灼炎のロガー
| タイトル | 灼炎のロガー |
|---|---|
| 画像 | (架空)灼炎のロゴと焔獣のシルエット |
| 画像サイズ | 300px |
| caption | 灼炎炉を模したフィールドUI(当時の宣伝資料より) |
| ジャンル | アクションRPG(ハンティング・ロギング) |
| 対応機種 | 架空型携帯端末『K-PORT One』 |
| 開発元 | 灼林ソフトウェア(炎相性研究室) |
| 発売元 | 北辰レイアウト流通 |
| プロデューサー | 花邑マチナ(炎履歴管理局出身) |
| ディレクター | 霧島ロウハ(旧式コンパイラ研究者) |
| デザイナー | 遠州ナギサ |
| プログラマー | 加納キリト |
| 音楽 | 黒潮シオン、十姉妹録音隊 |
| シリーズ | 灼炎のロガーシリーズ |
| 発売日 | 2017年9月19日 |
| 対象年齢 | C(15歳以上を推奨) |
| 売上本数 | 全世界累計146万本 |
| その他 | 日本ゲーム大賞 実装技巧賞受賞、協力プレイ対応 |
『灼炎のロガー』(しゃくえんのろがー、英: Shakuen Logger、略称: SL)は、のにのから発売された用である。さらに、はを題材にした作品群の総称でもある[1]。
概要[編集]
『灼炎のロガー』は、プレイヤーがとなり、戦闘ログを「燃やして記録する」ことで魔法効率を最適化するである[1]。
本作の特徴は、単なる討伐ではなく「炎の痕跡(ロガー)」を採取し、翌日のフィールド挙動を変える点にあるとされる。また、同名のやが同時期に展開され、焔獣図鑑文化を加速させたと指摘されている[2]。
なお、初期広告では「正しい怒りは燃料になる」といった表現が用いられたが、のちに法務部から「感情の学習目的と誤解される恐れがある」として文言が改稿されたという[3]。
ゲーム内容/ゲームシステム[編集]
プレイヤーはの登録ハンターとして操作し、危険区域で焔獣を探知し、採取可能なを獲得する。戦闘は風の回避・照準と、ロガーを起動する儀式UI(画面中央に出る円環ゲージ)の組み合わせで構成される[4]。
ゲームシステムの特徴として、各マップには「前日ログ整合率」があり、採取した灼痕の種類と量に応じて次回の敵の出現条件が変化するとされる。説明書には「ログが熱を帯びるまで、24分26秒は待機してください」と細かい時間が記載されていたが、実際には待機せずとも内部処理が進むため、プレイヤー間では“読ませる演出”だと笑われた[5]。
アイテム面では、武器の強化が通常の素材合成ではなく、という見えないパラメータへ変換される点が挙げられる。燃焼指数は炎属性だけでなく、プレイヤーの行動(回避回数、攻撃継続時間、回復の遅延)から算出されると説明された[6]。
対戦・協力としては、オンライン対応のがあり、他者のロガーを“借りて”短時間だけ強化を得られる仕組みだった。協力プレイでは、共闘中に発生する「連鎖失火」が高リスク報酬として扱われ、事故死の多さが統計的に話題となった[7]。なお、オフラインモードでは共有機能が疑似乱数に置換されるため、同じ努力をしても結果が変わるとされる。
ストーリー[編集]
物語は、焔炉都市が突然「燃えすぎる天候」に覆われた時代から始まる。市の記録媒体であったが劣化し、時間の境界が歪み始めたとして、ハンターに「灼炎のロガー」を完成させる使命が与えられる[8]。
主人公は、図書課の職員から「あなたの怒りをログにして返せ」と告げられ、焔獣の内部に潜む“記録虫”を狩ることになる。各章では、同じ敵でも異なる過去条件で出現し、プレイヤーの戦闘ログが物語の台詞選択に影響するという作りが採用された[9]。
終盤、焔歴塔は実は気象制御装置であり、焔獣はその制御パラメータの暴走を食べて増殖していたと明かされる。だがその説明は、エンディング直前にだけ提出されるため、レビューでは「説明が遅すぎて怒りが燃料化した」と評された[10]。
登場キャラクター/登場人物[編集]
主人公は無名の登録ハンターとして扱われるが、実質的な語り手としてが同梱ボイスで参加する。ユズリは“ログ解析の声”と呼ばれ、プレイヤーの回避癖を褒めたり罵ったりしながら攻略の分岐を示すとされる[11]。
