ヤンマーズ
| 名前 | ヤンマーズ |
|---|---|
| 画像 | ヤンマーズ(架空) |
| 画像説明 | 深夜の工場跡地で撮影された宣材写真(架空) |
| 別名 | YM |
| 出生名 | — |
| 出身地 | (活動拠点) |
| ジャンル | オルタナティブ・ロック/都市型ポップ |
| 職業 | ロックバンド |
| 活動期間 | 1997年 - 2018年(再編 2023年より) |
| レーベル | 潮風レコーズ |
| 事務所 | 硝子月芸能 |
ヤンマーズ(やんまーず)は、日本の4人組ロックバンドである。所属事務所は。レコード会社は。1997年に結成、2002年にメジャーデビュー。略称および愛称は「YM」。公式ファンクラブは「ヤンの旅団」。
概要[編集]
ヤンマーズは、日本の4人組ロックバンドである。1990年代後半の「夜間路線」ブームを背景に、街の騒音をサンプリングしたギターフレーズと、異常に具体的な生活描写を売りにして成長したとされる[1]。
彼らの楽曲はしばしば“配達員の視点”で書かれていることで知られ、実際に架空の配達網「青白配送(あおしろはいそう)」と連動したプロモーションが行われたとされる[2]。ただしこの配達網は公的には存在しないと指摘されており、後述の経緯がたびたび「作り話にしては手が込んでいる」と評された[3]。
メンバー[編集]
ヤンマーズは、作詞作曲を中心とする中核メンバーと、現場のアレンジを担うサイドメンバーから構成される。
- (わたなべ せいいちろう、ボーカル・ギター) - (おがわ えり、コーラス・キーボード) - (さくま しゅんすけ、ベース) - (かすが りゅうた、ドラムス)
結成当初は5人組として始まったが、1999年に当時のサックス担当が機材を持って失踪したため、以後4人体制になったとする説がある[4]。当該サックス奏者の名は資料によって「不明」「角度田(かくどた)」「KADO-TA」と揺れている。
バンド名の由来[編集]
バンド名の由来は、横浜の廃線跡を走る夜行バスで聞こえたアナウンスにあるとされる。具体的には、運転士が「安全確認、ヤンマーズ」と短く言い切り、その直後に“金属を叩くような反響”が発生したことが印象になったと語られている[5]。
一方で、バンド公式サイトでは別の由来も提示されており、英語の“Yam(ヤム芋)”と“Mars(火星)”を縮めた造語だと説明されたことがある[6]。ただし、その説明を裏づける当時のインタビュー音源が見当たらないため、どちらが正しいかは確定していないとされる[7]。
来歴/経歴[編集]
結成〜インディーズ(1997年〜2001年)[編集]
ヤンマーズは、のライブハウス「潮騒ロッジ」で結成された。渡辺は同所の倉庫裏で、春日が拾ったドラムのスティック(長さ18.3cm、先端が微妙に楕円)を叩き、当時の反響を録音して試作曲にしたという逸話が残っている[8]。
1998年には、夜間の電車音を“BPM=72.5”で切り刻む手法が話題になり、インディーズ盤『薄明(はくめい)ルート』は販売3,221枚を記録したとされる[9]。ただしこの数字は公式記録ではなく、当時の通販担当がメモしていた在庫表の写しから復元されたものであると説明されている[10]。
2002年:メジャーデビュー[編集]
2002年、潮風レコーズから『青白配送(アオシロはいそう)』でメジャーデビューした。デビュー作は初週で上位を狙った戦略ではなく、あえて「発売日当日だけ深夜0:07に試聴曲が解放される」方式を採用したとされる[11]。
結果として、同日中のストリーミング再生が“累計 190万回”を突破したと公式に発表された[12]。もっとも、その計測方法が「社内アクセスログのうち、ログイン成功のみ」だったとする内部資料が流出し、ファンの間では“190万は少し盛っているのでは”と半ば笑いながら議論になった[13]。
2005年:ブレイクと“生活圏コード”[編集]
にリリースされたシングル『生活圏コード(せいかつけんこーど)』は、街頭掲示の誤植を歌詞に取り込んだことで社会現象となったとされる[14]。特に歌詞中の「信号機のカウントは13→8で揺れる」という表現が、全国の街で観測されたと主張する投稿が相次いだ[15]。
しかしその後、実際には信号機の表示方式が地域ごとに異なるため、観測が一致しないことが指摘された。にもかかわらず曲は支持され続け、“正確さではなく、現実の手触りを歌うバンド”として定着していったと評された[16]。
2010年:活動拡大と海外展開[編集]
2010年には、海外向けに『YAMMERS LIVE FILES Vol.1』が配信され、欧州の一部ラジオで“日本の夜景が増幅されて聴こえる”と紹介されたとする[17]。
また同年、渡辺は音楽プロデューサーとして他アーティストへ提供し、提供曲の総数が“当時のクレジットで27曲”に達したと報じられた[18]。ただし、提供曲のうち3曲は後に「本人たちの未発表デモの流用」だったという訂正が出たとされる[19]。
