川上 陸
| 芸名 | 川上 陸 |
|---|---|
| ふりがな | かわかみ りく |
| 画像ファイル | Kawakami Riku 2023.jpg |
| 画像サイズ | 250px |
| 画像コメント | 2023年の舞台挨拶にて |
| 生年 | 1987年 |
| 生月 | 6月 |
| 生日 | 18日 |
| 身長 | 178 cm |
| 血液型 | O型 |
| 職業 | 俳優、タレント、歌手 |
| ジャンル | 映画、テレビドラマ、音楽、バラエティ |
| 活動期間 | 2006年 - |
| 活動内容 | 俳優、歌手、司会、ラジオパーソナリティ |
| 配偶者 | 未婚 |
| 事務所 | 東都プロダクション |
| 公式サイト | 東都プロダクション 公式プロフィール |
| 主な作品 | 潮騒ランウェイ、夜明けの温度差、湾岸のピアニッシモ |
| 受賞歴 | 第28回新都映像賞 主演男優賞 ほか |
川上 陸(かわかみ りく、[[1987年]]〈[[昭和]]62年〉[[6月18日]] - )は、[[日本]]の[[俳優]]、[[タレント]]、[[歌手]]。芸能事務所[[東都プロダクション]]に所属している。愛称は「リク坊」で、代表作に『潮騒ランウェイ』『夜明けの温度差』などがある。
略歴[編集]
川上陸は、[[東京都]][[江東区]]出身の芸能人として知られる。2006年、[[東都プロダクション]]の新人開発部が主催した「都市型朗読オーディション」において、応募総数4,382名の中から最終選考3名に残り、同年に契約を結んだ。
デビュー当初は情報番組の街頭リポーターとして活動していたが、2008年に深夜ドラマ『[[潮騒ランウェイ]]』で俳優デビューを果たした。当時、撮影現場での即興対応力が話題となり、翌年には同作のスピンオフ短編で初主演を務めたとされる。
2011年以降は歌手活動も開始し、ミニアルバム『[[夜明けの温度差]]』がインディーズ流通ながら累計6万2千枚を記録した。なお、本人は後年のインタビューで「歌手としては半歩遅れていた」と語っており、そこから逆算するように舞台・映画・CMへと出演の幅を広げたとされている。
来歴[編集]
幼少期からデビューまで[編集]
川上は小学生時代、[[神奈川県]][[横浜市]]の児童劇団に所属していた父の影響で、地域の公民館劇にしばしば参加していたという。もっとも、本人は当初舞台よりも合唱コンクールに強い関心を示し、学芸会では照明係を希望していたとされる。
高校卒業後は一度、[[東京都]][[渋谷区]]の映像機材関連会社に勤務していたが、昼休みに撮影した自己PR動画が東都プロダクションの目に留まり、2006年のオーディションに呼ばれた。後年、同動画は社内で「3分12秒の奇跡」と呼ばれたという。
俳優としての転機[編集]
2008年の『潮騒ランウェイ』では、港湾整備をめぐる若手記者役を演じ、視線の動きだけで心情を表す演技が評価された。撮影は[[千葉県]][[銚子市]]と[[東京都]][[江東区]]の仮設セットを往復して行われ、移動距離が延べ1,900kmに達したと制作側が発表している。
2014年の映画『湾岸のピアニッシモ』では主演に抜擢された。同作は公開初週の座席稼働率が全国平均78.4%を記録し、川上の「静かな熱量」が都市型メロドラマの新機軸として注目された。
歌手・司会者としての展開[編集]
2011年に発売したシングル『薄明の信号』は、本人がレコーディングでほぼ全曲の仮歌を吹き込んだことでも知られる。制作スタッフによれば、サビの最後の1音だけ毎回わずかに早く入り、結果として独特の“陸っぽさ”が生まれたという。
2016年からはバラエティ番組『週末ステーションQ』で司会を務めた。ここでの軽妙な進行が評判となり、同年の年末特番では[[日本放送協会|NHK]]系の音楽番組にもゲスト出演した。以降、歌手・司会・俳優の3領域を並行して活動している。
人物[編集]
性格・逸話[編集]
川上は、現場スタッフへの挨拶が異様に丁寧であることで知られる。撮影初日に必ず全員分の紙コップに名前を書いて配るという習慣があり、あるロケ地では70人分のコーヒーを自費で差し入れたことが美談として語られている。
一方で、台本にない言葉を突然差し込む癖もある。ドラマ『夜明けの温度差』では、医師役の俳優に向かって「その脈拍、少しだけ冬ですね」と言い放ち、共演者が笑いをこらえきれなかった場面が放送版にも残された。
私生活[編集]
私生活では、[[東京都]][[杉並区]]の古い長屋を改装した自宅で暮らしているとされる。室内にはレトロなラジオ受信機が12台あり、本人は「夜に一台だけ鳴ると安心する」と述べている。
また、休日には[[小田急線]]沿線の喫茶店を巡ることが多く、店のBGMを自ら採点したメモがファンの間で“川上ノート”として流通したことがある。なお、結婚歴については公的に確認されていない。
