LEAP必携英単語
| 著者 | LEAP語彙研究会 編 |
|---|---|
| 出版社 | 南浜教育出版 |
| 初版 | 1981年 |
| 判型 | A5判 |
| 頁数 | 736頁(第9版) |
| 対象 | 高校生・受験生・再学習者 |
| 収録語数 | 約3,200語 |
| 特徴 | 跳躍配列法、反復波形欄、語源脚注 |
LEAP必携英単語(りーぷひっけいえいたんご、英: LEAP Essential English Vocabulary)は、の・向けに普及したとされる英単語集である。もとは後半に系の語彙改革実験から派生したとされ、学習者の「跳躍的定着」を目的として開発されたとされる[1]。
版の変遷[編集]
初版以降、本書は少なくとも9回の大改訂を経ている。第3版では語彙が約2,900語に拡張され、第5版では紙面の余白に「赤シート対応目盛り」が導入された。第8版はの印刷所火災で一時延期されたが、焼け残った見本の煤をもとに「グレー地の復習欄」が生まれたとされる。
第9版では電子補助機能が導入され、語の左に小さな三角印が付くようになった。これは「意味を先に見ず、位置を先に思い出す」訓練用の目印であり、スマートフォン画面でも見やすいよう、印の角度が23度に固定された。学習法としては極めて奇妙であるが、編集部は一貫して「奇妙さは定着率の裏返し」と説明している。
社会的影響[編集]
同書の流行は、単語帳市場に「語彙の人格化」という潮流を生んだ。以後、多くの参考書が単語にキャラクター名や擬音を与えるようになったが、自身は終始、無機質な紙面を維持した。この不親切さがかえって権威を帯び、学習者の間では「黙っている本ほど強い」とまで言われた。
では、本書を使い切った受験生に対して、塾が独自に「飛翔証」を授与する慣習もあった。証書の右下には「語彙は裏切るが、反復は裏切らない」と印字され、これは後にの見出しを何度も飾ることになった。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 佐伯光枝・村瀬修一『語彙跳躍論序説』南浜教育出版, 1980, pp. 11-48.
- ^ 山岸正人『受験英語の再配列技法』教育実践社, 1984, Vol. 12, No. 3, pp. 201-219.
- ^ Margaret A. Thornton, “Lexical Encapsulation and the LEAP Method,” Journal of Applied Pedagogy, Vol. 8, No. 2, 1989, pp. 77-103.
- ^ 黒川真由美『単語帳の文化史』みすず書房, 1997, pp. 55-92.
- ^ T. H. Ellison, “Mnemonic Drift in Japanese Vocabulary Books,” Cambridge Review of Education, Vol. 21, No. 4, 2005, pp. 144-168.
- ^ 南浜教育出版編集部『LEAP必携英単語 第7版 改訂記録』南浜教育出版, 2008, pp. 3-27.
- ^ 高橋景子『跳ぶように覚える英語学習法』岩波書店, 2012, pp. 119-156.
- ^ Norio Kanda, “The Spacing of Error-Prone Words in Examination Lexicons,” Tokyo Studies in Language Education, Vol. 15, No. 1, 2016, pp. 1-29.
- ^ 『教育産業新聞』第214号「飛翔証の流通とその周辺」, 2019, pp. 4-5.
- ^ 村瀬修一『潮余白の設計』南浜出版部, 2021, pp. 88-101.
外部リンク
- 南浜教育出版アーカイブ
- 全国単語帳研究会
- LEAP語彙研究室
- 受験参考書史資料館
- 飛翔学習フォーラム