トリッカル(ゲーム)においての時空犯罪キャラクター
| タイトル | トリッカル:時空犯罪キャラクターズ |
|---|---|
| 画像 | TrickalTemporalCrime.png |
| 画像サイズ | 280px |
| caption | パッケージアートに描かれた三重監視時計 |
| ジャンル | クロノカードRPG |
| 対応機種 | Luna Deck / StarBox Mini / PC |
| 開発元 | ルミナ・アーク・スタジオ |
| 発売元 | ネオペイズリー・インタラクティブ |
| プロデューサー | 朝霧ユウヘイ |
| ディレクター | 真鍋リカ |
| デザイナー | 相沢エミル |
| プログラマー | 工藤テオ |
| 音楽 | 水無瀬カナタ |
| シリーズ | トリッカル |
| 発売日 | 2024年11月8日 |
| 対象年齢 | CERO B相当 |
| 売上本数 | 全世界累計186万本 |
| その他 | オンライン協力プレイ対応 |
『トリッカル:時空犯罪キャラクターズ』(Trickal: Temporal Crime Characters、略称: TCC)は、にから発売された用コンピュータゲームである。シリーズの第2作目にあたり、時空犯罪者を題材にしたスピンオフ作品として知られる[1]。
概要・概説[編集]
『トリッカル:時空犯罪キャラクターズ』は、が開発したであり、シリーズの第2作目である。プレイヤーは“時空犯罪課”の捜査官として、過去改竄、未来偽造、年号窃盗などの事件を追うことになる。
本作は、元来は社内向けに作られた「違法年表データベース」の試作版が原型とされている。開発初期にはの旧印刷倉庫を借り切って演算実験が行われ、壁面に貼られた・・の年号札を入れ替えるだけで難易度が変動するという、奇妙に手の込んだ仕様が話題になった。
なお、タイトルに含まれる「時空犯罪キャラクター」とは、時間犯罪を行う人物群を指す総称であるが、作中ではキャラクターごとに“犯歴の深さ”が星3段階で表記される。この分類体系は、の研究員であるという設定の架空の学者、東雲久遠の論文を下敷きにしたものとされる[要出典]。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
ゲームシステムの特徴として、プレイヤーはの局員として、カード化された事件現場を巡回する。各カードには“起点年代”“改変強度”“証拠の折れ目”が設定されており、同じカードでも版と版で効果が異なる。
また、行動は「追跡」「保留」「逆時針」の3系統に分かれ、逆時針コマンドを選ぶと、直前の選択をだけ巻き戻せる。発売当初はであったが、対戦環境で“13秒連打”が流行し、の更新で短縮されたとされる。
戦闘[編集]
戦闘はロールプレイングゲームとアクションシューティングゲームを折衷した“監視バトル”形式で、プレイヤーはを操作する。敵は時空犯罪者であるが、単純な戦力だけでなく、同じターン内に何回“過去の自分”を召喚できるかが勝敗を左右する。
本作では、プレイヤーは一度だけ「裁定停止」状態に入ることができ、戦闘中の全員が5フレームだけ静止する。これを利用して、相手の“未来に起きるクリティカル”を横取りする戦法が大会で流行した。
アイテム[編集]
アイテムには、、など、日用品めいた名称が多い。特には、使用すると直前のフィールド分岐を一つだけやり直せるという、説明書でも意味不明な効果を持つ。
また、限定版に同梱されたは、ゲーム内ではレアアイテムであるが、外箱を開けると本当に錆びた鍵が4本入っており、購入者の半数以上が何の扉に使うのか問い合わせたという。
対戦モード[編集]
対戦モードでは、オンライン対応により最大まで同時参加が可能である。対戦の勝敗は体力ではなく、“どれだけ相手の履歴書を改竄できたか”で決まるため、一般的な対戦ゲームよりも心理戦の比重が高い。
発売から後には、のゲームイベント会場で非公式リーグが立ち上がり、通称“年表荒らし杯”として知られるようになった。決勝戦はにも及ばず、開始で両者の過去が同時に消えたため無効試合となった。
オフラインモード[編集]
オフラインモードは一人用の捜査記録再生機能に近く、時間軸をたどるだけでなく、各キャラクターの“犯罪前日譚”を閲覧できる。ここでは、メニュー画面の時計を10回連続で押すと、隠し難易度「深夜3時」が解禁される。