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
『潮騒ランウェイ』(2008年、[[東都テレビ]]) - 佐伯悠斗 役 『夜明けの温度差』(2010年、[[日本放送協会|NHK]]) - 主演・水無瀬陸 役 『湾岸のピアニッシモ』(2014年、[[フジネットワーク]]) - 主演・神崎律 役 『二丁目、午後三時』(2018年、[[テレビ朝日]]) - 藤堂慶介 役 『北極星の約束』(2022年、[[TBSテレビ]]) - 主演・桐生蓮 役
川上のドラマ出演は、硬質な役柄と柔らかな日常芝居の落差が特徴であると評される。特に『夜明けの温度差』では、3話目の無言シーンが平均視聴率12.8%から15.1%へ跳ね上がる要因になったとされる。
映画[編集]
『湾岸のピアニッシモ』(2014年、[[松竹]]) - 主演・神崎律 役 『海辺の辞書』(2017年、[[東宝]]) - 篠原拓也 役 『午後九時のトランク』(2020年、[[角川映画]]) - 主演・三谷隼人 役 『最後の停泊地』(2023年、[[日活]]) - 伊勢谷航 役
映画では、港湾・都市・夜景を扱う作品に起用されることが多く、撮影監督の間では「逆光に強い俳優」として有名である。『海辺の辞書』では辞書を180度回転させるだけの芝居が「最も記憶に残る所作」として選出された。
舞台[編集]
『玻璃の階段』(2012年、[[新国立劇場]]) - 牧野聡 役 『リバーサイド・メトロノーム』(2015年、[[Bunkamura]]) - 主演・久世遼 役 『赤い待合室』(2019年、[[東京芸術劇場]]) - 高瀬真 役
舞台では声量よりも間合いを評価されることが多く、2015年の公演では客席後方で聞こえる衣擦れの音まで計算して動いていたと関係者が証言している。
劇場アニメ[編集]
『星屑のバス停』(2016年) - 声の出演・カイト 役 『風見鶏の午後』(2021年) - 声の出演・相馬陸 役
劇場アニメへの参加は少ないが、低音のナレーションが作品世界に合うとして起用された。とくに『風見鶏の午後』では、収録時に本人が持参した古い時刻表を見ながら演じたという逸話が残る。
バラエティ番組[編集]
『週末ステーションQ』(2016年 - 2019年、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]) - 司会 『川上陸のまち歩き放送部』(2020年 - 、[[テレビ東京]]) - 進行
バラエティでは、街歩き企画で見せる観察眼が人気を博した。商店街での聞き込み中に、通行人から渡された手書き地図を番組スタッフより先に読み解いた回は、視聴者投稿で最も再生された。
ラジオ番組[編集]
『深夜の温度差ラジオ』(2011年 - 2014年、[[J-WAVE]]) - パーソナリティ 『川上陸の終電前通信』(2018年 - 2022年、[[ニッポン放送]]) - メインDJ
ラジオでは、沈黙の扱いが巧いことで知られる。放送作家の証言によれば、無音の2秒を置くたびにリスナーアンケートの満足度が上がったという。
CM[編集]
[[サントリー]]「烏龍茶」 [[NTTドコモ]]「つながる朝」 [[JR東日本]]「駅の記憶」 [[資生堂]]「NIGHT GLOW」
CM出演は、都市生活者の清潔感と親しみやすさを両立できる俳優として重用された結果である。特にJR東日本のCMでは、山手線の発車ベルに合わせて一礼する姿が「新幹線より静かに印象を残す」と評された。
作品[編集]
シングル[編集]
『薄明の信号』(2011年) 『紙片のブルー』(2013年) 『朝が来るまでの地図』(2017年) 『終電のあとで』(2021年)
シングルはいずれも都会の夜明けを題材としており、本人の声域より少し高いキーで制作されることが多い。『終電のあとで』はカップリング曲の方が有名になり、ライブ会場では本編より先に合唱が起こる珍事があった。
アルバム[編集]
『夜明けの温度差』(2012年) 『港区、3時17分』(2015年) 『見えない改札口』(2019年)
アルバム制作では、毎回コンセプトノートが数十ページに及ぶことで知られる。なかでも『港区、3時17分』は、収録曲ごとに気温・湿度・電車の遅延分数まで設定されており、制作陣から「音楽というより環境記録」と呼ばれた。
映像作品[編集]
『川上陸 LIVE at 代々木第一体育館』(2016年) 『Riku Kawakami Documentary Film: One More Station』(2020年)
映像作品はライブとドキュメンタリーが中心で、舞台裏の几帳面さがそのまま映されている。ドキュメンタリーでは、楽屋の冷蔵庫に貼られた「水 5本」「炭酸 2本」「不安 1個」というメモが話題となった。
