モナカでもモナコでもなくモナキ
| 名前 | モナカでもモナコでもなくモナキ |
|---|---|
| 画像 | モナキ_公式ビジュアル.webp |
| 画像説明 | 2019年『霧の和音』ツアー時のステージ写真 |
| 背景色 | #1F2A44 |
| 別名 | モナキ(略称) |
| 出生名 | ― |
| 出身地 | 周辺のリハーサル拠点を起点とする |
| ジャンル | 変拍子ロック/メロディック・インプロヴィゼーション |
| 職業 | 音楽バンド |
| 活動期間 | 2011年 - 現在 |
| レーベル | 星屑レコード |
| 事務所 | 霧灯映像制作事業協同組合 |
| 共同作業者 | 響盤学会の校正班(監修) |
| メンバー | 楠瀬マコト(Vo/Gt)、五嶋トオル(Gt)、柏原ルイ(Ba)、藤巻シヅキ(Dr)、白波リョウ(Key) |
| 旧メンバー | ― |
| 公式サイト | monaki-hoshikuzu.example |
モナカでもモナコでもなくモナキ(もなかでももなこでもなくもなき)は、[[日本]]の5人組[[ロックバンド]]である。所属事務所は[[霧灯映像制作事業協同組合]]。レコード会社は[[星屑レコード]]。[[2011年]]に結成、[[2014年]]にメジャーデビュー。略称および愛称は「モナキ」。公式ファンクラブは「もなき部屋」。
概要[編集]
モナカでもモナコでもなくモナキは、日本の5人組ロックバンドである。キャッチーさと不協和の境界を行き来する作風として知られ、歌詞の一部に「モナカ→モナコ→モナキ」という“聞き間違いの階段”が頻繁に現れることから、特に若年層に支持されている。
バンド名は、結成直後に行われた路上ライブで通行人が連呼した言葉が誤読として定着したものとされるが、本人たちは「偶然でありながら、必然だった」と説明している。なお、メジャーデビュー後には配信楽曲が連動して再生される“段階連鎖型プレイ”の仕組みが注目され、社会現象となったとされることもある。
メンバー[編集]
楠瀬マコトは作詞・作曲の中心を担い、ライブでは短い独白パートを挿入することで知られている。五嶋トオルはリードギターで、音程を外す寸前の音をあえて残す「寸止め和声」を得意とし、楽曲の“引っかかり”を作ると評価されている。
柏原ルイはベースでリズムの基準線を引き、藤巻シヅキはドラムで変拍子の“転調スイッチ”を担当する。白波リョウはキーボードで、ハーモニーを背景ではなく前面に押し出す役割を担い、初期からサンプル素材の使用にこだわったとされる。
このように、メンバーは互いの弱点を補う配置として語られており、特にインディーズ時代には同じリフを17回別バージョンに変えた「二度目の同意」シリーズがファンの間で語り草になっている。
バンド名の由来[編集]
バンド名は「モナカでもモナコでもなくモナキ」という一文の“訂正癖”から取られたとされる。結成当初、リーダーの楠瀬マコトが店先の看板を読み間違えた場面を、同じ言葉を繰り返す即興が拡大解釈した結果、語尾だけが固定化したという。
一方で別説として、当時の所属事務所候補だった[[霧灯映像制作事業協同組合]]の研修資料に「誤読は広告の原材料である」と記された箇所があり、そこから“誤読を正義にする”というコンセプトが形成されたとも指摘されている。もっとも、公式プロフィールでは「固有名詞の揺れそのもの」を表したと説明されている。
なお、バンド名表記が長いことは、メロディの行進を妨げる“音節の摩擦”として機能しているとされ、歌詞カードの余白にはわざと誤字に見えるフォント調整が入れられていると報じられたことがある。
来歴/経歴[編集]
結成(2011年)[編集]
2011年、楠瀬マコト、五嶋トオル、柏原ルイ、藤巻シヅキ、白波リョウの5人は、[[東京都]][[港区]]の小規模スタジオ「第七保音室」で知り合ったとされる。初期の演奏は路上中心で、ある日、雨宿り中に聞こえた雑音がリズムとして認識され、即興の“訂正メトロノーム”が生まれたと語られている。
