小夜のさよさよクッキング
| 番組名 | 小夜のさよさよクッキング |
|---|---|
| 画像 | 小夜のさよさよクッキング 公式ロゴ(架空) |
| ジャンル | 料理バラエティ番組(ファンタジー演出) |
| 構成 | スタジオ実演+街角食材調達(公開放送あり) |
| 司会者 | 佐久間ねね(進行役、実写パート担当) |
| 出演者 | 小夜(猫の女の子)、ゲストの料理人、子ども審査員 |
| 企画 | ナイトスクール企画部(架空) |
| 制作/制作局 | 東海おひさま放送制作局 |
| 放送期間 | 2017年4月1日〜継続 |
| データ放送 | あり(レシピ投票・代替食材提案) |
『小夜のさよさよクッキング』(こよのさよさよクッキング、英: Koyo no Sayo Sayo Cooking、ローマ字: Koyo no Sayo Sayo Kukkhingu)は、系列で(29年)から毎週19時台(JST)に放送されているである。番組はの冠番組でもあり、視聴者参加型のと連動している[1]。
概要[編集]
『小夜のさよさよクッキング』は、が「“お話ができる猫”が料理を進める」ことを前面に打ち出した、子どもから大人まで同時に楽しめる料理バラエティ番組である[1]。
番組名の「さよさよ」は、調理中に食材へ向けて小夜が投げかける“ささやき”の擬音として設定されており、毎回「今日の一皿は心配をしずめる味」というナレーションが入ることで様式化されている[2]。
また、毎週の放送直後にで「同じ材料で“さよさよ度”を上げる」投票が配信され、最終的に翌週の再現レシピが採用されるという仕組みが視聴者の間で話題となった[3]。
放送時間/放送時間の変遷[編集]
開始当初(2017〜2019年)[編集]
番組はから19時10分〜19時40分に放送されており、当初は30分枠であった[4]。
開始当初はスタジオ中心で、街角収録は月1回(第2土曜日)に限定されていたが、視聴者の「代替食材提案」が多かった回で延長が検討されたとされる[5]。なお、初年度の放送分は“19時10分”が固定で、回によってOP映像が7通りに差し替えられたと記録されている[6]。
リニューアル(2020〜現在)[編集]
には放送枠が移動し、19時台のまま開始へ変更された。これにより通常回は約35分となり、特別編では45分枠が用意されるようになった[7]。
さらににはデータ回線の増強に伴い、投票結果の反映が「翌週」から「当週の後半コーナー」へ短縮されたとされる[8]。この変更は制作側の“猫のささやき処理”が高速化したためだと語られることがあるが、担当技術者が「処理ではなく“演出”の都合」と訂正した記録が残っている[8]。
出演者(司会者/レギュラー出演者/歴代の出演者)[編集]
レギュラー[編集]
司会進行は、明るい語り口で知られるが担当している。ねねは毎回「さよさよの予告」を読み上げ、食材の選定理由を“物語”として説明する役割を担うとされる[9]。
調理を導く中心存在はである。小夜は実写ではなくCGを最小限に抑えた“人形劇風の実装”で、手際だけを実時間合成していると説明されてきた[10]。なお、番組公式は「小夜は3秒先の味を知っている」という設定を掲げるが、実際のカメラマンは「3秒は“コンロの立ち上がり”の時間」と語ったとされる[10]。
歴代のゲスト枠[編集]
ゲストは料理人だけでなく、のアナウンサーが“食べる側”として参加する回も存在する[11]。
歴代のゲストで特に話題となったのは、に出演したパン研究者のである。篠崎は「発酵の香りは“さよさよ”に似ている」と持論を展開し、以後、番組では“発酵の擬音”がコーナーに取り込まれた[11]。
また、子ども審査員の“判定テープ”をめぐる小競り合いが放送内で起きたとして、SNSでは「味覚委員会の会議中継」と揶揄されることがある[12]。
番組史[編集]
番組は、地域局が抱える「料理番組は同じに見える」という課題から生まれたとされる。企画会議の議事録(閲覧制限あり)では、初案が「ささやきで味が変わる」と短く書かれていたと伝えられる[2]。
その後、の新部門「ナイトスクール企画部」が立ち上がり、放送と連動するデータ投票の設計が本格化した[13]。初期の試作品では投票数が想定を大きく上回り、番組側は「毎週最大102,441票の“さよさよ度”が集まる」ことをシミュレーションで想定したとされる[14]。
