ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍
| 番組名 | ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 |
|---|---|
| 画像 | Gachinko_Battle_logo.svg |
| 画像説明 | 初期ロゴに使われた金属調の対戦マーク |
| ジャンル | バラエティ番組、スポーツコメディ、模擬対決 |
| 構成 | 複数の企画コーナーと収録対決 |
| 演出 | 鈴木三郎 |
| 司会者 | 中村剛司 |
| 出演者 | 新海レイ、ジャック・マッケンジー ほか |
| ナレーター | 藤堂明子 |
| OPテーマ | 『砲台の夜明け』 |
| EDテーマ | 『九回裏のワルツ』 |
| 企画 | 東海中央放送 編成戦略局 土曜特番班 |
| 製作/制作 | 東海中央放送、港西プロダクション |
| 制作局 | 東海中央放送 |
| プロデューサー | 浅田耕太郎 |
| チーフ・プロデューサー | 北川俊文 |
| 製作総指揮 | 江南哲也 |
| 放送国 | 日本 |
| 映像形式 | ハイビジョン放送(後期)、4:3(初期) |
| 音声 | ステレオ放送 |
| 字幕 | 文字多重放送 |
| データ放送 | 連動データ放送 |
| 放送期間 | 1997年4月12日 - 放送中 |
| 放送時間 | 毎週土曜日 23:10 - 23:40 ほか |
| 放送分 | 30分 |
| 放送回数 | 通算612回 |
| 放送枠 | 土曜23時台 |
| 外部リンク | 番組公式サイト |
| 外部リンク名 | 公式 |
| 特記事項 | 地方収録と生放送を組み合わせた異例の長寿番組 |
| 番組名1 | ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 シーズンI |
| 放送期間1 | 1997年 - 1999年 |
| 放送時間1 | 土曜 23:10 - 23:40 |
| 放送分1 | 30分 |
| 放送枠1 | 土曜23時台 |
| 放送回数1 | 104回 |
| 番組名2 | ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 II 砲火のキャンプ |
| 放送期間2 | 2000年 - 2004年 |
| 放送時間2 | 土曜 23:00 - 23:30 |
| 放送分2 | 30分 |
| 放送枠2 | 土曜23時枠 |
| 放送回数2 | 168回 |
| 番組名3 | ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 III ナゴヤ・オーバータイム |
| 放送期間3 | 2005年 - 2010年 |
| 放送時間3 | 土曜 23:15 - 23:45 |
| 放送分3 | 30分 |
| 放送枠3 | 土曜深夜バラエティ枠 |
| 放送回数3 | 214回 |
| 番組名4 | ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 IV リリーフ・オブ・ドリル |
| 放送期間4 | 2011年 - 2016年 |
| 放送時間4 | 土曜 23:30 - 24:00 |
| 放送分4 | 30分 |
| 放送枠4 | 土曜深夜帯 |
| 放送回数4 | 126回 |
| 番組名5 | ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 V 旗と星の延長戦 |
| 放送期間5 | 2017年 - |
| 放送時間5 | 土曜 23:10 - 23:40 |
| 放送分5 | 30分 |
| 放送枠5 | 土曜23時台 |
| 放送回数5 | 100回以上 |
『ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍』(がちんこバトル ちゅうにちドラゴンズ ブイエス べいぐん、{{Lang-en-short|''Gachinko Battle: Chunichi Dragons vs. U.S. Army''}}、''Gachinko Batoru Chunichi Doragonzu Bui Esu Beigun'')は、系列で(9年)から毎週23時台()に放送されている。『』の冠番組でもある。
概要[編集]
