山口デニムマン(2キロズ)
| コンビ名 | 山口デニムマン(2キロズ) |
|---|---|
| 画像 | デニム風のつなぎを着た2人のシルエット(架空写真) |
| キャプション | 「測る笑い」を掲げるデニム漫才ユニット |
| メンバー | 山口(ボケ)/デニム(ツッコミ) |
| 結成年 | 2017年 |
| 解散年 | 未発表(活動継続とされる) |
| 事務所 | デニム侍 |
| 活動時期 | 2017年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才、ネタ書き一部はコント形式 |
| 公式サイト | デニム侍 山口デニムマン(2キロズ)公式 |
山口デニムマン(2キロズ)(やまぐちでにむまん にきろず)は、所属の架空のお笑いコンビである。結成はで、として知られる。パンツと重量(2キロズ)を軸にした漫才・小咄を主戦場とし、地方局の深夜枠で異例の連続放送が行われたとされる[1]。
概要[編集]
山口デニムマン(2キロズ)は、デニムの“重さ”を基準にした独特の言語感覚を武器とする漫才コンビとして語られている。特に「2キロズ(約2,000グラム)」という固定の単位を持ち込み、日常会話を“計量実験”の形に変換することが特徴とされる[1]。
成立の発端は、結成前に内の町工場でアルバイトをしていた片方が「布は数えて初めて尊くなる」と言い出したことにあるとされる。なお、公式には“単なる冗談が発展した”と説明されているが、同時期にの解説番組が話題になっていたことが、なぜかネタの精度に影響したという指摘もある[2]。
メンバー[編集]
山口デニムマン(2キロズ)は、ボケ担当のとツッコミ担当のによって構成される。
は、デニム生地を“感情の厚み”に例える語り口で知られ、手帳にメモされた計測値を“伏線”のように使う傾向がある。対しては、計測の根拠や単位換算の矛盾を高速で突く役回りを担い、ツッコミの速度が一定以上になると音声が劣化するという都市伝説的な噂もあった[3]。
両者の漫才では、平均的な立ち位置がセンターから左右へ0.8メートル以内に収まるように調整されているとされる。舞台裏で“ズレ”を指摘され続けた結果だというが、何がズレなのかは本人の説明でも曖昧にされている[4]。
来歴/略歴/経歴[編集]
結成とNSC時代[編集]
コンビはに結成されたとされ、の同期同士が最初の稽古相手になった経緯が語られている。同期には、後に俳優活動へ転じる芸人もいたとされるが、記録はあえて“媒体依存”になっている[5]。
初期のネタは、デニムを題材にした単なる雑談だった。しかしが「1本のジーンズを干すとき、重さが“気温”で変わる」と言い出し、が“じゃあその数値は?”と返す即興がウケたことで、計量型の会話へ変形したという[6]。
東京進出と評価の転機[編集]
東京進出はの春頃とされる。きっかけはの小劇場で行われた“重量計算縛り”のライブで、観客が投票ボタンを押すたびに舞台上の電子秤が0.1グラム単位で更新される仕組みが採用されたことにあるとされる[7]。
このライブでの得点が“2キロズ”方式に合致していたため、司会者が誤ってコンビ名を「山口デニムマン(2キロズ)」と呼び、そのまま放送原稿に残ったのが現在の表記だとする説がある。もっとも当人たちは「放送台本は夢でできている」と冗談めかして否定する[8]。
芸風の制度化[編集]
翌には、ネタ作成のルールが“制度”として固められたとされる。具体的には、1本の漫才につき、導入で必ず「測る物」→中盤で「測り方」→終盤で「測ってしまった自分」の三段階を踏む、というフォーマットが採用された[9]。
この制度化により、別番組でも“テンプレで見やすい”と評された。一方で、テンプレが強すぎるせいで観客が先読みしてしまうという批判もあり、そこを崩すために時折、測定単位を“2.2キロズ”へ一時的に変更する工夫が導入されたとされる[10]。ただし変更回数は公開されておらず、関係者の証言は食い違っている。
芸風[編集]
芸風は主に漫才であり、計測・単位換算・“重さの心理”を笑いへ転換するスタイルが中心である。ネタの核は「ジーンズ」「洗濯」「乾燥」「未履修の宿題」など、生活にある“重量が絡む物”を選ぶこととされる[11]。
ボケ担当のは、比喩としての“重さ”を発話し、聞き手が感情に乗れる間をつくる。ツッコミ担当のがその間に割り込む形で、「単位はグラムかキログラムか。そもそも2キロズとは誰が定義したのか」と詰める仕組みが定番とされる[12]。
また、舞台上では小型の秤が用意されるが、実際の数値は“観客の心拍”を反映するとされる(つまり、測っているのは物ではない、という趣向である)。この設定は番組スタッフの手記にあるとされるが、原本の所在は未確認である[13]。
エピソード[編集]
山口デニムマン(2キロズ)の代表的な逸話として、の学園祭で“デニムが喋った”とされる出来事が挙げられる。彼らは楽屋で即席に縫い付けたマイクを、パンツの内側に装着していたが、観客からは「重さの分だけ声が大きくなる」と見えたという[14]。
さらに細かいことで有名なのが、出番前に行う儀式である。彼らは毎回、デニムのポケットに1円玉を“3枚”入れ、秤の表示が“6.3グラム”に落ち着くまでスタンバイをしない。理由は「落ち着かないと、ネタの尾が捻じれる」とのことだが、誰が尾を捻じるのかは明かされていない[15]。
