水平線上のパランポラン
| 番組名 | 水平線上のパランポラン |
|---|---|
| 画像 | Placeholder.png |
| 画像説明 | 番組ロゴ |
| ジャンル | バラエティ番組 |
| 構成 | 対談、現地取材、再現ドラマ |
| 演出 | 西園寺隆介 |
| 司会者 | 佐伯カズマ |
| 出演者 | 星野ユイ、綾瀬ケント、各回ゲスト |
| ナレーター | 橘みどり |
| OPテーマ | 『Horizon Relay』 |
| EDテーマ | 『砂礫の向こう』 |
| 企画 | 東都放送編成局 第三企画室 |
| 製作/制作 | 東都放送、シーグラス・スタジオ |
| 制作局 | 東都放送 |
| プロデューサー | 藤堂真一 |
| チーフ・プロデューサー | 森岡恵 |
| 製作総指揮 | 黒田昇 |
| 放送国 | 日本 |
| 映像形式 | ハイビジョン放送 |
| 音声 | ステレオ |
| 字幕 | 字幕放送 |
| データ放送 | あり |
| 放送期間 | 2018年4月7日 - 放送中 |
| 放送時間 | 土曜 23:00 - 23:30 |
| 放送分 | 30分 |
| 放送回数 | 214回 |
| 放送枠 | 東都土曜23時バラエティ枠 |
| 外部リンク | 公式サイト |
| 外部リンク名 | 番組公式 |
| 特記事項 | 放送回数は2026年3月時点 |
| 番組名1 | 水平線上のパランポラン 地図回 |
| 放送期間1 | 2019年 - 2020年 |
| 放送時間1 | 土曜 23:00 - 23:30 |
| 放送分1 | 30分 |
| 放送枠1 | 東都土曜23時バラエティ枠 |
| 放送回数1 | 28回 |
| 番組名2 | 水平線上のパランポラン 海霧編 |
| 放送期間2 | 2020年 - 2021年 |
| 放送時間2 | 土曜 23:30 - 24:00 |
| 放送分2 | 30分 |
| 放送枠2 | 深夜再編前枠 |
| 放送回数2 | 31回 |
| 番組名3 | 水平線上のパランポラン 逆光祭 |
| 放送期間3 | 2021年 - 2022年 |
| 放送時間3 | 土曜 23:00 - 23:30 |
| 放送分3 | 30分 |
| 放送枠3 | 東都土曜23時バラエティ枠 |
| 放送回数3 | 34回 |
| 番組名4 | 水平線上のパランポラン 港町スペシャル |
| 放送期間4 | 2022年 - 2023年 |
| 放送時間4 | 土曜 23:00 - 23:30 |
| 放送分4 | 30分 |
| 放送枠4 | 東都土曜23時バラエティ枠 |
| 放送回数4 | 27回 |
| 番組名5 | 水平線上のパランポラン 夜明け前会議 |
| 放送期間5 | 2023年 - 現在 |
| 放送時間5 | 土曜 23:00 - 23:30 |
| 放送分5 | 30分 |
| 放送枠5 | 東都土曜23時バラエティ枠 |
| 放送回数5 | 94回 |
『』(すいへいせんじょうのパランポラン、{{Lang-en-short|''Palanpolan on the Horizon''}}、''Suiheisenjō no Paranporan'')は、系列でから毎週23時台()に放送されている。旅と観測を主題とするのでもある。
概要[編集]
『』は、系列の深夜帯に放送されているである。旅先の水平線を観測しながら、出演者が不可解な言い伝えや地域の小さな産業を検証するという形式で知られている[1]。
番組名の「パランポラン」は、開局初期の測量放送実験で用いられた擬音語に由来するとされ、番組内では「水平線の向こうから聞こえるはずのない拍子」と説明されている。もっとも、制作陣の証言は回ごとに微妙に異なり、由来については編集部でも定説が定まっていない[2]。
当初は周辺の海岸を巡る小規模な企画であったが、放送回数の増加とともに、、連動企画が拡張され、長寿番組として知られるようになった。2024年以降はを生かした遠景撮影が恒例となっている。
放送時間の変遷[編集]
開始当初はに土曜23時30分開始で放送されていたが、翌に視聴率2.8%を記録した回を境に、23時台前半へ放送枠が移動したとされる。番組開始当初は「深夜の観測実験」として制作されており、30分の放送分に過ぎなかった。
には海霧取材の増加により収録時間が1本あたり平均92分に延び、編集上の都合から2週連続の前後編構成が導入された。またには一時的に23:00 - 23:30へ戻されたが、これはデータ放送の地図表示を更新するためであったと説明されている。なお、2025年春の改編では生放送要素が月1回追加され、放送枠の末尾3分が「海上気象メモ」に充てられている。
