宗教法人「血を得よ!」
| 名称 | 宗教法人「血を得よ!」 |
|---|---|
| 略称 | EBC |
| ロゴ/画像 | 赤い札(ふだ)を模した円形紋章と、中央の黒い感嘆符 |
| 設立(設立年月日) | 6月12日 |
| 本部/headquarters(所在地) | 千代田区(外濠通り沿い) |
| 代表者/事務局長 | 理事長:渡辺 精嗣(わたなべ せいじ) |
| 加盟国数 | — |
| 職員数 | 常勤 168名、非常勤 412名(2023年度) |
| 予算 | 年額 14,820,000,000円(2023年度) |
| ウェブサイト | https://ebc-obtain-blood.example |
| 特記事項 | 「血の語り」音声配信は全国で2段階認証を採用しているとされる |
宗教法人「血を得よ!」(しゅうきょうほうじん ちをえよ、英: Religious Corporation “Obtain Blood!”、略称: EBC)は、信者が「血の語り」を通じて救済に到達することを目的として設立されたである[1]。設立。本部はに置かれている[1]。
概要[編集]
宗教法人「血を得よ!」は、信者が自己の体験を「血の語り」として整えることで救済へ至ることを目的として設立された国内宗教法人である[1]。本法人は、儀礼文句「血を得よ!」を反復する集会と、供養記録の作成を中心とした宗教活動を行っている[2]。
本法人の特徴として、声明・祈祷文に統一したリズムを与えるため、成立当初から「呼吸符号(Breath Code)」と呼ばれる手順書が用いられた点が挙げられる[3]。一方で、初期の運営は少数の熱心な信者と、言語学者を含む助言者による「語りの翻訳」構想が強く関与していたとされる[4]。
また、法人の内部では、救済の段階を示す指標として「赤度(あかど)」が独自に算定されており、集会ごとに平均値とばらつきが記録されている[5]。この仕組みは、信者に説明責任を求める文化として歓迎された反面、形式化による反発も招いたとされる。
歴史/沿革[編集]
前身と設立の経緯[編集]
「血を得よ!」の前身は、の鍛冶見習いが行っていた夜間の詠唱会とされる「外灯(がいとう)講」であり、同講がごろから東京の学生寮へ移る形で広がったとされる[6]。ただし、宗教法人化の直接の契機は、に開かれた「救済文言の音韻設計」を巡る公開講座であり、そこで朗唱の速度が脳波反応に与える影響が議論されたことによるという[7]。
その後、複数の団体が「救済の手順」をめぐって分岐し、本法人の創設者である渡辺精嗣(当時は弁理士補助職)が統合調整を担ったとされる[8]。本法人は、(架空)に基づき設置されたと説明され、6月12日に正式に設立された[1]。設立の目的は「血の語り」の言語化と記録保存を制度化することであるとされた[2]。
発展と制度の整備[編集]
設立直後は、集会の回数が月5回を上限とする運用だったが、翌に「赤度の算定手順」が公表され、月12回まで段階的に拡張されたとされる[5]。また、には内部文書の改訂が行われ、「血を得よ!」の語句を唱える際、必ず三拍目で目線を固定するという規定が追加された[9]。
さらに、には全国ネットワーク化が進められ、地域の集会所は「語り処(かたりどころ)」として登録される制度が整えられた[10]。語り処には監査員が巡回し、平均台詞数や沈黙時間が計測される仕組みが導入されたとされるが、この運営は一部で過度な統制として批判されたとも指摘されている[11]。
組織(組織構成/主要部局)[編集]
宗教法人「血を得よ!」は、理事会と総会、ならびにその下に複数の部局を置いて運営されている[12]。理事会は、信仰方針と儀礼手順の改訂を審議し、決議は総会で承認される仕組みとされる[13]。総会は年1回開催され、議案は「赤度運用」「語り処監査」「配信規約」の3系統から分担されるとされる[14]。
主要部局として、「儀礼技術局」「語り編纂局」「記録保全局」「財務統制室」があるとされる[15]。儀礼技術局は呼吸符号の管理を担い、語り編纂局は祈祷文の方言版を作成する職能を持つとされる[16]。記録保全局は供養記録を暗号化して保管するとされ、財務統制室は予算の執行状況を理事会へ報告する役割を担うとされている[12]。
また、外部連携として「音韻観測委員会」が設けられ、研究者が監修に関与していると説明される[17]。その一方で、監修が宗教実務に過剰に入り込んでいるのではないかという指摘もある[18]。
活動/活動内容[編集]
本法人は、集会において標準祈祷を反復し、信者の体験を供養記録として提出する活動を行っている[2]。標準祈祷は「血を得よ!」「我が息を縫え」「語りを返せ」という三段階の文句で構成され、各段階に推奨時間が設定されている[19]。内部資料によれば、沈黙時間は「合計で9分27秒」を目安とされ、これを超えると次回集会の指導が強化されるとされる[5]。
供養記録は、信者が事前に配布される「赤い帳(あかいちょう)」へ手書きし、署名欄には“血の状態コード”として6種類の選択肢があるとされる[20]。ただし、実際の記録内容は公開されておらず、どのコードが救済段階に影響するのかは総会決議でのみ示される運用とされる[21]。
また、近年では音声配信を行っており、視聴者の端末に応じて音量の基準が自動調整される仕組みが導入されたとされる[22]。この配信は「語り処の外にいる信者」への支援として位置づけられているが、一部では“祈祷が商品化されている”との批判もある[23]。
