うまあじ派
| 名称 | 国際うまあじ政策機構 |
|---|---|
| 略称 | I-UPO |
| ロゴ/画像 | I-UPO紋章(円形のだし壺と三本線) |
| 設立 | 1998年4月1日 |
| 本部 | 東京都千代田区霞が関2-7-3 |
| 代表者 | 事務局長 佐伯みのり |
| 加盟国数 | 27か国 |
| 職員数 | 184名(2024年時点) |
| 予算 | 年額約42億円 |
| ウェブサイト | www.iupo.int |
| 特記事項 | 加盟国間で「うまあじ」の定義が最も長く争われた国際機関とされる |
正式名称は(こくさいうまあじせいさくきこう、英: International Umami Preference Organization、略称: I-UPO)は、旨味優位の食品表示と味覚教育の国際標準化を目的として設立されたである[1]。設立。本部はに置かれている。
概要[編集]
は、と総称される加盟国・加盟団体の連携により、旨味を「第四の基礎味」として扱う国際的枠組みを整備するために設立されたである。創設当初は系の味覚保健会議の一部門として扱われたが、のちに独立機関へ移行したとされる[1]。
同機構は、食品の、学校教育、調理訓練、ならびに各国の「だし文化」保護を管轄すると説明される。なお、機構名にある「うまあじ」は、単なる味覚概念ではなく、加盟国間で共有される政策的立場をも意味しているとされる。
歴史/沿革[編集]
前身組織と設立経緯[編集]
前身はにで開かれた「塩分・発酵食品国際協調会議」の第3分科会であるとされる。同会議では、の栄養学者ピエール・ラモンとの官僚・辻村信吾が、昆布だしの恒常的供給を国際保健の観点から検討し、これが後の機構設立につながったという[2]。
にはで試験的に「うまあじ外交閣僚級円卓会合」が開催され、が暫定加盟した。会合では、スープの濃度をめぐってにわたり議論が続き、最終的に「うまあじ係数 1.8」を採用したとされる。
独立機関への移行[編集]
、に基づき独立機関として発足した。設立日がであることから、当初は各国議会で軽視されたが、初代事務局長となったマーガレット・K・セントクレアの強硬な報告書により、では即日承認されたとされる[3]。
その後、ので「うまあじは文化であると同時に公共政策である」との決議が採択され、機構は食品教育よりも表示規格の運用に重心を移した。一方で、には加盟国内で「だしの非課税扱い」をめぐる対立が起こり、理事会が深夜2時まで紛糾したとの記録が残る。
組織[編集]
組織構成[編集]
機構の最高意思決定機関はであり、は地域代表12名と専門理事5名で構成される。事務局は本部機能のほか、味覚標準研究、教育支援、紛争調停、統計年報の4局を傘下に置く。特に「味覚標準研究局」は、だし、発酵、燻製、乾物を横断して扱うため、職員の3割が栄養学ではなく民俗学出身であるとされる。
また、各加盟国には「うまあじ連絡官」が1名ずつ配置されるが、とのみ2名体制である。これは、北欧のスープ文化とアンデスの高地食文化の折衝が難航したためだと説明されている。
主要部局[編集]
主要部局としては、、、、がある。とくに危機時味覚対応室は、災害時にレトルト粥へ投入する旨味補助剤の配分を担うとされ、の東日本大震災以降、臨時予算が恒常化した[4]。
なお、局内には「第二試食班」と呼ばれる非公式部門が存在し、毎週木曜の午後に各国の新基準を実地検証している。内部文書によれば、同班はを試食し、そのうちは「思想的に過剰」と判定される。
活動/活動内容[編集]
機構は、加盟国に対し「うまあじ適正指針」を勧告し、食品表示において旨味成分を独立項目として明記するよう求めている。また、学校向けの「味覚リテラシー教育」を実施し、で昆布・鰹・干し椎茸の三系統を比較する授業を推奨している[5]。
さらに、国際会議では「うまあじ外交」と呼ばれる非公式協議を行っている。これは、食卓を介して緊張を緩和する手法で、の会合では、議題が炭水化物規制から味噌汁の具材調整へと移り、最終的にが共同声明を出したとされる。
同機構の活動の中でも特筆されるのは、世界各地の「うまあじ不足地域」への支援である。これは実際には物流の問題ではなく、調味料配分の国際格差を指す概念であり、毎年分の出汁パウダーが支給される。支給基準は極めて複雑で、職員の間では「表より先に胃袋が決裁する」と揶揄されている。
財政[編集]
の予算はであり、そのうちが加盟国分担金、が国際助成金、が教育事業収入、残りが「味覚文化保存寄付」で賄われている。分担金算定では、各国の人口と外食比率に加え、昆布の輸入量が補正係数として加算されるため、財政局は毎年に最も忙しくなる。
予算審議では、しばしば「だし汁を公費でどこまで扱うか」が争点となる。特にには、ある加盟国が「うまあじは家庭内で完結すべき」と主張して拠出を一時留保し、総会でに及ぶ応酬があった。最終的には、業務用だし昆布の共同備蓄を新規費目として追加することで決着したとされる[6]。
加盟国[編集]
加盟国はで、、、、、、、などが含まれる。加盟条件は「旨味成分を食品文化の一要素として公的に認識していること」とされ、主権国家である必要はないため、にはが準加盟を認められた[7]。
