よねやまさとし
| 名前 | よねやまさとし |
|---|---|
| 本名 | 米山 智史(よねやま さとし) |
| ニックネーム | 棚男(たなおとこ) |
| 生年月日 | 1989年〈平成元年〉11月3日 |
| 出身地 | |
| 血液型 | B型 |
| 身長 | 171 cm |
| 方言 | 東京方言(自称:下町寄り) |
| 最終学歴 | 演芸学部 卒業 |
| 事務所 | 銀河落語協会(ぎんがらくごきょうかい) |
(よねやま さとし、1989年〈平成元年〉11月3日 - )は、のピン芸人であり、時折としても活動する。『棚卸しトーク』と呼ばれる語り物の即興漫談で知られ、所属のタレントとされる[1]。
概要[編集]
よねやまさとしは、即興性の高い「棚卸しトーク」(場の情報を在庫として数え上げ、数え直していく語り芸)で知られるピン芸人である。
彼の語りは、駅の改札やコンビニの陳列棚など身近な構造を手掛かりに組み立てられ、笑いの結論が出るまでに平均3回「再計測」が挟まれるとされる[2]。一方で、その“再計測”がやけに精密なため、観客の一部には「笑っていいのか確認してしまう」との反応も見られる[3]。
略歴/来歴[編集]
発端:1989年に始まった“米山家の棚番号”[編集]
本人の公式プロフィールでは、幼少期にの下町商店街で「棚番号の暗記」を家業として仕込まれたとされる[4]。ただし後年のインタビューで、本人は「暗記というより“呪文”だった」と語っており、棚は全部で“73枚”あるのが家の決まりだったという[5]。
この棚番号は、彼が言うところの“社会に奉仕する数え方”として、のちにネタの構造へと転用されたと説明されることが多い。なお、本人が語る棚番号の内訳には、なぜか「レジ係の声の高さ:A3」「床の傾き:0.7度」など演芸とは無関係に見える要素が混じるとされ、編集者の間では「どうしてそこだけ理科っぽいのか」と話題になっている[6]。
舞台への接続:NSC“未収載”期の端っこ[編集]
芸能界入りの経緯は複数の説があり、在学中に即興サークルへ加入したのが転機とする記述がある[7]。別の資料では、NSCに相当する“全国小咄養成所”の「未収載N期」に在籍していたとされるが、当該養成所の公式名簿が一部欠損しているため裏取りが難しいと指摘されている[8]。
彼の出席記録には「欠席:第2火曜のみ、理由:棚を数え直す」などが残っていたとされ、大学の学内紙では“ちゃんと遅刻しているのに論理がある”と評された[9]。このエピソードは本人の芸風形成に直結したと見なされている。
人物[編集]
よねやまさとしは、ツッコミを極力口数で表さず、沈黙と間で処理する「間在庫型」と呼ばれる傾向があるとされる[10]。
本人の趣味は統計ごっこで、ラジオ番組では「今日は観客の笑いを分母にして、分子は拍手の速度」といった比喩を、真顔で提示することで知られる[11]。また、楽屋では折り畳み式の“棚卸しノート”を常に携帯しており、ネタ合わせの際に紙の端を“3.2mm”だけ折り曲げる癖があるとされる[12]。
その癖の由来は、彼が「ネタは曲がった瞬間に完成する」と主張したことによるとされるが、細かい数字が多いため、スタッフはしばしば「それ、計測したの?」「どの定規で?」と聞き返してしまうという[13]。
芸風/作風[編集]
芸風は主に漫談形式で、「棚卸しトーク」と「再計測ボケ」の2系統に整理されることが多い[14]。
「棚卸しトーク」では、最初に観客の身の回りを“在庫”として列挙する。次に「再計測」を行い、同じ対象を今度は別の基準(重さ・距離・音程・視線の回数)で数え直す。最後に“数が合わない”瞬間を笑いの着地点とする構造である[15]。
ただし、最初に言った数字と最後に着地する数字の差は、毎回きっちり“1”であると本人は公言している。例えば「棚番号73」と言った後に「棚番号72.999…」からの“丸め”を強調し、「お客様の笑いは1個だけ余ります」と締めるような展開が語られている[16]。この“差が1”というこだわりが、彼のファンを増やした要因として分析される[17]。
エピソード[編集]
よねやまさとしは、地方営業で“棚卸し証明書”を配ったことがあるとされる[18]。証明書には「発行番号:SATO-0007」「在庫確認日時:毎週木曜 19:13」「確認者:観客1名(署名方式)」などが印字され、署名しない観客には代替として“拍手の個数を数える係”が割り当てられたという[19]。
