いえもん
| 名前 | いえもん |
|---|---|
| 画像 | IEMON_Official.jpg |
| 画像説明 | 「家守の夜明け」ツアー時の集合写真 |
| 背景色 | #2B1B3D |
| 別名 | いえも(略称) |
| 出生名 | 非公開(報道によると「家門」系の姓とされる) |
| 出身地 | および周辺地域 |
| ジャンル | インダストリアル・ロック/文具系フォーク(本人談) |
| 職業 | ロックバンド |
| 担当楽器 | ボーカル、ギター、ベース、ドラム、鍵盤/サンプラー |
| 活動期間 | 2013年 - 現在 |
| レーベル | 星屑レーベル |
| 事務所 | 霧島レコード企画 |
| 共同作業者 | 音楽プロデューサー、映像監督 |
| メンバー | 、、、、 |
| 旧メンバー | なし(サポート参加は複数回) |
| 公式サイト | IEMON(架空) |
いえもん(Iemon)は、[[日本]]の5人組[[ロックバンド]]である。所属事務所は[[霧島レコード企画]]。レコード会社は[[星屑レーベル]]。[[2013年]]に結成、[[2016年]]にメジャーデビュー。略称および愛称は「いえも」。公式ファンクラブは「家守倶楽部」。
概要[編集]
いえもんは、[[日本]]の5人組ロックバンドである。活動初期から「家を守る」を比喩にした歌詞を掲げ、反復するコーラスと、生活用品の音をサンプリングした緻密なアレンジで知られている[1]。
バンド名は、メンバーが偶然目にした古い町内会の帳簿に「いえもん」と記された区分名が起点になったとされる。一方で、公式資料では「家門(いえもん)という“家の継ぎ目”の比喩」と説明されることが多いが、放送事故級の言い間違いが多いことでも知られている[2]。
メンバー[編集]
雨宮イチはボーカルおよびギターを担当し、声色の切り替えが特徴である。堂島ハルはリードギター、柊ノンはベース、月岡レンはドラム、綾都ミナは鍵盤とサンプラーを担当する。
結成当初、綾都ミナは「鍵盤は最初から鍵“盤”であるべき」と主張し、スタジオ入りのたびに机の上の定規を一定間隔で並べる儀式を続けたとされる。この儀式は後に曲「定規の祈り」に反映され、サビで定規を弾く音が意図的に挿入された[3]。
なお、メンバー個別の本名は公表されていないが、ファンクラブ会報では誕生日のみが掲載される形式を採用している。第4号では、全員の誕生日が「同じ曜日の集合である」として“誤差の少ない祝祭”として説明されたが、計算担当が交代した回で曜日が変わったとファンの間で話題となった[4]。
バンド名の由来[編集]
いえもんという名称は、広島県の古書店で見つかった帳簿に由来すると説明されている。帳簿には、各家庭の燃料配給や補修履歴が細目として並び、その中に「いえもん」という区分があったという[5]。
ただし、後年のインタビューでは起源が複数語られている。ある取材では「家門(いえもん)」の表記ゆれだとされ、別の取材では「家守(いえもり)」の古形だとする説が披露された。編集者が書き起こしを急いだためか、「“家守”と“家門”のどちらが正しいか」が毎回争点になるとされている[6]。
また、バンド内部では“いえもん”を「家の境界を示すノイズ」と定義し、ライブでは開始5分前に会場の暗転音を録音してタイトルコールに混ぜる運用が続いている。公式に検証されたことはないが、会員制のアーカイブには「会場暗転録音 17,842サンプル」というページがあるとされる[7]。
来歴/経歴[編集]
結成(2013年)[編集]
2013年、雨宮イチ、堂島ハル、柊ノン、月岡レン、綾都ミナの5人は、の廃校スタジオで偶然同じ日程に入っていたことから交流を始めた。地元の古い町内会資料を題材にしたデモを試作し、その第一弾が「いえもん・ノート(仮)」と呼ばれた[8]。
同年冬、メンバーは“家を守る”というテーマを歌詞で固定しようとしたが、言葉が重すぎるとの反省が出た。そこで、「家の比喩は重く、日常は軽い」という対比を作るため、日用品の音(ホチキス、テープ、消しゴム)をドラムのように並べる方針が採られた[9]。
インディーズ期(2014年)[編集]
2014年、インディーズ盤としてミニアルバム『帳簿の呼吸』を制作したとされる。収録曲のうち「テープの回転数」は、歌詞よりもテンポが話題になり、BPMが「ちょうど 113.5」と告知された。のちに小数点以下の意味が議論され、結局“テープの巻き戻し回数を表す”という筋書きが採用された[10]。
この時期、ライブではメンバーが客席に向けて「家の修繕に使う前の儀式」を模した動作を行った。会場によって所要時間が異なり、最短は2分13秒、最長は9分07秒と記録されているとされるが、タイムキーパー担当が交代した回で計測方法が変わった可能性も指摘されている[11]。
メジャーデビュー(2016年)[編集]
2016年、星屑レーベルよりシングル「家守の夜明け」でメジャーデビューした。オリコン系のチャートでは初週売上が約1.6万枚と報じられ、メディア露出の少なさが逆に話題を呼んだ[12]。
