ircle
| 名前 | ircle |
|---|---|
| 画像 | ircle_0001.jpg |
| 画像説明 | 1990年代末の始動時に撮影された宣材写真 |
| 画像サイズ | 260px |
| 画像補正 | soft |
| 背景色 | #22224a |
| 別名 | ARC / 環(わ) |
| 出生名 | — |
| 出身地 | (拠点) |
| ジャンル | サーキット・ロック(独自分類) |
| 職業 | 歌手・作詞作曲家・音楽プロデューサー |
| 担当楽器 | ギター/ベース/ドラム/ボーカル |
| 活動期間 | 1999年 - (断続的活動) |
| レーベル | ミリオン・サークルレコード |
| 事務所 | 環状芸能 |
| 共同作業者 | 音響工房アークレンズ / 風洞学会 |
| メンバー | 渡辺精一郎、赤坂ユリ、坂上トモ、ミナト・レイ |
| 旧メンバー | —(実質的入替は「編曲担当の兼任」扱い) |
| 公式サイト | https://circle.example.jp |
ircle(あーくる)は、[[日本]]の4人組ロックバンドである。所属事務所は[[環状芸能]]、レコード会社は[[ミリオン・サークルレコード]]。[[1999年]]に結成、[[2003年]]にメジャーデビュー。略称および愛称は「ARC」。公式ファンクラブは「環友会(かんゆうかい)」である[1]。
概要[編集]
ircleは、1999年の都内小規模ライブハウス巡回から始まり、2003年のメジャーデビューで一気に知名度を獲得した4人組ロックバンドである。楽曲は「円環(えんかん)」「位相(いそう)」といった科学用語を比喩として多用し、独自のリズム理論を“サーキット・ロック”として提示した点が特徴とされる。
その語感の取り扱いは独特で、バンド名の「ircle」は英語の単語ではなく、当初は“実在するが読めない符号”としてファンクラブ会報で解説された経緯がある。のちに「ARC」としての略称が定着し、リスナーは“意味よりも形”を楽しむようになったとされる[2]。
メンバー[編集]
渡辺精一郎(わたなべ せいいちろう)はギターと作曲を主に担当し、ライブではチューニングを「位相調整」と呼ぶ習慣を持つ。赤坂ユリ(あかさか ゆり)はボーカルと作詞を担当し、歌詞カードには毎回、漢字の画数合計が明記される。
坂上トモ(さかがみ とも)はベースを担当し、音源ではサブハーモニクスを常用する。ミナト・レイ(みなと れい)はドラムと音響プロデュースを担当し、ステージ上で“風洞シミュレーション”のような照明パターンを実行する[3]。
編成は基本固定とされるが、インディーズ期にはドラムの代役としてのスタジオ出身者が“3分だけ参加した”という噂があり、当時の編集者ノートには「3分=1テイク枠」と記載されていたとされる[4]。
バンド名の由来[編集]
バンド名の由来は、初期のリハーサルがにある“環状配線室”で行われたことにあるとされる。渡辺精一郎は、壁面の配線図に印字された「ircle」という欠損文字列を見つけ、それを“円の内側だけが残る暗号”と説明した。
この説明はのちに補強され、音響工房アークレンズの共同研究報告(非公開資料)では、符号「ircle」が「位相のループを示すラベル」として用いられていた可能性があると記された[5]。ただし当時の会報には、別の由来として「関係者の名字の頭文字を丸めた結果」という説も掲載されており、どちらが正確かは確定していない。
なお、ファンクラブの公式行事では毎年、円形の紙に“ircle”だけを縁取りする儀式が行われ、参加者数は2003年以降、毎年ちょうど7,421人で推移したとされる(集計担当が“端数を切らない”主義だったためと説明された)[6]。
来歴/経歴[編集]
結成期(1999年 - 2002年)[編集]
ircleは1999年、渡辺精一郎が図書館の学外閲覧コーナーで“音の循環”に関する資料を見つけたのをきっかけに結成されたとされる。赤坂ユリがその場で即興詞を書き、坂上トモが「低域の戻り」を計測するためにメトロノームを改造したため、初期曲は「戻ってくる音」を主題に据えた。
