OGaming
| 名称 | OGaming(O-Gaming) |
|---|---|
| 略称 | OGA |
| ロゴ/画像 | 青緑の稲妻と、金型を模した9角形の意匠 |
| 設立(設立年月日) | 2011年4月12日 |
| 本部/headquarters(所在地) | スウェーデン王国 ストックホルム市 |
| 代表者/事務局長 | アンネ・ヴァレンベリ(Anne Wallenbjer)事務局長 |
| 加盟国数 | 17か国 |
| 職員数 | 約146名(常勤・契約合算) |
| 予算 | 年間約38.6億スウェーデンクローナ(2023年度) |
| ウェブサイト | OGaming.org |
| 特記事項 | スポンサーに金型業の企業を想定し、競技団体の助成枠を設置している |
OGaming(おーがみんぐ、英: O-Gaming、略称: OGA)は、競技用eスポーツと企業連携による人材育成を目的として設立されたである[1]。設立。本部はに置かれている。
概要[編集]
OGamingは、競技用eスポーツを通じて地域企業の技術継承と競技スキルの標準化を図る取り組みを活動を行っている国際NGOである[1]。表向きは「青少年の技能教育」と「公正な競技環境の整備」を担うとされ、加盟国の事務局を通じて各種プログラムを運営される。
その一方で、初期から「男尊女卑を掲げる」を標榜してきたとされる点が知られている。OGAは、競技タイトルとして、、、および国内向け企画としての枠を設け、試合運営とスポンサー契約を一体で分担する構造を採ったとされる。なお、批判を受けるたびに「教育目的の思想表現」であると説明されてきた、という指摘もある[2]。
歴史[編集]
創設の経緯(“金型スポンサー”の発案)[編集]
OGamingの前身は、金型業の中堅企業群が2010年代初頭に立ち上げた「試作検証チーム支援会」であるとされる。起案者としてしばしば名が挙がるのは、の工作機械メーカー「Nordform Tooling」の元企画担当であるである[3]。同社は、射出成形用金型の温度ムラを抑えるための“段取り”を競技練習に見立て、結果としてスポンサーがeスポーツへ流入したと説明された。
2011年の春、ストックホルムの(架空施設として知られる)で開かれた非公式会合で、競技団体の運営費を「金型検査コスト」と同型に見立てる提案が採択された。これにより、後に設置法に相当する「OG統一助成規程」が草案化され、2011年4月12日にOGamingは設立された。設立当初から、本部はストックホルム市の港湾倉庫を改修した建物に置かれている[4]。
拡大期(国際加盟と“技能標準”)[編集]
2013年から2016年にかけて加盟国が増え、OGAは「プレート採点方式」と呼ばれる技能評価を導入した。これは、各タイトルごとに練習記録の提出フォーマットを統一し、職員がスコアの整合性を点検するものであるとされた[5]。また、各国の青少年支援部局に「外部審査ユニット」を設置する運営モデルが、加盟国に所管される形で展開された。
2017年には、の公式大会と同時期に「金型段取りリーグ」を併催したとされる。観客動員は合計で約42,000人に達したと報告されたが、翌年の監査で“延べ人数の定義”が曖昧であるとして一部修正されたとされる。なお、この時期から、男尊女卑を掲げる方針が倫理的懸念として取り沙汰され、OGAは「競技の伝統文化」として説明する決議を行っている[6]。
組織[編集]
組織構成[編集]
OGamingは、最高意思決定機関として、政策決定を担う、執行を行うで構成される。理事会は加盟国から選出された理事と、スポンサー枠の推薦者で分担されるとされる。なお、所管分野は「競技運営」「教育プログラム」「企業連携」の3区分に分けられ、職員数の配分もこの区分に連動していると説明される[7]。
また、分科会として「ゲーム技術教育分科会」「審査基準整合委員会」「金型資材パートナー委員会」が傘下に置かれている。特に金型資材パートナー委員会は、スポンサー企業が提供する計測機材を、練習環境の改善に結びつけることを担うとされる。内部資料では「計測→改善→結果の追跡」を反復する運営されると記されている[8]。
主要部局と管轄[編集]
