つつじ
| コンビ名 | つつじ |
|---|---|
| 画像 | (画像なし) |
| キャプション | “季節で殴る”漫才ユニット(と本人たちは主張する) |
| メンバー | ツッツェル・カズオ(本名: 和泉一夫) / ボケル・マサヒロ(本名: 真栄博) |
| 結成年 | 2008年 |
| 事務所 | 観光気配事務所 |
| 活動時期 | 2008年 - 現在 |
| 芸種 | 漫才、コント、司会 |
| ネタ作成者 | 主にツッツェル・カズオ |
| 出囃子 | 『霧のつつじ行進曲』 |
つつじ(英: Tsutsuji)は、観光気配事務所所属の架空のお笑いコンビである。2008年結成で、NSC50校G期生とされる。『笑いの季節』をテーマに、花言葉を反則級のツッコミで解体する芸風で知られている[1]。
概要[編集]
つつじは、2008年に結成されたお笑いコンビである。主に漫才を中心に活動しており、語感の似た語を“花の成長記録”として誤読し続けるボケと、それを制度・規格・温度条件で即座に矯正するツッコミが特徴である。
このコンビ名は、植物名の一種であると偶然一致したものの、本人たちは“街の誤解を統治する文化装置”としての概念を指して名付けたとしている。なお、Wikipedia的な体裁で書くなら、つつじは観客の理解速度を測定する即席アナログ計測芸として説明されることもある[2]。
メンバー[編集]
ツッツェル・カズオ(本名: 和泉一夫、いずれも芸名)は、ツッコミ担当である。辞書の余白にある“誤差”を拾う癖があり、花言葉の由来を年号のズレとして扱うことで笑いを起こすとされる。
ボケル・マサヒロ(本名: 真栄博)はボケ担当である。発話速度が遅く聞こえるようにわざと呼気を区切り、結果として「今のは何の単位?」という疑問を客に残す。さらに、ネタの前に必ず手で空中に円を描き、半径3.14cmの“意味の輪”を作る儀式があるといわれる。
二人は結成当初、互いを“審査官”と“被審査官”に見立ててリハーサルを行ったとされる。なお、この説明は本人たちの回顧談に依拠しており、裏取り可能な記録は少ない[3]。
来歴[編集]
結成まで[編集]
ツッツェルはにある“観光案内の下請け”会社で季節パンフの校正バイトをしていたとされる。そこで彼は、花名の誤植がなぜか問い合わせ窓口の電話量を増やすことを統計的に発見し、誤植こそが観光客の想像力を増幅させると考えた。
一方ボケルはの倉庫で、段ボールの印字不良を選別する仕事をしていた。印字が欠けると、文字は“別の花”に見えることがあると気づき、「読み替え」を武器にする方向へ進んだとされる。
両者は就職支援イベントで出会い、話題がたまたま“つつじ”の方言呼称に移ったことで意気投合したとされる。このときツッツェルが「方言って、検閲の別名ですよね?」と即答し、ボケルが「はい、つつじは検閲された香りです」と返したことが決定打だったという[4]。
東京進出と初期の問題[編集]
2009年、つつじは活動拠点をに移し、深夜ラジオへの投稿を開始した。初期はネタの“誤読”が過剰で、MCが拾えず空回りすることが多かったとされる。
特に2011年には、ある生放送でボケルが“の花言葉”を「規格外の納品条件」と誤認し、ツッツェルが温度表を読み上げてしまったため、スタジオが一瞬凍ったという。放送後、観客の平均反応時間が0.8秒長くなったと主張する資料が本人たちの手元に残っているが、第三者が確認した形跡はない[5]。
この問題は“笑いの遅延”として改善され、ツッツェルはツッコミの語尾に必ず「…である」を付けることでリズムを統一した。以後、漫才は“裁定”のテンポで成り立つと評されるようになった。
芸風[編集]
つつじの芸風は、花名や植物の一般知識を「制度」「規格」「行政手続き」に見立て直すことで成立している。ボケルはを単なる植物ではなく、自治体が運用する“誤解の交通整理装置”として語ることが多い。
ツッツェルはそこに対し、由来や語源をあえて“統計の裏取り不能な神話”として補強し、訂正ではなく“再審査”を提案する。例えば「つつじは春に咲く」という一般的説明に対して「咲くのではなく、咲くことが許可された」と言い換えるような手法がある。
この結果、観客は理解のフレームを一度外され、再びはめ直される。なお、二人の作風は“季節のコミュニケーション設計”として語られることがあるが、芸術性より先に交通系の比喩が出るため、好みが分かれるとされる[6]。
エピソード[編集]
代表的なネタに「つつじ監査室」がある。ここではボケルが、植木鉢を提示しながら「このつつじは、感情の提出期限を過ぎている」と告げ、ツッツェルが“審査用紙”を読み上げる。用紙には、提出日を33年として書く欄があり、さらに“申請する花言葉の色”が「赤/黄/緑のいずれにも該当しない」から選ぶ仕組みになっている。
別のエピソードとして、2017年の地方フェスで雨天中止が決まりかけた際、ボケルが「雨は来ません。つつじが咲く前に、雨という概念が却下されるだけです」と言い切った。結果として、舞台を覆うビニールシートが風で飛ばされずに済んだため、スタッフが“却下が効いた”と笑いながら語ったという[7]。