当時は月1回しか録音できず、17日分のテープに対して合計842回の再生確認を行ったという数字が残っている。関係者は「同じノイズでも、何度も聴くと意味が変わる」と述べたとされる。
インディーズ(2012年 - 2013年)[編集]
2012年にはインディーズレーベル「傾斜録音」にて『石鹸の音符』を自主リリースした。リリース直後に配布した歌詞冊子の余白が話題になり、読者が勝手に“モナカ→モナコ→モナキ”の読み替えを始めた結果、投稿サイトで急速に拡散したとされる。
2013年、彼らは[[霧灯映像制作事業協同組合]]と提携し、ミュージックビデオを撮影する際に「撮影順を2日ずつ入れ替える」方式を採用した。その結果、音と映像のズレが意図せずシンクロし、視聴者のコメントが増えたと報告された。
メジャーデビュー(2014年 - 2016年)[編集]
2014年、星屑レコードからシングル『訂正文(ていせいぶん)』でメジャーデビューした。発売初週に配信が約5.4万回再生され、以後も“段階連鎖型プレイ”が働いて累計は210万回に到達したとされる。
2015年にはアルバム『霧の和音』をリリースし、オリコンに相当する国内指標で最高順位3位を記録した。2016年には初めて全国ツアー「もなき部屋・巡礼」を実施し、札幌・名古屋・大阪・福岡・東京の5都市で計23公演を行ったとされる。
飛躍(2017年 - 2019年)[編集]
2017年にはテレビ番組[[音声学討論会]]のテーマ曲として『モナコの裏側』が使用され、社会現象となったと報じられた。もっとも、作詞の楠瀬マコトは「曲が先で、出来事が後から貼り付いた」と説明している。
2018年には、ライブ会場で配布された“訂正カード”の番号がそのまま次の曲の構成に反映される方式が採用され、合計で1万枚のカードが実際に使用されたと記録されている。2019年には初の日本武道館公演を行い、音響反射を測る補助設備の稼働時間が11時間23分であったと関係者が語った。
現在(2020年以降)[編集]
2020年以降はオンライン配信にも重点が置かれ、段階連鎖型プレイがサブスクリプションで最適化されたとされる。2021年にはリミックスアルバム『誤読の最終行』がリリースされ、オリコン的指標では年間ベスト圏内に入ったと報告された。
2022年には活動の“沈黙期間”を作らない方針が取られ、ツアーの代替として毎月のミニライブ「月次・訂正音」を開催した。
音楽性[編集]
モナカでもモナコでもなくモナキは、変拍子ロックを軸にしながらも、旋律を極端に分解しない点が特徴とされる。歌詞では固有名詞の誤読がモチーフになり、特定のフレーズが反復されることで、聴き手の脳内で意味が更新される感覚を狙っていると説明された。
楽曲は、[[藤巻シヅキ]]の“転調スイッチ”により曲中の拍を段階的に変え、[[白波リョウ]]がキーボードで和声の足場を作る。ギターは五嶋トオルが解決しないまま弦を止め、ベースの柏原ルイが“解決の仮置き”を行うことで、聴後感が揺れると評される。
なお、初期の作品ではBPMが一定しないものの、録音段階でBPMを27刻みに丸める「親切な誤差」が仕込まれていたとされる。ファンの間では、この誤差が“モナキの正体”だと解釈されることが多い。
人物[編集]
楠瀬マコトは、歌詞の推敲に異常な執着を見せる人物として知られている。彼は“訂正した瞬間に意味が生まれる”という考えを掲げ、スタジオではメモに対して小さく二重線を入れる作業を行うことが多いとされる。
五嶋トオルはステージ上でのMCが短く、代わりに音で説明するタイプであるとされる。また、柏原ルイは機材の整備を担当し、ノブの回転数を「毎回31回から開始する」など、やけに細かい運用が語られている。
一方で藤巻シヅキは、ドラムパートを作る際に会話の語尾だけを集めてリズムに変換すると述べたことがあり、白波リョウは“鍵盤は誤読を受け止める受話器である”と表現したとされる。
評価[編集]
評論家は、モナカでもモナコでもなくモナキを「名詞のズレを芸術に昇華したバンド」と表現した。特に『訂正文』が“聞き間違いの物語”として機能した点が評価され、国民的なロックとして語られることもある。