2018年:活動休止、2023年:再編[編集]
2018年、ヤンマーズは活動休止を発表した。発表文では「音を休むのではなく、音の来る道を探す」と記され、ファンはこれを比喩ではなく現地調査の意味だと受け止めた[20]。
その後2023年、同バンドは“再編”として復帰した。復帰第一弾のミュージックビデオはの海岸倉庫で撮影され、撮影時間が正確に“午前4:19から4:49”であったとスタッフが証言したとされる[21]。
音楽性[編集]
ヤンマーズの音楽性は、オルタナティブ・ロックを土台に、生活音の断片をリズムとして組み込む点に特徴があるとされる。特に春日が「ドラムは感情ではなく路面の温度で叩く」と述べたとされ、ライヴでは金属スネアを3種類以上使い分けることが多い[22]。
また歌詞は、実在しない地名も含めた“配送・折返し・待機”の語彙で組み立てられることが多く、メロディは短いフレーズを反復して“走行中の心拍”のように設計されると説明される[23]。
一方で、小川のコーラスは透明感が強すぎるとの批判もあり、「泣いているのに情報が多い」と雑誌で評された例がある[24]。
人物[編集]
渡辺精一郎は、曲作りにあたって“歩行ログ”を参照したとされる。彼は散歩の距離を自動集計する装置を自作し、ある時期の行動半径が“3.7km以内”に収束したことが楽曲『微風(びふう)の約束』の構成に影響したと語ったとされる[25]。
小川恵理は、歌詞校正を担当し、誤植を削除しない方針を貫いたことで知られる。彼女によれば「誤植のほうが人間の生活に近い」ため、あえて“誤りを温存する編集”を行うという[26]。
佐久間俊介は、ベース音の目標値を“ゲイン-3.2dB”に固定した時期があり、その数値がファンの間で“お守り”として扱われた[27]。春日竜太は、ライヴMCでしばしば工具の型番を言い当てる癖があり、本人は「音が合うと工具も馴染む」と説明したとされる[28]。
評価[編集]
ヤンマーズは国民的なロックバンドと称されることもあるが、その根拠は“街の掲示板で曲名を見かける頻度”にあるとする声がある[29]。実際に彼らの曲が使われた告知ポスターは、全国で年間約1,846枚が確認されたとする調査結果が引用されたことがある[30]。
ただしこの調査は民間団体によるもので、母数の定義が曖昧であるとして「広告が見つかっただけでは人気の裏づけにならない」との指摘もあった[31]。それでも、2010年代前半においては若年層の“夜の移動”の感情を代表するバンドとして語られ、音楽雑誌の特集で繰り返し取り上げられた[32]。
受賞歴/賞・記録[編集]
ヤンマーズは数多くの音楽賞で受賞したとされる。特にに関連する受賞として、2011年の“レコード技術賞(特別枠)”を受けたと報じられた[33]。
また、ライブ映像作品『潮騒スタジオ 4:27』が映像ランキングで初登場1位になったと記録されている[34]。加えて、ストリーミング認定では、アルバム『薄明ルート(再録)』が“サブスク累計 2.3億再生”を突破したとされる[35]。
ただし、いずれの受賞・記録も出典の種類が複数に分かれており、編集履歴上は「公式発表」「業界紙の推計」「ファンクラブ機関誌の集計」が混在しているとする指摘がある[36]。
ディスコグラフィ[編集]
シングル - 『青白配送(アオシロはいそう)』(2002年)- デビュー曲。発売日当日だけ試聴が解放されるとされ、結果として話題化した[12]。 - 『生活圏コード』(2005年)- 誤植を“歌の輪郭”にする方針が定着した[14]。 - 『微風の約束』(2008年)- 歩行ログを基に転調が決められたとされる[25]。
CDシングル/配信限定シングル - 『待機灯(たいきとう)』(2012年)- 配信限定。通知アイコンの色を変える仕様が話題になったとされる[37]。
アルバム - 『薄明ルート』(1999年)- インディーズ時代。販売3,221枚説が残る[9]。 - 『青白配送』(2002年)- メジャー1st。夜間路線の空気感を収録したとされる[11]。 - 『生活圏地図』(2006年)- 曲順が“乗換案内”に沿うという噂があった[38]。 - 『潮騒スタジオ』(2011年)- 録音場所が実在しない“潮騒スタジオ社内区画”だったのではないかと話題になった[39]。
ベスト・アルバム - 『YM 夜間資料集』(2016年)- ファンクラブ会員限定で先行配布されたとされる[40]。
映像作品 - 『潮騒スタジオ 4:27』(2013年)- ライブ映像。カメラが固定された区間が“4:19〜4:49”に対応しているとされる[21]。
ストリーミング認定[編集]
ヤンマーズの主要作品にはストリーミング認定が付与されたとされる。アルバム『生活圏地図』は、サブスクリプションで累計再生が“1.6億回”に到達したと報じられた[41]。
またシングル『生活圏コード』は、配信開始から“最初の93日で3,400万回再生”を記録したとされる[42]。ただし、計測がプラットフォーム横断ではなく特定サービスに偏っていた可能性があるとして、ファンサイト上で再集計が試みられた[43]。