同年、音楽プロデューサーがアレンジに加わり、「生活音のループを歌詞の行間に置く」という方針が確立した。結果として、サビ直前に無音を1拍入れる構成が定番化したが、ファンの間では“無音の長さが回ごとに違う”と観測されている[13]。
2020年代の転機[編集]
2020年にはアルバム『鍵のない家』がリリースされ、社会現象となったとされる。特に収録曲「郵便受けの告白」は、家庭用ポストの投函口に似たシンセ音を採用しており、TVCMの“生活感”枠で採用が相次いだ[14]。
2022年には活動休止の噂が流れたが、実際には短期の“修繕期間”へ移行しただけであった。公式サイトでは「修繕日数は 49日間」と明記された一方、ファンクラブでは「50日間と数え直した」と告知され、差分が当時の炎上ポイントになった[15]。
音楽性[編集]
いえもんの音楽性は、インダストリアル・ロックを基調としつつ、言葉の置き方がフォークに近いと評価されている。とくにギターのアルペジオは、日用品の音を“模した順序”で配置されることが多く、曲ごとにサンプリング元がアルバムブックレットに列挙されるという[16]。
歌詞では「家」「境界」「継ぎ目」を反復し、メタファーの手触りを意図しているとされる。ただし、公式のコメントでは“必ずしも家の話ではない”とされることもあり、リスナーは解釈の幅として楽しむ傾向がある[17]。
一方で、ライブではステージ上の小道具が年々変化しており、初期にはテープカッター、のちに定規、さらに後年では“折りたたみの紙箱”が採用されるようになった。これらが音色に影響するのか、演出なのかについては、明確な答えが与えられていない[18]。
人物[編集]
雨宮イチは、歌詞の推敲に関して「一語につき紙を半分ずつ変える」と語ったとされる。この発言は真偽が不明であるものの、ファンが集計したところ、ライブMCで“同じ漢字の行数”を述べる回が一定数あると報告されている[19]。
堂島ハルは機材へのこだわりが強く、ギターのピックはすべて同一ロットのものを使用するとされる。ただし、ロット番号が公表されることはなく、記録された番号がある回とない回が混在しているとされる[20]。
綾都ミナは映像にも関与し、サンプル音の採取場所を地図に記す企画を主導した。地図はから出ない構図が多いが、海外ファンの間では「見えない海線(うみせん)がある」といった考察が生まれている[21]。
評価[編集]
いえもんは、音作りと歌詞の両方が“生活の精度”に寄っていることが評価されている。特に『鍵のない家』の完成度は高く、専門誌では「現代の反復を家庭の比喩として翻訳する」と論じられた[22]。
また、ライブの完成度についても言及が多い。観客参加を増やしすぎない方針が功を奏し、アンコールまでの平均所要時間は、公式発表によれば 1時間43分であるとされる[23]。ただし、同じツアーでも会場サイズにより差が出ており、統計係が“席数補正”を行ったため数字が揺れたという証言もある[24]。
批判も存在し、生活音が前面に出すぎることで歌の言葉が埋もれるのではないか、という指摘が一部で見られた。これに対しバンド側は「言葉は音の中で休む」と回答したとされ、賛否が分かれている[25]。
受賞歴/賞・記録[編集]
いえもんは複数の音楽賞で評価されている。たとえば[[日本レコード大賞]]では、2018年の新人賞相当枠にノミネートされたほか、2021年に“生活音賞”として扱われるサブカテゴリで選出されたと報じられた[26]。
公式サイトのアーカイブによれば、デビュー後の連続配信ランキング1位獲得は「合計 73週」とされる。もっとも、この数字は年末集計と月次集計が混同された可能性があり、ファンコミュニティでは「数え方で8週ぶれる」と半ば冗談めかした議論が続いた[27]。
記録としては、ライブで演奏されるテープ系サンプルの数が累計で 2,413個に達したとされる。さらに、サンプル採取の際に同じテープを使用した回数が0回であったことを“物語”として語り、商品価値とは別の哲学として注目された[28]。
ディスコグラフィ[編集]
シングルとしては「家守の夜明け」(2016年)、「郵便受けの告白」(2019年)、「定規の祈り」(2020年)、「折り紙の境界」(2022年)などがある。各曲はアルバム制作の前哨戦として位置づけられ、先行配信で反応が確かめられる運用が続いた。
CDシングルでは、2017年発売の「ホチキスの敬礼」が“同梱のミニチラシが折れる角度で曲の解釈が変わる”と話題になった。配信限定シングルの「無音の一拍」は、再生リストの並び替えで聴こえ方が変わると説明され、ストリーミング時代の遊びとして機能した[29]。
アルバムとしては『帳簿の呼吸』(2014年、ミニアルバム扱い)『鍵のない家』(2020年)『家守倶楽部の夜会』(2023年)などがある。ベスト・アルバム『継ぎ目コレクション』(2021年)もリリースされ、過去曲の“無音箇所”を再編集したバージョンが収録されたとされる[30]。映像作品ではミュージックビデオ集『机の上の遅延』(2022年)がある。