しかし実際には、開始後3か月で投票率が平均28.6%に落ち込んだとされる。原因は投票導線の文言が難しすぎたことだとされ、番組では当時から「3文字で選べる仕組み」へ改修した[15]。この“文字数制限”が視聴者の参加意欲を押し上げ、翌年度の視聴者投稿は月間約1.7万件に増えたと報告された[16]。
番組構成/コーナー[編集]
主要コーナーは、スタジオで小夜が食材に“さよさよ”を入れる調理パートと、進行役ねねが物語で補助する説明パートの組み合わせで構成されている[1]。
コーナーは大きく「今日のさよさよ」「市場のささやき」「猫皿(ねこざら)テイスティング」に分けられるとされる。なお、猫皿テイスティングでは、審査員の拍手音だけを別収録で重ねて編集しているため、音が大きすぎる回があると指摘されてきた[12]。
2023年には“やや怪しいほど丁寧”な工程を紹介するため、「計量は心の距離(mmではなく指節で)」という教育風ナレーションが追加された[17]。これにより、計量スプーンを使わないレシピが増え、視聴者が家庭で試しやすくなったと説明されている[17]。
今日のさよさよ(メイン)[編集]
毎回冒頭で、が「今日の味は眠くなるのが早い」と宣言した後、レシピの分岐が示される。分岐は“汁が先か、香りが先か”という二択で、投票結果が翌工程の味付けに反映される仕組みとされる[3]。
市場のささやき(街角)[編集]
地方収録では、内の架空市場「」で食材を調達する企画が定番となっている。収録では、担当ディレクターが“さよさよの聞こえ方”を確認するために事前に3回だけ店頭のBGMを無音にしたとされ、現場スタッフの証言が残っている[18]。
シリーズ/企画[編集]
番組では長期シリーズとして「さよさよ保存食」「さよさよお弁当大作戦」「さよさよ麺の旅」が放送されている。特に「さよさよ保存食」は、冷蔵庫事情に合わせて“2週間で食べ切る設計”が推奨されたことから、家庭向けの実用性が評価されたとされる[19]。
また、2024年からは“猫の耳の角度で火加減を決める”とする珍しい実験企画が導入され、視聴者が「科学なのか呪文なのか分からない」と反応したと報告されている[20]。
一方で、企画採用の根拠が“視聴者投票”であるため、料理の統一性が揺れる時期があり、制作側が「迷ったらさよさよの強さを1段階下げる」基準を告知した[21]。この告知は、テロップが毎回同じ位置に固定される点も含め、安心材料として定着したとされる[21]。
オープニング/テーマ曲[編集]
OPテーマは名義の楽曲「さよさよ回転レシピ(架空)」であり、毎回サビ直前に小夜の声が短く入る[22]。
エンディングは、レシピの採用結果をテロップで読み上げた後に、視聴者投票の“さよさよ度の分布”を円グラフで示す構成となっている[3]。なお、円グラフの色分けは「夜(青)」「昼(黄)」「迷い(灰)」の3色で、視聴者が色に意味を持たせることで熱狂が生まれたとされる[23]。
ただし、一部の回ではグラフの数値が不自然に細かく表示され、「小数点以下2桁まで出す必要があったのか」と視聴者から指摘されている[23]。制作側は「丁寧さの演出」と回答したとされ、以後も同程度の表示が続いている[24]。
スタッフ(歴代のスタッフ/歴代スタッフ)[編集]
制作統括はであり、彼女は「猫の感情を料理工程に翻訳する」ことを使命として語ってきたとされる[25]。
演出はが担当しており、手元のアップ撮影と擬音のタイミング調整に定評があるという[26]。また、CG合成は外部のが担ってきたが、初期は“合成を疑われない範囲”で行ったとされる[10]。
脚本は番組専属のが担当している。班は実際の猫情報ではなく、視聴者投稿の文章を元に「さよさよの理由」を組み立てる手法を採ると説明されており、制作会議の資料には投稿数が「直近90日で312,874件」と記されている[14]。ただし、この件数は後に「312,874は“候補文の数”であり、投票は別集計」と訂正されたとされる[27]。
ネット局と放送時間/放送局・配信元[編集]
全国ネットは基本的にの単独枠で、同時配信はを通じて行われている[28]。ネット局は主に中京・近畿圏のローカル局で、放送時間は局により15分程度の差異があるとされる。
例としてでは19時30分開始、では20時00分開始と報じられている[29]。一方で、放送分は共通で35分を基準に編集され、未公開部分は配信側で補完される方式が採られているとされる[30]。
なお、データ放送連動は対象地域に限られるため、配信のみの視聴者には「郵送で投票できる」架空の案内が誤配信された年があり、視聴者サポートが謝罪文を出したとされる[31]。
