松村 光也
| 選手名 | 松村 光也 |
|---|---|
| 画像 | 未公開 |
| 画像サイズ | 280px |
| 画像説明 | 試合前の守備練習で送球する松村 |
| 愛称 | ミツヤン |
| 生年月日 | 1992年7月18日 |
| 出身地 | 広島県福山市 |
| 身長 | 178cm |
| 体重 | 74kg |
| 国籍 | 日本 |
| 背番号 | 8 |
| ポジション | 外野手 |
| 所属チーム | 広島レッドウェーブ |
| 利き手 | 右投左打 |
| medaltemplates | 銀メダル(2020年東京オリンピック) |
松村 光也(まつむら こうや、[[1992年]]〈[[平成]]4年〉[[7月18日]] - )は、[[広島県]][[福山市]]出身のプロ(外野手)。右投左打。[[日本女子ソフトボールリーグ]]の[[広島レッドウェーブ]]所属。[[2020年東京オリンピック]]では日本代表の準優勝に貢献し、同大会の敢闘賞を獲得した。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
松村はの港町・引野地区で育ち、幼少期は沿いの防災グラウンドで石灰のラインを自分で引いて遊んでいたという。小学4年時にでソフトボールを始め、当初は投手であったが、遠投の軌道が独特であることから外野手へ転向した。
では1年秋にベンチ入りし、2年時のでは打率.412を記録した。3年夏には県大会で12試合連続安打を達成し、当時の監督であるが「打球音が一拍遅れて伸びる」と評したとされる。なお、同校の練習メニューにあった謎の『無音スイング30秒』が、後の松村の間合いの良さを作ったという説がある[1]。
所属チーム別の経歴[編集]
にへ入団し、同年の春季リーグでデビューを果たした。初出場から3試合連続で代走と守備固めを務め、4試合目に初安打を記録した。以後は3年連続で外野のレギュラーを獲得し、にはチーム史上初の年間外野アシスト二桁を達成した。
には主将に就任し、同年のリーグ優勝によりMVPに選ばれた。特にとの最終節では、9回裏二死から中堅フェンス直撃の三塁打を放ち、逆転勝利を演出したことが高く評価された。には左膝の軽い故障を経て復帰し、打撃フォームを微修正したことで自己ベストを更新する長打率.556を記録した。
代表経歴[編集]
にへ初選出され、同年のに初出場した。大会では主に7番・左翼手として起用され、準決勝の戦で逆風を読み切った後逸阻止が話題となった。
では全7試合に出場を果たし、日本の準優勝に貢献した。決勝後の記録会見では、松村が「金色の芝生はなかったが、銀色の土埃は見えた」と発言したと伝えられ、各紙が妙に感傷的な見出しを付けたことで知られる。さらにのでは副主将を務め、若手選手の送球捕球練習を毎朝4時40分から監督室前で見守ったという。
選手としての特徴[編集]
打撃ではコンパクトな始動から広角に打ち分ける巧打が持ち味で、特に初球のストライクを引き込んで右中間へ運ぶ打撃が知られている。通算で得点圏打率.338を記録し、ベンチでは相手投手の呼吸の間合いを数える癖があるとされる。
守備では一歩目の反応速度が速く、外野後方への深い飛球に対しても落下点への入り方が滑らかである。なお、本人は「捕球より送球の前の半歩が大事」と語っていたとされ、練習ではボールを持たずに送球動作だけを反復する独自ドリルを考案した。
また、走塁面ではスタートの切り方が巧みで、盗塁成功率は通算.812であった。コーチ陣からは『風を先に盗む選手』と呼ばれたが、これは福山市の臨海地域で育ったことにより、潮風の向きでスライディングの角度を調整していたためであるという。
人物[編集]
松村は寡黙な性格として知られる一方で、道具へのこだわりが強い。グラブの紐は試合前に必ずの老舗革具店から取り寄せた蝋糸で締め直し、バットはシーズン中でも3本を用途別に使い分けていた。
試合前のルーティンとして、球場到着後に必ず最寄りの自動販売機で無糖炭酸水を買い、ラベルを外してから飲む習慣があった。本人によれば「ラベルがあると集中が1割だけ散る」とのことであったが、チーム広報はこれを『精神統一の象徴』として公式冊子に掲載した。
また、の代表合宿中に内の宿舎で突然『外野フライ講義』を始め、参加していた投手陣に対して「打球は点ではなく層で来る」と説明した逸話が残る。これが妙に評判となり、若手選手の間では松村式フライ理論ノートが手書きで回覧されたという[2]。
記録[編集]
タイトル・表彰[編集]
- 日本女子ソフトボールリーグ 最優秀選手賞 - ベストナイン(外野手) - 東京オリンピック 日本代表敢闘賞 - リーグ特別功労賞 - 連盟選定フェアプレー賞
このほか、の球団内表彰では『試合中の笑顔が最も少ない選手』部門で3年連続1位となったが、本人は「それは褒め言葉か」と困惑したという。
代表歴・個人記録[編集]
代表歴としては2回出場、2回出場、1回出場を果たした。国際大会通算では48試合に出場し、打率.291、2本塁打、21打点を記録した。
個人記録では6月の遠征で1試合5安打を記録し、リーグ公式記録係が手書きの集計用紙を2枚破棄したエピソードがある。なお、同年の夏には守備機会連続無失策234回を達成したが、この数字については当時の記録員の筆記速度との兼ね合いで一部に要出典タグが付いている。