ただし、バンド名の長さや語感の癖が、初見の視聴者には負担になるとの指摘もある。実際、初期の楽曲のイントロは情報量が多く、リスナーが離脱しやすいとする分析も出回ったとされる。
それでも、ファンクラブ「もなき部屋」は会員数が2023年時点で約41万件の登録があったと発表され、ライブ動員も平均で会場定員の112%に達したと報告された。もっとも、これらの数値の算出方法については異論もあり、「誤読を混ぜた集計ではないか」との疑いが一部にある。
受賞歴/賞・記録[編集]
受賞歴としては、2016年に[[星屑音楽祭]]の最優秀変拍子賞、2018年に読者投票型の[[言葉誤読大賞]]を受けたとされる。さらに2020年には配信成績が評価され、ストリーミング部門で年間1位相当の記録に入ったと報じられた。
記録面では、MV『モナコの裏側』が公開後96時間で視聴3000万回を突破したとされ、同時期に“段階連鎖型プレイ”のアルゴリズム検証として複数の音楽データ研究所が取り上げたとされる。これに対して、関係者は「再生数より、再聴の理由を設計した」と述べた。
なお、彼らのライブではアンコールが必ず“訂正カード”の番号と連動するため、同じアンコール曲が2度と同じ順序で再現されないとされる。
ディスコグラフィ[編集]
シングルとしては『訂正文』『モナコの裏側』『誤差の行進』『最後の最終行』などが知られている。CDシングルでは『石鹸の音符』(初回盤)や『霧の和音 -夜の余白-』があり、配信限定シングルでは『モナキの仮名法(カナ)』が人気を集めたとされる。
アルバムは『霧の和音』『誤読の最終行』『余白礼讃』などが挙げられる。ベスト・アルバムとしては『もなき部屋セレクション 2014-2022』が発表され、映像作品では『全国訂正ライブ(全23公演完全収録)』が販売された。
特に『余白礼讃』では、曲間の無音秒数がトラックごとに変えられており、無音が“聞き間違いを起こす余韻”として機能していると説明された。なお、制作スタッフの記録によれば無音合計が42分17秒であったとされる。
ストリーミング認定[編集]
ストリーミング配信では、主要楽曲が累計で数億回再生を突破したとされる。『訂正文』は配信開始から2年3か月で2.7億回、同時に関連曲の“連鎖再生”率が18.4%に達したと報告されている。
一方で、ストリーミング認定の基準(再生の重複排除や国別集計)については透明性が低いとする指摘もあった。そこでファンクラブ側が独自に再聴ログを集計し、「モナキの言葉は再聴率を押し上げる」とする内部資料が回覧されたとされる。
また、海外のリスナーが「monaki」という発音を別の単語として解釈し、二次創作が急増したとも言及されている。
タイアップ一覧[編集]
タイアップとしては、[[音声学討論会]]のテーマ曲『モナコの裏側』が代表例とされる。さらに、[[霧灯映像制作事業協同組合]]制作のWebドラマ『訂正者の街角』では主題歌『最後の最終行』が使用された。
また、自治体系のイベントとして[[横浜市]]の文化施策「聴いて直す月間」で『誤差の行進』が起用されたとされる。もっとも、起用の経緯については「誤読が広報に有効だった」という非公式な語りがあり、公式発表との差異があるとする声も出た。
なお、海外のショートムービー企画では、楽曲の一部が“タイトルテロップに合わせて拍がズレる”仕様で使われたとされる。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ライブ・コンサートツアーとしては「もなき部屋・巡礼」(2016年)、「霧の和音 余白章」(2018年)、「全国訂正ライブ(完全収録)」などが挙げられる。2019年には日本武道館で単独公演を行い、観客の手拍子が拍の段階変更と同期する演出が話題になった。
サポートメンバーとして、特定公演で音響エンジニアの[[新田メイト]]が“反響指揮”を担当したとされる。長年に渡る活動と功績がゆえに、ライブ後に質疑応答枠が設けられ、歌詞の訂正ポイントが説明されることも多い。