やや不穏な逸話もある。つつじは花粉症対策として、ネタ中に必ず“つつじアレルゲンの想定”を声に出すとされるが、彼らの公式発言ではなく、番組ADの回想として伝わっている。またこの回想では、発話回数が1公演あたり27回とされており、根拠の所在が曖昧である[8]。
出囃子[編集]
つつじの出囃子は『霧のつつじ行進曲』とされる。冒頭の笛が3回鳴った後、必ず一拍の空白が挿入される。ツッツェルはこの空白を“観客の誤読タイム”と呼び、ボケルは「空白こそが花の呼吸」と解釈している。
なお、この曲がどこで作られたかについては複数の説がある。第一に、の小学校で実施された鼓笛隊の編曲が原型になったという説がある。第二に、港町の古いレコード店が店頭BGM用に作成した“霧シリーズ”の一曲だという説がある。どちらも出典が薄く、番組スタッフの証言のみが残っているとされる[9]。
賞レース成績・受賞歴[編集]
つつじは、M-1グランプリ系の賞レースにおいて“季節語の勝ち筋”を確立したと評されている。2013年大会では予選で2回連続の審査員失笑を記録し、本戦では“裁定漫才”として準決勝に進出したとされる。
また、2015年にはキングオブコントで入りし、「コントの中で行政文書が花になる瞬間」をテーマにした演目が話題になった。彼らはこのとき、舞台セットに本物のを置いたが、関係者が“生花は証拠になってしまう”と感じて撤去したという[10]。
受賞歴としては、同年の地域密着枠である「街角笑論賞」を受賞したとされるが、授賞条件が“観客の平均反応速度が規定を満たすこと”と説明されており、数値の評価方法が公表されていないとされる。なお、当時の公式配布資料では反応速度が0.04秒単位で換算されると記載されていたが、これは現在の視聴者には読みにくいとされる[11]。
出演[編集]
テレビ番組では、バラエティ枠の司会者として抜擢されることが多い。特に『季節監査TV』(仮称)では、視聴者投稿の“誤解ワード”を取り締まるコーナーを担当し、毎回に関する投稿が1〜3件は必ず採用されると言われた。
ラジオ番組では『深夜の花言葉方程式』にレギュラー出演しており、リスナーから届く“花の間違い”のメールを3分割して読み上げる企画が人気だったとされる。加えて、の特番で司会を務めた回もあるとされるが、本人たちの公式サイトでは放送日は明記されていない。
舞台では単独ライブ「つつじ行政区画」を実施しており、会場の照明を“誤読しやすい角度”に固定したというこだわりが知られている。作品の紙媒体としてはDVD『審査される季節』がリリースされているとされる[12]。
作品[編集]
CD/DVDとしては、DVD『審査される季節』(2018年)と、音源集『霧のつつじ行進曲』(2019年)が挙げられる。前者は過去の漫才を“行政手続きのように”並べ替えた構成で、後者は出囃子のアレンジを集めた編集だとされる。
また単独ライブの記録として、配信プラットフォームでの有料アーカイブが複数存在したとされる。特に2020年の回では、ネタの最中に“花言葉の再審査”テロップが出る仕様だったとされるが、視聴者の環境差により表示が欠けていたという証言もある[13]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ つつじ『季節監査の手引き(増補改訂版)』観光気配事務所出版部, 2016.
- ^ 和泉一夫『漫才における誤読の統計化』季節語研究会, 2014.
- ^ 真栄博『花言葉はなぜ却下されるのか』新宿校正叢書, 2017.
- ^ Dr. Margaret A. Thornton, “Regulatory Humor and Seasonal Misinterpretation,” Journal of Applied Folly, Vol.12 No.3, pp.44-61, 2019.
- ^ Kenta Sakamoto, “The Empty Beat in Japanese Comedy Music,” Proceedings of the Minor Laughter Symposium, 第7巻第2号, pp.101-118, 2021.
- ^ 山﨑玲子『誤差を読むツッコミ』渋谷編集局, 2018.
- ^ 国立芸能統計局『笑いの反応速度 計測規程(暫定)』第1版, 2015.
- ^ 観光気配事務所『NSC50校G期の逸話集』観光気配事務所出版部, 2010.
- ^ つつじ『審査される季節』配信アーカイブ解説書(注釈付き), 2018.
- ^ 中村誠一『花粉症と発話回数の相関(講義ノート)』北海道鼓笛出版社, 2020.
外部リンク
- 観光気配事務所 公式サイト
- つつじ ラジオアーカイブ
- 霧のつつじ行進曲 特設ページ
- 街角笑論賞 受賞者紹介
- 季節監査TV 番組ページ