細川翔吾
| 選手名 | 細川 翔吾 |
|---|---|
| 画像 | Shogo_Hosokawa_2019.jpg |
| 画像サイズ | 250px |
| 画像説明 | [[2022年]]の国際招待大会での細川 |
| 愛称 | 瀬戸内の機関車 |
| 生年月日 | 1994年7月18日 |
| 出身地 | 兵庫県明石市 |
| 身長 | 178cm |
| 体重 | 74kg |
| 国籍 | 日本 |
| 背番号 | 11 |
| ポジション | ダブルス |
| 所属チーム | 神戸イーストブリッジ |
| 利き手 | 右投左打 |
| medaltemplates | アジア選手権 金 2021, 2022 / アジア大会 銀 2022 |
細川 翔吾(ほそかわ しょうご、[[1994年]]〈[[平成]]6年〉[[7月18日]] - )は、[[兵庫県]][[明石市]]出身の[[プロバドミントン選手]]([[ダブルス]])。右投左打。[[日本バドミントンリーグ]]の[[神戸イーストブリッジ]]所属。[[2021年]]の[[アジア選手権]]で日本勢初の通算2大会連続MVPに選ばれたことで知られる[1]。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
細川は[[兵庫県]][[明石市]]の海沿いにある市立中学校でバドミントンを始めたとされる。幼少期は漁港の倉庫を利用した「朝練コート」で鍛えられ、風に流されるシャトルを追ううちに、後の低い姿勢からの連続ドライブの基礎を身につけたという[2]。
[[兵庫県立明石南高等学校]]では1年時にすでに県内トップクラスのダブルス要員として注目され、2年時の[[全国高校選抜大会]]で当時最短となる37分の試合で初優勝を果たした。なお、審判団の記録簿には「ラリー中に笑う癖がある」と書かれていたとの指摘があるが、本人は「単に息が苦しかった」と説明している[3]。
その後、[[東亜スポーツ大学]]に入学し、[[関西学生リーグ]]で3年連続の最多リターン成功率を記録した。4年次には学生監督代行を務めた恩師・[[宮本雄介]]の勧めにより、卒業を待たずに実業団へ進んだとされている。
所属チーム別の経歴[編集]
[[2016年]]に[[神戸イーストブリッジ]]へ入団し、プロ入り後1年目から第2ダブルスの主力として定着した。同年の[[日本バドミントンリーグ]]では、終盤5試合で合計94分しかコートに立っていないにもかかわらず、勝率を8割台まで押し上げたことで評価された[4]。
[[2019年]]には主将に就任し、細川主導の「前衛固定・後衛交換制」という独自の布陣が話題になった。これにより、チームはリーグ戦で18年ぶりの優勝を果たし、細川自身もMVP に選ばれた。翌[[2020年]]は新型感染症の影響で大会形式が短縮されたが、細川は無観客試合での気配の消し方を極めたとして、実況席から「影が薄すぎる選手」と形容された。
[[2023年]]には肩の違和感を経て一時的に登録抹消となったが、復帰後は後方の守備範囲を広げるために、[[神戸市]][[中央区 (神戸市)|中央区]]の高架下で単独の反復練習を行っていたとされる。1日あたりのノック数は最大で2,400回に達し、近隣住民からは「ボールではなく規則性を打っている」と言われたという。
代表経歴[編集]
[[2018年]]に[[日本代表]]へ初選出され、[[アジア大会]]に初出場を果たした。初戦は当初ベンチ入りのみであったが、主力の負傷により急遽出場し、12本連続のレシーブ成功を記録して準々決勝進出に貢献した[5]。
[[2021年]]の[[アジア選手権]]では、日本代表ダブルスの主軸として大会を通じて無失点セットを5回記録し、最終的に日本勢としては異例の大会連続MVPに選ばれた。これを受け、[[日本バドミントン協会]]は同選手の「反応速度と間合いの調整」を研究対象としていたが、細川本人は「相手が打つ前に気まずさで動いているだけ」とコメントしている。
[[2022年]]の[[アジア大会]]では銀メダルを獲得し、決勝では第2ゲーム終盤に1点差まで追い上げたものの、最後はライン判定により敗れた。この判定をめぐっては数日間SNSが沸騰し、[[杭州]]の会場外で「影の判定委員会」が開かれたという逸話が残る。
選手としての特徴[編集]
細川は、前衛での押し込みと後衛での切り返しを一体化させたプレーで知られる。とくにネット際の「置く」ショットは精密で、相手の重心移動を0.2秒遅らせると言われた[6]。
また、試合展開の読みに優れ、ラリー5本先の配球を逆算して立ち位置を変える癖がある。コーチの[[大槻和真]]によれば、細川は当時から「シャトルの回転数を見て表情が変わる」選手であり、これが心理戦での強さにつながっていたという。
一方で、フォームはやや独特で、スマッシュ後に右肩が一瞬だけ沈む。この動作は「瀬戸内の潮位変化」と呼ばれ、対戦相手の間で半ば都市伝説化している。[[日本スポーツ科学研究所]]の簡易測定では、試合中の平均心拍が終盤でも安定しており、持久戦に強いタイプと分析された。
人物[編集]
細川は寡黙な選手として知られるが、実際にはロッカールームで最もよく喋る人物の一人である。新人時代には、遠征バスの車内で[[阪神高速道路]]の合流方法を細かく解説しすぎて、同乗者から「戦術会議より長い」と苦情が出たことがある。
趣味は港町の喫茶店巡りで、[[神戸市]]内の老舗喫茶でトーストの焼き加減を記録したノートは80ページを超える。本人は「試合もトーストも、縁が少し焦げている方が落ち着く」と語っており、記者会見での名言として定着した。
また、細川は毎年[[7月18日]]に必ず左足からコートへ入る習慣がある。これは高校時代の恩師に「初速の記憶を体に残せ」と言われたためとされるが、本人は「単に右足を踏むと緊張する」とも述べており、どちらが本当かは定かではない。
記録[編集]
タイトル[編集]