いずれにせよ、彼らの音楽は“夜間の移動と相性が良い”という語りが定着し、通勤・帰宅BGMとしての位置づけが確立したと評価されている[44]。
タイアップ一覧[編集]
ヤンマーズはタイアップも多いとされる。以下はいずれも記録集に基づくものとされる。
- ミニ番組『折返しの音』- 主題歌として『待機灯』が採用されたとされる[45]。 - 広報企画『夜の防災ワークショップ』- BGMに『微風の約束』が使用されたとされる[46]。 - 映画『帰らない配達員』(架空作品)- 劇中で『青白配送』が流れたとされる[47]。
なお、映画タイアップは公開年が資料によって一致せず、2014年説と2015年説があるとされる[48]。
ライブ・イベント/ライブ・コンサートツアー[編集]
ヤンマーズはツアーを“路線名”で呼ぶ独特の習慣がある。代表的なものとして、2007年の『YAMMERS NIGHT LINE 13』が挙げられる。チケットは“座席がなく、床の消毒マット番号で着席位置が決まる”形式だったとされる[49]。
2011年には『潮騒スタジオ・サーキット(全9公演)』が実施され、各公演の開演が“4分単位で前後する”というこだわりが話題になった[50]。終盤のアンコールでは、春日が工具箱から取り出した“型番不明のスネア”を叩いたという証言がある[51]。
2018年の休止前最後の公演は、横浜の近くの仮設ステージで行われ、MCで渡辺が「音は回収します」と言い放ったとされる[52]。
出演(テレビ/ラジオ/映画/CM)[編集]
テレビ - 『音の折返し便』- 渡辺が“歌詞の手前”を解説するコーナーを担当したとされる[53]。
ラジオ - 系番組『深夜の速度計』- 小川がパーソナリティを務めたとされる[54]。
映画・CM - CM『信号の記憶(架空)』- 『生活圏コード』の一節が採用されたとされる[55]。
なお、テレビ出演の回数は資料により異なり、ある編集版では“特集出演は全12回”とされ、別の版では“全11回”とされている[56]。
NHK紅白歌合戦出場歴[編集]
ヤンマーズはに出場したとされるが、出場年は資料により揺れている。一般的には2012年出場とする説が有力であり、曲は『生活圏コード』の“再編エディット版”だったとされる[57]。
ただし、再編エディット版の音源が当時存在しなかったのではないかという指摘もあり、「実際には控え室での短尺披露だったのでは」とする推測がある[58]。そのため、紅白出場は“ほぼ事実だが細部が未確定”という扱いで整理されることが多い[59]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
脚注
- ^ 渡辺精一郎「『ヤンマーズ』の夜間編集術—誤植を残す理由」『音場(おんば)研究所紀要』第12巻第2号, pp.31-48, 2006.
- ^ 小川恵理「歩行ログが作る転調—ゲイン-3.2dBの再現性」『日本音楽計測年報』Vol.7, pp.77-95, 2009.
- ^ 春日竜太「路面の温度で叩くドラム—工具箱の民俗学」『現場リズム論集』第3巻第1号, pp.10-22, 2011.
- ^ 佐久間俊介「都市型ポップの低域設計:反復と揺れ」『サウンド設計ジャーナル』第18号, pp.201-219, 2013.
- ^ 『オリコン映像ランキングの歩き方—映像1位の条件』オリコン調査部『業界データブック(架空版)』第5版, pp.54-61, 2014.
- ^ 山下公園夜間文化研究会「帰宅BGMとしてのロック—ヤンマーズとその周辺」『都市文化レビュー』Vol.22, No.4, pp.88-112, 2017.
- ^ Margaret A. Thornton「Sampling the City: A Japanese Case Study of “Aoshirō” Logistics」『International Journal of Sonic Society』Vol.9, No.1, pp.1-19, 2018.
- ^ Kento Hirasawa「The Myth of the Nonexistent Studio: Yammers and the 4:27 Camera Fixation」『Journal of Popular Music Fabrication』第2巻第3号, pp.33-56, 2020.
- ^ 『NHK紅白歌合戦アーカイブ索引(暫定)』編集委員会『放送資料叢書』第41集, pp.12-19, 2021.
- ^ 鈴木マリア「生活圏地図の歌詞論—“13→8”の数秘的受容」『歌詞研究』第9巻第1号, pp.145-173, 2022.
外部リンク
- ヤンの旅団公式掲示板
- 潮騒スタジオ4:27アーカイブ
- 硝子月芸能アーティストデータ
- 青白配送“実在しない”検証サイト
- 生活圏コード歌詞対照表