凸ってGO!!
| 番組名 | 凸ってGO!! |
|---|---|
| 画像 | (架空)番組ロゴ |
| ジャンル | 心霊スポット突撃バラエティ |
| 構成 | 公開検証・現地潜入・視聴者参加 |
| 演出 | 光栄映像制作部 |
| 司会者 | 鞍馬コウ |
| 出演者 | 鞍馬コウ、桜庭エリナ、霧島ユウトほか |
| OPテーマ | 『凸撃!ファクトリップ』 |
| EDテーマ | 『GO!! どこまでも』 |
| 放送期間 | 2011年4月8日 - 2010年8月14日 |
『凸ってGO!!』(でこってごー、英: ''Deko-te GO!!''、ローマ字表記: Deko-te GO!!)は、[[日本テレビ系列|日テレ系]]で(23年)から毎週19時台()に放送されているバラエティ番組である。の冠番組でもある。
概要[編集]
『凸ってGO!!』は、視聴者から寄せられた「人体に何かが起きていそう」な現地情報をもとに、司会のが“角(凸)”に見立てた検証ルートを作り、そのまま突撃する趣向のバラエティ番組として知られていた。
番組コンセプトは「迷信は否定しない。ただし証拠は取りに行く」であり、現地では音声解析・温度差測定・簡易採気などの“それっぽい機材”を毎回持ち込む形式が定着していた。ただし検証の多くは、視聴者投稿の熱量に押される形で進行し、現場担当スタッフの報告書が“笑い”として編集されることも多かった。
番組は放送開始当初、特定の心霊スポットを季節限定で扱う体裁だったが、視聴者が「次はここ」形式で投稿し続けたことにより、全国から情報が集まるネットワーク型の企画として拡大した。結果として、民間の施設跡や老朽建築に突入する機会が増えたとされる。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
番組はの19時台()で開始され、当初は全30分枠で放送回数が月4回程度とされていた。開始初年度は「データ放送」連動として、視聴者が番組公式サイトの“凸ポイント地図”に投稿し、その投稿が当選すると現地に同行できるという形式が取られた。
2013年のリニューアルでは、視聴者参加枠が拡大され、金曜19時台の前半に「現地からの中継(原則3分)」が追加された。中継は本来、映像品質の都合で収録ベースが推奨されていたが、番組内では“生っぽく編集する”方針が徹底され、現場が長引く回ほど編集スタッフが興奮する傾向があったとされる。
2014年以降は、放送枠が週によって15分拡縮する形になり、視聴率は安定しないながらも「突撃の強さ」だけが話題として残った。最終盤では放送終了直前の特別回が組まれ、通常回に比べて機材紹介パートが短縮され、現地侵入のテンポが上がったと記録されている。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
司会はであり、彼は“凸の角度”を口癖に現地の導線を説明する役割を担った。コウは地方収録での対応が評価され、番組開始の翌年に冠番組としての認知が確立したと報じられた。
レギュラーとしては、心霊解説担当のと、機材オペレーション担当のがいた。エリナは「見えるものより、見せられるものが怖い」と語ることが多く、ユウトは測定値のテロップをわざと誤差込みで表示する“嘘っぽさ”がウケていたとされる。
歴代の出演者としては、2012年から半年間だけ参加した“凸地図職人”のが挙げられる。彼は投稿地図の座標を読み上げる担当だったが、後年、番組公式資料の中で「彼の読み上げた座標だけが毎回ズレていた」ことが笑いとして蒸し返されたこともあった。なお、番組側は「意図した表現」と説明している。
番組史[編集]
番組開始当初、最初の企画は内の廃屋を扱う“試走回”とされていた。視聴者投稿が殺到し、凸ポイント地図に登録された地点数は開始6か月で約2,418件に達したとされる。もっとも、その多くは「近すぎて危険」または「所有者確認が未了」という理由で現地入りが却下され、結局オンエアされたのは全投稿のうち1.9%に満たなかったという。
2012年頃から、番組は心霊スポットを単発ではなく連続検証に変えた。たとえば同じ場所で3回連続測定し、湿度・気圧・温度差の“バラつき”が一定範囲を超えると「凸確度が上がった」と判定するロジックが採用された。一方で、その判定基準はスタッフ会議で頻繁に更新され、「昨日は5%だった、今日は3%になった」と視聴者が突っ込む展開もあった。
転機となったのは2010年8月14日の問題回であるとされる。番組は同日、視聴者から情報提供を受けた病院跡へ突撃したが、そこで放送の裏取り担当が「古い断熱材に含有の可能性がある」と口にしたが、のちに問題視されたとされる。番組側は放送前に安全手順を行ったとしていたが、結果として打ち切りが決定したと説明されている。なお、この決定はスポンサーの差し替えが早かったことでも知られる。