書籍[編集]
写真集[編集]
『陸のある風景』(2014年、[[玄光社]]) 『午前零時のポートレート』(2018年、[[ワニブックス]])
写真集は、いずれも街灯やホームのベンチを背景にした構成で、いわゆる“生活感のあるスター像”を強調している。『午前零時のポートレート』は初版2万部が3日で完売したとされる。
雑誌連載[編集]
『週刊プレミア』「川上陸の夜景観測ノート」(2015年 - 2018年) 『CAFÉ SHIFT』「きょうの窓際」(2019年 - 2022年)
連載では、俳優業の合間に見た景色や店内の音まで文章化していた。編集部によれば、原稿の半分が「窓の結露」に関する記述だった回が最も校正に時間を要したという。
受賞歴[編集]
2012年に[[東京ドラマアウォード]] 新人賞を受賞した。『潮騒ランウェイ』での抑制の効いた演技により選出されたとされる。
2015年には第28回新都映像賞 主演男優賞を受賞し、2019年には[[日本レコード大賞]] 企画賞を受賞した。なお、企画賞の対象となったのは歌唱そのものではなく、ライブ演出で使用された「終電後の改札音を再現する装置」であったと報じられている[要出典]。
そのほか、2017年に[[放送文化基金]] 奨励賞、2021年に[[ギャラクシー賞]] 個人賞を受賞している。本人は受賞会見で「賞状よりも封筒の厚みで実感した」と述べ、記者席を静かにざわつかせた。
脚注[編集]
注釈[編集]
川上が「リク坊」と呼ばれるようになった経緯には諸説あり、初期マネージャーの発言に由来するとも、本人の苗字の語感から自然発生したともいわれる。
また、東都プロダクションの新人開発部は実在の部署名と似ているが、当時の正式名称は資料ごとに揺れており、社史編纂時に一度だけ組織図から消えたことがある。
出典[編集]
東都プロダクション編『新人発掘史 2005-2008』東都書房。
田中健一郎『都市型スターの条件』白河出版、2016年。
佐伯真理子「深夜ドラマにおける静止演技の分析」『映像文化研究』第14巻第2号、pp. 33-51。
M. Thornton, “Station Lights and Vocal Timing in Japanese Pop Drama,” Journal of East Asian Media, Vol. 9, No. 1, pp. 88-104.
川上陸インタビュー集編集委員会『終電前のことば』港北文庫、2020年。
小林悠介「ライブ演出における改札音の再現性」『音響と演劇』第7巻第3号、pp. 12-29.
Harold B. Finch, Urban Nightfall and Celebrity Branding, Meridian Press, 2019.
『週刊プレミア』編集部「川上陸の夜景観測ノート」特別保存版、2022年。
山岸直人「“港区、3時17分”の制作メモを読む」『ポップミュージック年報』第22号、pp. 5-18.
『なぜ彼は駅で止まるのか――川上陸論』新都学芸社、2023年。
外部リンク[編集]
東都プロダクション 公式プロフィール
川上陸 オフィシャルファンクラブ「Riku Port」
J-WAVE『深夜の温度差ラジオ』番組ページ
NHKアーカイブス 川上陸出演回
映画『湾岸のピアニッシモ』公式サイト
脚注
- ^ 東都プロダクション編『新人発掘史 2005-2008』東都書房, 2009.
- ^ 田中健一郎『都市型スターの条件』白河出版, 2016.
- ^ 佐伯真理子「深夜ドラマにおける静止演技の分析」『映像文化研究』第14巻第2号, pp. 33-51.
- ^ M. Thornton, “Station Lights and Vocal Timing in Japanese Pop Drama,” Journal of East Asian Media, Vol. 9, No. 1, pp. 88-104.
- ^ 川上陸インタビュー集編集委員会『終電前のことば』港北文庫, 2020.
- ^ 小林悠介「ライブ演出における改札音の再現性」『音響と演劇』第7巻第3号, pp. 12-29.
- ^ Harold B. Finch, Urban Nightfall and Celebrity Branding, Meridian Press, 2019.
- ^ 『週刊プレミア』編集部「川上陸の夜景観測ノート」特別保存版, 2022.
- ^ 山岸直人「“港区、3時17分”の制作メモを読む」『ポップミュージック年報』第22号, pp. 5-18.
- ^ 『なぜ彼は駅で止まるのか――川上陸論』新都学芸社, 2023.
外部リンク
- 東都プロダクション 公式プロフィール
- Riku Port 公式ファンクラブ
- J-WAVE 番組アーカイブ
- NHKアーカイブス
- 湾岸のピアニッシモ 公式サイト