量子力学シューティング!美少女たちのうんこ発射合戦
| タイトル | 量子力学シューティング!美少女たちのうんこ発射合戦 |
|---|---|
| 画像 | QMS_boxart.png |
| 画像サイズ | 260px |
| caption | 北米版限定の差し替え表紙 |
| ジャンル | アクションシューティングゲーム |
| 対応機種 | ドリーム・ボード |
| 開発元 | サイレン・クロウ工房 |
| 発売元 | 銀河インタラクティブ |
| プロデューサー | 黒崎 玲奈 |
| ディレクター | 白井 恒一 |
| デザイナー | 御門 まりあ |
| 音楽 | 古賀 透・Luna F. Hart |
| シリーズ | 量子戦記ヴォイドハート |
| 発売日 | 2004年9月17日 |
| 対象年齢 | CERO Z相当 |
| 売上本数 | 国内28万本、全世界累計94万本 |
| その他 | 初回限定版に『観測者の手袋』同梱 |
『』(りょうしりきがくしゅーてぃんぐ びしょうじょたちのうんこはっしゃがっせん、英: Quantum Mechanics Shooting! Girls' Fecal Barrage Duel、略称: QMS)は、にのから発売された用である。シリーズの第1作目にあたる[1]。
概要[編集]
『』は、の不確定性を弾幕表現に転用した独特のである。プレイヤーは「観測者」と呼ばれる少女たちを操作し、確率的に軌道が揺らぐ“排出弾”を撃ち合う[2]。
本作は、発売当時の小規模タイトルとしては異例の注目を集め、のちにとを備えた“便弾幕”系作品の始祖・元祖とみなされることもある。なお、公式設定資料では「便意とは場のゆらぎである」と説明されており、学術寄りの記述と露骨な下ネタが同居している点が評価と困惑の両方を呼んだ[3]。
ゲーム内容[編集]
ゲームシステム[編集]
ゲームシステムの特徴として、各キャラクターは“重ね打ち”“位相ずらし”“観測固定”の3つの射撃モードを持つ。弾は見た目こそ直進するが、内部では擬似乱数により1フレームごとに軌道が変化し、上級者ほど「自分の操作が世界線に負ける」と評した[4]。
また、ゲージを満たすと“デコヒーレンス解放”が発動し、画面上の敵弾を一斉に粘度変換して押し流すことができる。公式マニュアルでは「プレイヤーは便の流れを制御するのではなく、観測することによって確定させる」と記されているが、説明としてはあまりにも難解である。
戦闘[編集]
戦闘は1プレイ約18分のステージ制で、各面の中ボスは“腸内騎士団”と総称される。ボス戦では、相手の弱点が“未観測の隙間”として表示され、そこに一定回数の命中を与えると「排出位相崩壊」が起こる仕組みである。
とくに第4面の《偏光便姫ミラ》戦は、弾幕がすべて螺旋状に巻き戻る演出で知られ、海外レビューでは「画面が汚いのではなく概念が汚い」と評された。なお、公式大会では最速撃破タイムが1分23秒台まで短縮されたが、当時の記録映像は編集で一部モザイク処理されている。
アイテム[編集]
アイテムには、体力を回復する《整腸飴》、攻撃力を上げる《黒曜子弾》、スコア倍率を増やす《観測ノート》などがある。中でも《高次元トイレットペーパー》は、ステージ内の弾を一定範囲で“未存在化”させる効果を持ち、初心者救済として導入された。
ただし、使用直後に敵の弾幕密度が1.4倍になる隠し補正があり、研究者のあいだでは「救済とは何かを問うメタアイテム」と解釈されている[要出典]。
対戦モード[編集]
対戦モードは1対1のローカル対戦に加え、最大4人まで参加できる“同期便闘”を実装していた。各プレイヤーは自陣の“便槽”を守りつつ、相手側へ確率波として攻撃を送ることができる。
発売初期はラグの影響で画面左側の攻撃だけが妙に強い不具合があり、のちにパッチ1.03で修正された。これにより、地方大会では「左便環境」「右便環境」という用語が自然発生した。
オフラインモード[編集]
オフラインモードでは、ストーリーモードに加えて“観測日誌”と呼ばれる分岐記録が閲覧できる。ここでは各キャラクターの便意指数、交戦履歴、食事内容が細かく記録され、妙に生活感のある演出が話題となった。