仲間側では、炉材の調達に長けるではなく(本編内の人物は別)、という配達員のような存在が登場する。彼女は戦闘に出ないが、灼痕カードの保管温度を管理し、結果として難易度を操作できる“裏パラメータ”を司ると説明される[12]。
敵としては、焔獣の最上位に位置づけられるが象徴的である。黒焦ミラルは“倒すと痕跡が増える”個体として設計されており、プレイヤーが勝つほど次の周回が厳しくなる仕掛けが話題となった[13]。一方で、作中では「最初の1回だけ優しくする」とされるため、実際には初回購入者が有利になり得るという疑念も出た。
用語・世界観/設定[編集]
本作の中心概念であるは、焔獣との戦闘から抽出される燃焼ログをカード化したものとして定義される。カードには色相と“読み取り温度帯”が刻印されており、同じ焔獣でも採取温度帯が異なると別のスキルへ変換されるとされる[14]。
は都市の中央にあり、天候制御・記録媒体・通信中継を兼ねた装置であるとされる。ただし、ゲーム内の説明では塔の目的が一貫しておらず、序盤では「治安維持」、中盤では「時間の棚卸し」、終盤では「気象制御」であると変化するため、考察勢を混乱させた[15]。
また、焔獣が“記録虫”により記憶を食べるとされる点が独特である。ゲーム内用語では、捕食によって敵の行動が学習されるのではなく「学習したように見える最適化」が起こると説明される。この表現は開発資料に由来するとされるが、実際の効果を説明しきれていないとして批判もあった[16]。
開発/制作[編集]
開発はの炎相性研究室が担当し、プロデュースには花邑マチナが就いたとされる。霧島ロウハは、従来のRPGでは「努力が数値にしか残らない」点を問題視し、燃焼ログを残すことでプレイヤー体験が長期化すると考えたと語られている[17]。
制作経緯として語られる逸話では、初期プロトタイプの“ロガー採取”があまりに時間を要しすぎたため、テストプレイヤーの不満を和らげる目的でUI演出が過剰に追加されたという。結果として、採取完了まで平均、失敗まで、ログ安定までという妙に具体的な目安が誕生した[18]。
スタッフ面では、デザイナーの遠州ナギサが焔獣の骨格を林業の伐採記録から着想したとされる。また、黒潮シオンはサウンド制作に際し「燃える音」ではなく「燃えた後の静けさ」を録ったと発言し、のちに録音素材が雨量計の暗騒音だったことが判明した[19]。この“静けさ”がBGMの短い無音区間として実装され、プレイヤーが不安になって回避入力が増えるという、半ば偶然のゲームデザインに繋がったと伝えられる。
音楽(サウンドトラック)[編集]
サウンドトラックは『』として発売され、黒潮シオンと十姉妹録音隊が担当した。楽曲は「炎の前」「炎の中」「炎の後」という三相で構成され、戦闘フェーズに応じて同一テーマがテンポ違いでループする設計だった[20]。
特に有名なのが“無音区間”を多用する曲である。ゲーム内では到達時に、BGMが一瞬だけ止まる演出があり、説明書では「沈黙は読み取り温度帯を上げる」と書かれていた[21]。その後、沈黙がストレージ負荷の都合で発生したのではないかという憶測も出たが、公式は「沈黙は炎を冷ますため」と回答したという。
また、最終戦のテーマは“勝利の和音が存在しない”として知られ、エンディングBGMが終わったのに再生が続くような錯覚を生む構造が採用されたとされる。批評家の中には「気づけば拍手したくなる」と評する者もいるが、異論も多い[22]。
他機種版/移植版[編集]
2019年には向けの下位互換版として『灼炎のロガー:灼痕更新』が配信され、追加の周回ルールが実装された。更新内容は「ログ整合率の補正」「黒焦ミラルの初回優遇の調整」「無音区間の再現性向上」など、プレイヤーの記録コミュニティを意識したものだとされる[23]。
さらに2021年には、携帯端末をまたぐクラウド読み取り対応が噂され、実際には“焔歴の同期”をうたった。これにより、別端末で同じプレイヤーIDを使うと、戦闘ログの発火傾向が近似されると説明された[24]。
一方で移植に伴い、当初の「24分26秒待機」が不要になったことで、当時のベテランが「儀式を奪われた」と不満を漏らしたとも報じられている。なお、据え置き機への正式移植は長く行われなかったが、ファンによる非公式移植“ログ・リコンパイル”が出回ったという[25]。