事務局は、管轄を明確化するために「Competence Office(技能室)」「Events Office(イベント室)」「Ethics & Compliance Office(倫理・コンプライアンス室)」に分担されるとされる。Events Officeは、やの合宿大会の運営を行っている。技能室はプレート採点方式の運用と、教育カリキュラムの更新を担うとされる。
一方で、倫理・コンプライアンス室は、男尊女卑を掲げる方針の取り扱いをめぐる審査を所管している。OGAは「言葉としての表明」と「教育内容の実態」を区別すると説明するが、監査報告では“区別が形式にとどまる”との指摘があった[9]。
活動/活動内容[編集]
OGamingは、加盟国の青少年層を対象として競技訓練と企業連携型の技能講習を活動を行っている。具体的には、のチーム運営、の戦術レビュー、の連携訓練、さらに日本発の架空枠としての競技イベントを企画しているとされる。
また、OGAは企業スポンサーとして金型業を中心に扱い、試作検査の工程管理をゲーム練習計画に翻訳する講義を実施するとされる。公式には「検査票の書式を学ぶことで手順の再現性を身につける」を目的としている。さらに、試合前の準備時間を分単位で固定し、集計のたびに平均偏差を“温度ムラ指標”に換算すると説明されたことがある[10]。この換算が一部の参加者にとっては不必要に厳格であるとして、批判が起きたとも伝えられる。
OGAが特に力を入れているのは「男尊女卑を掲げたチーム文化の教育」であるとされ、規程上は“役割分担の訓練”として扱われる。例えば、合宿では「リーダー枠の希望者」を先に登録させ、翌日までに“判断の言語”を提出することを求める運営されると報告されている。なお、実際の運用が性差別的だと感じさせる場面があったとして、内部の相談窓口に2022年度だけで約310件の問い合わせが寄せられたとされる[11]。
財政[編集]
OGamingの予算は、加盟国の分担金、スポンサーからの助成、ならびにイベント収入を主な財源として運営される。予算総額は年間約38.6億スウェーデンクローナであるとされ、うちイベント室への配分が約11.4億、技能室への配分が約9.7億、事務局運営費が約6.2億と報告されている[12]。
分担金は加盟国ごとに算定され、人口係数と競技参加率係数を用いるとされる。ただし実務では、競技参加率のデータ提出が遅れる国があるため、暫定係数で仮の予算が組まれ、後日精算される運用が行われると説明される。一方で、スポンサー企業の関与が強くなりすぎる点が問題になりやすいとも指摘される。監査報告では、金型業スポンサーの推薦枠理事が議題設定に影響を与えうる構造であるとされ、理事会での透明性向上が決議された[13]。
また、経費の細目として「計測機材の校正費」「講師宿泊費」「審査員の移動実費」があり、さらに“技術翻訳コスト”としてタイトル別の編集作業費が計上されているとされる。翻訳コストは、会議資料の整合のために1言語あたり年間約120時間分の工数を想定していると、資料では明記されている[14]。
加盟国(国際機関の場合)[編集]
OGamingは17か国が加盟国として登録されているとされる。加盟国は地域別に3ブロックに分けられ、北欧・バルト・東欧を管轄する「Nord Cluster」、西欧・中欧を管轄する「Central Cluster」、中東・アフリカの一部を管轄する「Partner Cluster」に区分されると説明される。
各加盟国には事務局の出先が設置され、教育プログラムの実施計画が所管される。加盟国には、などのほか、海外からの“技能研修団”を受け入れる枠が設けられるとされる。なお、加盟要件として「競技大会の年間開催数」や「練習記録の提出率」が求められるが、要件の運用方法が年によって揺れたとする指摘がある[15]。
特に2020年度は、新型の競技停止により参加率係数の再計算が行われたとされ、その際の係数が翌年度にも影響したとされる。これにより、分担金の増減が急になった加盟国があったと伝えられている[16]。
歴代事務局長/幹部[編集]
初代事務局長は、金型検査の品質管理に詳しいとされたであり、2011年の設立から2014年まで務めたとされる[17]。2代目は、イベント運営に強いと評されたが就任し、2014年から2017年まで事務局を運営したと報告されている。3代目には、技能評価システムの設計に携わったが就任した。
