jΣミイ˶º ᴗº˶リ
jΣミイ˶º ᴗº˶リ(じしぐま みい えい しぐま い う かお り)は、の都市伝説の一種[1]。ネット掲示板で「見たら返信できなくなる文字列」として噂が流布し、妖怪めいた“出没”として恐怖が語られている[2]。
概要[編集]
jΣミイ˶º ᴗº˶リとは、で語り継がれてきた都市伝説である。噂では、特定の端末の文字変換やSNSの編集画面に、意図せずこの表記が混ざるとされる[3]。
伝承によれば、それは単なるフォントの崩れではなく、「見た者の返事を奪う」と言われている怪談として全国に広まった[4]。とくに学校の端末管理担当のあいだでは、“呪われた入力”とも呼ばれることがある[5]。
別称として、、、といった呼び名が挙げられている[6]。また「妖怪がテキストになる」「正体は記号生命体だ」とされるお化けの一種として語られる場合もある[7]。
歴史[編集]
起源は、2000年代後半の“校内ネットワーク更新”の混乱にあるとされる。噂の発端は、のある公立校で行われたパッチ適用により、文字コードの境界にだけ異物が出現したという言い伝えである[8]。
流布の経緯は、チャットログのスクリーンショットが匿名掲示板に投稿され、その画像の“右上”にだけ jΣミイ˶º ᴗº˶リ が写っていたことで加速したとされる[9]。目撃談では「本人は気づかなかったのに、誰かが送信欄にそれを“触れてしまった”瞬間、タイピングのカーソルが二度瞬きした」と語られている[10]。
さらに、出没が増えた時期として「平成24年(2012年)5月の金曜日だけ発生率が跳ねた」という記録めいた噂があり、町内会の防災メールに“誤送信注意”が紛れたという話まである[11]。ただし真偽は定められておらず、“正体”は「文字列に憑く何か」とされ続けている[12]。
起源を別に見る説として、理工系の研究室で行われた「誤読防止のフォント検査」に由来するとする伝承もある。検査手順の途中で、なぜか“笑顔に似た丸記号”が一つだけ残り、それを「笑う口の妖怪」と見なしたのが始まりだと言われている[13]。
噂に見る「人物像」/伝承の内容[編集]
伝承では jΣミイ˶º ᴗº˶リは、“返信する権利を持たない存在”として描かれることが多い。目撃談の語り口では「書き込む前から喉が乾く」「送ったはずなのに既読にならない」といった恐怖の描写が繰り返される[14]。
妖怪めいた性質として、出没地点は画面上の“送信欄の直下”に限定されるとされる。言い伝えでは、入力欄の余白をクリックしてから 17秒以内に文字列が浮かぶ場合があるとされ、同じ人が同じ端末でも再現できたりできなかったりする[15]。噂では、この不安定さこそが“不気味さ”の核だとされる[16]。
また、伝承の人物像として「Σの口を持つ小さな妖怪が、間違った変換候補に紛れ込む」という話が挙げられる。という話のバリエーションでは、ブーム期にマスメディアが“絵文字誤作動”として扱ったことが、却って都市伝説を呼び込んだと語られる[17]。
恐怖のクライマックスは「読み終えたのに、なぜか自分の声だけが遅れて届く」という現象である。噂では、返事をしようとするとキーボードが勝手に沈黙し、空白や別記号だけが送信されるとされる[18]。
委細と派生/派生バリエーション[編集]
委細として、出没パターンはいくつかに分類されるとされる。第一に“変換前は何もないが、確定直後に現れる”タイプがある[19]。第二に“検索窓に貼り付けると、勝手に装飾が増える”タイプがあり、第三に“動画の字幕だけに紛れ込む”タイプがあるとされる[20]。
派生バリエーションとして、jΣミイ˶º ᴗº˶リ の“口”に相当する記号部分だけが変化するものが報告されている。例えば、Σの上に小さな三角が乗った、あるいは “ᴗ”が折りたたまれたなどである[21]。ただし、噂の中で「折りたたまれた口はより危険」といった序列づけが行われたとも言われている[22]。
委細な数字として、全国に広まった手順では「見つけたらスクリーンショットを撮らず、代わりに端末を再起動する」が推奨されている。しかし別の噂では「スクリーンショットは 2枚までなら安全、3枚目で“こちらが映る”」とも語られ、学校の怪談として教材に転用された例まである[23]。
また、マスメディアのブーム期には“誤字のオマージュ”だという軽い解釈が混ざり、結果として模倣投稿が増えたとされる。ところが投稿が増えるほど、噂は「正体が増殖する」と言い換えられ、パニックが再燃したとも言われている[24]。
噂にみる「対処法」[編集]
対処法として最も多いのは、当該文字列を“正面から認識しない”ことである。具体的には「目で追わず、視線を少し右へずらしてからホームボタンを押す」といった目撃談がある[25]。
次に挙げられるのは、通知の扱いである。噂では「既読になった通知を開かないまま、未読のまま翌日まで放置する」と沈静化する可能性があるとされる[26]。ただし“放置できない環境”では、代わりに同じ友人に別件を先に送信し、返事奪取の対象を分散させるという奇妙な対処が紹介されたとされる[27]。
