ネットミーム世界の血液型の割合
| 名称 | ネットミーム世界の血液型の割合 |
|---|---|
| 通称 | ミーム血液比、玩具国血液型表 |
| 初出 | 2007年ごろ |
| 提唱者 | 北山文則(統計民俗学者とされる) |
| 対象 | ネットのおもちゃの名前にちなんだ国50カ国 |
| 分類 | 擬似地理・擬似統計 |
| 主要媒体 | 掲示板、まとめサイト、動画コメント欄 |
| 有名な基準表 | 第五版ミーム血液型国別対照表 |
ネットミーム世界の血液型の割合(ネットミームせかいのけつえきがたのわりあい)は、インターネット上の由来の国名を持つ50カ国における、・・・の分布を整理した比較指標である。主として以降、匿名掲示板文化と疑似統計学の接点から普及したとされる[1]。
概要[編集]
ネットミーム世界の血液型の割合とは、ネット上で流通する玩具名を国号に転用した仮想国家群において、血液型の比率を比較する一種の文化統計である。実際には医療統計ではなく、ミームの勢力図を可視化するための遊戯的な図表として成立した[2]。
この指標は、を「秩序派」、を「煽り派」、を「拡散派」、を「観察者」とみなす俗説と結びつき、各国のコメント欄の気質まで一括で説明できる便利な装置として好まれた。なお、掲載対象となる50カ国は、いずれもの深夜帯に発生したとされる国号採集班の記録に基づくというが、出典の所在は長く不明である[要出典]。
成立の経緯[編集]
玩具国リストの誕生[編集]
起源は夏、の学園祭周辺で配布された手作りの「玩具国白地図」にあるとされる。ここでは、当時流行していた玩具商品名をそのまま国名に見立て、地図上に《》《》《》などが並べられた。後年の編集では、この白地図がの古書店を経由して広まったと説明されるが、実際に誰が持ち出したかは定かでない。
当初は単なる内輪ネタであったが、系の匿名文化と結びつくことで、各国の住民の気質を血液型で示す表が作成された。最初の版はわずか12カ国で、しかも全ての国でが最多だったため、作成者が「世界は拡散の血でできている」と書き添えたことが後の伝説となった。
第五版での定型化[編集]
に公開された第五版では、50カ国の枠組みが確定し、各国に平均4.3個の血液型比率が付されるようになった。これにより「割合」そのものが統計値ではなく、文化的温度を表すスコアとして扱われるようになったのである。
編集委員会はの貸会議室で非公開に行われたとされ、議事録には「が8%を下回る国は、コメント欄が荒れやすい」といった記述が残る。ただし、この議事録は後年、表紙だけが本物で本文は全て別人の筆跡であることが判明した。
分類と算出法[編集]
算出法は極めて恣意的であるが、見た目は精密である。まず、各仮想国家の投稿者1000人を想定し、投稿頻度、絵文字密度、深夜の改行回数、さらに「おもちゃ名に対してどれだけ雑に愛着を示すか」を点数化する。その後、血液型別の行動傾向に仮託してからまでを割り当てる[3]。
たとえば系の国ではが多いとされる一方、系ではの比率が上がるという傾向があり、これは「丸いものほど拡散しやすい」という玩具民俗学の基本法則に合致するとされる。もっとも、同じ国でも季節や話題の流行によって比率は微妙に変動し、時にはが1.7ポイント上昇するとの報告もある[要出典]。
50カ国の主要事例[編集]
拡散型の強い国[編集]
《》ではが47.2%を占め、週末の拡散率は他国の約1.8倍であるとされた。ここでは画像の再投稿文化が強く、元画像よりも圧縮された再圧縮画像の方が支持されるという逆転現象が知られている。
《》ではが39.6%と高いが、これは「積み上げられる情報を好む」という国民性の説明に使われた。2011年の調査では、国民の11%が自宅の冷蔵庫に小型ブロックを保管していると回答したが、調査票の設問自体が誘導的であった可能性がある。
議論の多い国[編集]
《》はが18.4%と異例に高く、観察者が多い国として研究対象になった。もっとも、この国では「育成が死ぬ前提で語られる」ために冷静な反応が増えるという、ネットミーム世界特有の倒錯がある。