放送時間の変更については、系列各局の編成会議で「夜景を見せるには23時台が最適である」と判断されたためとされるが、実際には番組内で使用する灯台音源の権利処理が遅れたことが一因であったとの指摘もある。
出演者[編集]
司会者[編集]
が一貫して司会を務めている。元はを自称する放送作家で、の小さな観測倉庫を改装したスタジオから第一回の収録を行ったとされる。番組内で「水平線の角度」を手で示す癖があり、これが後の番組ロゴの傾斜角7度の元になったといわれる。
佐伯は冠番組であることをたびたび否定するが、番宣資料では一貫して「佐伯カズマの観測的夜会」と補記されており、制作側との温度差が話題になった。
レギュラー出演者[編集]
は地図読み担当として初回から出演し、番組内で最も多くの地名を間違える人物として親しまれている。は再現ドラマの演技を担当し、毎回なぜか同じ防寒具を着たまま演じるため「一着演出」と呼ばれることがある。
はナレーターであるが、2021年以降は画面右下に不定期で実写出演し、視聴者からは「声より先に現れる人」として認識されている。ほかに、海霧の専門家として、地元食文化の案内役としてが準レギュラーを務める。
歴代の出演者[編集]
初期の準レギュラーとしては、、、らが出演していたが、いずれも「視界が良すぎる日には喋ることがなくなる」という理由で降板したとされる。2019年の特番ではがゲストとして出演し、水平線を見ながら即興で詩を読むコーナーが放送された。
なお、地方収録回では毎回その土地の漁協組合長や観光協会職員が1名ずつ出演することが慣例となっており、2023年の・ロケでは、ゲスト席に置かれたカニ箱がそのまま台本置きになっていた。
番組史[編集]
企画成立まで[編集]
企画の原型は、東都放送編成局が「深夜帯に静かな番組を作る」方針を掲げた際、制作会議のホワイトボードに誤って書かれた「水平線上のパランポラン」という仮題にさかのぼるとされる。これを見た演出のが、実在しない言葉ほど番組化しやすいと判断し、そのまま企画として通したという。
前身となる実験枠『海辺の余白調査』は放送3回で終了したが、その際に撮影された防波堤の俯瞰映像が社内で評判となり、本番組のロケ手法へ転用された。
番組の転機[編集]
の「地図回」では、視聴者投稿を基にからまでの水平線の見え方を比較し、放送後に関連ハッシュタグが5万4,000件を超えたとされる。これを受けて、番組内に「観測板メール」という投稿欄が設けられた。
には海霧編の制作中、収録中の霧が予想以上に濃くなり、出演者が互いの位置を確認できないまま進行した回が生まれた。この回は視聴率4.1%を記録した一方で、画面の7割が白一色だったため、局内で「最も静かな大事件」と呼ばれた。
近年の動き[編集]
以降は、の公開データを模した独自の「番組内潮汐指数」が導入され、海の状態を五段階で言い表す演出が追加された。ただし、この指数の算出式は制作班のメモにのみ存在し、毎回少しずつ変わるため再現性がない。
には番組初の海外ロケとして南部での特別回が放送されたが、現地協力スタッフの証言によれば、ロケの半分は港の食堂で終わったという。これがかえって好評を博し、番組の「観測より雑談が強い」特徴を決定づけた。
番組構成[編集]
主要コーナー[編集]
「今日の水平線」では、各地の海岸や湖岸から撮影した遠景を比較し、水平線がどの角度で“鳴る”かを検証する。番組独自の理論では、風速が毎秒7メートルを超えるとパランポランの音が聴こえやすくなるという。
「港町の余談」では、漁港で働く人々から聞き取った小話をもとに、地図に載らない小径や倉庫の通称を紹介する。収録後に同じ話を別の出演者に聞くと細部が必ず変わるため、台本班は「記憶が海風で乾く」と表現している。
再現ドラマコーナー[編集]
「消えた灯台員」では、綾瀬ケントが昭和期の灯台守を演じる短編再現ドラマが挿入される。小道具として使われる真鍮の笛は毎回同じ型番で、何度も海水に触れたため番組ロゴより先に錆の方が有名になった。
また「水平線食堂」は、地元食材を使った簡易調理を行うコーナーで、2022年以降は1食あたりの塩分量を0.8gに抑えるという不思議な自主基準が設けられている。これは医療監修というより、試食後に出演者が必ず喉を詰まらせるための対策とされる。
視聴者参加企画[編集]
データ放送連動の「あなたの街の水平線」は、視聴者が自宅周辺の見晴らしを投稿すると、番組側が独自の等級で採点する企画である。2023年にはの投稿が最多となり、商店街の屋上から撮られた一枚が番組キービジュアルに採用された。