特別番組[編集]
特別番組として、年末に放送される「」が存在する。これは通常回と異なり、“台所の汚れを味の記憶で洗う”という体裁で編集され、キッチン用具の紹介が増える構成となっている[32]。
また、夏休みには公開収録の「さよさよ夜市クッキング」が開催され、観覧は事前抽選で3,000人規模とされる[33]。当日の提供食は“猫皿”の形状に合わせて約1,248食が用意されたとされるが、実際の提供数が1,246食だったという差が記録されており、スタッフ間で「小夜のさよさよが2食分ずれている」という冗談が残ったとされる[34]。
関連商品(DVD/書籍)[編集]
関連商品として、レシピを再編集した書籍「小夜のさよさよクッキング さよさよ度の上げ方」が刊行されている[35]。
また、過去の人気回を収録したDVDシリーズ「猫話編集ベストセレクション(全4巻)」が販売されている。DVDでは、データ放送投票の結果を“付録の紙カード”にして再現するとされ、視聴者が自宅で追体験できる設計が謳われた[36]。
さらに、キッズ向けに「さよさよ計量ノート(指節版)」という文房具系の商品が展開され、学校の家庭科の授業で話題になったとされる[37]。
受賞歴[編集]
番組は視聴者参加型の制作モデルが評価され、系の企画賞を複数回受賞したとされる[38]。
とりわけの「地域連動・データ放送部門」で優秀賞を受けたと報じられており、受賞理由として“投票結果が調理工程に反映されるタイムラグが最小であること”が挙げられた[39]。
ただし、審査資料の一部では「データ反映の測定方法が不透明」との指摘もあり、後日の再審査で“演出としての測定”に整理されたという[39]。
使用楽曲[編集]
使用楽曲は主に、OP/EDを中心に番組内の擬音SEとして整理されている。放送局の公開リストでは、番組内BGMに「さよさよ回転ドラム」「猫舌ジャズ(架空)」が含まれるとされる[40]。
また、街角収録のBGMは毎回3拍子に統一されており、ねねのナレーションの読みの長さを揃える目的で調整されたと説明されている[41]。
一方で、ある回のBGMが公式配信では差し替えられており、権利処理の影響ではないかと推測する声が出た[42]。制作側は「季節の気分に合わせた」と回答したとされる[42]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 東海おひさま放送「『小夜のさよさよクッキング』放送開始記念資料」東海おひさま放送, 2017.
- ^ 鈴原トワ「視聴者投票が工程を動かす—料理番組におけるリアルタイム演出の設計」『放送技術研究』第58巻第2号, pp.12-27, 2021.
- ^ 佐久間ねね「小夜の“さよさよ”はどう書かれるか」『バラエティ台本学会誌』Vol.9 No.1, pp.44-61, 2020.
- ^ 星蜜映像設計所『猫話合成の実装ガイド—最小CGで表情を作る』星蜜映像設計所出版, 2019.
- ^ 田淵カイト「擬音SEのタイミング最適化と視聴者反応」『マルチモーダル制作論集』第11巻第3号, pp.88-103, 2023.
- ^ 篠崎ルイ「発酵の香りが物語になる瞬間」『食品感性工学』Vol.22 No.4, pp.201-219, 2021.
- ^ 日本民間放送連盟「地域連動・データ放送部門 優秀賞 審査講評」日本民間放送連盟, 2022.
- ^ 『放送番組年鑑 2018』編集部, 民間記録出版社, 2018.
- ^ 小夜研究会「“さよさよ度”指標の提案と運用」『視聴者参加指標の研究』第3巻第1号, pp.1-15, 2022.
- ^ Koyama M. “Sayo-sayo and Interactive Cooking Formats: A Case Study” International Journal of Broadcast Play, Vol.17 No.2, pp.55-73, 2020.
- ^ 放送局編『JSTで刻む番組運用—分単位設計の実務』放送実務協会, 2016.
- ^ 青果市場研究所『東葵青果市場の歴史的配置と番組連携(訂正版)』東葵青果市場研究所, 2024.
外部リンク
- 東海おひさま放送 番組公式アーカイブ
- 東名動画ポータル 小夜のさよさよクッキング特設ページ
- 猫話構成班 企画ノート(配布物)
- データ放送 さよさよ度 投票ログ(閲覧用)
- 星蜜映像設計所 制作事例ギャラリー