2001年、バンドはの小規模ライブハウスにて、観客が拍手するタイミングをずらす“位相合わせ”企画を行った。結果として、アンケート回収率が42.13%と報告され、翌年にはインディーズ配信で月間再生が9.7万回を超えたとされる(ただし当時の媒体資料は破損が多く、数値の根拠は要出典とされたことがある)[7]。
2002年にはミナト・レイが音響プロデュースを全面的に担当し、以降は“サーキット・ロック”という呼称が生まれたとされる。
メジャーデビュー(2003年)[編集]
2003年、ミリオン・サークルレコードより『』でメジャーデビュー。初週売上は推定で3.8万枚とされ、オリコンチャートでは1位獲得まであと0.4ポイントに迫ったと記録されている[8]。
この時期の最大の話題はミュージックビデオ『位相の輪郭』であり、撮影はの旧電波塔跡で行われたとされる。なお、塔跡の所有者が誰かは長年伏せられたが、のちに“市民団体”の管理下だったという証言が出た。一方で、別資料では“架空の管理名義”だったという指摘もあり、真偽は揺れている[9]。
デビュー後、公式ファンクラブ「環友会」は短期間で会員数15万人を突破し、入会特典のリズムメトロノームは全国の楽器店で品切れになったと報告された。
中期飛躍(2006年 - 2012年)[編集]
2006年にはアルバム『』が発売され、累計売上枚数は68.4万枚を記録したとされる。ライブでは“サーキット・リピート”と呼ばれるアンコール形式を採用し、観客が最初の8小節に戻る演出が話題となった。
2008年のシングル『』はテレビタイアップがつき、オリコン週間チャートでは最高2位を獲得。赤坂は「戻り道は人生じゃない、音の帰路だ」と発言したと伝えられる。
2011年には“風洞学会”との共同企画で、大学の風洞装置を用いたコラボレーション音源を配信限定リリースした。このとき、試作音源は合計で27トラックあり、そのうち16トラックがボーカルなしで構成されていたとされる[10]。
活動拡大と転機(2013年 - 2017年)[編集]
2013年、制作体制の変更により活動ペースが調整され、公式サイトでは“音が戻りすぎる”という比喩で活動休止が告知された。活動休止期間は単純計算で223日とされ、再開告知はの同日、同時刻である22時22分に行われた。
2015年にはベスト・アルバム『』が発売され、オリコン年間アルバムチャートで8位に食い込んだ。一方で、ファンの間では「円環の定義が更新された」などの議論が起き、歌詞の漢字表記が一部修正版になっていたことが問題視された[11]。
2017年、ミナト・レイが新しい音響プロセッサを導入し、以後は“位相が見える照明”を常設した。
音楽性[編集]
ircleの音楽性は、単なるロックではなく、位相の往復をリズム構造に埋め込む点に特色があるとされる。具体的には、ドラムが叩いた直後にギターが“同じ小節を遅れて返す”配置が多く、聴感上は前進しているのに実際には回帰しているように感じられるという。
作詞では赤坂ユリが、歌詞の1行あたりの画数合計が平均で31画に揃えられていることを明かした。もっとも、本人は「数字は意味じゃない、釣り糸」としており、学術的な裏付けは示されていない。
サウンド面では坂上トモのベースがサブハーモニクス主導で、ミナト・レイの音響設計がステージの残響時間を“物理的に物語る”方向へ調整するとされる。ただし、風洞学会との関わりが過剰に語られる傾向があり、一般のリスナーには誇張と捉えられることもある[12]。
人物[編集]
渡辺精一郎は、レコーディング時に必ず同じ温度計を使用するとされる。温度は録音開始時に23.5℃へ合わせられ、その差が±0.3℃以内でない場合はテイクを作り直すという細則があったとされる[13]。
赤坂ユリは“メロディの丸み”を重視し、曲の転調点を「角度」に例える癖が知られる。インタビューでは「転調は人の顔の向きの変化。円に戻るための一瞬」と語ったと報じられた。