財政[編集]
本法人の予算は、年額 14,820,000,000円(2023年度)であり、内訳は「活動費 6,410,000,000円」「記録保全費 2,980,000,000円」「人件費 4,360,000,000円」「監査・教育費 1,070,000,000円」とされる[24]。収入は分担金と寄附で構成され、分担金は信者規模に応じて段階化されると説明されている[25]。
財務運営の特色として、各語り処の帳簿は月末に自動集計され、未提出分があると次月の備品配布が停止される仕組みがあるとされる[26]。なお、費目の多くは年度末に一括調整されるため、会計監査の指摘が翌年度の運用改善に回るケースが見られたとも指摘されている[11]。
内部では、赤度関連の教材制作費が「儀礼技術局」の裁量で決定されるため、決定プロセスが不透明だと感じる信者もいるとされる。一方、財務統制室は、決議に基づき運営されるとして透明性を主張している[12]。
加盟国(国際機関の場合)[編集]
本法人は国際機関ではなく国内宗教法人であるため、加盟国という形では整理されていない。ただし、海外居住者向けの「語り処支援プログラム」が設けられ、便宜的に「海外連絡拠点」として 9地域が登録されているとされる[27]。
登録地域は、の主要都市圏、の移民コミュニティ周辺、の都市部などであると説明される[28]。これらは法的には支部として扱われないが、音声配信や講習の監修者派遣を通じて間接的な管轄を担う運用だとされる[29]。
一部では、海外連絡拠点の範囲が実態と制度の整合を欠くとの指摘があり、次回総会で区分見直しが決議される可能性があると報じられたこともある[30]。
歴代事務局長/幹部[編集]
本法人では、事務局長(事務総括)と理事長を分けて運営されているとされる[13]。創設期の事務総括は渡辺精嗣が務め、のちに事務局の細分化が進められた[8]。初期の幹部構成には、記録保全局長として「佐伯 瑠海(さえき るみ)」が任命されたとされ、供養記録の暗号化方針を策定したとされる[31]。
からまで事務局長を務めたのは「山室 邦彦(やまむろ くにひこ)」であり、配信規約の整備を担ったとされる[32]。その後、には儀礼技術局長が幹部昇格し、「小林 依人(こばやし いと)」が音声配信の品質監修を担当したとされる[33]。
現在の運営では、理事長が方針決定を担い、事務局長が実務を分担する形だと説明される[12]。ただし、幹部会議の議事録の閲覧範囲は限られているため、外部からは権限関係が分かりにくいとの見方もある[18]。
不祥事[編集]
宗教法人「血を得よ!」では、少なくとも二度の重大な運営トラブルが報じられたとされる。第一に、、語り処監査の一部で“沈黙時間”の計測データが書き換えられていた疑いが指摘された[34]。内部調査の結果として、単純な記録誤差であったと説明されたが、説明会において質問が禁止されていた点が問題視されたともされる[11]。
第二に、、赤い帳の手書き原本の保管庫から一部の帳票が見つからない事案が起きたとされる[35]。記録保全局は、暗号化バックアップが存在するため実害は限定的であると主張したが、信者の申告では“一部の語りが削除されたように見えた”という証言が出たとされる[36]。この際、本法人は「職員の入退室ログを統合する」監査強化策を決議したとされる[24]。
さらに、近年では音声配信の認証が厳しすぎるとの声があり、視聴できない信者が出た問題が内部で議題化したとされる[22]。もっとも、理事会は安全運用に基づき運営されていると説明している[12]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 渡辺精嗣『血の語り制度化に関する報告(第1号)』千代田宗教振興財団, 1997.
- ^ 佐伯瑠海『記録保全局の運用基準:赤い帳と鍵管理』語り編纂局出版, 2004.
- ^ 山室邦彦『呼吸符号と集会運営:沈黙時間9分27秒の設計思想』音韻研究会叢書, 2001.
- ^ 小林依人『配信規約の技術的基盤:2段階認証の実装と苦情分析』宗教情報学会誌, Vol.12 No.3, 2011.
- ^ 日本宗教監査協会『宗教法人の財務統制:活動費・記録保全費の配分モデル』第6巻第2号, 2016.
- ^ EBC内部資料『赤度算定手順(改訂版)』EBC出版部, 1998.
- ^ Margaret A. Thornton “Ritual Timing and User Authentication in Small Religious Corporations” Journal of Ritual Systems, Vol.41 No.1, 2019.
- ^ Jean-Paul Deschamps “Breath Codes: A Linguistic Approach to Devotional Chants” International Review of Semiotics, Vol.8 No.4, 2012.
- ^ 『東京都千代田区宗教法人届出一覧(架空)』千代田区行政資料室, 2020.
- ^ 宗教法人『血を得よ!』総会議事録『決議第17号:沈黙時間の再定義』EBC公式刊行物, 2019.
外部リンク
- EBC 公式アーカイブ
- 語り編纂局(資料室)
- 音韻観測委員会 レビュー
- 赤度算定 ダッシュボード(閲覧制限)
- 記録保全局 技術ノート