《》ではが32.1%を占めるとされるが、これはコメント欄での即興的な着せ替え発言が多いためである。ある編集者は、この傾向を「言語版のファッションショー」と評したが、翌週その発言がランキング画像に引用され、本人の誤解がさらに拡散した。
極端な例[編集]
《》ではが58.0%と突出し、礼儀正しい長文レビューが異様に多い。2014年には、投稿者の一人が「家族写真における椅子の向きが血液型を決める」と主張し、以後この国の解説文は妙に家具の配置に詳しくなった。
《》ではが51.9%で最多だが、対戦結果の記録に血液型欄を付けたことから、実際には勝率との相関があるのではないかと誤認された。後に分析班が確認したところ、勝った者から順にO型と申告する傾向があっただけであった。
社会的影響[編集]
この表は、単なる冗談を超えてネット上の自己紹介テンプレートに影響を与えた。2010年代半ばには、プロフィール欄に「、住み」と書くことが一種の知的ユーモアとみなされ、匿名掲示板では採用面接より厳しい審査が行われたという。
また、玩具関連企業にも影響が及び、ある内の広報担当者は「自社商品が国として語られるのは歓迎だが、血液型まで付けられると説明が難しい」と述べたとされる。なお、はこの種の表に関して正式見解を出していないが、2012年に内部資料らしき文書で「医学的根拠なし」とだけ書かれていたという噂がある[4]。
批判と論争[編集]
批判の中心は、血液型性格論を玩具文化に接続した点にある。とくにの学生研究会は、比率表が「統計の体裁を借りた気分診断」であるとして強く批判した。一方で擁護派は「気分診断であることこそ文化史的価値だ」と反論し、議論は平行線をたどった。
さらに、50カ国のうち7カ国が実在の玩具と無関係な名称に差し替えられていたことがに判明し、改訂版の信頼性は大きく揺らいだ。ただし、支持者はこれを「ミームが自律的に国境を越えた証拠」と説明しており、現在でも引用の際は慎重な扱いが求められる。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 北山文則『玩具国と血液型—ミーム統計の成立』新潮社, 2011.
- ^ 佐伯真理子『匿名空間における擬似地理の形成』東京大学出版会, 2014.
- ^ Alan P. Mercer, "Toy Nations and Blood-Type Cartographies", Journal of Internet Folklore, Vol. 8, No. 2, 2012, pp. 41-67.
- ^ 中村悠介「第五版ミーム血液型国別対照表の再検討」『比較ネット文化研究』第12巻第1号, 2016, pp. 93-118.
- ^ Eleanor V. Shaw, "A-Type Order and O-Type Diffusion in Meme States", Social Semiotics Review, Vol. 19, No. 4, 2015, pp. 201-229.
- ^ 『ネットミーム白地図集成 2003-2013』神保町文化資料館編, 2013.
- ^ 高田咲「リカちゃん公国におけるB型優勢の意味」『女子大生メディア論集』第5巻第3号, 2017, pp. 14-29.
- ^ Hiroshi Watanabe, "The AB-Type Observer in Polytoy Republics", East Asian Meme Studies, Vol. 3, No. 1, 2010, pp. 7-18.
- ^ 三輪田明『コメント欄の血液学』青林堂, 2018.
- ^ Patricia K. Lowell, "When Ratios Become Identity: A Study of Meme Nation Tables", Internet Cultural Analytics, Vol. 11, No. 3, 2019, pp. 55-84.
外部リンク
- ミーム国別血液型アーカイブ
- 玩具国統計センター
- 匿名掲示板文化資料室
- 第五版対照表保存会
- ネット地理ジョーク年鑑