ななみの臭い足
| 名称 | ななみの臭い足 |
|---|---|
| 読み | ななみのくさいあし |
| 英名 | Nanami's Smelly Feet |
| 分類 | 都市俗信・衛生民俗・臭気芸術 |
| 成立 | 1928年頃 |
| 発祥地 | 東京都浅草一帯 |
| 提唱者 | 七海 さとる(通称・ななみ) |
| 関連機関 | 帝都臭覚研究会、東京足病衛生協会 |
| 代表資料 | 『足臭考』 |
ななみの臭い足(ななみのくさいあし)は、において足部由来の臭気を体系的に分類・演出するための慣用概念である。もともとは末期の周辺で使われた俗語とされるが、後に・・の境界領域で再解釈され、独自の文化現象として知られるようになった[1]。
概要[編集]
ななみの臭い足とは、単なる体臭の一種ではなく、の湿度・歩行様式・靴内環境・心理的緊張が相互に作用して発生する「半ば文化化された臭気」を指す概念である。一般には不快なものとして扱われるが、一部では季節の変わり目を告げる都市の匂いとして記録されてきた。
この語が注目されるようになったのは、初期に発表された小冊子『足臭考』がきっかけである。同書では、臭気を「逃げる臭い」「留まる臭い」「語りかける臭い」の三類型に分け、そのうち第三類型の典型例として「ななみの臭い足」が挙げられている[2]。なお、この分類法は後年の研究者から「きわめて詩的だが再現性に乏しい」と評された。
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脚注
- ^ 渡辺精一郎『都市臭気と歩行習慣』帝都衛生出版, 1932, pp. 41-67.
- ^ 村上澄子『浅草履物商の聞き書き』国立民俗資料研究所報告 第12巻第3号, 1959, pp. 5-28.
- ^ 七海さとる『足臭考』浅草衛生叢書, 1931, pp. 1-19.
- ^ M. H. Thompson, “Pedestrian Odor Index and the Urban Shoe Environment,” Journal of Civic Hygiene, Vol. 8, No. 2, 1934, pp. 114-129.
- ^ 佐伯光男『臭いの地理学』東京地誌研究会, 1966, pp. 203-221.
- ^ Eleanor G. Whitby, “The Semiotics of Foot Scent in Postwar Tokyo,” East Asian Urban Studies Review, Vol. 14, No. 1, 1971, pp. 33-58.
- ^ 東京足病衛生協会編『足部衛生白書 1952年版』東京足病衛生協会, 1952, pp. 88-96.
- ^ 村井登『ななみ臭気論序説』民俗と身体 第5巻第4号, 1989, pp. 12-39.
- ^ 加藤順子『帝都臭覚展の記録』都市文化資料室, 1995, pp. 77-103.
- ^ Robert L. Keen, “Smell, Status, and the Morning Commute,” The Review of Metropolitan Anthropology, Vol. 3, No. 4, 1981, pp. 201-218.
外部リンク
- 帝都臭覚研究会アーカイブ
- 浅草履物史資料館
- 東京足病衛生協会公開目録
- 国立民俗資料研究所デジタル年報
- 都市臭気文化フォーラム