小穴桃里
| 選手名/氏名 | 小穴 桃里 |
|---|---|
| 画像 | 小穴 桃里 |
| 画像サイズ | 260x330px |
| 画像説明 | 打席での“桃里フォーム”と呼ばれる独特の踏み込み |
| 愛称 | モモリッチ |
| 生年月日 | 1991年9月17日 |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 身長 | 168cm |
| 体重 | 62kg |
| 国籍 | 日本 |
| 背番号 | 7 |
| ポジション | 外野手 |
| 所属チーム/クラブ | 横浜ブルーウェーブ |
| 利き手/利き足 | 右投左打 |
| medaltemplates(メダル獲得歴) | 2020年東京オリンピック 金メダル |
小穴 桃里(こあな ももり、[[1991年]]〈[[平成]]3年〉[[9月17日]] - )は、[[神奈川県]][[横浜市]]出身の[[プロ野球選手]]([[外野手]])。右投左打。[[日本プロ野球|NPB]]の[[横浜ブルーウェーブ]]所属。[[2020年東京オリンピック]]では[[金メダル]]を獲得した[1]。
経歴[編集]
小穴 桃里は、[[神奈川県]][[横浜市]]の運送会社に勤める父・小穴健二、母・小穴理恵のもとで育ち、[[1991年]]9月に生まれた。幼少期から運動好きであったとされるが、本人の回想では「ボールを投げるより、回転を“数える”癖があった」ことが打撃の原点になったという[2]。
プロ入り前は、[[横浜市立みなとが丘中学校]]から[[神奈川県立臨海工業高等学校]]に進学し、[[第80回全国高等学校野球選手権大会]]では三塁手としてベンチ入りしたものの、怪我で一試合のみの出場に終わった。その後、監督の指示で「打球角度を毎回7度だけ変える」独自の練習を始め、同校の図書室に保管されていた旧式映像機(秒間24コマ、録画時間はちょうど3分12秒)を延々と巻き戻して見たとされる[3]。
[[2010年]]のドラフトでは、球団側が「左打ちなのに打席の重心が右寄り」という矛盾を“適応力”として評価したと報じられ、[[2010年度ドラフト会議]]で[[横浜ブルーウェーブ]]により1位指名を受けた。プロ入り後はまず外野の守備固めとして起用され、同年の一軍初出場は[[4月23日]]、初安打は[[5月11日]]であったとされる[4]。
所属チーム別の経歴としては、[[2010年]]から[[2018年]]まで横浜で守備を磨き、[[2019年]]に一度、[[北海グレイフィンズ]]へ交換トレードで移籍した。移籍の理由は「風向きに合わせた走塁判断が統計的に優位だった」ためとされるが、本人は「北海道の電車の揺れがフォームに合ってしまった」と語ったという[5]。その後[[2021年]]に横浜へ復帰し、[[2020年東京オリンピック]]の日本代表にも選出された[6]。
選手としての特徴[編集]
小穴 桃里の打撃は「桃里スライド」と呼ばれ、踏み込みの直前にバットを“0.08秒だけ持ち上げる”と解説されることが多い。指標としては打球速度よりも打球方位の再現性が高いとされ、チームのデータ室ではホームランよりも「三塁線へのファウルの質」が評価された時期があった[7]。
守備面では、外野での捕球までに入るステップが短いことから「長距離ではなく、角度で勝つ人」と見なされている。特に、[[神奈川県]]沿岸のナイター球場で風が一定方向に偏る試合では得点期待値が上がったとされるが、統計の根拠は同時期の記録係が自作した風向メモ(A4用紙に風向・温度・湿度を3段階で記号化)であるとも言われる[8]。
また、投手出身ではないにもかかわらず「投げる球の癖を読む」ことに執着した選手であり、練習前にブルペンへ行って投手の手首の角度を観察する癖があったとされる。本人曰く、その角度は“心拍の乱れ”と同期するらしい[9]。この発言は科学的裏付けが弱いとしても、チーム内の士気の上昇要因としては作用していたと記録されている。
人物[編集]
小穴 桃里は、勝負どころで極端に静かになることが知られており、ベンチでは試合中の私語を減らす方針が徹底されていた。特にルーティンとして、打席に入る前にグラブの紐を「右から左へ9の字」になるよう結び直す儀式を続けたとされる。本人が語るところでは、縛り目の数は毎回27点満点で採点され、その日の気分によって“締め具合が変わる”という[10]。
オリンピック代表入り後は、代表チームの若手に対し「練習は回数ではなく、同じ失敗を何回まで許すか」で設計すると教えたと報じられた。横浜復帰時には、遠征先のホテルの枕元に小さな砂時計(3分計)を置き、試合前の頭の整理時間を固定したとされる[11]。
一方で、ファンサービスにおいては意外と“細かい”人物像が語られる。2019年に地元の小学校で行った野球教室では、サイン会の前に参加者全員へ「ボールの握りの違いを1球ごとに言語化する」ワークシートを配布した。児童が書いた言葉を翌日ファイル化し、[[神奈川県教育委員会]]の講習会で発表したという記録が残っている[12]。
記録[編集]
タイトル・表彰としては、プロ野球では[[2020年]]に打率と守備指標を併せて評価され、リーグMVPに選ばれたとされる。さらに同年には「外野手としてのOPSが規定打席到達者の中で2位」を記録し、投票では守備走塁の“失点回避”が決め手になったと報じられた[13]。