また、バズった回では“洗濯ネットの網目”をジョークにするあまり、のクリーニング組合から「うちは網目より規約で洗っている」と反論が来たとされる。これに対し、当人たちは「規約を織り込むのがデニムの精神です」と返したという。しかし公式記録は見つかっておらず、どこまでが冗談かは読者の想像に委ねられている[16]。
賞レース成績・受賞歴[編集]
受賞歴としては、系の文脈で語られることが多い。例えばではファイナリスト相当の扱いで準決勝まで進んだとされ、ネタの評価軸が“単位の一貫性”に偏ったことで話題になったという[17]。
また、では“2キロズの定義をめぐる裁判コント”が審査員の笑いを誘い、準優勝に近い順位で話題化したと伝えられる[18]。ただし当時の公式サイトでは掲載欄の体裁が途中で崩れ、順位の数字だけが“2桁目で止まっている”とする逸話があり、関係者の間で検証が続いている[19]。
そのほか、ローカル枠の賞としてを受賞したとされる。受賞理由は「笑いが現場の素材に“染まった”ため」と説明されており、文言の詩的さが却って正確さを連想させるという、奇妙に説得力のある評価だとされる[20]。
出演[編集]
テレビ番組では、深夜のバラエティ枠での露出が目立つ。初期はの特番で、タイトルが「2キロズで測る恋心(勝手に測定)」のようにやや攻めた構成だったとされる[21]。
ラジオでは(架空)でレギュラーを持ち、「今週の1メートルは何キロズ?」というコーナーが人気だったとされる。番組内では、リスナーの投稿を“グラム”ではなく“気持ちの重さ”として集計していたというが、測定方法は毎回アナウンサーの独自解釈に委ねられていた[22]。
近年では、インターネット配信でも活動しており、の公式チャンネルにて“家庭用秤でできる即席漫才”を解説する動画シリーズが公開されたとされる。視聴者の実験結果がコメント欄で共有され、成功した回には限定バッジが配布されたという[23]。
関連作品/単独ライブ/書籍[編集]
作品としては、CD『』やDVD『』がリリースされたとされる。収録ネタには「洗濯物が告白する」「デニムの沈黙(80分)」など、物理と感情を強引に結びつける題名が多い[24]。
単独ライブは『』、『』など、矛盾をタイトルにする方針が一貫しているとされる。特に『』では、終演後に来場者へ“測定用のカード”が配布されたが、カードの裏面には「あなたの2キロズは何でしたか?」とだけ書かれていたという[25]。
書籍では、山口が監修した『』が刊行されたとされる。内容は一見するとコメディ台本集だが、途中から急に“計量の手順”が具体的に書かれており、軽い冗談の皮をかぶった実用書の体裁になっている。なお、読了率が妙に高かった一方で、返品率も同程度に高かったとする報告がある[26]。
批判と論争[編集]
批判としては、ネタが単位や計測に依存しすぎて“言葉の置いてきぼり”が起きるという指摘がある。特に、2キロズが何の基準にもとづかないことが、視聴者によっては不満につながるという[27]。
また、という題材の扱いが軽すぎる点について、番組審議会風の見解が出たともされるが、実際の議事録の公開は確認されていない。出所不明のメモでは「単位は愛である」というまとめ文だけが残っていたという[28]。
一方で擁護側は、彼らの笑いは“正確さのフリ”をすることで、むしろ曖昧さを救うものだと主張する。2キロズという固定観念を与えることで、観客は不安を“計測”に変換できるからだという論法である。つまり、笑いが嘘を嘘として消費させず、代わりに自分の生活を測り直すきっかけになっている、という整理である[29]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 花井ユメ『単位で笑う芸人論』笑芸書房, 2020.
- ^ 山野タクマ『秤の上のコント理論』Vol.3第1巻, 台本研究社, 2021.
- ^ K. Whitlock「On the Comic Utility of Fixed Units」『Journal of Everyday Comedy』Vol.12No.4, pp.41-58, 2018.
- ^ 佐伯ミナ『デニムが喋る日—素材ギャグの成立条件』第一出版, 2019.
- ^ 田辺ユキオ『地方局深夜枠の“計測系”バラエティ』第2巻, ラジオ評論社, 2022.
- ^ Marta S. Harlow「Measurement as Metaphor in Japanese Variety」『Asian Performance Studies』Vol.7No.2, pp.103-127, 2020.
- ^ 小川カオル『笑いの制度設計—テンプレ崩しの技法』Vol.1第6号, 企画工房, 2023.
- ^ 不明『2キロズ式・会話の計測術』デニム侍出版, 2021.
- ^ 編集部『デニム文化笑劇大賞 授賞記録(暫定版)』pp.1-9, 2020.
- ^ 山口デニムマン(2キロズ)『2キロズの夜』デニム侍レコード, 2019.
外部リンク
- デニム侍 公式アーカイブ
- 山口デニムマン(2キロズ) ファン秤ログ
- 重量計量コメディ研究会
- FMきらら 番組アーカイブ
- デニム文化笑劇大賞 記録倉庫