木曜日のダウンタウン
| 番組名 | 木曜日のダウンタウン |
|---|---|
| 画像 | ThuDowntown_titlecard.png |
| 画像説明 | 初期版オープニングで使用された木曜坂の模式図 |
| ジャンル | バラエティ番組 |
| 構成 | 山岸義之、三輪朱里ほか |
| 演出 | 佐伯駿 |
| 司会者 | 片桐ノリオ |
| 出演者 | 城ヶ崎レイ、久我山シン、ほか |
| ナレーター | 黒沢ミツル |
| OPテーマ | 『Down the Thursday』 |
| EDテーマ | 『坂の先の合図』 |
| 企画 | 東都放送制作局 第三企画室 |
| 製作/制作 | 東都放送、港南スタジオ |
| 制作局 | 東都放送 |
| プロデューサー | 市村健吾 |
| チーフ・プロデューサー | 高原みのる |
| 製作総指揮 | 深町鉄也 |
| 放送国 | 日本 |
| 映像形式 | ハイビジョン放送 |
| 音声 | ステレオ放送 |
| 字幕 | リアルタイム字幕 |
| データ放送 | 連動あり |
| 放送期間 | 2012年4月5日 - 放送中 |
| 放送時間 | 木曜 23:15 - 23:45 |
| 放送分 | 30分 |
| 放送回数 | 約430回 |
| 放送枠 | 東都放送 木曜23時台バラエティ枠 |
| 外部リンク | https://example.invalid/ |
| 外部リンク名 | 公式サイト |
| 特記事項 | 2018年から一部地域で公開放送を実施 |
| 番組名1 | 木曜前夜のダウンタウン |
| 放送期間1 | 2011年10月 - 2012年3月 |
| 放送時間1 | 木曜 24:05 - 24:35 |
| 放送分1 | 30分 |
| 放送枠1 | 深夜実験枠 |
| 放送回数1 | 24回 |
『木曜日のダウンタウン』(もくようびのダウンタウン、{{Lang-en-short|''Thursday Downtown''}}、''Mokuyobi no Dauntaun'')は、系列で(24年)から毎週23時台()に放送されている。都市の坂道と下り階段をテーマにした“下降系”企画を中心とするとして知られる[1]。
概要[編集]
『木曜日のダウンタウン』は、で放送されているである。番組名は、木曜深夜に起こる“気分の下り坂”を笑いに変えるという制作陣の標語に由来するとされる[1]。
番組開始当初は、都市の坂道・地下通路・高架下を調査する小企画が中心であったが、のちに“下降現象を利用した検証型コント”へと発展した。視聴率は初回4.8%で始まり、2020年の大型企画『第7木曜の逆流』では個人視聴率8.1%を記録したとされる[2]。
一方で、放送初期の公式資料では“道路の勾配と心理的疲労の相関”を扱う教養番組として申請されていたことが確認されており、のちに側が深夜バラエティへ修正したという経緯がある。なお、この経緯をめぐっては制作会議録の一部が未公開のままであり、要出典とされる記述も多い[3]。
放送時間・放送時間の変遷[編集]
レギュラー放送は4月5日に開始され、当初は木曜24時台であった。これは前身番組『木曜前夜のダウンタウン』の流れを引き継いだもので、深夜帯にしか成立しない“下降系笑い”を確保するため、編成部が意図的に終電後へ寄せたと説明されている。
10月には放送枠が23時台に移動し、以後は毎週木曜23:15 - 23:45の30分枠となった。移動後は家族視聴を意識した編集が増えたが、同時に“階段落ちの検証”など身体張り系の企画が増加し、結果として視聴率の上下動が激しくなったとされる。
また、以降は一部地域でデータ放送との連動が強化され、画面右下に“今日の下り指数”が表示される仕様となった。これにより、番組終了時点での下り指数が一定値を超えると翌週のオープニングが変更される仕組みが導入されたが、この数値の算定式は非公開である。
出演者[編集]
司会者[編集]
司会はが務めている。片桐はもともとの報道局出身であり、木曜深夜の実験番組を“ニュース原稿のように淡々と笑わせる”手法で定着させた人物として知られる。スタジオでの指示がすべて定規付きのメモ用紙で出されることから、現場では“直線の司会者”とも呼ばれている。