『 中日ドラゴンズvs米軍』は、で1997年から放送されているである。番組名にとが含まれるが、実際には球団と軍の直接対決を描くものではなく、野球・訓練・交渉術を混成した模擬勝負を中心に構成されている。
制作側はこれを「の週末に必要な緊張感」と説明しており、開始当初は深夜ローカルの実験枠とみなされていた。しかし、による視聴者参加企画と、地方収録で起きた予期せぬ珍事が話題を呼び、長寿番組として定着したとされる[1]。
放送時間・放送時間の変遷[編集]
開始当初は毎週土曜日23時10分から23時40分までの30分番組であった。これはの編成上、中継の延長に巻き込まれにくい時間帯として設定されたもので、番組開始当初は「試合に負けても放送枠は守る」を合言葉にしていたと伝えられる。
2000年の第2期移行時には、放送枠が23時00分開始へ前倒しされ、地方収録パートが増加した。その後、2005年の第3期で23時15分開始、2011年の第4期で23時30分開始へ変更されたが、2020年代に入ると再び23時10分へ戻っている。放送時間の細かな変遷は、番組がたびたびとを織り交ぜたため、スタジオ搬入の都合に左右されたからである。
なお、2013年からは一部回でとが導入され、2018年以降はを用いた「勝敗予想アンケート」が実施された。視聴率は深夜帯としては高い平均7.8%を記録した回もあるとされるが、測定母体が独自集計であるため、出典には注意が必要である[2]。
出演者[編集]
司会者[編集]
司会は一貫してが務めている。中村は元地方ラジオのアナウンサーで、重低音の実況口調と、妙に軍事用語に詳しい進行で知られる。番組内では「こちら」など、野球と作戦行動を混同した独特の言い回しを多用するが、これが番組の様式美として定着した。
また、2010年以降は週替わりの助演司会としてが参加し、米軍側の通訳役を兼ねることが多い。新海は放送開始からの全回に出演したわけではないが、事実上の共同進行役として扱われることが多い。
レギュラー出演者[編集]
レギュラーには、ドラゴンズ側代表として、米軍側代表として、分析役としてが起用されている。大門は元二軍打撃コーチと紹介されるが、実際にはスコアブックの判定で異常な執念を示す人物として人気を集めた。
ジャック・マッケンジーはの基地慰問イベントでスカウトされたという設定で番組に登場し、毎回「勝利条件を明文化すべきだ」と主張する役回りを担う。藤堂はナレーターも兼任しており、番組の中で唯一、感情を抑えたコメントを発する人物として機能している。
歴代の出演者[編集]
歴代出演者としては、元議会議員の、元相撲部屋付きトレーナーの、英語圏の野球記者風キャラクターであるなどがいる。とくに白鳥は、2002年の「スクイズ対抗演説」回でスタジオを15分押しにしたことで有名である。
2008年にはゲストとしてを名乗る架空の訓練教官団が出演し、後年のネット上で「本物の軍事協力ではないか」と誤解された。制作側は一貫して「演出上の対決」と説明しているが、地方局の一部資料では“publicly simulated rivalry”と英語併記されており、記録の揺れが見られる[3]。
番組史[編集]
番組の発端は、1996年秋に編成局で行われた「深夜枠再建会議」とされる。会議では、野球ファンと国際ニュース好きの双方を取り込む企画として、地域球団と外国勢力を対置する案が提出され、最終的に「勝敗より手順が面白い」ことから現在の形式に落ち着いた。
初期は周辺の喫茶店や港湾倉庫を利用した地方収録が主体で、特に1998年の「リリーフ・オブ・ドリル」では、観客席に並べられた練習用バットが実際の規格より7センチ短かったことが判明し、再撮影が行われた。この事故を機に、番組は小道具検査班を常設化した。
2000年代中盤には、視聴者投票で「攻撃型ドラゴンズ」か「防御型米軍」かを選ぶシリーズが始まり、番組内での税関倉庫を模したセットが大きく話題となった。2014年には公開放送が初めて実施され、整理券が2,400枚配布されたが、会場の収容人数は1,860人であったため、余剰分は近隣商店街のモニター観覧に回されたという。
近年は、戦術面よりも出演者同士の掛け合いが注目され、番組内で「延長戦に入ると料理コーナーが始まる」ことが恒例化した。制作スタッフはこれを「敗北を食卓に変える教育的装置」と呼んでおり、深夜バラエティとしては珍しく地域経済への波及効果が議論された。
番組構成・コーナー[編集]
主要コーナー[編集]
代表的なコーナーは「九回裏の交渉術」である。これはドラゴンズ側と米軍側が、野球用語のみで停戦条件を詰めるという趣向で、2011年以降は毎回ほぼ必ず視聴者アンケートの上位に入っている。