また、隠し要素として深夜帯に起動するとタイトル画面のBGMが合唱版に変化し、画面隅に《腸内は静かに揺れている》という詩的な一文が出現する。
ストーリー[編集]
物語の舞台は、の人工衛星都市《カリオン》である。都市内では量子便器《Q-13》の暴走により、住民の排出エネルギーが兵器化し、少女たちが“排出適性”を持つ戦闘員として徴用される。
主人公のは、学園《》の転校生であり、観測実験中の事故により「便の状態を3つ同時に保持できる」特殊体質を得る。彼女は仲間たちとともに、衛星中枢に封印された《最終消化炉》の停止を目指す。
終盤では、敵対勢力の指導者が実はの旧研究員であり、国家予算の8割を“排出研究”に流用していたことが判明する。ラストでは、みおが自らを観測停止にすることで世界線を再起動し、都市全体の便意が「未決定状態」に戻るが、エンディング後の会話で彼女だけが微妙に記憶を保持していることが示唆される。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
白波 みおは、本作の主人公である。普段は内気な少女だが、戦闘時には観測眼鏡《Qレンズ》を装着し、軌道を読むことで高密度の“うんこ弾”を制御する。設定画では身長156cm、視力は両目とも2.0とされるが、これは観測補正の影響であるとされる。
なお、開発初期案では“便器を背負う少女”だったが、倫理審査の結果、現在のデザインに落ち着いた。
仲間[編集]
は近接戦闘を得意とする寡黙な剣士で、便弾を刀で斬り返す唯一のキャラである。は理論担当で、敵弾をノートに書き写すことで再配置する能力を持つ。
とくには、プレイヤー人気投票で3年連続1位を獲得したが、理由の半数が「勝利ポーズの清潔感」であったという。
敵[編集]
敵組織《》は、衛星都市の衛生秩序を守るふりをしながら、実際には便エネルギーを独占していた。幹部の《灰衣のカノン》は、便の粒子を結晶化させる異能を持ち、シリーズ通しての宿敵として描かれる。
最終ボス《Ω-ブリストル》は、便器型の巨大戦艦であり、口からレーザーではなく“ため息”を吐くことで攻撃する。これがシリーズ屈指のシュールな演出として語られている。
用語・世界観[編集]
本作の世界では、便意は量子場における“局所的な過密状態”として扱われる。これを観測すると粒子化した排出物が生成され、武器として利用できるという設定である。作中ではこれを《排出量子論》と呼ぶ。
また、《観測者》《便弾》《位相便器》《整腸空間》などの専門用語が多く、初見ではSF用語に見えるが、実際にはほとんどが便通の比喩である。設定資料集では、都市のエネルギー循環に下水網が不可欠であったことから、この理論が発展したと説明されている。
さらに、主要舞台であるカリオンの住民は全員、週に一度《排出統計庁》へ申告を行う制度があるとされ、これがスコアアタック文化の起源になったとする説もある。
開発・制作[編集]
制作経緯[編集]
制作は、サイレン・クロウ工房の忘年会で、プランナーのが「量子論は弾幕に向いている」と発言したことから始まったとされる。のちに御門 まりあが、研究ノートの余白に描いた少女キャラクターを提案し、企画は急速に具体化した。
当初は純粋な学園シューティングだったが、試作版で実装された“排出軌道”があまりにも印象的であったため、現在のタイトルへ変更された。タイトル案は17案あったが、そのうち9案が社内倫理委員会で却下されたという。
スタッフ[編集]
スタッフには、量子物理監修の、便器設計考証の、UI監督のなどが参加した。なお、寺島は実在の大学研究者ではなく、月刊誌『』で連載していた準専門家である。
音声収録では、少女役11名のうち8名が同日に録音を行い、スタジオ内の空気清浄機が3回停止した。これは「演技がリアルすぎたため」とメイキングで説明されている。
音楽[編集]
音楽は、シンセサイザーと便器を叩いた打撃音を組み合わせた異色のサウンドで知られる。メインテーマ《観測、そして排出》は、4/4拍子の上に7拍子のハミングが重なる構成で、ファンの間では“聴くと姿勢が良くなる曲”として定着した。