片桐は番組開始当初、企画の理解に3か月を要したと回想しているが、2017年以降は“階段の段数を見ればオチが読める”と語るほど番組に精通している。なお、初期の収録では台本の余白に勾配計算を自ら書き込んでいたという。
レギュラー出演者[編集]
レギュラー出演者には、、がいる。城ヶ崎は企画立案を担当し、久我山は身体検証、若林はロケ先での現地交渉を主に担う。
とくに久我山は、2023年の『地下三層で眠る男』企画で42分間ほぼ無言のまま出演し、“沈黙の演技”として話題になった。番組内ではこの無言時間を1コーナー分として換算しており、編集部では“実質放送分”と呼ばれている。
歴代の出演者[編集]
歴代の出演者には、初代アシスタントの、検証ロケ要員として加入した、声のみの案内役を務めたなどがいる。菅原は2012年から2016年まで出演し、番組内で最も多く階段を下りた人物として制作資料に記録されている。
また、2019年の大型特番『木曜下り坂選手権』では、地元商店街の会長や内の大学研究者がゲストとして出演し、検証の途中で本気の地形議論が始まった。これが後の“専門家を呼ぶと企画が長くなる”という制作慣例の起点になったとされる。
番組史[編集]
前身企画と放送開始[編集]
番組の起源は、秋に放送された深夜特別企画『木曜前夜のダウンタウン』にあるとされる。これはの老舗ビルに残る“使われない避難階段”を調査する短編ロケから発展したもので、当初は1回限りの放送予定であった。
ところが、放送後に視聴者から『階段の使い方が妙に実用的である』という感想が多数寄せられ、編成会議で連続番組化が決定した。制作側はここで初めて“下降をポジティブに扱う”という番組哲学を明文化し、現在まで続く基本路線が固まった。
中期の転換[編集]
頃から、番組は単なる街歩き企画から“都市機能の検証”へと比重を移した。これにより、の地下連絡通路やの斜面住宅地での収録が増え、ロケ地の選定基準も“登る理由より下る理由が多い場所”へ変更された。
この時期に導入された巨大傾斜計は、番組の象徴的な道具として知られている。実際には市販の測量器具を改造しただけであるが、番組内では“木曜傾斜観測器”と名付けられ、ナレーションで毎回やや大げさに紹介される。
大型化と公開放送[編集]
以降は公開放送が行われるようになり、の港湾倉庫やの商業施設屋上で観客を入れた収録が実施された。観客の足音が床の傾きを測る代用になるとして採用された方式で、制作陣は“拍手よりも体重が番組を支える”と説明している。
2022年には累計放送回数が400回を超え、長寿番組として扱われるようになった。ただし、400回記念回ではあえて399.5回目を先に放送し、残り0.5回を次週のエンドロールだけで消化するという奇策が取られたため、番組史家のあいだで回数カウントをめぐる議論が続いている。
番組構成・コーナー[編集]
主要コーナー[編集]
代表的なコーナーは『坂の見える家は本当に住みやすいのか』『終電後の地下通路はどこまで“下れる”のか』『木曜23時の重力検証』の3本柱である。いずれも、一見すると生活情報番組の体裁を取るが、終盤で出演者が妙に深刻な顔をして走り出すのが定番である。
とくに『坂の見える家は本当に住みやすいのか』は、の高台住宅を5週間にわたり追跡した企画で、住民の平均歩数が放送前より日次で1,240歩増えたと発表された。もっとも、この数値は番組内アンケートのみを根拠としており、信頼性には疑義がある。
検証系コーナー[編集]
検証系コーナーでは、実際に何かを証明するというより、“証明しようとした熱量”を見せることが重視される。『階段は何段まで笑いを保てるか』では、の雑居ビル9棟を使って実験が行われ、3棟目で笑いの持続時間が平均11秒短くなったという結果が報告された。
また、『下降速度とコメント密度の相関』では、司会者が4段降りるごとにコメントを1個増やすルールが採用された。これにより、後半の編集が異常に忙しくなり、字幕スタッフの労働時間が番組内で初めて話題となった。
ロケ企画[編集]
ロケ企画では、地方都市の商店街やの港町など、実際に坂の多い地域が好んで選ばれる。制作陣は“下りの説得力がある土地ほど、オチの着地が美しい”としている。
2024年の『木曜下り坂マラソン』では、番組史上最多の17か所を半日で移動したが、出演者の移動距離よりも弁当の消費量の方が多くなったため、後半は給食番組のような空気になった。
シリーズ・企画[編集]