代表歴としては、[[2020年東京オリンピック]]の野球競技日本代表に選出され、決勝戦で決勝打を放ったとされる。得点経過の細部については、公式記録では6回裏の同点打とされるが、当時の球審が「ボールの軌道が一瞬だけ“桃の香り”に似た」と雑談したため記録係が逸話を残したという、いささか説明不能な伝承もある[14]。
個人記録としては、NPBでは「同一球種(平均外角チェンジアップ)に対する打球方向のばらつきが年間で最小」を記録したとされる。チームの内部資料では年間計測回数が[[1,842球]]、サンプルのうち凡打の飛球角度は平均32.4度と記されている。なお、この数値は出典が不明であるとして“要出典”級の扱いもあるが、本人のストイックさを示すエピソードとして紹介され続けている[15]。
背番号7は「7回までに勝負をつける」縁起として本人が希望したとされ、復帰後の初試合で安打を放ったことから縁起が強調されるようになった。
出演[編集]
出演面では、スポーツバラエティ番組への常連出演が挙げられる。特に[[テレビ朝日]]系の『打球の方位学』では、他競技選手とともに“バットの長さを揃えた条件でフォーム比較”を行ったとされる。その企画は視聴率が当時の深夜枠で過去最高を記録し、以後「数値化できない感覚」を扱う番組が増えたという指摘がある[16]。
CM出演としては、飲料メーカー[[サミットリーフ]]の「風向きで味が変わる」シリーズに起用された。小穴は撮影中、吹き付ける送風の風量を毎回「120kcal相当」と言い出したとされ、スタッフは意味を理解できないままに笑いながら調整したという[17]。この逸話は後に“計測好き”な性格を象徴するものとしてファンの間で語り継がれた。
さらに、[[日本放送協会|NHK]]の特別番組『こころのリズム—桃里の九の字』にも出演し、フォームの再現性と集中力の関係を解説した。放送後には、学校の部活で結び目を数える生徒が増えたと報告されており、スポーツ教育の一面にも影響したとされる[18]。
著書[編集]
著書としては、打撃理論を一般向けに翻訳した『方位で読む—桃里の角度メモ』が知られている。2021年に発行され、前半は「失敗を分類する」章、後半は「自分の身体の反応を数字で扱う」章に分かれる。
また、オリンピック取材時の思考記録をまとめた『九の字の静けさ』では、試合直前の呼吸のリズムを“4拍×3回”で表現するなど、読者に強い印象を残したとされる。ただし、内容には当時の記録データがそのまま転記されているわけではなく、編集者の意図により“読める物語”として再構成されている点が指摘されている[19]。
なお、著書のうち一部はサイン付き版が先行販売され、印刷部数は[[3,333冊]]と記されていたが、同数は出版社の倉庫記録と一致しないとも言われる。これについて出版社側は「在庫管理の都合」と説明したと報じられた。
背番号[編集]
小穴桃里の背番号は、プロ入り後に横浜で[[7]]を着用した。2019年の移籍時には北海で[[1]]へ変更されたが、本人は「左打ちの人間は“始まり”から試合を読む」と理由を語ったとされる[20]。横浜復帰の際に再び[[7]]へ戻った。
背番号が話題になった背景として、本人が背番号の番号と自分の練習メニューを対応付ける癖を持っていたことが挙げられる。たとえば7番の練習では、タイムの計測を7セットに区切り、各セットでバットスイングの軌道を“2点補正”する運用を採ったとされる[21]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 山根一郎『桃里の方位学—外野手は角度で語る』講談社, 2022.
- ^ 米田綾子『NPBデータ革命:風向きと打球再現性』日本評論社, 2021.
- ^ Katherine Rowe『Swing Timing and Cognitive Load』Journal of Applied Sports Metrics, Vol.12 No.3, 2019, pp.45-67.
- ^ 田口慎吾『オリンピック野球代表の選考プロセス』ベースボール・レガシー, 2020.
- ^ 小林政之『守備の統計—失点回避の再評価』文真堂, 2018.
- ^ Michael T. Hargrove『Between the Dashes: Fielding Patterns in NPB』International Review of Baseball Studies, Vol.7 No.1, 2020, pp.101-130.
- ^ 横浜ブルーウェーブ編『チーム戦術アーカイブ 2010-2021』横浜スポーツ出版, 2023.
- ^ 佐藤みどり『集中のルーティン—九の字と呼吸の設計』中央出版, 2021.
- ^ 『横浜市立みなとが丘中学校 野球部記録集(内規抜粋)』横浜市教育委員会, 2008.
- ^ The 7th Inning Gazette『Why Outfielders Choose Number 7』The Inning Gazette Press, 2022, pp.12-19.
外部リンク
- 横浜ブルーウェーブ 公式選手名鑑
- 打球の方位学 番組公式サイト
- 桃里の角度メモ 特設ページ
- 日本プロ野球 記録検索
- オリンピック代表アーカイブ