による人間関係の分類[編集]
コントは、人物の感情を潮位に置き換える設定で展開される。登場人物は“満ちる人”“引く人”“停滞する人”として分類され、言葉遣いが干満で変化するとされる[4]。
“しおしお”という語が意味を失いかけた瞬間に、二人が互いの靴ひもを同時にほどくという演出が定着している。これについて、演出助手は「最初は小道具の事故だったが、観客の反応が一番早かった」と証言したとされる。ただし、本人たちは「事故ではなく潮位の合図」と説明しており、真偽は定まっていない。
エピソード[編集]
しおしおの名物エピソードとして、[[2007年]]の地方収録で塩袋が濡れてしまい、代替として“紙に塩を擦り込む”方法を即興採用した話がある。結果として、紙が乾くまでの間の沈黙が妙に間延びし、却ってウケたため、以後「待ち時間は笑いの素材」とする方針が固まったとされる。
また、焦げ田が舞台裏で「潮位を上げるには語尾を丸める」と書かれた付箋を見つけたことがある。付箋は誰のものか不明で、後に塩原が「それは我々が会得する前の“師匠しお”の遺書だ」と半ば冗談で語ったとされる。さらに、観客が帰り際に“しおしお、しおしお”と繰り返す事例が[[2011年]]以降に増えたことから、コンビはグッズとして小型の塩ストラップ(塩分ではなく“音が鳴る”仕様)を出すに至った。
出囃子・賞レース成績・受賞歴[編集]
出囃子は、海鳴りを模した短い電子音と、最後に必ず入る「しお—」という声サンプルで構成される。声サンプルの元は、養成所の講師が読み上げた注意事項を加工したものだと説明されている[5]。
賞レースでは、[[M-1グランプリ]]に[[2008年]]から毎年出場したとされ、[[2009年]]には準優勝、[[2010年]]には最終決戦で「しおしおの定義を変える」逆転ネタが評価されたことで優勝したとされる。ただし、優勝年の記録については異なる媒体があり、ある記事では“[[2011年]]優勝”と書かれている。本人たちは「優勝したのは事実だが、潮が満ちていた年の数え方が違う」と述べ、観客を笑わせた。
その後は[[キングオブコント]]でもファイナリストに選ばれ、[[2013年]]には審査員特別賞を受賞したとされる。これらの成績は、事務所が配布した年表資料に基づくとされるが、同資料は一部ページが欠けており、欠けた部分は「塩で白抜けした」と表現されている。
出演(テレビ番組/ラジオ/舞台)[編集]
テレビでは、冠番組として[[2012年]]4月から放送された『[[しおしおの潮位調査]]』が知られる。番組では、街の人の“今日の気分”を潮位表に当てはめ、合計値が一定以上だと“笑いの許可”が出るというルールで構成されていたとされる[6]。
ラジオでは『[[塩焦がしFM]]ナイトプランナー』のパーソナリティを務めた。リスナー参加コーナーとして、メールに添付された天気写真を見て「塩分濃度は気圧で決まる」と結論づける形式が人気を博したとされる。なお、舞台公演では毎年『しおしおの冬季観測会』を行い、[[長崎市]]にある架空の文化施設「潮測文化会館」での公演が話題になったとされる。
ただし、施設名が実在のどこに由来するかは定かではなく、「観測会館は“観客の帰り道”から名付けた」との説明もある。とはいえ、観測会館のロゴに描かれる計器が、公式に“現地で見たことがない形”であることから、こちらも含めて演出の一部とみなされる傾向がある。
作品/単独ライブ/書籍[編集]
作品としては、DVD『潮位が笑いを連れてくる』([[2015年]]発売)や、音声配信『塩分暗記講座:しおしおトーン』([[2018年]]配信)などがあるとされる。単独ライブは『しおしお潮文庫』と題して、毎回テーマを「湿度」「結晶」「誤読」のいずれかに固定している。
書籍では『笑いは塩の粒度で変わる』(共著)が刊行され、章立てが“粒径0.3mm”“粒径1.2mm”のように微細単位で構成されている。ここで用いられる単位について、一部読者からは「実験なら危険だ」との指摘があったが、著者は「比喩であり、塩は食べない」と釈明したとされる。
さらに、ファン向け冊子として『しおしお、しおしお—現場のしお辞典』が配布され、現場用語「しお辞句」「干笑」「引き拍手」などが整理されたとされる。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 塩原しおた『潮位調査と笑いの許可:しおしおの現場論』塩焦がし書房, 2016年.
- ^ 焦げ田しおん『しおしおトーンの設計図』株式会社塩理工出版, 2019年.
- ^ 山間清彦「塩分スペクトル指数Sの実在性に関する一考察」『芸能計測ジャーナル』第12巻第4号, pp. 33-58, 2011年.
- ^ Dr. Margaret A. Thornton「Comic Timing Under Humidity-Proxy Conditions」『International Journal of Laughter Studies』Vol.7 No.2, pp. 101-129, 2014.
- ^ 伊達涼介「潮位による対人分類と観客反応の遅延」『演芸社会学研究』第5巻第1号, pp. 1-22, 2009年.
- ^ 村崎フユ子『深夜枠の“しおしお”史』NHK潮記録叢書, 2020年.
- ^ 国立笑技術研究所編『FFTと笑い:比喩の工学』国立出版社, 第3版, pp. 55-73, 2012年.
- ^ 『M-1グランプリ記録集 2008-2011(塩抜き版)』編集室ムスビ, 2013年.
- ^ 坂巻和真「冠番組『しおしおの潮位調査』における語尾制御」『放送言語学年報』Vol.21 No.1, pp. 200-214, 2017.
- ^ 加茂田マナ「しおしおの出囃子分析:声サンプル由来の曖昧性」『舞台音響レビュー』第9巻第3号, pp. 77-95, 2018年.
外部リンク
- 塩焦がし芸能 公式サイト
- しおしお 潮文庫 特設ページ
- 塩分スペクトル研究会
- 潮測文化会館 アーカイブ
- しお辞典 データベース