学校の怪談としては、端末係が「発生報告フォームに jΣミイ˶º ᴗº˶リ を書かず、代替コード “SILENT-Σ-17” を入力せよ」と指導したという話がある[28]。この指示は、なぜか“17”が絡む回数が多く、委細として「校内ルーター再起動のログ番号が 17-xx だった」などと語られた[29]。
さらに、恐怖の最後っ屁として「最後まで見ない」よりも「見たことを誰にも伝えない」方が良いとする声もある。という話の理由は、「噂が噂を呼ぶ」ことで出没が増えるからだとされる[30]。ただし、真偽は定められていない。
社会的影響[編集]
社会的影響として、学校や企業での入力規程が“文字の事故”対策として見直されたとされる。特にネット掲示板で流行した時期には、系の“セキュリティ啓発”資料に似た文面が勝手に回覧され、結果として“怪談のような注意喚起”が増えたと言われている[31]。
また、都市伝説の広がりにより、若年層の間で「返信速度=運命」といった言い換えが発生したとされる。噂のせいでメッセージの既読・未読が過剰に意識され、ブームの間は“恐怖を煽る言葉”がテンプレ化したという指摘がある[32]。
一方で、現場の管理者側には実務上の迷惑も生じた。というのも「報告のために画像を大量に送る」ことが増え、逆にサーバー負荷が上がったとされる[33]。その結果、正体不明の文字列を“検閲リスト”に入れる動きが起きたとも言われるが、具体的なリスト名は公表されていない[34]。
このように、怪談がマスメディア経由で語られるたび、正体の議論が再燃したとされる。なお、噂は“妖怪”として扱われながらも、実際には文字コードや表示環境の差が原因ではないか、という批判も同時に出たとされる[35]。
文化・メディアでの扱い[編集]
文化・メディアでは、jΣミイ˶º ᴗº˶リは「記号ホラー」の象徴として扱われることが多い。テレビの深夜枠では“ネットの絵文字トラップ”として特集が組まれ、視聴者が番組サイトのコメント欄に同様の文字列を書き込む事態が起きたとされる[36]。
映画や配信ドラマでは、特定のキャラクターがこの文字列を残し、以後その人物だけが言葉を失うという筋がしばしば採用された。こうしたと言われるお化け表現は、「返事ができない恐怖」と結びつけて脚色された[37]。
また、漫画の読切では“Σの口”を擬人化し、妖怪が端末の奥で笑う見開きが話題になったとされる[38]。さらに学校の怪談として、文化祭の展示で“再起動カウント 3回で目を逸らせ”という注意が書かれ、逆に来場者のパニックを誘発したというエピソードがある[39]。
一方で、インターネットの文化としては、単なる記号遊びに吸収される場合もあった。という話は、ブーム期に“かわいい改変”が増え、恐怖が薄れる現象として語られている[40]。ただし、そのことがかえって「正体が弱まるのではなく、別形態に変わった」と解釈されるなど、噂の自己増殖が続いたとされる[41]。
脚注[編集]
参考文献[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 佐伯まどか「記号ホラーと返信行動の社会心理」『日本怪異学研究』第12巻第3号, pp.101-138.
- ^ 田中律子「学校端末に混入するとされる異物テキストの言説分析」『教育情報の民俗学』Vol.8 No.1, pp.55-72.
- ^ Mina S. Kuroda「The Myth of Reply Theft in Japanese Internet Folklore」『Journal of Digital Urban Legends』Vol.4 No.2, pp.9-31.
- ^ 細川宗亮「ログに残る“出没”—時刻同期と恐怖の伝承」『通信史と怪談』第21巻第1号, pp.203-241.
- ^ 小笠原柊「絵文字誤作動のメディア受容—ブームと検証の往復」『マスメディア異聞』第7巻第4号, pp.77-95.
- ^ 藤堂ゆき「再起動儀礼と学校の怪談の結節点」『地域文化論集』Vol.19 No.6, pp.141-168.
- ^ Hiroshi Watanabe「Σ as a Mouth: Typographic Animism in Japan」『Asian Text Encounters』Vol.2 Issue 1, pp.1-20.
- ^ 見崎涼「誤送信注意の回覧文書—都市伝説が行政文体を借りる瞬間」『公共文書の怪奇』第3巻第2号, pp.33-58.
- ^ (要出典っぽい)『平成の怪談年表(改訂版)』未踏書房, 2019.
- ^ 小池真琴「返信が遅れる世界線—未確認入力の経験記述」『ネット恐怖学レビュー』Vol.5 No.1, pp.112-130.
外部リンク
- 夜更けログアーカイブ
- 都市伝説端末調査会
- 学校の怪談データベース
- 絵文字封印ファクトチェック
- Σ口(すぴいぐち)同好会