「基地内ブルペン測量」は、出演者が仮設ブルペンを歩測のみで再現する企画で、最短記録はの34歩とされる。ただし、測量時に靴底へ隠しメジャーを仕込んだ疑惑があり、番組公式は否定しているが、要出典の常連でもある。
季節企画[編集]
夏季には「甲子園風・野戦炊事対決」が行われ、冬季には「寒冷地仕様の代打会議」が実施される。とくに2016年の「雪中サイン会」は、の山間部で収録中に積雪が83センチに達し、番組史上もっとも長い休憩時間が発生した。
また、年末特番では「一年の誤審を振り返る」が定番であり、判定を巡る微妙な食い違いを笑いに変える手法が番組の持ち味となっている。
視聴者参加企画[編集]
2018年からは連動で「今夜の作戦を選べ」が導入された。視聴者は「強攻策」「バント重視」「米軍側に敬礼」の三択から投票でき、最も票を集めた案が次回の冒頭5分に反映される。
この仕組みは若年層の視聴定着に寄与したとされる一方、深夜帯に似つかわしくないほど真面目な統計が積み上がったため、番組の笑いどころが「数字の無駄遣い」にあると評する批評もある。
シリーズ・企画[編集]
本番組は複数のシリーズに分かれており、各期ごとに対決の主軸が変化している。第1期は「模擬試合中心」、第2期は「野外訓練中心」、第3期は「交渉実験中心」、第4期は「地域密着ドキュメント中心」、第5期は「視聴者協議中心」とされる。
特筆すべきは、2007年の連続企画「三連戦・中継車奪還作戦」である。これは、ロケ地の送電トラブルで中継車が動かなくなり、出演者が徒歩で代替機材を運び込んだ出来事を、そのまま企画化したものである。番組史上もっとも制作費が安い回として記録されているが、結果的に最高級の評価を得たとする社内文書が残る[4]。
また、2019年以降は「ドラゴンズvs米軍」ではなく「地域商店街vs時間厳守」といった派生企画も増え、番組名だけが物騒で中身は生活番組に近づいている。これにより、当初の過激な印象と現在の穏健な雰囲気の落差が、かえって番組のブランドになった。
オープニング・テーマ曲[編集]
オープニングテーマは『』で、作曲は、編曲はが担当したとされる。金管楽器を多用した行進曲調であるが、途中にスコアブックの書き込み音が混ざるのが特徴である。
エンディングテーマの『』は、深夜番組としては珍しく3拍子で、出演者がグラウンドを模した床をゆっくり歩く映像とともに流れる。2012年以降は短縮版が用いられており、視聴者からは「終わる気がしないED」として親しまれている。
なお、2003年の一時期には、制作費削減のために地元高校吹奏楽部による生演奏版が採用されたが、テンポが毎回2〜4拍ずつずれるため、結果として番組本編よりもオープニングのほうが長くなる回があった。
スタッフ[編集]
初期の構成は、演出は、音効はが担当した。浅田はスポーツ番組出身であったが、資料整理の段階で“米軍”を「米の軍隊」と読んだ新人に対し、それを番組の核にしたという逸話が残る。
チーフ・プロデューサーのは2005年の改編時に就任し、以後は「真面目に作れば作るほど変になる」という番組の性質を制度化した。現在の製作総指揮であるは、番組の宣伝文句を毎年一語ずつ変えることで、同じ番組を別物に見せる手法を導入した。
歴代スタッフの中には、元勤務を名乗る考証担当のや、地方局の報道出身で爆音測定に異様に詳しいなどがいた。スタッフロールに毎回出る“サイン盗み監修”の肩書きは、実際には視線誘導のチェック係であるという。
ネット局と放送時間[編集]
本放送はであるが、、、などでも遅れネットされた時期がある。とくに北陸文化テレビでは、雪害で番組テープが届かず、1週間遅れどころか3週間遅れで放送された回が記録されている。
一部地域ではと連動した再編集版が放送され、地方収録部分だけを抜き出した「名場面集」が深夜2時台に編成された。これは視聴者から「本編より散らかっている」と評されたが、結果として地域ネット局の独自色を強める効果を生んだ。
また、2021年からは公式配信元での見逃し配信が始まり、放送後7日間のみ視聴可能となっている。配信版では権利関係の都合で軍歌調のSEが一部差し替えられ、ファンの間では“柔らかい米軍版”として知られている。
特別番組[編集]
特別番組としては、正月恒例の『新春・延長戦は終わらない』、夏季の『炎天下の捕虜交換会』、年末の『総決算・今年いちばん長かった3球』がある。いずれも通常回より尺が長く、最大で2時間10分の生放送が行われた。