また、テレビ番組の公開収録で、彼が“再計測”を始めるとスタッフのタイムキーパーが一度止まってしまったという逸話もある。理由は「計測の区切りが尺ではなく、客の呼吸だった」ためと説明されるが、番組スタッフは「台本に呼吸の秒数が書いていない」と頭を抱えたとされる[20]。
一方で彼のこだわりは、社会にも小さな影響を与えたと評価されている。具体的には、ある自治体の窓口で“棚卸しチェック”が導入され、待ち時間案内の文章が「再計測」形式に変更されたという報告がある[21]。もちろん芸人の影響を直接の原因とするには無理があるとの指摘もあるが、「数え直すことで不安が減る」という観点から肯定的に語られることが多い。
受賞歴[編集]
彼の受賞歴として、に相当する“再笑(さいしょう)レース”でのファイナリスト経験が挙げられることがある[22]。ただし、当該レースの公式サイトは「一部ページが改ざんされた」として過去アーカイブが検索できない時期があり、そのため“本当に出たのか”が半信半疑で語られることがある[23]。
また、業界紙『即笑タイムズ』では「棚卸しトークの芸術性が認められ、審査員特別枠で通過した」と報じられたとされる[24]。本人は「優勝はしていないが、笑いの在庫管理で金メダル相当の役割をした」と語っている。ここでも、彼の表現が“比喩と事実が混ざっている”点が特徴として記録されている[25]。
出演[編集]
テレビでは、深夜バラエティの枠で『再計測TV』のレギュラーコーナーを担当したとされる[26]。同番組では、視聴者参加型で「今日の店員さんの声の高さを再計測する」企画があり、スタジオ内で音量を測る装置が導入されたと報じられた[27]。
ラジオでは『銀河棚通信』(AM系)にて隔週放送のパーソナリティを務めたとされる[28]。なお、当該番組は音声データが“棚卸しログ”として残されていることで知られ、公式配信ページでは「再生回数が多い回ほど、笑い在庫が減る」などの謎仕様が見られたと指摘されている[29]。
そのほか、舞台では単独公演『一個だけ余る』を上演したとされる[30]。客席は“前・中・後棚”の三ゾーンに分けられ、ゾーンごとに最後の数字の決め方が変わる仕掛けがあったという記述が残っている[31]。
作品[編集]
CD『棚卸しトーク集:差は1』がリリースされたとされる[32]。収録曲は全12トラックで、各トラック名に「再計測」が必ず含まれているという。
書籍としては、『再計測の技術—笑いを在庫にする方法—』が刊行されたとされる[33]。内容は芸の解説だけでなく、メモ術や“折り曲げ量3.2mmの理由”といった小さなルール集で構成されていると説明される。
また、彼の作風に影響された若手芸人が、単独ライブの挨拶で“今日の在庫を数えます”と宣言する例が増えたとする回顧もあるが、因果は定かではないとされる[34]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 米田ナオミ『棚卸しトークの構造分析』銀河出版, 2018.
- ^ 佐藤ケンジ『笑いを数える—芸の統計学入門—』第7書房, 2020.
- ^ 山城涼介「“差は1”の舞台効果:よねやまさとし研究」『笑芸研究』Vol.12第3号, 2021, pp.45-61.
- ^ International Journal of Comic Timing “Recounting as Punchline: The Shelf Method in Solo Acts” Vol.9 No.2, 2022, pp.101-119.
- ^ 『即笑タイムズ』編集部『再計測TVの裏側』即笑タイムズ社, 2019.
- ^ 本橋ミチル『ラジオパーソナリティの記号論』音声学院, 2017.
- ^ 田中ユウキ「都市下町の“棚番号”文化と即興芸」『地方芸能年報』第24巻第1号, 2023, pp.12-29.
- ^ 銀河落語協会編『棚卸し証明書の作法』銀河協会印刷, 2021.
- ^ K. Yamazaki “Breath-based Timing in Japanese Stand-up” Journal of Performance Combinatorics Vol.5 No.4, 2020, pp.77-88.
- ^ 花村アキラ『笑い在庫論:不足を演出に変える』新興マイク出版, 2016.
外部リンク
- 銀河棚通信 公式ページ
- 再計測TV 放送アーカイブ
- よねやまさとし 棚卸しノート 特設
- 銀河落語協会 ライブ情報
- 再笑レース 結果閲覧ミラー