この企画は一見地味であるが、番組公式が毎月2回だけ更新する「見えすぎ注意地点リスト」と組み合わされ、各地の小規模な観光需要を生んだとされる。
シリーズと企画[編集]
本番組は厳密には単一の連続企画ではなく、制作上は4つの小シリーズを束ねたアンソロジー形式に近いと説明されている。、、、の順に構成が変化し、各シリーズで放送分の尺配分も微妙に異なる。
特にでは、映像の半分以上を逆光で撮るという縛りが導入され、出演者の表情が判別しづらい回が続いた。この制約がかえって熱狂的な支持を生み、番組グッズとして「逆光でも読めるメモ帳」が販売された。
さらに、2024年からは「シリーズ横断企画」として、全国各地の灯台を巡るスタンプラリーが展開された。参加者は専用の台紙に4つ以上の印を集めると、番組名物の白い封筒に入った“水平線認定証”が送られる。
オープニング・テーマ曲[編集]
オープニングテーマは作曲の『Horizon Relay』で、番組のために制作されたにもかかわらず、イントロが34秒と長いため毎回少しだけ編集で短縮される。海風のSEに混じって、実際には録音されていないはずのカモメの鳴き声が入っているとされ、音響担当の間では半ば都市伝説化している。
エンディングテーマ『砂礫の向こう』は、が仮歌を担当したことから番組外でも知られ、地方収録回の帰り道に聴くと妙に泣ける曲として人気がある。2022年版ではアレンジが変更され、最後の1音だけが水平線の向こうへ消えるようなフェード処理が施された。
番組本編で使われるジングルは全6種あり、漁港、灯台、汽笛、砂浜、屋上、無音の6パターンが存在する。とくに「無音ジングル」は放送事故と紛らわしいとして、社内審査で3度差し戻された。
スタッフ[編集]
歴代のスタッフ[編集]
初期の構成作家はとであり、二人は番組のルールを「事実よりも気配を優先する」と定義した。2021年以降はが加入し、コーナー名に妙な漢字を混ぜる癖から、視聴者間で“漢字魔”と呼ばれている。
美術はが担当し、海図のように見えるが実は番組進行表であるセットが高く評価された。
現行スタッフ[編集]
制作統括のは、会議では常に「この番組は旅番組ではない、観測番組でもない、境界の番組である」と述べることで知られる。技術担当のは、2024年の大型改修でデータ放送の地図を1秒ごとに波打たせる処理を実装し、放送後に社内表彰を受けた。
なお、番組におけるスタッフロールは通常より20秒長く、最後に「協力:各地の潮位計に話しかけてくれた皆様」と表示される。これは法務確認を通った正式表記であるとされる。
ネット局と放送時間[編集]
番組は東都放送を制作局として、、、、、などの系列局で遅れネットを含めて放送されている。都市圏では同時ネットである一方、地方局では特番編成の影響で1〜3週遅れとなることがある。
また、一部の地域では局を通じて再放送され、漁業関係者向けに朝5時台の再編集版が流される。これについて番組側は「深夜番組なのに朝に強い」と自賛しているが、実際には前夜の録画視聴率が高いだけだとする分析もある。
配信元はとで、放送分のうち約12分が未公開映像として追加される。とくに地方収録回では、配信版のみで見られる「港の自販機を眺める3分間」が人気である。
特別番組[編集]
毎年夏には『水平線上のパランポラン 真夏の遠望祭』が生放送で編成され、観測機器を積んだ船上から公開放送が行われる。2023年版では、波浪注意報のためにカメラが一時停止し、結果として番組史上最長の無音時間1分42秒を記録した。
正月には『新春・水平線初日の出会議』が放送され、出演者が日の出の方角を当てる企画が恒例となっている。もっとも、2024年は全員が15度ほどずれていたため、後日「方角は見えていたが心が別方向に向いていた」とまとめられた。
また、周年記念のスペシャルでは、歴代ロケ地の住民を招いた公開収録が行われ、番組で紹介された食堂のメニューが実際に翌週売り切れになる現象が複数回起きている。
関連商品[編集]
関連商品としては、DVD『水平線上のパランポラン 観測記録集』、書籍『パランポラン年鑑』、および番組ロケ地をまとめた写真集『灯台までの距離』が発売されている。特にDVD第3巻には、編集で落とされた「波の音だけで7分過ごす回」が収録され、コアな視聴者に重宝された。
書籍版は東都放送出版部ではなく、なぜかから刊行されている。これは制作会議で「番組に最も似合う出版社名」として半ば冗談で選ばれたものが、そのまま通ってしまった結果であるとされる。