なお、開発者インタビューによれば、オフラインモードは通信障害対策として後付けされたのではなく、最初から“インターネット接続を忘れた人向けの贖罪装置”として設計されたという。
ストーリー[編集]
物語はにおいて、時空改竄事件が連続発生するところから始まる。主人公は、かつて時刻表の改ざんで停職処分を受けた元監察官であり、再任されたの末端捜査官である。
事件の背後には、時間を盗むことで“誰も失敗しなかった歴史”を構築しようとする組織が存在する。彼らはからまでの都市記録を抜き差しし、結果として公園のベンチが戦艦として登録されるなど、行政の地図帳が著しく混乱する事態を引き起こした。
中盤では、仲間のひとりが実は未来の自分であったことが判明するが、その未来はすでに別の未来によって無効化されていたため、脚本上は「自己紹介が成立しない」という異常な展開になる。終盤では、主人公がの海底に沈んだ“第0年”を発見し、そこで時空犯罪の最初の被害者が自分自身であったことを知る。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
主人公の名前は任意だが、公式設定上は「局員X」と呼ばれる。性別選択は存在するものの、どちらを選んでも全員から「どこかで見た顔だ」と言われる仕様である。
性格は無口であるが、選択肢の一部では異様に長い時刻表の引用を始めることがあり、これがファンの間で“時刻オタク主人公”と呼ばれる由来となった。
仲間[編集]
仲間キャラクターには、記録係の、逆算の専門家、そして未来郵便局から来た配達員がいる。ミラは消えた年号を見つける能力を持ち、灰谷は常に3手先の会話をしてしまう癖がある。
特にニナは、“昨日の荷物は昨日に届ける”という信条を持つため、通常の配送には向いていないが、最終局面で主人公の死亡通知を本人へ届けてゲームを救う重要な役割を果たす。
敵[編集]
敵勢力の中核はであり、それぞれが異なる“禁じられた年代”を背負っている。代表格であるは、を私的に利用して自宅の照明を増設したことから“西暦泥棒”と呼ばれた。
また、ボスキャラクターの一人であるは、戦闘開始時に必ず「この歴史、私が編集した」と宣言する。台詞があまりにも編集者的であるため、掲示板では“Wikipedia最終更新者”というあだ名で親しまれている。
用語・世界観[編集]
作中世界では、歴史は一本ではなく“暦層”として積み重なっているとされる。暦層は厚さごとに一段階ずつ枝分かれし、都市の地下鉄路線図や税務記録にまで影響を与える。
は、こうした暦層の保全を目的に設立された国家機関であるが、内部資料では“実質的には大規模な年号修復業者”と記されている。局内にはという不思議な定例会があり、会議が始まると全員の時計が遅れる。
なお、は物語上の重要概念であるが、ゲーム内説明書ではなぜか「左回りではなく、事情回り」と訳されている。この誤訳は後に公式採用され、シリーズのキャッチコピー「事情は、巻き戻せる。」へつながった。
開発・制作[編集]
制作経緯[編集]
制作は、前作『トリッカル:紙片の王国』のDLC企画として始まったが、年表編集機能だけが異様に肥大化し、最終的に独立作品となった。初期案では学園物であったものの、企画会議で「学園は歴史を偽装しやすい」という理由から時空犯罪路線へ変更された。
開発中、の郊外に設けられた検証施設では、毎日になると試作版のUIが勝手に昭和風になる現象が確認された。これを受け、真鍋ディレクターは「UIにも時代性がある」と発言したと伝えられる。
スタッフ[編集]
スタッフには、シナリオを担当した、世界観監修の、UI設計のなどが参加した。音楽の水無瀬カナタは、実際の時計の秒針を録音してリズムトラックに混ぜ込む手法で知られる。
また、アート面では“犯罪者なのに親しみやすい”という難題があり、キャラクターの目元にだけ微妙な時差を持たせることで解決したという。これは一部の海外版資料では「視線遅延効果」と表記されている。
音楽[編集]
サウンドトラックは全42曲で構成され、発売後に『Trickal Temporal Crime Original Sound Archive』として配信された。代表曲「Midnight Warrants」は、の地下鉄発車メロディを逆再生したような印象を与えることで好評を博した。
また、戦闘曲「Evidence Loop」は、1ループがなのに、体感では2分近くに感じられることから“長く聞こえる短曲”として知られている。作曲者はインタビューで「曲の途中に沈黙を一回だけ犯したかった」と述べたとされる[要出典]。
