わにお
| 芸名 | 王二尾 |
|---|---|
| ふりがな | おう にお |
| 画像ファイル | Wanio_OuNio_2022.jpg |
| 画像サイズ | 300px |
| 画像コメント | 2022年の公開舞台挨拶で撮影された。 |
| 生年 | 1991年〈平成3年〉 |
| 生月 | 5月 |
| 生日 | 23日 |
| 身長 | 178 cm |
| 血液型 | O型 |
| 職業 | 俳優・タレント・歌手 |
| ジャンル | 演技派バラエティ、コミカルドラマ、シティポップ |
| 活動期間 | 2010年 - |
| 活動内容 | テレビドラマ、映画、舞台、ラジオ、CM |
| 配偶者 | 公表なし(噂としては「相手は番組スタッフ」との指摘がある) |
| 事務所 | 株式会社オウルウィングス |
| 公式サイト | https://www.owl-wings.example/wanio |
| 主な作品 | 『バス停、午後三時一分』、『冷蔵庫の王(オウ)』、『WANI-O!!』 |
| 受賞歴 | 第17回ポップスター演技賞(助演男優)ほか |
王二尾(おう にお)(わにお、[[1991年]]〈[[平成]]3年〉[[5月23日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。所属は[[株式会社オウルウィングス]]、愛称は「ワニさん」。代表作は舞台『冷蔵庫の王(オウ)』と映画『バス停、午後三時一分』である[1]。
略歴/来歴[編集]
王二尾は[[神奈川県]]の[[横浜市]]で生まれ、幼少期から「言葉の語尾だけを真似する」遊びで知られていた。家族は演劇界とは無関係で、祖父が[[放送大学]]の非常勤講師をしていたため、本人は「映像の音程」を異常に意識する癖がついたとされる[2]。
芸能界入りの転機は、[[2007年]]に横浜港近くのイベントで配られた非売品パンフレットにあるとされる。同パンフレットには、謎のプロジェクト名として「湾(わん)→入(にお)→王二尾」という暗号めいた表記があり、王二尾はこれを「自分の将来の型」と解釈したと語っている[3]。
[[2010年]]、[[株式会社オウルウィングス]]の新人オーディションに「声色で爬虫類を演じます」と書いた応募用紙が採用され、同年に[[舞台]]『卵の上で寝るカエル』でデビューした。なお、当時の身長が178 cmを記録していたことは当人のプロフィールとしてしばしば引用されるが、実測日が「夜の計測室」であったとの証言もあり、真偽は揺れている[4]。
その後、[[2013年]]にバラエティ番組『街角・二尾のワニ道』へ出演し、以降は“早口で滑ってから急に丁寧になる”芸風で人気を博した。番組スタッフは、彼の台本が毎回「38行目から急に字面が変わる」仕様になっていたことを証言しており、王二尾は「自分の中に会話用の巣穴がある」などと発言したとされる[5]。
人物[編集]
性格面では、王二尾は「相手の沈黙を先に笑いに変換する」タイプだと報じられている。一方で本番前の準備は細かく、[[2016年]]の連ドラ現場では、到着時刻を「9:07」から動かさず、差し入れは必ず“冷えた水”に統一していたと伝えられる[6]。共演者の[[俳優]]からは「まるで舞台裏に温度計が置いてある」と評された。
逸話として有名なのは、彼が“語尾の訓練”をするために、撮影所の外で[[自販機]]の釣り銭音を23種類に分類していたという話である。分類表は存在したとされ、[[2018年]]の雑誌企画で一部が映し出されたが、そこには「同じ硬貨でも発声するように聞こえる日がある」といった意味不明な注釈があったとされる[7]。
私生活では、[[2019年]]に「カップ麺の湯切りを、器の縁から3.2 cm以内で止める」ルールを自分に課したことが明かされた。理由は本人曰く「湯切りは演技と同じで、切りすぎると心が逃げる」からだという。もっとも、このエピソードは本人がラジオ番組で話した内容の要約であり、当時のスタッフによれば「3.3 cmと言った可能性もある」とのことだった[8]。
愛称は「ワニさん」で、由来は“演技中に目だけで相手を捕まえる”という監督の比喩から来たとされる。ただし本人は、動物としての[[ワニ]]に直接関係する計画はないとしつつ、「語感の相手がほしいだけ」とも語っている[9]。
出演[編集]
テレビドラマでは、[[2014年]]に[[テレビ東京]]系の連続ドラマ『駅前の証言者』で主演を務めた。彼は“嘘をつかずに誤解だけを増やす男”を演じ、同年の視聴者投稿では「テロップが先に謝る回があった」と話題となった[10]。
映画では、[[2017年]]の『バス停、午後三時一分』で初主演を果たした。主人公がバスを待つだけの場面が長いと評された一方、王二尾の演技は「待っているのに待っていない」表情の変化が注目された。なお、彼が撮影で待機した時間は合計で約412分とされ、監督は「世界が一度折れた瞬間だった」と語った[11]。
舞台では、2018年の『冷蔵庫の王(オウ)』に主演し、上演中に冷蔵庫の扉を“3回だけ”開閉する演出が話題となった。観客からは「物語より音が怖い」との声もあり、王二尾は本番で扉の開閉に合わせて“呼吸の秒数”を調整したと説明した[12]。