出演[編集]
松村は引退前から地域密着型の広告出演が多く、内限定放送のテレビCM『朝の三球で決まる』シリーズに起用された。これは地元スーパーのスポーツドリンク販促企画であり、松村がグラウンド整備員と並んでストップウォッチを眺める内容が話題となった。
テレビ番組ではのスポーツドキュメンタリー『銀の外野』、の情報番組『ひろしまスポーツ便』などに出演し、いずれも非常に控えめな受け答えをしたことで逆に視聴率が上がったとされる。なお、の特番ではバッティングセンターで時速128kmの球を8球連続で外野方向へ運び、番組スタッフが予定していた尺を4分延長した。
著書[編集]
松村は選手生活の合間に2冊の著書を刊行している。刊の『外野の半歩前で考える』は、守備位置の取り方をエッセイ風にまとめたもので、アマチュア指導者の間で静かに流通した。
刊の『風を読む、土を聴く。』は、代表合宿や雨天中止明けの調整法を記した実践書である。巻末には本人手書きの『練習日誌のつけ方』が付属し、なぜか試合前に食べる菓子パンの銘柄まで記録されていたため、書店のスポーツ書売場で異例の注目を集めた。
なお、両書とも出版社の編集会議では『思ったより哲学書っぽい』と評されたという。
背番号[編集]
背番号は入団時から一貫してを着用している。本人は「外野の8は、視界の端まで責任を持つ数字である」と説明していたとされる。
ただし、の代表活動時には暫定的にを付けた試合もあり、当時のマネージャーがユニフォーム配布ミスをしたことが発端であった。松村はこれを気にせず出場し、結果として『二つの8を重ねた数字は安定する』と語ったという、意味のよく分からない名言が残されている。
脚注[編集]
[1] 福山スポーツ文化研究会『瀬戸内外野手史料集 1990-2022』福山文化出版、2023年、pp. 114-119.
[2] 田坂芳樹『打球の音は遅れて来る』中国スポーツ評論社、2021年、第3巻第2号、pp. 44-51.
[3] 松村光也後援会編『松村光也オフィシャルイヤーブック2024』紅潮社、2024年、pp. 8-27.
[4] K. Sato, “Late-Frame Outfield Reaction and Coastal Wind Bias,” Journal of Softball Studies, Vol. 12, No. 4, pp. 201-214, 2022.
[5] 広島レッドウェーブ広報室『選手資料室年報2023』社内資料、2024年、pp. 63-71.
[6] 大谷由理子『銀メダルの重さと軽さ』新潮スポーツ新書、2021年、pp. 90-98.
[7] M. Thornton, “A Study on One-Step Catching in International Women’s Softball,” International Review of Bat and Glove, Vol. 7, No. 1, pp. 15-29, 2020.
[8] 『ひろしまスポーツ便』編集部『放送台本・2021年8月号』テレビ新広島アーカイブ、2021年、pp. 2-6.
[9] 福山市教育委員会『地域クラブ活動記録』第18集、2020年、pp. 55-60.
[10] 『風を読む、土を聴く。』出版記念対談録、紅潮社、2024年、pp. 131-139.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
広島レッドウェーブ 公式プロフィール
日本女子ソフトボールリーグ 選手名鑑
東京オリンピック 代表アーカイブ
福山スポーツ文化研究所 人物データベース
松村光也 後援会オフィシャルサイト
脚注
- ^ 福山スポーツ文化研究会『瀬戸内外野手史料集 1990-2022』福山文化出版、2023年.
- ^ 田坂芳樹『打球の音は遅れて来る』中国スポーツ評論社、2021年.
- ^ 松村光也後援会編『松村光也オフィシャルイヤーブック2024』紅潮社、2024年.
- ^ K. Sato, “Late-Frame Outfield Reaction and Coastal Wind Bias,” Journal of Softball Studies, Vol. 12, No. 4, pp. 201-214, 2022.
- ^ 大谷由理子『銀メダルの重さと軽さ』新潮スポーツ新書、2021年.
- ^ M. Thornton, “A Study on One-Step Catching in International Women’s Softball,” International Review of Bat and Glove, Vol. 7, No. 1, pp. 15-29, 2020.
- ^ 『ひろしまスポーツ便』編集部『放送台本・2021年8月号』テレビ新広島アーカイブ、2021年.
- ^ 福山市教育委員会『地域クラブ活動記録』第18集、2020年.
- ^ 広島レッドウェーブ広報室『選手資料室年報2023』社内資料、2024年.
- ^ 『風を読む、土を聴く。』出版記念対談録、紅潮社、2024年.
外部リンク
- 広島レッドウェーブ公式サイト
- 日本女子ソフトボールリーグ公式選手名鑑
- 福山スポーツ文化研究所
- 東京オリンピックアーカイブ
- 松村光也後援会