2025年には番組公式の小型ポータブル受信機『パランポラン・レシーバー』も登場したが、受信できるのは番組データ放送の一部と、毎正時の潮位メモだけであった。
受賞歴[編集]
にの特別表彰部門で、「地方色と静寂を両立した番組」として紹介されたとされる。にはの候補に挙がり、最終的に選考委員の一人が「この番組は賞よりも方角の問題である」とコメントしたという。
また、にはで編成部門最優秀賞を受賞した。表彰理由には「放送枠を守りながら、守っていないように見せる技術」が挙げられた。
一方で、番組内で毎年行われる“視聴者の見えた水平線報告”が、実際には地域振興アンケートとして利用されているのではないかという指摘もあり、受賞歴の一部は宣伝効果込みで評価された可能性がある。
使用楽曲[編集]
番組内で使用される楽曲は少なく、主に潮騒音源と小編成の弦楽が中心である。オープニングの『Horizon Relay』のほか、コーナーBGMとして『薄曇りの埠頭』『灯標の踊り』『帰港時刻はまだ早い』が用いられる。
2021年以降は、エンドトークの最後にの口笛が入るのが定番となった。これは本来、収録後の雑談を消し忘れたものが好評だったため、正式採用されたという珍しい経緯を持つ。
なお、番組の挿入曲の一つ『パランポランの休符』は、実際には3秒の無音である。音楽担当はこれを「最も難しい楽曲」と呼び、番組内でもしばしば真顔で紹介される。
脚注[編集]
[1] 東都放送編成局『深夜帯観測番組の可能性』社内資料、2017年。
[2] 西園寺隆介「水平線の音をめぐる試論」『放送工学季報』Vol. 12, No. 3, pp. 44-51。
[3] 田辺理恵『港町バラエティの研究』海鳴堂、2021年、pp. 88-96。
[4] 山城健一「データ放送と擬似地理情報の接続」『日本放送技術学会誌』第58巻第4号、pp. 12-19。
[5] 藤堂真一「番組名に含まれる反復音の視聴継続率への影響」『視聴行動研究』Vol. 7, No. 1, pp. 3-14。
[6] 松浦あおい『水平線上のパランポラン完全観測帳』東都放送出版部、2024年、pp. 1-233。
[7] 佐伯カズマ「冠番組という言葉への抵抗」『夜間放送評論』第19号、pp. 27-29。
[8] 海鳴堂編集部『パランポラン年鑑 2025』海鳴堂、2025年。
[9] N. Watanabe, "Broadcasting the Horizon as a Social Space," Journal of Maritime Media, Vol. 5, No. 2, pp. 101-118.
[10] K. L. Mercer, "The Curious Case of Palanpolan," Media Folklore Review, Vol. 11, No. 4, pp. 77-83.
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
公式サイト
番組公式X
東都放送番組ページ
シーグラス・ポータル
海鳴堂特設ページ
脚注
- ^ 東都放送編成局『深夜帯観測番組の可能性』社内資料, 2017.
- ^ 西園寺隆介「水平線の音をめぐる試論」『放送工学季報』Vol. 12, No. 3, pp. 44-51.
- ^ 田辺理恵『港町バラエティの研究』海鳴堂, 2021, pp. 88-96.
- ^ 山城健一「データ放送と擬似地理情報の接続」『日本放送技術学会誌』第58巻第4号, pp. 12-19.
- ^ 藤堂真一「番組名に含まれる反復音の視聴継続率への影響」『視聴行動研究』Vol. 7, No. 1, pp. 3-14.
- ^ 松浦あおい『水平線上のパランポラン完全観測帳』東都放送出版部, 2024, pp. 1-233.
- ^ 佐伯カズマ「冠番組という言葉への抵抗」『夜間放送評論』第19号, pp. 27-29.
- ^ 海鳴堂編集部『パランポラン年鑑 2025』海鳴堂, 2025.
- ^ N. Watanabe, "Broadcasting the Horizon as a Social Space," Journal of Maritime Media, Vol. 5, No. 2, pp. 101-118.
- ^ K. L. Mercer, "The Curious Case of Palanpolan," Media Folklore Review, Vol. 11, No. 4, pp. 77-83.
外部リンク
- 番組公式サイト
- 東都放送番組ページ
- シーグラス・ポータル
- 海鳴堂特設ページ
- パランポラン観測データベース