また、2022年以降は毎月のミニライブ「月次・訂正音」が開催され、会場は毎回変わるが、初参加者には必ず“訂正カード”が配布されたとされる。
出演[編集]
テレビ出演では、音楽番組[[夜の反復研究所]]にて特集コーナー「名詞の置換ゲーム」が組まれた。ラジオでは[[東京FM]]の深夜番組『余白の周波数』に出演し、リスナーから寄せられた誤読を題材に短い曲を即興制作したとされる。
映画では『誤読ドキュメント 2018』に本人役で出演したとされるが、作品内の映像に実際のスタジオが一部使われていたかどうかは確認が難しいとする指摘がある。CMでは、[[横浜市]]の“聴いて直す”キャンペーンで短尺映像に曲が使用された。
なお、NHK関連の特番に登場した際には、バンド名を読み上げる前に司会者が2度言い直すハプニングが起きたと伝えられている。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
NHK紅白歌合戦出場歴としては、正式な出場回数が複数ソースで食い違っているとされる。ある資料では2022年に初出場し『モナキの仮名法(カナ)』を披露したとされる一方で、別の資料では2023年が初出場とされ、演出の差異も論じられている。
関係者は「放送版は編集の都合で語尾の摩擦を抑えた」と説明したとされるが、放送当日の台本の有無は不明とされる。少なくとも、出場が話題になったこと自体は事実とされ、翌年から“訂正したくなる歌”の流行が加速したとする見方もある。
脚注[編集]
参考文献[編集]
国際的な音楽データを扱う研究書としては、[[響盤学会]]の刊行物『The Semantics of Mishearing in Pop (Vol.3)』や、[[音楽メディア研究所]]の『Streaming Rituals in Japan』が挙げられる。
日本語文献では、歌詞研究の観点から『誤読のリズム学』(第4巻第2号所収)、制作背景として『霧灯映像制作の現場』(pp.112-119)が参照されることが多い。
なお、出典として参照されることもあるが一部タイトルが類似している文献として『モナカでもモナコでもなくモナキ論:訂正と広告』(pp.17-24)も挙げられる。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注
- ^ 楠瀬マコト『訂正文の作り方:誤読は音になる』星屑レコード出版, 2017.
- ^ 五嶋トオル『寸止め和声ノート』傾斜録音, 2015.
- ^ 柏原ルイ『ベースは仮置きする』港区音響叢書, 2019.
- ^ 藤巻シヅキ『転調スイッチ工学』月次リズム研究会, 2021.
- ^ 白波リョウ『受話器としての鍵盤』霧灯出版, 2018.
- ^ S. Hoshikuzu, 'The Semantics of Mishearing in Pop', Star Dust Press, Vol.3, No.2, pp.41-63, 2020.
- ^ A. Misono, 'Streaming Rituals in Japan: Chained Replays and Audience Behavior', Journal of Digital Audioscapes, Vol.7, No.1, pp.9-28, 2022.
- ^ 田丸ユイ『名詞の置換ゲームと観客の再聴』音楽メディア研究所, 第4巻第2号, pp.112-119, 2016.
- ^ 霧灯映像制作事業協同組合編『誤差の行進:映像同期の実務』pp.17-24, 2019.
- ^ 『モナカでもモナコでもなくモナキ論:訂正と広告』誤読叢書, pp.17-24, 2018.
外部リンク
- monaki-official-site
- hoshikuzu-records-library
- mo-naki-fanclub
- sekikatsu-archive
- mishearing-museum