ドナルド・マクドナルド投手
| 選手名 | ドナルド・マクドナルド投手 |
|---|---|
| 画像 | Donald McDonald Pitcher 2019.jpg |
| 画像サイズ | 280px |
| 画像説明 | 2019年の球宴前日練習にて |
| 愛称 | マック |
| 生年月日 | 1988年5月14日 |
| 出身地 | 北海道苫小牧市 |
| 身長 | 186 cm |
| 体重 | 92 kg |
| 国籍 | 日本 |
| 背番号 | 47 |
| ポジション | 投手 |
| 所属チーム | 札幌グレイシャーズ |
| 利き手 | 右投左打 |
| medaltemplates | アジアシリーズ 金 2020 |
ドナルド・マクドナルド投手(どなるど・まくどなるど、[[1988年]]〈[[平成]]元年〉[[5月14日]] - )は、[[北海道]][[苫小牧市]]出身の[[プロ野球選手]]([[投手]])。右投左打。[[パシフィック・ベースボール・リーグ]]の[[札幌グレイシャーズ]]所属。[[平成]]後期に「3球で終わる完全試合」を記録したことで知られ、[[2020年]]の[[アジアシリーズ]]でMVPに選ばれた[1]。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
西部の港湾地区で育ち、父がで荷役に従事していた関係から、幼少期はコンテナの影でキャッチボールをしていたとされる。小学6年時には、風速8m/sの日でも変化球が曲がりすぎるとして、地元では「湾岸スライダー」と呼ばれる独自の球筋を習得したという。
では1年秋にベンチ入りし、2年夏の道大会で最速149km/hを記録した。当時の監督・は「彼の球は速いというより、先に相手の記憶から消える」と評したとされる[2]。なお、投球練習の際に球場の海風を読むため、学校近くので潮位表を見てから登校していた逸話が残る。
所属チーム別の経歴[編集]
のドラフト会議で札幌グレイシャーズから1位指名を受け、契約金8,400万円、年俸1,200万円で入団した。入団交渉の席で背番号47を希望したのは、「4と7を合わせると縁起が良い」という本人の謎理論によるものであった。
プロ入り後は1年目から中継ぎでデビューし、同年6月17日ので初登板初勝利を果たした。翌には先発に転向し、13連勝を記録して最多勝を獲得した。さらにに海外遠征を経て再び札幌へ戻り、には守護神に就任した。2度目の在籍期においては、1試合平均の投球間隔が12.4秒でリーグ最短だったことが話題となった[3]。
代表経歴[編集]
のでに初選出され、同年の韓国戦で国際試合初登板を果たした。以後、、に選出され、いずれも抑えとして起用された。
特にのアジアシリーズ決勝では、3球で3者連続空振り三振を奪い、形式上は「3球で終わる完全試合」を達成した。この記録は記録員の間で長く議論され、のちにが「投球数が極端に少ない完全試合類似記録」として準公式扱いにした[4]。同年、MVPに選ばれ、帰国後の空港会見で「球数は少ないほど、相手の心に残る」と語ったと報じられている。
選手としての特徴[編集]
最速158km/hのストレートと、右打者の膝元へ落ちる高速スライダーを武器とした本格派である。特に初球の入りが極めて速く、捕手のサイン交換を「1回で済ませる」とまで言われた。
また、投球フォームは上体の開きが遅い一方で、リリースの瞬間だけ肩が一度沈む独特の癖があり、打者からは「消えるように見える」と評された。本人は制球力よりも「狙った場所の半径30cm以内に集める感覚」を重視していたといい、ブルペンでは新聞紙の四隅を狙う練習を行っていたという。
一方で、登板間隔が空くと球威が上がる反面、肩より先に眼鏡のフレームが壊れるという奇癖があり、球団は専用の耐衝撃型フレームを3種類用意していた。これにより、チーム内では「眼鏡の消耗率が高いほど好投する」と半ばジンクス化していた[5]。
人物[編集]
愛称の「マック」は本人が幼少期に近所の商店で呼ばれていたもので、名字が長いために短縮された結果である。ただし球団広報は、最初の会見資料で誤って「Donald」とだけ表記し、そのまま数年間修正されなかった。
私生活では読書家として知られ、遠征バスではの航海史や潮汐学の本を好んでいた。これは、変化球の軌道を海流にたとえて考えるためであるとされる。また、登板前夜には必ず内の港で30分ほど波音を聞く習慣があり、首脳陣からは「精神統一というより儀式に近い」と指摘された。
2018年のオールスター前には、ファン投票で上位に入ったにもかかわらず、投票システムに「投手」の漢字変換揺れがあったため一時的に集計が保留された。この件で本人は「票が揺れるなら球も揺れてよい」とコメントし、記者を困惑させた。
記録[編集]
タイトル・表彰[編集]
最多勝:1回(2012年) 最優秀救援投手:2回(2019年、2021年) アジアシリーズMVP:1回(2020年) 月間MVP:5回
なお、には「最も早く投球動作に入る選手」として球団内表彰を受けたが、この賞は当該シーズン限りで廃止された。理由は「他球団から基準が不明」との問い合わせが相次いだからである。
代表歴・大会成績[編集]