ミナト・レイは、音響プロデュースだけでなく、ライブの光の走査速度まで設計することで知られる。なお、ある雑誌では走査速度が「毎秒1,234ライン」と書かれたが、後に編集ミスとされて「1,232ライン」へ訂正された経緯がある[14]。
評価[編集]
ircleは、国民的ロックバンドと称されることもあるが、評価は一様ではない。音楽メディアでは“科学用語の比喩とロックの衝突”が高く評価され、ライブ演出は視覚的体験として記憶に残るとされた。
一方で、ファン以外からは歌詞の難解さが敬遠されることもあるとされる。特に、2014年の“歌詞漢字修正版”以降は「同じ曲なのに別の曲のように感じる」という指摘が出て、制作側は「聴かれ方の誤差を許容しているだけ」と応じた。
それでもオリコンチャートでの実績は積み上がり、シングル『』とアルバム『』がそれぞれ主要チャートで上位に入ったことで、業界内では“循環を商業化する数少ない例”として語られている[15]。
受賞歴/賞・記録[編集]
ircleは日本レコード大賞の関連企画に複数回ノミネートされ、2010年には「特別音響演出賞」に準ずる形で顕彰されたとされる。ただし、この賞の正式名称は資料によって揺れがあり、授賞式の記録には“同一カテゴリー複数年扱い”が見られる[16]。
また、ライブ関連では、全国のホールツアーにおける平均動員が毎回9,201人を維持したと報告されている。出入り口の総数や入場導線の設計が細かく公開され、チケット購入サイトが「迷わず着席できる確率」を数値化したことも、技術寄りの支持を集めた要因とされる[17]。
記録の中でも象徴的なのが、公式ストリーミングで“累計再生が10億回を突破した”とされる時期であり、初達成がの4月12日23時59分だったという。根拠は公式配信事業者の集計ログとされたが、公開範囲は限定的であると説明された[18]。
ディスコグラフィ(抜粋)[編集]
シングル - 『』(2003年)- デビュー盤の代表作で、旧電波塔跡で撮影されたとされる。初回盤は“円形ステッカー”付き。 - 『』(2008年)- テレビタイアップ曲。サビで“拍手が一拍遅れる”演出が話題となった。 - 『』(2011年)- 風洞学会コラボ音源から派生。配信限定。
アルバム - 『』(2003年)- メジャー初期の集大成として位置づけられた。 - 『』(2006年)- 累計68.4万枚とされる代表作。 - 『』(2015年)- ベストアルバム。収録曲は「回帰する曲順」になっていた。
映像作品 - 『』(2012年)- ライブのアンコール構造を映像化。観客の手拍子音が別トラックで収録されているとされる。
配信限定シングル - 『』(2014年)- 22時22分再開告知と同時配信された。 - 『』(2017年)- サブハーモニクス中心の実験曲として扱われた。
ストリーミング認定[編集]
ストリーミング認定は、国内配信プラットフォームの集計に基づくとされる。最も再生された楽曲は『』で、累計で約3.2億回再生を突破したと報告された[19]。
次点は『』で、約2.1億回とされる。いずれも公式は“再生数だけでなく視聴維持率”を重視し、MVの冒頭30秒で離脱率が低いことを強調した。
ただし、認定基準の日付の記載が年度と四半期で混在する資料があり、「いつの時点で2.1億回に達したか」が不明確な箇所があると指摘されている。
タイアップ一覧[編集]
主要タイアップとしては、テレビドラマの主題歌に『』が採用されたとされる。ほか、科学ドキュメンタリーでは『』が挿入歌として使用された。
当初、企業CMには“サーキット・ロックの概念”が採用された形で運用され、洗剤ブランドのキャンペーンでは、BGMの拍が60秒の洗浄サイクルと一致するよう調整されたと説明された[20]。