サウンドトラックCDは全23曲で、限定盤には《腸内残響トラック》が追加収録された。作曲のはインタビューで「静かな曲ほど便意は強くなる」と述べたとされるが、真偽は定かでない[5]。
一方で、ボス曲《灰の衛星》はライブ演奏が非常に困難であり、で行われた公式イベントでは、演奏者が3分半で譜面台を2回見失ったことが記録されている。
他機種版・移植版[編集]
には版が発売され、方向キーによる細かな軌道制御が追加された。また、には携帯端末《ミクロフォンQ》向けに再構成され、1ステージあたりのプレイ時間が7分に圧縮された。
その後、の《デジタル博覧会 in 横浜》で対応版が公開され、シリーズ初のオンライン協力プレイが実装された。移植のたびに演出がマイルド化したため、初期版の“便の飛沫”表現を懐かしむ声もある。
評価[編集]
発売当初の売上は控えめであったが、口コミと同人大会の流行により、末までに国内累計28万本を記録した。全世界累計では94万本を突破し、小規模IPとしては異例のミリオンセラー未満ヒットとされる。
批評面では、系の架空誌『』で34点相当の高評価を得た一方、「題材の勢いに対して理論がやけに本格的」との指摘があった。では特別賞を受賞したが、授賞式で代表者がトロフィーを落とし、会場が一時静まり返ったという逸話が残る。
関連作品[編集]
続編として『』がに発売された。これはシリーズ一作目にあたる本作のシステムを拡張し、落ちものパズル要素とハンティングアクション要素を無理やり融合させたことで知られる。
また、外伝『』、派生作『』、アーケード版『』も存在する。とくに外伝は、ゲームブック形式の分岐が異様に多く、実質的にロールプレイングゲームとして遊ばれていた。
関連商品[編集]
攻略本は『』がから刊行された。全312ページで、うち94ページが敵弾の数学解析、残りがキャラクターの好物一覧に割かれている。
書籍としては、設定資料集『』、小説版『』、研究書風の外伝『』などがある。なお、帯コピーに「教育的配慮のため一部表現を穏当化」と書かれていたが、本文はほぼ変わっていなかった。
脚注[編集]
1. ^ 実際の発売日は地域により数日差があるとされる。 2. ^ 作中では“便”という語を直接用いない版も存在する。 3. ^ 一部の初期資料ではジャンル表記が「量子健康アクション」になっている。 4. ^ 先行体験版の解析資料に基づく。 5. ^ インタビュー原文は編集段階でかなり要約された可能性がある。
関連項目[編集]
脚注
- ^ 黒崎玲奈『量子力学シューティング!制作日誌』銀河出版、2005年。
- ^ 白井恒一「確率弾幕における観測固定の設計」『ゲーム開発研究』Vol.12, No.3, pp.44-61, 2004.
- ^ 御門まりあ『美少女と便器の記号論』サイレン・クロウ文庫、2006年。
- ^ 古賀透・Luna F. Hart「排出位相と4/4拍子の相関」『Audio & Ludology』Vol.8, pp.113-129, 2005.
- ^ 寺島伸一「便意の量子場モデル再考」『月刊シュレディンガー便覧』第7巻第2号, pp.8-19, 2004.
- ^ M. Thornton, “Glamour and Discharge in Japanese Indie Shooters,” Journal of Unreal Play Studies, Vol.19, pp.201-226, 2007.
- ^ 西園寺ひふみ『便器設計考証大全』銀河工学社、2005年。
- ^ 白波みお『観測日誌 1-7』リフレクション女学院出版部、2005年。
- ^ H. K. Sato, “The Physics of Pseudo-Random Stool Trajectories,” Interstellar Game Quarterly, Vol.4, No.1, pp.55-73, 2006.
- ^ 編集部「“QMS”はなぜ売れたのか」『ゲーム月報』第21巻第9号, pp.2-11, 2005.
外部リンク
- サイレン・クロウ工房 公式年鑑
- 量子戦記ヴォイドハート ポータル
- 銀河インタラクティブ アーカイブ
- QMSファン研究会
- 排出学研究センター