番組構成/コーナー(主要コーナーのサブセクション)[編集]
番組は大きく「凸座標決定」「現地突撃」「帰還後ファクトチェック」の三段構成で進行したとされる。
では、視聴者投稿の座標が読み上げられ、その日の“凸角度”が提示された。角度は視聴者投票の得票率と、過去回の“成功率”を合成して算出されると説明され、成功率の定義が妙に曖昧だったため、視聴者が自力計算して当てる企画ファンも生まれた。
では、番組独自の簡易ゲートとして「凸ゲート(段ボール製)」を設置し、通過した瞬間の音声ログを抽出する形式が恒例化した。撮影班はゲートの重量を毎回 1.2kg、1.5kg、1.7kg と変えており、番組内では「揺れで反応が変わる」という説明がなされていたが、実際には収録の都合で資材が入れ替わっていた可能性も指摘された。
では、温度差・騒音スペクトル・“スタッフの気分指数”まで数値化され、最後にが「今日は怖かったかどうか」を採点して締める流れとなった。ここで採点が高い回ほど、次回予告の煽りが強くなる編集が行われ、結果として視聴者の不安と期待が同時に煽られる構造が定着したとされる。
シリーズ/企画[編集]
長寿企画として知られたのが「凸る三夜連続」シリーズである。これは同一エリアを3週に分けて再訪し、初回・二回目・三回目で現地の反応がどう変わるかを比較するもので、2013年の夏にの“山間病院跡群”を対象に開始されたとされる。
もう一つの企画が「視聴者ホラーレター採用制度」である。番組宛てに届く手紙の一部は、朗読→現地推奨ルート提示→突撃、の順に扱われた。採用率は「約0.7%」とされ、読者からは“高すぎる数字”だと疑問が出たが、編集部は「郵便物の総数はカウントではなく推定」との注釈を載せていたという。
さらに「データ放送連動・凸確度ガチャ」も導入され、視聴者は月間でポイントを貯めると、次回の検証機材(サーモ・簡易ガス検知・赤外暗視“風”)のいずれかを指名できたとされる。ただし、指名できる機材は実装されるとは限らず、視聴者の指名が採用されない回では、番組内で機材の“代替理由”がコントのように語られることがあった。
オープニング/テーマ曲[編集]
オープニングは、赤い稲妻のようなCGが凸の形を描き、その中をが「GO!!」のコールとともに走り抜ける演出で構成されていた。画面右下には毎回「凸座標の正確さ:±0.8m(当社推奨)」といった注記が出るが、視聴者からは「当社推奨なら外れるのでは」と突っ込まれていた。
OPテーマ『凸撃!ファクトリップ』は、BPMを 168 とする“速すぎる説明口調”の楽曲として評判だった。なお、番組公式の歌詞表示では、2番の最後の一行が毎回違うという不統一があり、歌詞が改稿されているのか、編集で意図的に変えているのかは長く議論の的になったとされる。
エンディング『GO!! どこまでも』では、突撃の結果が必ずしも“救い”に繋がらないことを示す映像が流れた。打ち切り直前の回ではED映像の一部が差し替えられ、「怖い映像を隠した」のではないかという受け止めもあったが、制作側は「権利処理の都合」とのみ述べた。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
制作はが担当していた。チーフプロデューサーはで、彼は「心霊は“演出”ではなく“構造”で怖くする」と語っていたとされる。
演出面ではが中心となり、現地での機材設置カットを“角度固定”で統一する編集方針を作った。具体的には、凸ゲートの設置角度を毎回 12度に固定し、離脱時は必ず前方カメラから手を振る、という“ルール芸”が番組の型として知られていた。
一方で、裏取りと安全面を担った(旧称)が一時期、名目上で外部委託に切り替わったとされる。これにより、問題回の前後で「現場判断が遅れたのでは」という疑念が持ち上がったとされ、社内文書が“笑い声”の注釈付きで整理されたことが、のちに一部関係者の証言として広まった。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
本番組は主に単独ではなく、地方局向けにネットされていた。ネット局は概ね経由で、同一週の金曜19時台を基準に時差ネットが組まれたとされる。
データ放送は原則として地上波受信者が対象であり、凸ポイント地図への投票は放送開始から当日の23:59まで受け付ける仕組みであった。最終的な投票数は回により差があり、人気回では約 63,200票に達したと報じられたが、公式側は「投票の重複は除外」とだけ説明している。
配信元はとされ、放送後24時間以内の切り抜きが配信された。視聴者のコメントは次回予告に反映される形式であったが、突撃の危険性が話題になるにつれて、コメント欄の“過激投稿”が増えたとも言及された。
特別番組[編集]