全国高校選抜大会 優勝([[2012年]]) 日本バドミントンリーグ 優勝([[2019年]]、[[2021年]]) アジア選手権 優勝([[2021年]]、[[2022年]])
表彰[編集]
リーグMVP([[2019年]]、[[2021年]]) 年間最優秀選手賞([[2022年]]) フェアプレー特別賞([[2020年]])
個人記録[編集]
連続レシーブ成功 31本([[2021年]]) 1試合最長ラリー 4分12秒([[2022年]]) シーズン通算勝率 .873([[2019年]]) 国際大会通算無失点セット 14回 自己ベスト更新回数 6年連続
出演[編集]
細川は選手としての知名度を背景に、[[関西テレビ]]のスポーツ番組『[[勝負の間合い]]』に[[2020年]]から準レギュラーとして出演した。番組内では、シャトルの回転数を見分ける実演がたびたび行われ、司会の[[谷口誠]]が「説明が細かすぎて放送時間が足りない」とぼやくのが定番となった。
CMでは、[[ダイドードリンコ]]の地域限定商品「瀬戸内レモンスカッシュ」や、[[ミズノ]]の競技用シューズ広告に登場した。特に[[2022年]]のCMでは、細川が空港の滑走路で素振りのようなフットワークを行う演出が採用され、社内で「予算の使い方が妙に本気」と話題になった[7]。
また、[[NHK総合テレビジョン|NHK]]の特集番組『[[アスリートの小さな習慣]]』では、毎朝5時44分にコートの片隅を拭く行為が紹介された。この習慣は本人曰く「一番最初に触れた床を忘れないため」である。
著書[編集]
細川の著書としては、自伝的エッセイ『[[反応速度より間合い]]』([[2023年]]、[[文藝春秋]])がある。試合前の食事、遠征先での睡眠、そしてダブルスの相方との沈黙の保ち方について、やけに具体的に書かれていることで知られる。
また、[[2024年]]には『[[コートの外で勝つ方法]]』を上梓し、競技者の準備論を一般読者向けに再構成した。第3章には「冷蔵庫の音が大きい部屋では集中力が上がる」という独自理論が記され、スポーツ心理学の研究者から半ば真顔で引用された[8]。
背番号[編集]
細川の背番号は主に11である。これは高校時代に初めて全国大会へ出場した際、控え札として渡された番号が11だったことに由来するとされる。
なお、[[2018年]]の代表活動では臨時で27を着用したことがあり、本人は「数字が大きいほど呼ばれる回数が少なくなる気がした」と述べている。この発言はチーム内で軽い笑いを呼んだが、後にデータ班が分析したところ、27着用時の勝率が11着用時より3.4%低かったため、以後は11に統一された。
脚注[編集]
注釈[編集]
[1] 大会MVPの連続受賞については一部資料で表記が揺れている。 [2] 朝練コートの設置時期については証言が一致していない。 [3] 高校大会の記録簿は閲覧制限があり、完全な確認は困難である。
出典[編集]
[4] 日本バドミントンリーグ機構『2016年度公式記録集』第12巻第3号、pp. 41-44. [5] 日本オリンピック委員会編『アジア大会代表選手名鑑 2018』、pp. 118-121. [6] K. Thornton, "The Rhythm of Doubles Play in Coastal Japan", Journal of Racket Studies, Vol. 8, No. 2, pp. 77-93. [7] 近畿広告研究会『スポーツCMと地域感情の接続』、pp. 205-209. [8] 細川翔吾『コートの外で勝つ方法』文藝春秋、2024年. [9] 宮本雄介『高校ダブルス指導論』東亜スポーツ出版、2015年. [10] 兵庫県体育協会『港町アスリート史』第4号、pp. 9-17. [11] S. Nakahara, "Invisible Footwork and Competitive Silence", International Review of Badminton Mechanics, Vol. 3, No. 1, pp. 12-28. [12] 『反応速度より間合い』は発売後3週間で増刷されたとされるが、部数の公表はない。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
神戸イーストブリッジ 公式プロフィール 日本バドミントン協会 選手名鑑 アジア選手権 記録アーカイブ 細川翔吾 オフィシャルサイト 港町アスリート図鑑
脚注
- ^ 日本バドミントンリーグ機構『2016年度公式記録集』第12巻第3号, pp. 41-44.
- ^ 日本オリンピック委員会編『アジア大会代表選手名鑑 2018』, pp. 118-121.
- ^ 宮本雄介『高校ダブルス指導論』東亜スポーツ出版, 2015年.
- ^ K. Thornton, "The Rhythm of Doubles Play in Coastal Japan", Journal of Racket Studies, Vol. 8, No. 2, pp. 77-93.
- ^ 近畿広告研究会『スポーツCMと地域感情の接続』, pp. 205-209.
- ^ 細川翔吾『反応速度より間合い』文藝春秋, 2023年.
- ^ 兵庫県体育協会『港町アスリート史』第4号, pp. 9-17.
- ^ S. Nakahara, "Invisible Footwork and Competitive Silence", International Review of Badminton Mechanics, Vol. 3, No. 1, pp. 12-28.
- ^ 細川翔吾『コートの外で勝つ方法』文藝春秋, 2024年.
- ^ 日本バドミントン協会『代表強化レポート 2022』, pp. 66-71.
外部リンク
- 神戸イーストブリッジ 公式サイト
- 日本バドミントン協会 公式選手名鑑
- アジア選手権 記録室
- 港町アスリートアーカイブ
- バドミントン戦術研究会