バラエティでは『街角・二尾のワニ道』([[日本テレビ]]制作)にレギュラー出演しており、以降は[[ラジオ]]『夜の巣穴日報』でもパーソナリティを務めた。CMでは“声の泡”をテーマにした[[大手飲料メーカー]]の広告に起用され、2021年にはテレビ放送枠で「泡が増えるほど正直になる」新設計が話題となった[13]。
作品[編集]
歌手としては、[[2020年]]にシングル『WANI-O!!』をリリースし、コミカルな歌詞とサビの妙に真面目な歌声のギャップで注目された。同曲は配信開始後2週間で再生数が約148万回に達したと報じられたが、集計元がSNS連動のため「実数はもっと少ない可能性もある」との指摘もある[14]。
アルバムでは[[2022年]]に『午後の温度計』を発売し、収録曲のタイトルがすべて“間違えた敬語”になっている点が特徴とされる。なお、本人はインタビューで「敬語は嘘じゃない。嘘は息の長さだ」と述べたと伝えられる[15]。
映像作品としてはライブ映像『巣穴からの帰還(特典:泡の軌跡)』があり、同作品には舞台裏映像が付属した。編集がやけに早送り多めであることがファンの間で語られるが、公式には「時間を追い越す演出」であると説明されている[16]。
映像作品の中には、劇場アニメ『夜行列車の皮膚』での声の出演も含まれる。王二尾は“主人公の影”を担当したとされ、本人の声だけが妙に温度を失うように編集された点が支持された[17]。
書籍[編集]
書籍面では、写真集『二尾のまばたき』(2021年)があり、撮影地として[[静岡県]]の[[熱海市]]が挙げられている。表紙は海辺での俯瞰写真とされるが、本人が「俯瞰のくせに人を見下ろさない角度」を指定したといわれ、撮影スタッフが角度測定に半日を要したと証言している[18]。
雑誌連載では、[[講談社]]系のカルチャー誌『月刊・誤字の王国』で「語尾の森」連載を担当した。連載では毎号、1つだけ誤字が混入しており、その誤字を見つけた読者に“次号の秘密の音”が送られる仕組みだったとされる[19]。ただし本人は「誤字は演出だが、発見の喜びは本物」とコメントしており、編集部の校閲方針と相違があったと報じられている。
さらに、[[2023年]]にはエッセイ『待つのは嘘じゃない』を出版した。同書はドラマ現場のメモをもとに構成され、章タイトルがすべて“時間の単位”になっている点で知られる。図表が多いことで一部読者に評価された一方、本人のメモが「妙に動物的」で読みにくいとする声もあった[20]。
受賞歴[編集]
受賞歴としては、[[2021年]]に第17回ポップスター演技賞(助演男優)を受賞した。同賞の選考理由は「沈黙の扱いが一貫して観客の誤解を育てたこと」とされ、受賞スピーチでは“ワニさん”と呼ばれる自分に照れながらも丁寧に礼を述べた[21]。
そのほか、舞台分野では[[2019年]]の第9回ミニマル舞台脚本賞で“観客の呼吸設計”が評価されたとされる。ただし公式発表資料において、該当が「脚本」なのか「演出」なのかが曖昧であったとする指摘がある[22]。
音楽面では[[2022年]]に配信ランキング連動の新人賞を受賞し、受賞曲として『WANI-O!!』が挙げられた。一方で同年の歌番組出演が少なかったため「授賞が早すぎた」との論評も出回ったが、主催側は「音の再生より“聞き直し”の回数を重視した」と説明している[23]。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
脚注
- ^ 山下タケシ『王二尾の語尾研究:なぜ沈黙は笑えるのか』オウル出版, 2024.
- ^ 佐藤モトナリ『舞台裏の温度計(第3版)』港湾劇書房, 2022.
- ^ Nolan, Emily. 『City-Tempo Performance: The Wanio Method』Tokyo Arts Press, 2023.
- ^ 王二尾『待つのは嘘じゃない』大誤字堂, 2023.
- ^ 伊達香織「『冷蔵庫の王(オウ)』における呼吸の秒数設計」『演出研究季報』第12巻第4号, pp. 51-69, 2019.
- ^ Kobayashi, Ren. 「Sound of Coin, Sound of Actor: A Case Study on Wanio」『Journal of Pop-Speech』Vol. 8 No. 2, pp. 101-118, 2021.
- ^ [[NHK]]編『街角の証言者たち:番組史と視聴者の声』NHK出版, 2020.
- ^ 田村ユリ「泡が増えると正直になる:飲料CMの新解釈」『広告表現レポート』第5巻第1号, pp. 9-23, 2021.
- ^ 中村ヒロシ『冷えた水の習慣学』微温同人, 2018.
- ^ マイケル・グラント「The Gaze That Swaps Lies」『Performative Memory Review』Vol. 15 No. 1, pp. 33-47, 2022.
外部リンク
- 王二尾 公式ファンクラブ
- オウルウィングス プロフィール
- 語尾の森(連載アーカイブ)
- 泡の軌跡(映像特設ページ)
- ポップスター演技賞 データベース