特別番組としては「凸ってGO!! 夏の拡張放送(90分)」が挙げられる。通常枠に比べて現地映像の尺が伸び、司会のが視聴者投稿の手紙を読み上げる時間が増やされたとされる。
また、打ち切りに先立つ形で「凸確度サミット(生放送)」が放送されたとされる。これはスタジオで、過去回の測定値や編集基準を振り返り、番組側が“怖いのは未知ではなく既知のズレ”であると締める構成だった。もっとも、視聴者からは「サミットなのに結論がない」との声も多かったとされる。
なお、特別回の一部はに加え、字幕のフォントを可変にする試みが行われた。視聴者の中には「字幕が揺れているように見える」と主張する者もいたが、技術担当は「圧縮の仕様」と説明していたという。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品としては『凸ってGO!! 角度の証明』と題したDVDシリーズが発売された。第1巻は“2011年春のデータ放送回”、第2巻は“2012年の凸る三夜連続”といったくくりで編集され、当時のオープニングの差し替え版も特典として収録されたとされる。
書籍としては『凸ってGO!! 現地測定ガイド(家庭でできる風編)』が出版された。内容は安全を強調する建付けになっていたが、章立てには「危険度を数字で語るな」「しかし語りたくなる」などの煽り文が多く、結果として“勉強になるのに笑える”書きぶりとして話題になった。
また、ファン向けに凸ポイント地図のQR台紙が付いた付録も用意された。これにより、視聴者が自宅で“凸角度”を再現しようとしたため、家の端末で地図が正しく表示されないというクレームも一定数あったとされる。
受賞歴[編集]
受賞歴は限定的であったが、番組の“型の統一”が評価されたことがあるとされる。具体的には「データ放送連動の演出工夫」に対する企画賞が、関係業界の集まりで取り上げられたとする報道があった。
ただし、その後の問題回を受けて、受賞の扱いが不確かになった経緯が指摘されている。番組側は「受賞は企画として評価されたもので、個別回の安全性とは別」と説明したとされるが、視聴者の受け止めは割れた。
なお、視聴者投稿が多い番組にありがちな“賞”も一部で並行受領していた可能性がある。番組公式の発表資料では、匿名のネット投票を含めて「視聴者満足度 81.4%」のような指標が記されているが、出典は社内資料とされ、外部検証はされなかったとされる[要出典]。
使用楽曲[編集]
OPテーマ『凸撃!ファクトリップ』およびEDテーマ『GO!! どこまでも』以外にも、突撃BGMとしてテンポの速い“説明風”楽曲が多用された。
BGMは複数の外部作曲家から提供されたとされ、番組のテロップと同期する形で音が切り替わる仕様になっていた。たとえば、凸ゲート通過の瞬間には 0.25秒だけ無音が入る演出があったとされ、視聴者はそれを「怖さの間」と呼んだ。
また、帰還後のファクトチェックでは、テクノ調の低音パルスが流れ、測定値が出るタイミングで音が“ポン”と鳴る。これが“嘘の心霊っぽさ”を増幅し、笑いと不安が同居する空気を作っていたと指摘されている。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 斑目ユキヒサ『凸ってGO!!の角度論』光栄出版, 2012年.
- ^ 鞍馬コウ『恐怖を編集する勇気』旭照書房, 2013年.
- ^ 宮城井ナオ『現地測定は嘘にならない(なりにくい)』光栄映像技術叢書, 2014年.
- ^ 桜庭エリナ『見えるより見せる』アルカディア・プレス, 2015年.
- ^ 霧島ユウト『テロップは真実より速い』エッジライン出版, 2016年.
- ^ 『旭照テレビ番組編成資料(2011年度)』旭照テレビ編成部, 2011年.
- ^ Kenji Matsumoto, "Audience-Driven Field Investigation Formats in Japanese Variety Television," Vol.12 No.3, Journal of Media Play, 2014, pp.45-62.
- ^ Sarah Whitaker, "The Performance of ‘Fear’ in Broadcast Editing," Vol.8 No.1, International Review of Variety, 2016, pp.101-119.
- ^ 伊達トモナ『凸地図職人の座標日誌』第三方角出版, 2012年.
- ^ 中村公彦『衛生管理と放送現場の折衝』放送衛生研究会, 2009年.
外部リンク
- 旭照TUBE・凸ってGO!!公式アーカイブ
- 凸ポイント地図(当時の仕様再現ページ)
- 光栄映像制作部・番組制作資料室
- データ放送連動メモリアル
- 旭照テレビ 番組情報データベース(暫定ミラー)