日本代表(2015年) 日本代表(2018年) 日本代表(2020年)
国際大会では通算18試合に登板し、防御率0.44を記録した。特に右打者相手の被打率.091は、記録員の再計算でもほぼ変わらず、球団史上でも突出していたとされる。
個人記録[編集]
1試合最多奪三振:17(2017年7月9日、対戦) 連続無失点試合:41試合 1イニング最少投球数:3球 シーズン最多登板:78試合
また、のアジアシリーズ決勝では、三者連続三球三振を達成し、球団が翌日から球場売店で「3球アイス」を販売した。これは3層の味があるだけの菓子であったが、売上は通常比で4.8倍に達したという。
出演[編集]
CMではの「冬の節電キャンペーン」や、の地域限定CMに出演した。特に2019年のCMでは、雪原でストレートを投げる映像が使用され、実際には球が落ちた先に置かれた缶が自動で倒れる編集だったとされる。
テレビ番組では『サタデースポーツ』、の特別番組『マックの投球はなぜ消えるのか』などに出演した。後者は視聴率11.2%を記録し、道内では再放送が3度行われた。
また、2021年にはバラエティ番組『球場の裏で会いましょう』にゲスト出演し、即興で「風向きによって変化球を変える方法」を解説したが、説明図があまりに抽象的であったため、放送後に公式サイトへ補足PDFが掲載された。
著書[編集]
『投球は潮目で決まる』(、2018年) 『3球で終わらせる技術』(、2021年) 『マウンドの上で海を読む』(、2022年)
これらの著書は、いずれも本人の実務的な投球論と、港町で育った感覚的な比喩が混在する文体で知られる。とりわけ『3球で終わらせる技術』は、章立てが「導入・観測・収束・撤収」の4部構成になっており、野球書というより気象観測の手引きに近いと評された。
背番号[編集]
札幌グレイシャーズでは一貫して47を着用した。これは本人が「4月7日生まれと誤解されたことがある」ことに由来するとする説と、「47を反転させると球筋が安定する」という本人独自の説明がある。
代表では11、国際選抜戦では18を着用したことがあるが、いずれも本人は「数字が多いと投球も複雑になる」として、47以外を好まなかった。球団グッズ担当によれば、背番号47のユニフォームは他番号より売上が17%高く、特に背中に小さく書かれた『Pitcher』表記が人気であったという。
脚注[編集]
1. ^ 日本野球記録協会編『2020年 アジアシリーズ公式記録集』日本野球記録出版部、2021年、pp. 44-49。 2. ^ 佐伯恒夫『海風と投球動作』道北スポーツ新聞社、2014年、p. 88。 3. ^ 札幌グレイシャーズ広報室「投球間隔分析報告書 第12号」2019年。 4. ^ 日本野球記録協会「極端少投球完投・完全試合類似事例の取扱いについて」会報第7巻第3号、2021年、pp. 2-5。 5. ^ 佐々木理香「プロ野球選手の眼鏡破損率と成績相関」『北海道スポーツ工学研究』第9巻第2号、2022年、pp. 113-126。 6. ^ なお、本人が港で聞いていた波音の録音は、球団非公式のファイル共有サーバに残っていたが、2023年に削除されたとされる。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
札幌グレイシャーズ公式プロフィール
日本野球記録協会 選手データベース
北海道スポーツアーカイブス
プロ野球選手会オフィシャル名鑑
アジアシリーズ公式サイト 過去大会記録
脚注
- ^ 日本野球記録協会編『2020年 アジアシリーズ公式記録集』日本野球記録出版部, 2021.
- ^ 佐伯恒夫『海風と投球動作』道北スポーツ新聞社, 2014.
- ^ 札幌グレイシャーズ広報室「投球間隔分析報告書 第12号」2019.
- ^ 佐々木理香「プロ野球選手の眼鏡破損率と成績相関」『北海道スポーツ工学研究』Vol. 9, No. 2, 2022, pp. 113-126.
- ^ W. A. Morrison, 'Submarine Fastballs in Cold-Climate Leagues', Journal of Pacific Baseball Studies, Vol. 14, No. 1, 2020, pp. 55-71.
- ^ 田中一馬『マウンド潮汐学入門』北辰館, 2017.
- ^ 大西真由美「救援投手における初球到達時間の短縮」『日本球界科学』第6巻第4号, 2021, pp. 8-19.
- ^ Katherine M. Bell, 'Why Pitchers Fear the Seventh Inning Wind', Baseball Quarterly Review, Vol. 22, No. 3, 2019, pp. 201-218.
- ^ 高橋義隆『三球で終わる野球論』講談社ブルー新書, 2022.
- ^ 日本野球記録協会「極端少投球完投・完全試合類似事例の取扱いについて」会報第7巻第3号, 2021, pp. 2-5.
外部リンク
- 札幌グレイシャーズ公式プロフィール
- 日本野球記録協会 選手データベース
- 北海道スポーツアーカイブス
- プロ野球選手会オフィシャル名鑑
- アジアシリーズ公式サイト 過去大会記録