ストリーミング認定[編集]
ストリーミング認定では、代表曲「家守の夜明け」が累計で 1.2億回再生を突破したと報じられている[31]。また、アルバム『鍵のない家』はサブスクの総再生で 6.7億回に達したとされるが、集計時期の記載がない資料もあり、厳密な比較には注意が必要とされる[32]。
バンドは再生数よりも“曲の反復回数”を重視しているとしており、ファンクラブ配信の企画では「1週間で聴き直した回数が一定以上だと、無音の一拍が違う意味になる」といった演出が行われたとされる[33]。
タイアップ一覧[編集]
タイアップは生活関連の企業との結びつきが多い。たとえば「郵便受けの告白」はのご当地ラジオ局「呉港ラジオ」での特集番組と連動し、番組ではリスナーが“家の境界で聞こえる音”を投稿するコーナーが設けられた[34]。
また、「折り紙の境界」は文具メーカーの販促キャンペーンで使用され、折り紙の素材ごとの“響き”を検証する展示が併設されたとされる[35]。テレビタイアップではなく、イベント型連動が中心とされている。
一方で、タイアップの裏側にある契約事情は詳細が公開されておらず、公式発表には「生活音の再現性に着目した」とのみ記されている[36]。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ライブは“家守の夜”というテーマで設計されることが多い。代表的なツアーとして、2018年の「家守の夜明け行脚」全12公演、2021年の「無音の一拍ツアー」全9公演が挙げられる[37]。
会場演出では、開演前にステージ上へ小道具を整列させる時間があり、客席には開始までの残り秒数が表示される。ただし“残り秒数”は演出上の数値であり、実際のサンプル採取が進行するため、ファンの計測では表示と実測に 7秒程度のズレが見られると報告された[38]。
サポートメンバーとしては、2022年の一部公演でサックス奏者のが参加した。彼は“鍵盤の呼吸を増幅する役”と紹介されたが、曲名ごとの担当の境界が曖昧であることから、ファンが推測を重ねた経緯がある[39]。
出演(テレビ/ラジオ/映画/CM)[編集]
テレビ出演では、音楽番組でのパフォーマンスが話題になった。2020年には[[NHK]]の地域番組で「鍵のない家」の特別スタジオライブが放送されたとされる[40]。
ラジオでは、系列の深夜枠で綾都ミナが“無音の一拍”を解説するコーナーを持ったと報じられたが、放送日が複数回とされており、正確な放送履歴には揺れがあると指摘されている[41]。
映画では劇中BGMとして「定規の祈り」が使用されたとされる。配信プラットフォームの作品ページにはクレジットがあるとされるが、版によって表記ゆれがあるため、出演情報の確定には追加確認が必要とされる[42]。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
NHK紅白歌合戦への出場については、少なくとも2022年に“初出場級の扱い”で出演したとする報道がある[43]。ただし、公式の年別リストの確認により、同年の出演枠は別の企画名で記録されている可能性が指摘されており、当時の編集方針の違いが原因とされる[44]。
バンド側は「紅白は家の境界が広がる日」とコメントしたとされるが、同発言の出典はファンクラブ会報とされており、外部検証は限定的である[45]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 渡里ヨルハ『音の境界を編む—生活音プロデュース論』音響出版社, 2019.
- ^ 雨宮イチ・綾都ミナ『家守の夜明け—歌詞とサンプルの相関』星屑ブックス, 2020.
- ^ 山際カイ『サックスで数える無音の一拍』青磁社, 2022.
- ^ 呉港ラジオ編『特集:家の境界で聞こえる音』呉港ラジオ出版部, 2019.
- ^ 鴎居サトシ『机の上の遅延—MV演出アーカイブ』映像工房, 2021.
- ^ 日本音楽企画協会『インディーズからメジャーへの“帳簿的”移行』Vol.12, 第3号, 日本音楽企画協会, 2017.
- ^ 『日本レコード大賞 年次記録』第54回, 第1巻, 日本レコード大賞事務局, 2021.
- ^ 『ストリーミング指標と解釈のゆらぎ』国際音楽統計誌, Vol.8, No.2, 2023.
- ^ 霧島レコード企画『メジャーデビュー3年間の実務—契約と再編集』霧島企画出版, 2018.
- ^ IEMON Official Book『無音の一拍コンパニオンガイド』(タイトルが一部誤記されている可能性がある)星屑ブックス, 2021.
外部リンク
- IEMON Official Fan Archive
- 星屑レーベル アーティストページ
- 霧島レコード企画 ニュース室
- 呉港ラジオ 投稿マップ
- ノートリム工芸研究所 展示サイト