1999年の大型特番では、名古屋市内の大型商業施設の屋上に簡易スタジアムを設営し、観客3,100人を集めた。ところが当日、風速9メートルの強風でスコアボードが傾いたため、結果発表を手書きの横断幕で代替するという前代未聞の事態となった。
さらに、2015年には海外ロケとしてでの収録が実施され、番組史上初の「海辺のタイムアウト」が導入された。もっとも、海水浴客の騒音でナレーションが半分聞こえなかったため、後日スタジオで全面的に再録音されている。
関連商品[編集]
関連商品としては、DVD『ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 完全版BOX』、書籍『深夜に勝つための交渉術——番組が教える47の手順』、および公式ぬいぐるみ「中村隊長マスコット」が発売されている。DVDは初回限定盤に“誤審音声コレクション”が付属し、発売後にコアファンの間でのみ高値取引された。
書籍版は番組研究書として扱われることもあり、の一部ゼミでテキスト候補になったとの噂があるが、確認はされていない。なお、2017年のグッズ展開では、なぜか折りたたみ式の作戦盤がもっとも売れた。
受賞歴[編集]
番組はの「深夜編成特別功労部門」を2010年、2016年、2022年の3回受賞している。また、では「地域性を最も遠回りに表現した番組」として特別奨励を受けた。
一方で、2014年には“スポーツ番組として見れば不明瞭、情報番組として見れば過剰、コメディとして見れば妙に本気”との理由で、審査会が意見を二分したとされる。この評価の割れ方自体が番組の個性を示すものとして、後年の紹介記事でしばしば引用される。
使用楽曲[編集]
番組内では、毎回の勝敗に応じて作曲の短いジングルが使い分けられる。ドラゴンズ側勝利時はトランペット主体、米軍側勝利時はスネアドラム主体、引き分け時は木魚が入るのが慣例である。
2018年からは地元のインディーズバンド「」による挿入曲も採用され、コーナー転換時の空白を埋めている。なお、番組ファンの間では、シーズン2最終回でのみ流れた無名のフォーク曲『帰り道の整列』が“実質的な裏テーマ”として語られている。
脚注[編集]
1. 番組開始日は編成資料による。 2. 視聴率の数値は社内速報値とされ、外部機関の正式記録とは一致しない。 3. “publicly simulated rivalry”の表現は2008年春の英語版台本に見られる。 4. 制作費最少回の評価は番組内資料『第7期制作検討メモ』による。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
東海中央放送 公式サイト
ガチンコバトル 中日ドラゴンズvs米軍 公式ページ
番組アーカイブ研究会
深夜番組資料室
港西プロダクション 制作情報
脚注
- ^ 浅田耕太郎『深夜に勝つための演出学』港西出版, 2006, pp. 41-79.
- ^ 北川俊文「土曜23時台の再設計と地方局連動」『放送設計研究』Vol. 18, No. 3, 2011, pp. 12-28.
- ^ Masato Kuroki, “Simulated Rivalry and Regional Identity in Late-Night Variety,” Journal of Media Mischief, Vol. 9, No. 2, 2015, pp. 55-73.
- ^ 高瀬順一『行進曲と木魚のあいだ』東海音響社, 2009, pp. 104-118.
- ^ 藤堂明子「勝敗予想アンケートの受容と視聴定着」『データ放送年報』第7巻第1号, 2019, pp. 88-102.
- ^ 江南哲也『番組名を変えずに別番組にする方法』港湾文化新書, 2021, pp. 5-33.
- ^ 鈴木三郎「公開放送における小道具検査の必要性」『制作技術』Vol. 22, No. 4, 2008, pp. 201-214.
- ^ 中村剛司『こちら第九回表——実況と進行の交差点』東海中央放送出版部, 2017, pp. 19-66.
- ^ Hiroe Sakamoto, “Blue Uniforms, Red Scorebooks: A Case Study,” Broadcast Quarterly, Vol. 14, No. 1, 2020, pp. 7-25.
- ^ 加藤りえ「風速9メートル下の生放送」『地域放送ジャーナル』第11巻第2号, 2016, pp. 150-161.
外部リンク
- 東海中央放送 公式サイト
- 番組アーカイブ研究会
- 港西プロダクション
- 深夜番組資料室
- 中村剛司 オフィシャルプロフィール