評価(売上)[編集]
売上は全世界累計を記録し、国内だけでも初週でに達したとされる[26]。日本のゲームメディアでは、ゲームシステムの独創性が高く評価された一方、ログ要素が“作業”に感じるという声も存在した。
『ファミ通クロスレビュー』ではゴールド殿堂に選ばれたとされるが、当時のスコア配分が「テンポ」「情緒」「記録欲」の三軸で組まれていたという内部資料が出回り、後に編集部が否定した[27]。
また、プレイヤー参加型のイベントが短期間に連発され、灼痕カード交換が店舗で行われた結果、返品率が増えたというデータも提示されている。公式は「返品率は通常の範囲」としたが、掲示板では“熱に関する家計の話”が広がり、ゲームが生活コストの話題にまで波及したことがうかがえる[28]。
関連作品[編集]
本作はメディアミックス化され、テレビアニメ『焔歴塔のロガー』が放送されたとされる。アニメでは、ゲームにない焔獣“青焦シグル”が準主役として登場し、最終回で主人公がロガーを封印する展開になった[29]。
漫画『灼炎のロガー:図録編』では、灼痕カードの鑑定学が詳述され、大学の研究室を模したギャグ回が受けたとされる。また、ノベライズ『沈黙の燃焼学』では、無音区間の意味が“愛想の悪い時計”に喩えられており、なぜか時計メーカーとのタイアップポスターが同梱された[30]。
ゲーム本編との整合性については議論があり、特に焔歴塔の目的が媒体ごとに微妙に違う点が指摘された。ただし、開発側は「矛盾はログの性質」と説明したとされる[31]。
関連商品(攻略本/書籍/その他の書籍)[編集]
攻略本として『灼炎のロガー 完全ロギングガイド』(仮題)が発売され、灼痕カードの“読み取り温度帯”早見表が収録されたとされる[32]。さらに同じ出版社から『24分26秒の儀式:待機と効率』という異色の小冊子が出たが、こちらはゲーム未プレイでも読める体裁だった。
書籍『焔獣学入門:燃焼指数の測り方』では、プレイヤーの回避回数と燃焼指数の相関がグラフ化されたとされる。なお、相関係数がと記載されていたが、計算根拠が不明で、研究会では「それっぽい数字が一番強い」と評された[33]。
その他の書籍として、音楽関連の『無音区間の作曲論』や、録音隊の制作裏話をまとめた『十姉妹録音隊 記録の温度』も刊行されたとされる[34]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 花邑マチナ「灼炎のロガーにおける燃焼指数の定義と実装」、『熱相互作用研究年報』第12巻第3号、pp. 41-58。
- ^ 霧島ロウハ「戦闘ログを儀式UIに変換する方法」、『ゲームインタフェース学会誌』Vol. 9 No. 1、pp. 12-27。
- ^ 朔条エレン「焔歴塔の目的は“時間の棚卸し”であるという仮説」、『都市装置と物語の関係論』第2巻第4号、pp. 103-119。
- ^ 黒潮シオン「無音区間は読取温度帯を上げるか:録音素材の検証」、『サウンド工学通信』Vol. 26、pp. 77-92。
- ^ 北辰レイアウト流通 編『灼炎録音譜』(CD付ガイドブック)、北辰出版、2018年。
- ^ 遠州ナギサ「焔獣骨格のデザインに伐採記録を用いた経緯」、『造形資料研究』第5巻第2号、pp. 210-226。
- ^ 加納キリト「ログ整合率の補正アルゴリズム」、『会計的挙動とゲームAI』第1巻第1号、pp. 1-18(第◯章が欠落しているとされる)。
- ^ 斑鳩ユズリ「プレイヤーの回避癖と言語誘導の相互作用」、『対話型エンタメ論集』Vol. 3 No. 7、pp. 55-64。
- ^ 十姉妹録音隊「記録の温度:雨量計の暗騒音から作る主題動機」、『フィールドレコーディング年報』第8巻第9号、pp. 300-315。
- ^ 『日本ゲーム大賞 受賞ソフト総覧』(誤植があるとされる第7刷)、ゲーム文化振興機構、2020年。
外部リンク
- 灼炎ロガー公式ログポータル
- 焔獣図録アーカイブ
- 燃焼指数計算機
- 無音区間リスニングラウンジ
- 灼痕カード交換所