ただし、タイアップの一致率については“実測ではズレが出た”という証言もあり、制作側は「人間の体感に合わせた」と応じた。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ツアーは大きく2つに分かれており、ホール中心の“環友会ツアー”と、ライブハウス中心の“サーキット巡回”であったとされる。代表的な公演として、2016年の公演『』が挙げられ、観客動員は15,102人と記録された。
ライブは毎回、セットリストの順番が異なる“円の回転”方式を採っており、当日配布される冊子に「今夜の回転数」が印刷される。回転数は“3.14159”のような円周率の小数点表記で表示されたことがあり、ファンの間では“円に逃げた”と揶揄された。
また、2013年のフェス出演では、雨による音響変化を見越して『』を早めに投入し、結果としてステージ上の反響が期待値より+7%になったと報告された[21]。
出演(テレビ/ラジオ/映画/CM)[編集]
テレビ出演では、音楽番組にレギュラーとして出演した時期があり、司会の質問に答えるコーナーで“位相の定義”を毎回言い換えたとされる。ラジオではの深夜番組にパーソナリティとして参加し、リスナーから募集した“戻ってほしい言葉”を歌に変換する企画が人気となった。
映画では、で撮影が行われた青春映画に、架空のバンド“外周部隊”役で出演したとされる。ただし実際のクレジット表記には別名が用いられており、識別が難しいと評されている[22]。
CMでは、環香キャンペーン以外に、交通系ICカード会社の交通広告で『』が採用された。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
ircleは、NHK紅白歌合戦に出場したとされるが、出場年について資料の記述が一致していない。ある編纂資料では出場とされ、別の媒体では出場とされている[23]。
演目としては『』が採用された可能性が高いと推定されている。なぜなら、出場準備期間に同曲のリハーサル映像が複数残されている一方で、当時の衣装デザインが“円環模様”一色だったことが共通しているためである。
ただし、NHK側の公開情報が限定的であるため、確実性には欠けるとする指摘もある。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 環状芸能編『ircle公式ファンクラブ会報 環友会叢書 第1号』環状芸能, 2003年。
- ^ 渡辺精一郎『位相調整の記憶:ギターと時間の再帰』ミリオン・サークルレコード, 2006年。
- ^ 赤坂ユリ『漢字の角度で歌う:円の中の言葉』書肆フィルム、2011年。
- ^ 坂上トモ『低域が戻る条件:サブハーモニクス実務ノート』音響工房アークレンズ, 2008年。
- ^ Minato Ray『Circuit Repeat Illumination Design』Journal of Pseudo-Acoustics, Vol.12 No.3, pp.44-63, 2014.
- ^ 風洞学会『風洞装置によるボーカル無音テクスチャ生成(非公開資料の抜粋)』風洞学会紀要, 第7巻第2号, pp.15-29, 2011年。
- ^ 『オリコン・データブック(増補版)』オリコン研究所, 2016年。
- ^ 『NHK紅白 歌合戦編纂要覧:候補曲と当日リハの記録』NHK出版部, 2019年。
- ^ 山田ケイ『サーキット・ロックと大衆の相性:循環嗜好の社会学』青空出版, 2020年。
- ^ 雑誌『ミュージック・サイクル』編集部『特集:円形ステッカーが売れる理由』第33号, pp.70-92, 2003年。
- ^ Kanzawa, R.『The Missing Symbol “ircle” in Popular Music Catalogs』International Review of Semiotic Pop, Vol.9 No.1, pp.1-18, 2017.
外部リンク
- 環友会 公式アーカイブ
- ミリオン・サークルレコード 作品データベース
- 音響工房アークレンズ 共同研究一覧
- 夜のクロスフェード 公式サイト
- 戻るラジオ リスナー投稿保管庫