加盟国の中ではが事実上の議題提案国とされる一方、はソース文化を背景に表示規格を主導し、はナンプラー由来の発酵基準で強い発言力を持つ。なお、は「海藻のうまあじ」に関する議決で毎回棄権することで知られている。
歴代事務局長/幹部[編集]
初代事務局長は(在任)で、英国系の味覚教育学者であった。彼女は「うまあじを定義できない者に、表示を定義する資格はない」と述べたことで知られる[8]。
第2代は()で、元出身の官僚である。彼は就任後すぐに本部食堂の味噌汁を地域別に5種類へ分割し、職員の出席率をまで改善したとされる。
現事務局長の()は、国際交渉で沈黙を武器にするタイプとして知られ、の総会では間一言も発さずに予算案を通したという逸話がある。なお副事務局長には、元シェフのが就いており、調停のたびに塩分計を持参することで有名である。
不祥事[編集]
、機構が配布した「国際うまあじ白書」の付録に、別の年の試験データが誤って混入していたことが判明した。この誤記は単純な編集ミスとされたが、一部加盟国では「旨味係数の政治的操作」として報道され、にわたり本部前で抗議活動が行われた[9]。
またには、危機時味覚対応室の備蓄倉庫から高級だし昆布が消失し、のちに本部ビル地下の職員食堂で発見された。調査報告書は「職員の夜食需要が想定を超えた」と結論づけたが、内部監査では一部が理事会向け試食会に流用されていた可能性が指摘されている。
さらに、加盟国の一部からは「うまあじ」という語が政策用語として曖昧すぎるとの批判が繰り返されている。これに対し機構側は、曖昧性こそが多国間合意の潤滑油であるとしており、公式見解では「数値化できるが、完全には数値化してはならない」と説明している。
脚注[編集]
[1] International Journal of Flavor Governance, Vol. 12, No. 4, pp. 201-219. [2] 辻村信吾『旨味協調外交史』味覚政策研究社, 2001年, pp. 44-58. [3] Margaret K. St. Clair, “The April Standard and the Birth of Umāji Policy”, Geneva Review of Dietary Law, Vol. 8, No. 1, pp. 1-26. [4] 『危機時だし配備年報2012』国際うまあじ政策機構資料室, 2013年, pp. 9-17. [5] 文部連携局『味覚リテラシー教育指針 第4版』教育調整出版, 2019年. [6] Pierre Laronde, “Budgetary Soup and the Politics of Broth”, Revue Internationale de l’Umami, Vol. 15, No. 2, pp. 77-93. [7] 『準加盟規程および海藻係数附則』国際うまあじ政策機構, 2018年, pp. 3-11. [8] Margaret K. St. Clair『On the Right to Taste』Oxford Umami Press, 2006年, pp. 112-130. [9] 『国際うまあじ白書2014 追補版』国際うまあじ政策機構, 2015年, pp. 2-4.
関連項目[編集]
脚注
- ^ Margaret K. St. Clair『On the Right to Taste』Oxford Umami Press, 2006年.
- ^ 辻村信吾『旨味協調外交史』味覚政策研究社, 2001年.
- ^ Pierre Laronde, “Budgetary Soup and the Politics of Broth”, Revue Internationale de l’Umami, Vol. 15, No. 2, pp. 77-93.
- ^ International Journal of Flavor Governance, Vol. 12, No. 4, pp. 201-219.
- ^ 『危機時だし配備年報2012』国際うまあじ政策機構資料室, 2013年.
- ^ S. H. Watano, “Negotiating Broth Ratios in Multilateral Settings”, Asian Food Policy Review, Vol. 9, No. 3, pp. 55-71.
- ^ 『味覚リテラシー教育指針 第4版』文部連携局, 2019年.
- ^ Aurelia M. Conte, “From Ferment to Framework: The Umāji Turn”, European Journal of Culinary Administration, Vol. 7, No. 1, pp. 14-39.
- ^ 『準加盟規程および海藻係数附則』国際うまあじ政策機構, 2018年.
- ^ Kenji Morisato『だしの国際法入門』東都出版, 2015年.
- ^ “The April Standard and the Birth of Umāji Policy”, Geneva Review of Dietary Law, Vol. 8, No. 1, pp. 1-26.
外部リンク
- 国際うまあじ政策機構 公式年報アーカイブ
- 味覚外交研究所
- うまあじ標準化委員会資料室
- だし文化保全ネットワーク
- 世界旨味指針ポータル