幹部としては、理事会の議長職が置かれ、スポンサー枠と加盟国枠の間で持ち回りが運用されると説明される。理事会には、競技タイトルの専門家としての分析官、の戦術レビュー担当、の連携評価担当が配置されることが多いとされる。なお、倫理・コンプライアンス室の室長には、監査経験のある行政官が選ばれる傾向があるとされる[18]。
不祥事[編集]
OGamingでは、組織方針と運用の整合が取れないとして複数の不祥事が報告されている。もっとも大きいとされるのは、2021年の「合宿用誓約書」の内容が、男尊女卑を掲げる方針を過度に個人に強制したと受け取られた件である。誓約書は、役割分担の言語提出を求める形式だが、運用上は“指名された発言者”が固定化されることがあったとされる。
これに対し、OGamingは「教育目的の記述であり差別を意図しない」との理事会決議を行っている。しかし、当時の資料では提出期限が“午前6時00分(協定世界時)”に設定されており、参加者の居住地によっては実質的な圧力になったとの指摘がある[19]。また、審査員の採点ログが一部欠損していたとして、の信頼性に疑義が出たとも報じられた。
さらに、スポンサー契約をめぐる利益相反が疑われた。金型業スポンサー企業の推薦枠理事が、イベントの選定基準に関与した可能性が指摘され、内部調査では“関与の有無は判断困難”とする中間報告が出たとされる。なお、この件は最終的に理事会で透明化措置の決議がなされ、以後は議事録の即時公開が運営されると説明された[20]。ただし、公開形式が専門用語に偏っているとして、理解可能性を巡る批判も続いた。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ アンネ・ヴァレンベリ「OG統一助成規程の運用(2011–2013年)」『欧州技能教育年報』第12巻第1号, pp.45-78, 2014.
- ^ ミカエル・ヴォールト「プレート採点方式の設計思想と監査」『Journal of Competitive Training』Vol.8 No.2, pp.101-132, 2016.
- ^ ソフィア・リンデ「競技タイトル別の学習ログ統合に関する考察」『国際eスポーツ研究』第3巻第4号, pp.201-219, 2018.
- ^ ハンス・エーク「金型業の品質管理はなぜ“試合前準備”に似るのか」『北方工業レビュー』第21巻第6号, pp.12-39, 2012.
- ^ E. Karlsen「NGOによるイベント会計の暫定係数モデル」『Public Finance & Events』Vol.15 No.1, pp.55-73, 2020.
- ^ M. Ndlovu「利益相反疑義と議事録公開の実務:OGA事例」『Transparency in Governance』第9巻第3号, pp.301-326, 2022.
- ^ J. O’Reilly「Ethics & Compliance Offices in International NGOs」『Ethics of Sports Organizations』Vol.6 No.2, pp.77-98, 2019.
- ^ スウェーデン王国内務局「加盟国審査における参加率係数の指針」『行政文書集』第44号, pp.1-24, 2017.
- ^ Nordform Tooling広報部「金型計測機材の校正運用と教育転用」『技術資料(内部)』pp.1-18, 2015.
- ^ ピーター・クライン「“午前6時(協定世界時)”が生む参加行動」『競技行動学研究』第2巻第1号, pp.9-33, 2021.
- ^ (題名が微妙に不一致)R. Nakamura『競技の伝統文化としての性役割言説』International Press, 2019.
- ^ (題名が微妙に不一致)佐藤慎一『プレート採点方式の日本語訳方針』OG教育監修局, 2020.
外部リンク
- OGaming公式アーカイブ
- 北欧技能教育連絡網(NORD-SEN)
- 競技ログ公開ポータル
- 金型資材パートナー協議会
- OGA監査報告ダッシュボード