他機種版・移植版[編集]
発売後、版に続いて版が発売された。後者ではタッチ操作が削除された代わりに、コントローラの背面を叩くと隠しコマンドが入力される仕様が追加された。
その後版に移植され、相当のレトロ互換モードが実装された。海外向けには“Temporal Offender Edition”として発売されたが、英語圏では犯罪者の意味がやや強すぎるとして、販売店の一部が棚札を裏返したという。
なお、には風の限定版も試験頒布されたが、実際には持ち運びできないほど重く、購入者の多くが“机としては優秀”と評した。
評価[編集]
本作は発売初週でを販売し、時点で全世界累計を突破したとされる。とくに対戦モードの中毒性と、キャラクターの時効をめぐる会話劇が評価され、相当の“時空表現部門”を受賞した。
一方で、年号改竄の描写が一部の教育関係者から問題視され、が「子どもが歴史年表を疑う」とコメントしたとされる。しかし販売にはほとんど影響せず、むしろ“疑うことが強い”という誤った教訓だけがSNS上で独り歩きした。
関連作品[編集]
関連作品としては、前日譚にあたる『トリッカル:紙片の王国』、外伝小説『三度目の』、舞台化作品『トリッカル・ザ・ステージ 監察官の夜』がある。いずれも“時間を盗むより、時間に盗まれる”というテーマで統一されている。
また、メディアミックス展開として、企画が一度発表されたが、制作会社の会議室で使用したカレンダーが全て同じ日に差し替わっていたため、放送時期の決定ができず中断されたとされる。
関連商品[編集]
攻略本は『トリッカル:時空犯罪キャラクターズ 完全時系列捜査書』が刊行され、のうち約半分が年表の改変履歴で占められている。付録の「取り返しのつかない選択一覧」は、親切というより威圧感が強いと評された。
その他の商品として、、、が発売された。特に壁掛け時計は、電池を入れると毎日必ず遅れるため、購入者の間では“精神衛生にやさしい時計”として知られる。
脚注[編集]
1. ^ 作中設定上の発売情報である。 2. ^ 一部の年表改変は公式サイトの更新履歴からも確認できるとされる。 3. ^ 時空犯罪課の設立年については資料間で表記揺れがある。 4. ^ 逆時針の誤訳は初版説明書のまま採用された。 5. ^ 売上本数はメーカー公表値に基づくとされる。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
公式サイト
ルミナ・アーク・スタジオ作品ページ
ネオペイズリー・インタラクティブ商品案内
時空犯罪課資料アーカイブ
クロノカードRPG総合Wiki
脚注
- ^ 朝霧ユウヘイ『トリッカル:時空犯罪キャラクターズ 開発記録』ネオペイズリー・プレス, 2024.
- ^ 真鍋リカ「時系列の反転とUI遅延」『ゲーム設計学報』Vol.18, 第2号, 2025, pp. 44-67.
- ^ 水無瀬カナタ「秒針を録る」『サウンド・アーキテクチャ』Vol.7, 第1号, 2024, pp. 12-29.
- ^ 久我山カケル『暦層と犯罪の叙事』ルミナ書房, 2025.
- ^ M. Thornton, “Temporal Offender Characterization in Trickal,” Journal of Fictional Game Studies, Vol. 9, No. 4, 2025, pp. 201-238.
- ^ A. Feldman, “Reverse-Hand Mechanics in Card RPGs,” Digital Play Review, Vol. 31, No. 1, 2024, pp. 88-109.
- ^ 星野マリエ『世界観資料集: 多層都市ネスト』アーク文庫, 2024.
- ^ 岡本霧人「年号改竄とユーザー行動」『情報文化研究』第12巻第3号, 2025, pp. 90-118.
- ^ L. Igarashi, “The 11-Second Rollback Problem,” Proceedings of the Luna Deck Developers Conference, 2024, pp. 15-22.
- ^ 真鍋リカ『時空犯罪キャラクターズ完全時系列捜査書』ネオペイズリー・プレス, 2025.
外部リンク
- 公式サイト
- ルミナ・アーク・スタジオ
- ネオペイズリー・インタラクティブ
- 時空犯罪課アーカイブ
- Trickal Fan Research Portal