『木曜日のダウンタウン』は、単発企画を束ねた“木曜シリーズ”としても展開されている。『ダウンタウン・リサーチ』『木曜坂の彼方へ』『逆流クイズ』などの企画群は、いずれも東都放送の編成資料では別番組扱いであるが、視聴者のあいだでは同一世界観として認識されている。
とくに『ダウンタウン・リサーチ』は、内の地下構造物を歩いて調査する企画であり、地下鉄の乗換案内よりも細かい案内図が番組内で提示された。制作陣はこれを“情報量の暴力”と呼び、以後の企画設計の基準にしたという。
ほかに、視聴者参加型の『あなたの街の下り坂』は、投稿写真が2,800通集まったにもかかわらず、実際に採用されたのは14枚のみであった。この選定率の低さが逆に評判を呼び、投稿者の間では“最も選ばれないが最も励みになる番組”と評されている。
オープニング・テーマ曲[編集]
オープニングテーマは、作曲の『Down the Thursday』である。アコーディオンと電子音を組み合わせた不安定な旋律が特徴で、番組では“木曜にだけ鳴る下降信号”として扱われる。
初期のオープニング映像は、の地下倉庫に3日かけて作られたミニチュア坂道を撮影したもので、出演者が人形サイズで下っていく演出が採用されていた。2016年の改訂版では実写に変更されたが、あえて映像に1フレームだけ模型時代の看板を残している。
エンディングテーマ『坂の先の合図』は、放送終了後の余韻を重視した静かな曲である。なお、視聴者アンケートでは“終わった気がしない”という意見が32%を占め、番組制作側はこれを成功指標としている。
スタッフ[編集]
歴代のスタッフ[編集]
初期スタッフには、構成の、演出の、美術のが参加した。山岸は企画会議で“坂は脚本を裏切らない”という名言を残したとされ、制作資料の表紙に引用されている。
2018年以降は、技術スタッフとしてのデータ放送班が加わり、リアルタイム投票や下り指数の演算を担当した。なお、下り指数の開発担当者は自宅の階段で試験を繰り返したが、近隣住民からの苦情で実験が中断されたという。
制作体制の変化[編集]
番組は放送開始から数年で、少人数の深夜番組から準レギュラー体制の大型番組へ変化した。プロデューサーのは、“笑いを作るのではなく、下る理由を用意する”という方針を掲げ、スタッフ間では半ば社訓のように扱われている。
また、に制作進行の一部がリモート化された際、階段ロケの代替としてオンライン傾斜シミュレーターが導入された。ただし、これがあまりに不自然であったため、翌週には通常のロケに戻された。
ネット局と放送時間・放送局・配信元[編集]
本番組は系列で全国ネットされているが、地方局によっては放送開始時刻が数分前後する。これは木曜23時台のニュース延長や、データ放送更新処理の都合によるものである。
配信はおよびで行われ、放送翌日には見逃し配信が開始される。なお、山間部の一部地域では配信バッファの都合で“坂の見え方が違う”として、同じ回でも感想が食い違う現象が報告されている。
、、では、ローカルスポンサーの都合からCM枠の長さが異なる。番組内ではこれを“地域別の下り具合”と呼び、制作側が半ば演出として受け入れている。
特別番組[編集]
年末には『木曜日のダウンタウン 年越し大下りスペシャル』が放送される。これは通常回の3倍の準備期間を要し、毎回ロケバスが1台多く手配されることで知られる。
2021年放送の『木曜坂頂上決戦・全国一斉検証』では、からまで12地点を同時中継し、地理学者2名が“番組史上もっとも真面目な無茶”と評した。視聴率は関東地区で9.3%を記録したとされるが、同時にSNS上で“坂の説明が長すぎる”という感想も多かった。
また、周年特番では放送枠を2時間に拡大し、過去の名企画を再編集して放送した。編集版では本編よりもナレーションが倍増しており、最終的に“字幕だけで番組が成立するのではないか”と評された。
関連商品[編集]
関連商品としては、DVD『木曜日のダウンタウン 木曜坂アーカイブBOX 1』および書籍『下りを笑う—木曜深夜番組論—』が発売されている。DVDは全5巻構成で、各巻に“未公開の階段映像”が収録されると宣伝されたが、実際には同じ階段を別角度から撮った映像が多い。
書籍版はから刊行され、番組の企画意図、ロケ地選定の方法、傾斜計の読み方まで解説する体裁となっている。もっとも、巻末の索引には“逆流”“足音”“段数”などの項目が妙に充実しており、実用書としての完成度の高さが逆に不気味である。
2023年には公式フォトブック『Thursday Slope Visual Notes』が英語版でも刊行され、海外のテレビ研究者から“極端に日本的な不条理でありながら、編集技法は非常に合理的”と評価された。
受賞歴[編集]
本番組はの「深夜番組研究賞」をに受賞している。受賞理由は、“企画の奇抜さに対して編集が異様に誠実である”こと、ならびに“木曜23時台の生態系に独自の緊張を持ち込んだ”ことであった。
また、には社内表彰の「編成貢献賞」を受けたが、表彰式では司会者の片桐が受賞盾を坂道の傾斜に合わせて傾けて持ち帰ったため、写真の見栄えが異常に悪くなった。
なお、海外の架空テレビ祭では“最も下り続ける番組”部門を創設させたともいわれるが、受賞記録は事務局の倉庫で紛失したとされる。
使用楽曲[編集]
番組内で頻繁に使用される楽曲には、『下りのワルツ』『木曜23時の合図』『段差を数える人』がある。いずれも、、らによる書き下ろしで、場面ごとに微妙にテンポが異なる。
とくに『段差を数える人』は、階段検証の場面で流れることが多く、拍の取り方が出演者の歩幅と合うよう設計されている。音楽担当者は“人が下るときだけ成立するコード進行”を研究していたとされ、この発想が後のコーナー演出に大きく影響した。
また、エンドクレジットでは毎回、無音に近い環境音が1秒だけ挿入される。制作側はこれを“木曜の静寂”と呼び、番組の独自性を支える要素としている。
脚注[編集]
[1] 東都放送編『木曜深夜番組編成資料集 2012』港南資料室, 2013年, pp. 14-18.
[2] 片桐ノリオ「木曜23時台における視聴率の傾斜分布」『東都放送研究紀要』Vol. 7, No. 2, 2021年, pp. 33-41.
[3] 山岸義之『下降する笑いの設計』港南文化出版, 2016年, pp. 66-70.
[4] 市村健吾「公開放送導入後の観客行動と足音測定」『映像実践ジャーナル』第12巻第4号, 2019年, pp. 101-109.
[5] 高原みのる『木曜日のダウンタウン制作手帳』東都放送出版部, 2022年.
[6] 黒沢ミツル「ナレーションにおける下降語彙の反復」『音声と深夜文化』Vol. 3, No. 1, 2020年, pp. 5-12.
[7] 『木曜坂アーカイブBOX 1』封入解説書, 港南文化出版, 2021年.
[8] 佐伯駿「階段ロケの安全確保と笑いの両立」『映像制作安全白書』第5巻第3号, 2018年, pp. 44-52.
[9] 南雲アヤ『段差を数える音楽』東都芸能大学出版会, 2024年.
[10] 編集部「番組回数表記をめぐる小数点問題」『放送雑記』Vol. 2, No. 9, 2023年, pp. 77-78.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注
- ^ 東都放送編『木曜深夜番組編成資料集 2012』港南資料室, 2013年.
- ^ 片桐ノリオ「木曜23時台における視聴率の傾斜分布」『東都放送研究紀要』Vol. 7, No. 2, 2021年, pp. 33-41.
- ^ 山岸義之『下降する笑いの設計』港南文化出版, 2016年.
- ^ 市村健吾「公開放送導入後の観客行動と足音測定」『映像実践ジャーナル』第12巻第4号, 2019年, pp. 101-109.
- ^ 高原みのる『木曜日のダウンタウン制作手帳』東都放送出版部, 2022年.
- ^ 黒沢ミツル「ナレーションにおける下降語彙の反復」『音声と深夜文化』Vol. 3, No. 1, 2020年, pp. 5-12.
- ^ 佐伯駿「階段ロケの安全確保と笑いの両立」『映像制作安全白書』第5巻第3号, 2018年, pp. 44-52.
- ^ 南雲アヤ『段差を数える音楽』東都芸能大学出版会, 2024年.
- ^ 編集部「番組回数表記をめぐる小数点問題」『放送雑記』Vol. 2, No. 9, 2023年, pp. 77-78.
- ^ 『木曜坂アーカイブBOX 1』封入解説書, 港南文化出版, 2021年.
外部リンク
- 東都放送 公式番組ページ
- 木曜日のダウンタウン 番組資料館
- 港南スタジオ ロケ地案内
- 木曜深夜番組アーカイブス
- 東都放送データ放送ポータル